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アーセナルの補強ポイントその1(GK編)【2017年12月版】

今季ここまでのアーセナルの戦いを振り返ると、毎年必ず悩まされている怪我人によるフォームの失速というものがない。最大の要因はリーグとカップでスコッドをまるごと入れ替えるローテーションの成功といえるが、その割には本命のリーグ戦で16試合を消化して5位と決して満足のいく結果を得られていない。

トップとは17ポイント差。2位とは6ポイント差と射程圏内だが、ここ2試合でケアレスミスから5ポイント失っており、好調から一転して相変わらずの不安定さを露呈、またここから調子が上向きそうな気配もない。(※ちなみにこの2試合で5ポイントを取リ逃さなければアーセナルは単独2位に浮上していたようだ)

いま、アーセナルに必要なものは何か。

2017年12月、冬の移籍市場オープンを目前に控えたところで、アーセナルの補強ポイントをポジション別にまとめておきたい。GK、DF、MF、FWと4回に分ける予定。まずはGKから。



アーセナルの補強ポイント【GK編】2017年12月

ゴールキーパーの補強緊急性 ★★★☆☆ 補強必要性 ★★★★☆

ペトル・チェフの消費期限?

現在のファーストチョイス、ペトル・チェフに満点をつけるグーナーはいないだろう。もちろん彼のセーブに救われた試合もあるが、ビッグセーブやフィールドプレイヤーへのフィードなどトップクラスといわれるGKと比べれば見劣りは否めない。

Squawkaによると、今季EPLここまでの成績、GKのディフェンス・スコアでのランクは8位。元ガナーのファビアンスキよりも下位だ。トータルではポゼッション・スコアが多少貢献して6位となるが、アーセナルのGKならポゼッション・スコアが高いのは当然で、むしろアーセナルのようなクラブにいてアタック・スコアが「0」というほうが心配だ(10位タイ)。

ゴールキーパーが活躍する試合というのは当然そのチームは攻められているわけで、この手のGKランキングには意外なクラブのGKが上位にいたりする。が、このランキングを見ると上位クラブのGK、デヘア、クロトワ、エデルソンなどはしっかりとランク上位につけており、やはり強いチームにはいいGKがいて失点を防ぎ勝ち点を稼いでいることが伺える。

チェフはアーセナルに加入以来、ディフェンス・スコア、トータル・スコアは、15/16シーズンがそれぞれ1位。16/17シーズンが3位、4位とアーセナルのGKとしてむしろ期待に違わぬ立派な成績を残していた。

今季になってのこの不調は、浮き沈みというよりは35才になって加齢による衰えと見るほうが妥当だろう。加入当初はアーセナルがやっとまともなGKを獲得したと熱狂したものだが、光陰矢の如し。わずか3年でもう消費期限が来てしまったのかもしれない。

なお、GKの成績低迷はチームの不調とシンクロしているとも考えられるが、必ずしもそうとはいえないのがペナルティの実績である。ペナルティだけは完全にGKの能力だけが試される。

チェフのペナルティ問題

チェフはPKを止められない。ファンのあいだでは有名だ。しかし改めてそのスタッツを目の当たりにするとさすがに引く。

Petr Cech – Penalty statistics

おなじみTransferMarketによると、チェフが最後にPKを止めたのはチェルシー14/15シーズンのUCLが最後。アーセナルに加入以来、ペナルティを止めたことは一度たりとてない(まじか)。13本連続失敗。ストップ成功率0%。この期間PKに対峙したGKとして、世界中のどのGKよりも悪い数字ということだ。これはさすがに弁解の余地がない。

これはもうペナルティの笛がなった時点で失点は確実となるみたいな話だ。

ちなみに、SKY SPORTSの2016年に特集記事「ヨーロッパのトップ・ペナルティ・ストッパー」によると、ヨーロッパ5大リーグのペナルティ阻止率で1位のヴァレンシアのディエゴ・アウベスは驚きのストップ率48.84%。PKの半分は止めているという化物みたいなGKだ。といっても40%以上は彼を含めて5人もいる。50位の選手が27%程度と、3本に1本や4本に1本止めているGKがこの世の中には50人以上いるということだ。なお、11位にはローン中のエミ・マルティネス、34位にはエイジ・カワシマの名前もある。

後継選手

オスピナはなぜまだ残っているのかが不思議な選手である。ワールドカップで日本とも戦うことが決まったコロンビアのナショナルチームでファーストGKを務める選手。もうさすがに来季はいないだろう。

U23スコッドには、先日エンケティアらとともに契約を更新したマット・メイシー、ローンで出ているエミ・マルティネスといったGKもいるが、ファーストチームに加わるためには年齢的にもそろそろ頭角を表してほしいところだ。現時点でそうなってないということはつまりお察しである。

GKにもっとも重要な資質のひとつは間違いなく経験だろう。逆に経験を凌駕するような技術がなければ若手が台頭するのはなかなか難しい。アーセナルに必要なのは並のGKではない。スペシャルなGKであるのだからなおさらである。

アーセナルのGKターゲット(ゴシップ)

夏にアーセナルはチェフの後継者を探しているとはいわれていて、クラブもチェフが曲がり角に来ていることを認めているのはおそらく間違いない。しかし、アーセナルのファーストチームを俯瞰したときに、補強の優先順位を考えれば、一段下げざるを得ないのが現状かもしれない。

GKの獲得の噂はあまり多い印象はない。改めてググってみると、たくさんの名前が出て来るがひとつひとつの噂はあまり盛り上がっていない。

Alban Lafont(トゥールーズ)

Jack Butland(ストーク)

Kepa Arrizabalaga(アスレチック・ビルバオ)

Peter Gulacsi(RBライプツィヒ)

といったところ。

アーセナル、ゴールキーパーの替え時

この1月あるいは来夏の移籍市場、どちらかでエジルとサンチェスがチームを離れるはずで、アーセナルにとっては代役の獲得など大きなお金が動く時期になるはず。またチームには新しい選手も入り父親役のチェフの役割は小さくない。

個人的には理想はチェフにはメルテザッカーとともにコーチになってもらい、優秀なファーストGKを獲得するというのがいいと思っている。

1月はなくとも来夏にはオスピナもいい加減にチームを離れるはずで、いずれにせよ新GKは獲得されるだろう。それがチェフを代替できるほどのゴールキーパーなのか、それともまた若手のセカンド枠なのか。新リクルート部長、スヴェン・ミズリンタットの手腕に期待したい。



 

 

 

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