hotいま読まれているエントリ

Arsenal, Arteta, EPL, Match

【マッチプレビュー】23/24 EPL アーセナル vs チェルシー(23/Apr/2024)さらなる勝利が必要

この試合を含めて、PLも残り5試合。現時点で暫定トップのアーセナルは、ホームにチェルシーを迎える。ビッグロンドンダービー。

なんだか、ただでさえ慌ただしい時期のどさくさのなか忘れそうになるが、今回もつぎのトてナムもアーセナルにとってはダービーマッチ。なんという綱渡りをしているのかとあらためて思う。毎回がここで敗けたら終わりみたいな正念場。

ただ、それも前回のウォルヴズに勝ってタイトル争いに生き残ったからこそ。アレはほんとうに大きかった。もしわれらが今年タイトルを取ったら、あの3ポインツが大きかったと、きっと振り返ることになるはず。

それにしてもこんなヒリヒリした時期を長く過ごせるなんて、ファンとしては最高のぜいたくである。シーズン最終盤のこの時期まで3チームがタイトルを競っていて、そこに自分たちが加わっているなんてなかなか体験できないだろう。

もちろん週末のNLDまで絶対にそれを終わらせないでほしい。そのためにこの試合には勝つ必要がある。



アルテタの試合前コメント「チェルシーはもっと上の位置がふさわしい」

昨日行われた記者会見。AFC公式サイトより。

(今週の選手たちへのメッセージ……)

アルテタ:同じメッセージである。これまでやってきたことを継続すること。試合、タスクに集中し、よく準備すること。それが、われわれが時間が許す限りやろうとしてきたことだ。選手たちはあらためてやる準備はできているようだよ。

(チームはどれほどのキャラクターを観せている?……)

ある困難にどう対処するか、どれほど渇望しているかを見せるにはよいテストだった。タスクの要求レヴェルが上がったとき、われわれにできることがある。それは、ひとには疑問を呈されてきたことだ。これが、ステップアップするときであり、チームは間違いなくそれをやった。

(Cole Palmerがこの試合でダウト……)

知らない。相手の選手のavailabilityまでコントロールできない。われわれにできるのは自分たちのだけだ。誰が来ようと、彼らのスクワッドやそのクオリティを見れば、それは素晴らしいものだ。

わたしは、彼らはとてもとてもよくやっていると思う。ちまたで云われているより、彼らはよくやっていると思うし、この試合も非常にタフになるはず。

(チェルシーのリーグ位置には驚き?……)

クラブの旅路はとてもとても独特だと思う。わたしの意見では比べるものがない。わたしは、Mauricioはすごく尊敬している。彼のことは23年前から知っているし。彼の成功をとても願っている。

彼はすごいマネジャーだよ。すごいリーダーであり、クラブの希望をかなえるためにインスパイヤする。そこは間違いない。

(昨日のノッティンガム・フォレストのtwについて……)

わからない。わたしはそこに関わっていない。わたしにもいくつかはあったが、とくにコメントはない。

(アーセナルも今シーズン早くに審判の進歩を叫んでいた……)

わからない。みんながこのゲイムを進歩させようとしているとは思うし、そこはみんなが同調している。そうしてことは起きるし、今後も起きるだろう。それが自分に降りかかれば、それは難しくなる。だから、そこには同情せねばならない。みんないるところは同じだから。

(レフリーの選ばれ方はフェア?……)

わからない。われわれは、そこに関与していない。彼らにとってベストだと考えることをやっているのだと思うし、コンスタントにレヴューもしている。われわれが行うすべてのことは、コンスタントな進化のなかにある。彼らはそれをもっともっとよくしようとしているし、いずれそうなるはずだ。

(ウォルヴズでの勝利はどれほど大きかった?……)

サイズに関して云えば、非常によかった。われわれにはとても意味があった。われわれは、PLで素晴らしい位置にいて、9ヶ月とか9ヶ月半とかそこにいる。

そこは、われわれがいたいところであり、トロフィを掲げるために決意している場所だ。明日はホームでとてもタフな相手との試合になる。あらためて相手を乗り越える。

(今シーズンのタイトル争いはマージンがかなり小さい?……)

