アウェイマッチでまったく勝てない今季のアーセナル。EPLのアウェイマッチではこの6戦でW1 D2 L3という成績で、今シーズン全体でもたったの3勝しかしていない。不調が不調を呼びチームは混乱を極めたうえに、深刻なアウェイ病とまさに満身創痍。
アーセナルは残り10試合を残してトップ4フィニッシュも絶望的であることはすでに小さな問題になりつつある。今はとにかく目の前に暗く立ち込めた闇を振り払うのに精一杯といったところ。もはや彼らには何が問題かすらもわからない。そんなふうにも見える。
EPL 29節の今節はブライトンという格下相手ながら、アウェイマッチのこの試合も当然苦戦が予想される。もしこの試合で敗れようものならと想像すると身体が震える思いがする。とにかくこの試合に勝って一息つけるのか、あるいは負けて自ら一時代の終焉に向けて一歩進むのか。さあ、どうなるAFC。キックオフは日本時間22:30。
予想スターティン
3-4-2-1
GK チェフ
DF コラシナツ、ムスタフィ、コシエルニ
MF AMN、ラムジー、エルネニー、ベレリン
FW ウェルベック、オバメヤン、イウォビ
公式TeamNewsによると怪我人は、カソルラ、モンレアル(背中)、ラカゼット(ひざ)、ウィルシャー(足首・ダウト)。
もちろんアーセナルはこの試合に勝って悪い流れを断ち切りたい。しかし、大局的には来季CLに出場するためにはPLよりELが優先されるべきだ。この試合でもある程度のローテーションが予想される。レギュラーメンバーでは、ジャカ、ミキタリアン、エジルのリザーブを予想した。ラムジーも休ませたいが、彼はフォームを取り戻しているキーマンだ。彼の不在はチームの攻撃力に大きく影響する。
負けるのではないかという恐怖との戦い
もう相手が誰でもアーセナルは負けうる。それがいま選手たちが感じていることではないだろうか。これはもう自分たちとの戦いだ。
今回はアウェイマッチであるだけではない。今季10月に行われたホームでの試合では勝っているものの、ブライトンがアーセナルと対称的に現在非常に好調であること(6戦でW4 D2 L0)、そしてマネージャーのクリス・ヒュートンが、非常にアーセナルに対していい成績を残しているという(ノリッチとニューカッソーでそれぞれアーセナルに勝利)、ネガティブ要素満載で臨む一戦となる。
アーセナルの選手たちのセルフ・コンフィデンスが試される試合である。ある意味、先日のマンシティ戦よりもプレッシャーがかかるかもしれない。
ヴェンゲル監督のことば
(アウェイゲームについて)
ヴェンゲル:そうだ。われわれのアウェイフォームには問題がある。それを変えるのはわれわれ自身だ。
いつも戦いの準備はできている。もちろん失望はしている。しかし以前にもこのような状況は経験している。
人生でも難しい問題に直面してきたし、経験がそれを乗り越えさせることができる。経験と変化への渇望にかかっているし、チームを助けるためにがんばるよ。
(ブライトン戦へ向けたファイティング・スピリットについて)
ヴェンゲル:この2戦の結果は、自信を失わせたし、大きな失望だった。フットボールでは、昨日いったように、自信を失うのはすぐだがそれを取り戻すには時間がかかる。
落ち込むのではなく、そういう強さをいつも見せる必要がある。組織では大きな失望があったとき、バラバラになってしまう。われわれの経験が一団となることを助けるし、次の試合に集中することができる。
もちろん挽回はできる。早く自信を取り戻したい。なぜならわれわれはブライトンと戦うし、ヨーロッパリーグを戦うからだ。難しい試合だが、できるだけ早くこれに反応したい。
アウェイの成績は心配している。伝統的にはわたしたちのストロングポイントだからね。今シーズン、わたしたちがいつも生み出せる結果が生み出せていない。それは心配だ。もちろん。でもそれを心配しすぎてはいけないポジションにいる。われわれはただ、自分たちの改善をすることと試合に勝つことだけに集中すべきなんだ。
クリス・ヒュートンのコメント
ブライトンのマネージャーもやっぱりボスにシンパシーを感じているらしい。
ヒュートン:彼(AW)はすごいマネージャーだよ。ずっとそうだったしいまもそうだ。
彼より経験のあるマネージャーはいないし、彼がやってきたことも彼がいまも変わらず持っている能力についても完全にリスペクトしている。
シンパシーということばは違うかもしれない。アーセンはこんな長期間にわたってマネージャーを務め、数々のシーズンを過ごしてきた。
そんなマネージャーが難しい次期を過ごさずにいられるわけがない。彼のほとんどの時間は、すばらしいものだったはずだ。
アーセナルより難しいときに対処してきたマネージャーはいないし、彼は問題を正すことができる。
彼らは彼らでリアクションがほしいところだろうが、われわれは自分たちのやるべきことをやるだけだ。
いまは彼らと対戦するのは最悪のときかもしれない。だって、彼らは盛り返したいはずなのだから。
前回の対戦はどうだったか?
【マッチレビュー】17/18EPL アーセナル vs ブライトン(01/10/2017)
ホームではちゃんと勝っている。べったり引いてきたようだ。彼らが自分たちのホームでどのような戦術を取ってくるか。アーセナルにとっては、べったり引かれるのも嫌だし、精力的に前からプレスをかけてこられるのも嫌だ。何もかもが嫌だ。ここは黙って負けてくれ。
試合結果予想
フースコは1-1 でドロー。
SKY SPORTSは2-1 でホームチームの勝利。
BBC SPORTS(ローロ予想)は1-1 でドロー。
うんいつも通り。アウェイチームの勝利を予想したものはナシ。
今回はそれぞれのコメントも。
SKY SPORTS(ポール・マーソン):わたしはブライトンが勝つと思う。ボーンマス戦みたいな試合になると思う。ブライトンはホームでうまくやっているし、アーセナルはダメダメだ。今のアーセナルや彼らの試合については本当に心配している。ブライトンの勝利に賭けざるを得ない。もしアーセナルが勝つようなら、ヒュートンとブライトンには信じられない結果だろう。
BBC SPORTS(マーク・ローレンソン):先週のスウォンジー戦での勝利を見て、わたしはクリス・ヒュートンのチームがアーセナル相手にポイントを取るだろうと思った。
以上
これ試合内容にもよるけど、もしまたいいところなく敗れたら、シーズン終了を待たずヴェンゲル解任というのもありえるかもしれない。来週ミッドウィークには大事なミラン戦もあることだし。そうなると、現アシスタントコーチのスティーヴ・ボールドが暫定的にボスになりそうだ。まじでありえそうで怖い。