しばらく前からアーセナル界隈でしきりに騒がれていたヘクター・ベレリンの移籍問題。
昨日、アーセナルが彼を「50Mポンド(5000万ポンド)」と値付けしたというニュースを見て、ニュースの信憑性とか以前に、そもそも彼に対してこの金額が高いのか安いのかわからなくなって、久しぶりにブログ読者の皆さまにご意見を仰ごうかと考えた次第。
ベレリンは移籍を希望している。ユーヴェが獲得に自信
ベレリン移籍報道の大元のひとつはガーディアンのこの記事。先日のアーセナルのドレッシングルームでのエモいMTGをすっぱ抜いたおなじみのDavid Hytnerによるリポートである。
Arsenal’s Héctor Bellerín a Juventus target as he seeks new challenge
要約。
- 2017夏にシティとバルセロナ、ユヴェントスがベレリンを狙っていて、ユーヴェはオファー(40Mユーロ=35Mポンド)したがあまり真剣味がなかった
- 1月にもベレリンの問い合わせをしたユーヴェ。RBの補強がプライオリティでこの夏に最低でも45Mポンドで再びオファーするつもり。ベレリンの獲得に自信満々
- バルサが昨夏に出したオファーは総額70Mユーロ=62Mポンド(移籍金40Mポンド+ベレリン給与22Mポンド)で、アーセナルはこれを拒否している
- 現在の交渉役は2月にアーセナルに入社したラウル・サンレヒで、元バルサの彼はベレリンがアーセナルを辞めたいのを理解している
- ベレリンはアーセナルにとって現状もっとも高価で売れる選手のひとり。アーセナルはベレリンの将来に関して熟考を余儀なくされている
といったもの。
そして、くだんの50M報道。昨日のDaily Mailがアーセナルがベレリンに50Mポンドの値札をつけたと報じた。
Arsenal full back Hector Bellerin faces £50m exit at the Emirates
いまのところ、デイリー・メイルも含めてミラーやメトロといったゴシップ寄りのメディアしか報じていないので、信憑性はいかにも乏しい。
が、興味深いのはこの50Mポンドという額が、2017夏にマンシティがToTからカイル・ウォーカーを獲得したときの移籍金(50Mとか53Mとか)を意識したものであろうといわれていることだ。アーセナルはベレリンがウォーカーより安いなんてことはないと考えていると。これは果たしてなるほどといっていいのだろうか?
皆さんにはベレリンの50Mポンドという移籍金が妥当かどうか、伺いたい。
参考までに、カイル・ウォーカーとベレリンのもろもろ比較もしておこう。
ベレリンとウォーカーの比較
年齢: ベレリン22才 VS ウォーカー27才
インターナショナルキャリア: スペイン代表(サブ) VS イングランド代表(レギュラー)
残り契約年数: 2022年まで(4年) VS 2021年まで(4年)※2017移籍時
残り契約年数は同じ。ベレリン22才に対してウォーカーは27才と、これからキャリアを築いていく選手とキャリアのピークにある選手という大きな違いはある。
続いてスタッツの比較。以下はWhoScore.comによるもの。17/18シーズン(左)、16/17シーズン(右)のスタッツ。出場時間はほとんど同じくらいなので、比較の精度は高い。※一番右のウォーカーの16/17シーズンはToT在籍時のもの。
ディフェンス
守備は、16/17型ウォーカーの圧勝。シティの17/18型ウォーカーにもほとんど勝っている。
オフェンス
残念ながらオフェンスでもベレリンが勝っている項目は非常に少ない。ほぼウォーカーの勝ちである。
ここ数シーズンのベレリンはやや調子を落としているように見えるので、もしかしたらより以前のシーズンなども見比べるべきだったかもしれない。しかし、いずれにせよこれが現実だろう。いまのところ、ベレリンのスタッツは総合的に見てウォーカーの足元にも及ばない。
なお、ベレリンの好スタッツとしては、14/15シーズン以来EPLでもっともドリブルを成功させているディフェンダーがベレリン(161)というものがある。
比較は以上。
投票所
問おう。あなたはヘクター・ベレリンの評価額50Mポンド(日本円=約75億円)は高いと思いますか?