そうだ。ほかの2チームにも同様。いつも云っているように、それについて話すなら、そこにはこのリーグで過去10年のあいだのベストな2チームがいて、わたしの意見ではリーグの歴史上でもベストのふたつであり。それがわれわれのいる場所だ。

(最近のチェルシーについて思うこと?……)

非常によくなっている。彼らがやってきたことを見れば、彼らはもっと上の位置がふさわしいと思う。ファイナルにもセミファイナルにも到達しているし、勝ち抜けすることもできただろう。

Mauricioがやっていることはほんとうに素晴らしいことだ。だから、彼らをそこまで連れて行くのは彼なのだ。

(Pochettinoと対戦するのは楽しい?……)

楽しめるかって? お互いやらなきゃならないってことだよ! ふたつの大きなクラブだ。ロンドンダービーであり、とても大きな試合。お互いにベストな準備をしている。

(審判のやりかたは変わらねばならない?……)

ノー。それは進化していると思う。ゲイムは進化しているし、ゲイムの方向性として審判もおそらく進化していくと思う。テクノロジーも同様。新しいルールも出てくる。将来的には、そうしたルールを採用することになり、われわれもそれにはオープンでいる必要がある。

(ヨーロッパにおけるVAR判断は速いと思う?……)

超速い。わたしも魅入られた。2秒間で、5つの違う画面を観られる。わたしもそのプロセスを観てみたい。

(フィクスチャスケジュールは変える必要がある?……)

それについては、わたしは先週にも意見を述べた。とても重要なトピックだとは思うが、わたしが云ったのは自分の考えだ。なにか改善があるのかどうか観てみよう。われわれは、選手たちをできるだけよく世話しなければならない。

それは、個人の責任というだけじゃない。すべての要素がある。クラブも大きく関与してくる。すべての放送局やFA。たくさん決めなきゃいけないことがあるだろう。腰を落ち着けて、自分たちのやっていることを再考していく必要があると思う。

(選手たちが燃え尽きるまでもうちょっと?……)

わからない。わたしが今朝観たとき、彼らを止めなければならなかった。なぜなら、勝利もまたエナジーのビッグブーストだから。ウォルヴズで勝ったパフォーマンスから、今度は明日のロンドンダービーだ。全員が準備できていなければならない。

それ以外は、そうした試合の量。いまはそこを振り返るときではないし、われわれが考えねばならないのは、いかにポジティヴに、フレッシュにパフォームできるか。

(PLのレフリーは外国人のほうがよい?……)

すべてにオープンでいる必要がある。すでにわれわれのオーナー、ディレクターもあらゆるところから来ている。マネジャー、選手も。しらんけど。

わたしは、インハウスにも目を向けるべきだとは思う。すでにとても強力なレフリー育成プラグラムもある。そのプロセスに時間がかかることもすでに説明されていることだ。彼らはそれに注力している。われわれが決めることではない。誰が担当すべきかは、彼らが決めることだ。

(あなたはマンシティでPalmerとワークしていた……)

ノー。彼はまだ若すぎた。

(アーセナルのビッグチームとの記録と、心理的に変わったこと……)

心理的なことだろうが、パフォーマンスだろうが、チームとしてよくなったかどうか。もちろん、ビッグチームに勝っていけば、もっと自信になるし、それを安定してやっていけるようになる。

われわれは、そうした相手を倒す準備をいつもしている。明日もまったくそのとおりに。その試合も同じであり、われわれはピッチでそれができるかどうか、示す必要がある。

(支配的なチームとしてアプローチする?……)

彼らがこの20年でやってきたことを見れば、違いがある。大きな違い。われわれは、それをする必要があるし、まだなにもやっていない。

(左サイドはまだ発展途上?……)

事実として、そちらのサイドには多くのケガ人も出ている。トーマスが6-7ヶ月いなかったことは、われわれのプレイに影響を与えたし、デクランも違うポジションでプレイしている。

だが、わたしはとてもポジティヴな面も観ている。われわれは、選手を変えても違うダイナミクスとユニッツがあるということ。

(チェルシーのプロジェクトについて……)

わたしは関係ない。わたしが話せるのは自分たちがやってきたことについてであり、ほかのクラブは完全に彼ら次第。彼らにはヴィジョンがあり、自分たちがやりたいこと、やろうとしていることもとてもはっきりしている。

(移籍ウィンドウで£1ビリオンほしい?……)

場合による。いまあるものが好きだし、とても満足している。

(金を使えば成功が保証される?……)

サンプルがまったく足りていないと思う。PLの20年間の歴史を観て、もっとも散財したクラブがどうなったか。そこには強い関係があるとは思う。だから、金を使うというのは、それをどう観るかということ。

(チェルシーは徐々によくなっていく?……)

かならずそうなると思う。あのスクワッドで? イエス。あのマネジャーで? イエス。

(ティンバーは日曜のスパーズのスクワッドに入れる?……)

クイックステップがある。今日彼がどうなるか観てみよう(※U-21でプレイ)。トレイニングはとてもよくやっている。準備できているように見える。彼は実戦でのプレイが必要で、そのあとに評価する。彼をなんとか最後のほうの試合で起用できるよう、トライしていく。

(彼はオランダ代表としてEUROは早すぎる?……)

現時点では、まだほど遠い。だって、彼は全然フットボールをプレイしていないのだから。だから、今夜どうかだ。われわれのシステムで、インパクトを出せるかどうか。そして、夏に起きることを観てみよう。

(なぜオーデガードはポテンシャルを発揮できている?……)

彼のポテンシャルをかなえている? そうじゃないと願う。まだまだこれからだからね。彼はとても若いし、この数シーズンでとても大きなステップを踏んだ。クラブでも大きな役割を得ている。これからも彼がずっと成長をつづけることを祈るよ。

(マーティンはいかにして「ワンダーキッド」のレッテルに対処できた?……)

彼は14-15才のときからそのラベルを貼られてきたが、簡単ではなかった。しかし、彼はそれに素晴らしいやりかたで対処してきた。彼は、進歩するステップを踏んできたし、キャリアを発展させるプレイ時間も得てきた。

とくに彼がレアル・ソシエダに行ったこと。あれは賢い移籍だったと思う。そしてそのあと、彼はあそこから飛び立ち、いまここにいる彼になった。

(タイトルに挑戦できるチームを築くのに彼はどれほど重要?……)

彼はチームのキャプテンだ。中心選手のひとりであり、彼の毎日のインパクトを見れば、それは素晴らしいものだ。だから、われわれも彼がいてくれてとてもうれしい。

会見のつづき。

  • Applying the pressure: It helps. At the end you’re winning your matches and bringing the margins smaller.
  • Chaser or chased: winning is a consequence, it’s positive.
  • Pochettino relationship: I was 17/18 years old, he was like a father and protected me. I admire him a lot. I always look to him.
  • Did you lean at him at the start of your career: I did, he gave me advise and it was needed.
  • Tiredness in the mind not the body: There’s a lot around it, you can see the team really want it. We can cope.
  • Insight to psychology for players: What I’m going to do is not defined, it’s something you need to do daily.
  • Nailed down what this team needs in the future: We have a few ideas, then we need to sit down and review.
  • How Poch shaped you as a manager?: The way he is, the best influence was how he approached his life and family.
  • Difficult to switch off?: In our profession, never off. You just need to be more relaxed and we’ll try to do that.

以上

いくつかのトピックのなかで、いま英国フットボールでもっともアツい議論はこれか。

ノッティンガム・フォレストの苦情:問題を改善できないPGMOL

日曜に行われた、グディソン・パークでのエヴァトンとフォレストのPL試合。試合後はだいぶ騒がれていたので、わしも試合のハイライトを観てみたが、あれはさすがにひどい。フォレストは、3度の明白なペナルティ事案をすべてレフ(Anthony Taylor)に見逃されるという。ふつうに観て3つともペナルティでも全然おかしくないやつだった。3回ともエヴァトンのAshley Youngのやらかし。フォレストはいま降格を競っている真っ最中だから、試合を左右しかねない判定に顔真っ赤にして怒るのも当然。

しかも、そもそもフォレストは、この試合のVARレフ(Stuart Attwell)が降格バトルをやっている相手ルートンのファンだから、変更してくれたと訴えていたのにという。絶対に起きてほしくないことが起きてしまった。