高い、高すぎる、ベレリンとか過大評価されすぎと思ったひとはYES。ウォーカーと同じとかフザケンナ安すぎんだろというひとはNO。50Mが妥当というひとはボタンがないので赤十字にでも寄付してください。
※よかったら理由をコメントで書いてください。コメントにメールアドレス不要になりました。
YESに投票しました。どちらか言われればですけど。
足元の技術、クロスの質も微妙ですし、以前に比べてスピードも落ちてる気がします。あと浮き球のトラップも下手。やり方次第ではウォーカーより若いので再ブレイクする可能性は多いにありますが、果たしてアーセナルでの再ブレイクはあるのでしょうか(勿論ブレイクしてほしい)。
髪伸ばしてから身体が重そうなんですよね。
リバプール戦でのディフェンシブエラーにはガッカリしました。もちろん応援してますけどね。
こんにちは。
たしかに彼はしばらく微妙なプレイが続いているんですよね。
将来性をどう評価するか。
難しいタイミングです。
noに投票しました。
だってarsenalにとって、必要で手放したくない選手であるはずだから。
このポジションに現在替えがきかない存在であり、売りたくないから高値を付けていく。
むしろ当然というか、安い値付けでは?
こんにちはー。
売りたくないから高値をつける。正論です。
ちなみにレイ・パーラーがこの件に反応していて、今RBでいい選手が非常に貴重であるのでベレリンで50M程度稼いだところで、いいRBはどうせ取れないと。
まあアーセナルはわざわざ彼を売る必要もないんですが、本人の希望でやむを得ない。そういう流れに傾きつつあったらやだなっていう。ただの憶測だといんすけどね。
勿論Noです。
彼は非売品ですよ。
将来に期待です。
YESです。最近の彼の良さ、全然わかりません。スピード微妙、ボールスキル微妙、守備微妙、クロス微妙
まだ1試合ですが、ナイルズ君のほうが良いと思います。ベジェリンが全ての元凶だったんじゃないかと思うくらいに。。
でも若いので、将来性を見て安いと見る気持ちもわかります。ドゥビュシーからスタメン奪取した時のパフォーマンスは凄まじかったですし。。
コメント欄は今のところ、YESのひととNOのひとが同数いておもしろい。
アーセナルの自己評価額ならそんなもんでしょう。安売りはしないけど絶対売らないわけじゃない、そんな感じ。
でも、他チームの評価額はもっと低いでしょう。多分3000万~4000万辺り。
だからYES 。
こんばんは
いつも更新楽しみに見ています!
僕はYESに投票しました。
以前のシーズンで見せていた爆発的な加速力
(攻守にわたって)を最近見せておらず、
マークミス、pkの献上、攻撃に出た時のアイデアの無さが目立つかと思います。
悔しいですが、現状ウォーカーと一緒の値段とい評価するのはグーナーだけではないでしょうか…
好きな選手なので、アーセナルで大成して欲しいですが……
どこのチームが欲しがっているか?ですよね。
ユーヴェには高いかもしれませんが、プレミアのチームには+ライバルチームからの引き抜き、やってやった感発生しますんで妥当かもしれない。(そしてアーセナルは途方にくれる)
わあ、たくさんの投票とコメントありがとうー。ブログ主です。
ぼく個人は50Mはアーセナル主観評価(実力からすれば高すぎ)だと思いつつ、このインフレしたマーケットで「若くて経験あるいいRB」のレア度が考慮されるともっと出すクラブはあるように思います。
だって現時点でユーヴェは45Mポンドも出すつもりだというのだし、ベレリンが退団を直訴してアーセナルが売りポジに傾けば、まだまだこれからも手を挙げるクラブが出てくるに違いない。だからNOに投票。
モナコみたいにオークション式にどんどん上げていけばいんですよ。
エンバッペもそうだし、レマールとかアーセナルが最初に考えてた金額の3倍にも釣り上がったし。
急いで売る必要もないんだから主導権を握らなきゃ。
アーセナルの商売ベタはいい加減卒業してもらいたい。
だから、たまに実力とかけ離れた値がつく選手がいますが(モラ……誰とはいわない)、ベレリンもそういう評価になるんじゃないかな。スター選手ですし。
今の移籍市場は凄いですからねえ。年齢と契約年数を考えると40~50mでもおかしくないかなあ。
HG資格保有者ですし、プレミアのトップクラブ相手ならもっと高値になるかもしれませんが。
残り契約一年のチェンバレンが35mになる世界ですし。