この件で、英国フットボール世界は喧々諤々だった。昨日の時点では、フォレストはPGMOLに音声記録の提出を求めているとかで、その内容によっては後日またひと盛り上がりしそうである。

という背景があっての、ミケルの会見での質問だった。まあ、彼はあんまりこの件には関わりたくないようであるが。

それにしても、ほんとうに改善されないな。この人災。PGMOLに対する批判が当然多いが、団体を変えたりリーダーを変えたりすれば、解決するんだろうか? 政治と同じで、構造を変えないと解決にならないんじゃないかと絶望的な気分になる。

これでフォレストは降格したら、ごめんねじゃすまんよなあ。PLとチャンピオンシップじゃ稼げる金も雲泥の差があるというし。

去年の暮れに弊ブログでもこのような記事を書いた。まさに今回のレフのサポートクラブの問題の件。Stuart Attwellがルートン・タウンのファンという情報もここにあった。

ヴィラでアーセナルのゴールを認めなかったレフリーはリヴァプールファン。レフのサポートクラブと試合割当ルールの是非 | ARSENAL CHANGE EVERYTHING

レフは外国人しか認めないみたいなルールができたら、多少はマシになるのか?

過密日程と選手の燃え尽き

これもひきつづき、トピックになっている。アーセナルはウォルヴズに勝って、ややトーンダウンしたところはあるが、結果によってはいまもこの話を延々としていた可能性はある。状況はあまり変わっていないから。

相変わらずアルテタは選手を変更することに消極的であり、レギュラー選手たちはめちゃくちゃ疲労している。ウォルヴズで試合終了間際に2点めを取ったあとの映像で、喜んで円陣を組むチームのなかライスがヒザに手をついて疲労困憊の様子が印象的だった。

ところで、この件、今朝こういうtwを目にした。「過密日程に文句を云っているシティもアーセナルもレギュラー選手を酷使しているだけで、ベンチには体力をあまらせた選手がいるじゃないか。選手のウェルフェアを最優先するというのなら現状でもできることはある」みたいな。

そのとおりだなと思って。だが結局、マネジャーは試合に勝つのが仕事だから、つねにベストチームを選ぶし、特別な選手がいるチームならなおさらそういう傾向は避けられない面もある。

だから、以前もどこかで議論になっていたような気がするが、この問題を解決するためにはいわゆる「プレイ時間キャップ」のようなルールを設けるしかないんじゃないかと思った。

選手が一定時間以上プレイできなくすれば、必ずスクワッドでプレイタイムを共有しなければならない。そういうものがあれば、自ずとレギュラー固定化はできなくなる。スクワッドデプスのあるビッグクラブが有利になるだろうけど、それはいまだって同じことだ。

よりチーム全体のちからが問われるし、ファンもいろいろな選手が観られてうれしい。ベンチからブレイクする選手も出てきたり。けっこういいアイディアなんじゃないか。ペップもアルテタもやりかたを再考しなければならなくなる。なにより、選手個人の燃え尽きを防げるし健全でいられる。試合数が減らせないのなら、選手を守るすべをなにか考えないと。

これについてはまたいずれ書くときがきそうである。

左サイドの発展途上

これはナイス質問。

サカとオーデガード(とベンジャミン)が盤石な右にくらべて、アーセナルは左サイドが頼りない。とくにクリエイティヴィティ。アルテタはパーティやライスのことに言及しているが、ここで最大のポイントは8(LCM)だろう。

この件は、やはり現在のチームの問題意識として、かなりあるなと。とくに最近の相手はみんなアーセナル対策をしてきていることもあり、今後のチームの発展においては左サイドの進歩がカギになりうる。

夏になれば、このエリアはさらに注目されるはず。

昨日は、ニューカッスルのBruno Gにアーセナルが接触したというニュースがだいぶ盛り上がっていた。左サイドを活性化してくれそうなMFは誰だろう?

※コメントくださるかたにお願い
プレヴューエントリでは、試合の結果がわかるようなコメントはお控えください
お互いリスペクトしあって楽しく使いましょう

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *