EPL17/18シーズンのホーム最終戦は6位アーセナルに3ポイント差で迫る7位バーンリー。ボスにとってもアーセナルを率いて最後のエミレーツでの試合となったが、すでに有終の美を飾る最大のチャンスを逸したばかりであり、多くのファンにとってバーンリーに勝とうが負けようがもはやどうでもいい試合だ。ヴェンゲル監督の最後を見届けるスタジアムのサポーターたちの複雑な面持ちが想像できるようじゃないか。
22年。いいときもあった。悪いときもあった。まさに悲喜こもごも。
さて、このブログはアーセナルブログでありながら、見過ごせないビッグニュースが。ほぼすべてのフットボールメディアでトップニュースになっている。
Sir Alex Ferguson: Former Manchester United boss has emergency surgery
アレックス・ファーガソン(76)が脳出血で緊急手術を行ったらしい。これは驚いた。つい先週には笑顔でヴェンゲル監督と談笑していたというのに。手術は成功し、現在は様子を診ている状況とのこと。もしこの人に何かあれば、ヴェンゲルのセレモニーにも影響があるに違いない。敵将ながら無事を祈りたい。
予想スターティン
4-3-3
GK チェフ
DF モンレアル、チェンバース、ホールディング、ベレリン
MF ウィルシャー、AMN、ジャカ
FW ミキタリアン、オバメヤン、ウェルベック
公式Team Newsによると、コシエルニのほかに新しい怪我人はなし。エルネニー、それと最後に試合に出場してから19ヶ月ぶりにフルトレーニングに復帰したという(おお)カソルラがアウト。アトレチコから中2日。ラカゼット、ラムジー、ムスタフィあたりは休ませるのではないかと少しのローテーションを予想。
なお、注目はエジルで、エジル批判の急先鋒マーティン・キーオンが「傷心のエジルは今季残り試合はもうプレイしない」と予言したように、彼は試合前日のトレーニングにも参加していなかったようだ。キーオンはエジルのアトレチコ戦でのパフォーマンスについて、アーセナルのシャツを着るに値しないとバッサリ。今季何度病欠した?とエジルの振る舞いに疑問を呈している。
たしかに不思議な病欠というのは今シーズン何度かあったように思う。でもそういったチームの規律を乱すようなことがひとりだけ許されているのはどうなんだろうか。真相はわからないけどね。ベンチには入っていてほしい。
ボスのみことば。「スーパーサッドだ」
アトレチコ戦後のボスのコメントをようやく確認する気になった。EL敗退という究極の失望をSKY SPORTSに明かした。
Arsene Wenger sad as Arsenal love story comes to an end
ヴェンゲル:超悲しいよ(苦笑)。2試合でクオリティのある相手に十分クリニカルでなかった代償を支払うことになった。
(CLをまた逃しました。セットバックですか?)
セットバックだ。アウェイフォームに問題があったPLより、このところはもうELにかけていた。修正することは難しいことではなかった。ホームフォームはとてもよかったし。クラブはこの問題を来シーズンには修正しなければならない。
(CLを逃したことは移籍市場に影響しますか?)
ありえるね。イエス。でもクラブはすでに十分クオリティが足りていると思う。クラブに来たがっているひとりかふたりの選手を見つける。それがどれだけ難しくなるのかはわからない。クラブが移籍市場で成功できることを祈っているよ。
(まだ3試合あります)
悲しいよ。でもどんなラヴ・ストーリーにも終わりがくるものだ。いつもハッピーエンドで終わるわけじゃない。そのほとんどはハッピーエンドではない。
わたしが悲しいのは、このクラブを愛しているからであり、このクラブがレペゼンしているものを愛しているからだ。人生の22年を捧げてそこから去っていくのは簡単なことじゃない。
人生のなかでなんとかこの状況と付き合っていくつもりだ。そしていずれまたそれ(監督)をやることになるだろう。
うーん。いろいろ考えさせられるね。
ボスが退団を表明。一致団結して強敵を撃破。めでたしめでたし。そんな、みんなが期待した「おとぎ話」のようなエンディングはついぞ訪れなかった。でもそれもまたストーリーなんだよなあ。人生を学んだよ。
Arsene Wenger on the pitch at Emirates stadium the night before his last match at the stadium as Arsenal manager #arsenal #afc pic.twitter.com/BBQD6JYR5e
— Stuart MacFarlane (@Stuart_PhotoAFC) 2018年5月5日
ラストマッチ前夜、エミレーツに佇むボス。
バーンリーについて
ボスのSean Dyche。46才。今季のバーンリーの予想外の躍進で彼は今季のPLのマネージャー・オブ・ザ・イヤーの候補になっている。若くて優秀。素晴らしい。
得点も少ないが失点も少ないという、堅実なフットボール。つまんね。
バーンリーには、超絶イケてるGKのニック・ポープがいる。チェックしよう。
あと8位のエヴァートンがセインツと引き分けた(マヤ・ヨシダがやらかした)ことで、バーンリーのリーグ7位が確定。ELにプレイオフからの出場権を獲得し、来シーズンは51年ぶりのヨーロッパ参戦となるそうだ。
前回対戦はどうだったか
【マッチレビュー】17/18EPL バーンリー vs アーセナル (26/11/2017) 薄氷の連続クリンシート
アーセナルが今季アウェイで勝った3試合のうちのひとつ。辛勝。バーンリー強すぎワロタとか書いてた。侮れない。
試合結果予想
WhoScored.com 3-1でホームチームの勝利
BBC SPORTS(ローロ予想) 2-0でホームチームの勝利
SKY SPORTS(ポール・マーソン) 2-1でホームチームの勝利
3者がアーセナルの勝ちを予想。そして2者はやっぱりクリンシートは無理と予想。
一応これ6ポインター(どうでもいい)。
試合開始は日本時間本日24時30分。先日は土曜といってしまってすまない。GoogleカレンダーのArsenal Fixtureは日程の延期なんかがあっても結構直前まで修正されないから怖いね。
試合後のセレモニーについて
ボスのホームのラストゲームということで、試合後にセレモニーが予定されている。DAZNで中継があるのかわからないが、この試合後の模様はArsenal Playerでしっかりライブ中継される。まだディジトーメンバーシップに登録していない人は早めに登録しておこう。
Arsène Wenger’s farewell LIVE on Arsenal.com
ボスだけじゃなく、ペア・メルテザッカーともこれでお別れだ。彼はもしかしたらベンチに入るかもしれない。
試合については以上。
アーセナルニュース
ソユンチュ続報
先日アーセナルに移籍決定かというゴシップが出たフライブルクのCB、シャラー・ソユンチュ(Caglar Söyüncü)。さっそくフライブルクのえらい人が「バカなの?死ぬの?」と噂を完全否定。
Sein Ex-Boss behauptet – Freiburg-Star Söyüncü mit Arsenal klar!
Jochen Saier(フライブルクのえらい人):彼(Mehmet Özkan=ソユンチュの出身クラブの人。噂の発信源)が全体のシナリオで知ってることはわずかだよ。まったくナンセンスな話だ。アーセナルはわたしに連絡すらしてきていないし、オファーももちろんない。
はい消えた。
そういえばコシエルニの離脱とメルテザッカーの引退でアーセナルのCBにはふたりのベテランが同時にいなくなってしまった。センターラインに経験豊富なCBがひとりは絶対必要ということは、やっぱり3Mポンドのあいつに行くしかない。マンシティを希望してるらしいけど……
サンティ・カソルラが19ヶ月ぶりにフルトレーニングに復帰ながら、ここまでアーセナルから契約更新オファーなし
スペインのラジオでインタビューに応えたのをESPNが報じた。
カソルラ:ぼくの契約は夏に切れるけど、誰からも何もいわれてないね。でも変なことじゃない。だってこんなにも長い間何もできなかったんだから。
ずっと練習すらできなかった。だからいまの目標はそれだよ。ちょっとづつトレーニングに慣れていきたい。アーセナルにぼくがどう感じているのか見せたいんだ。
未来に何が起きるか見ていくよ。重要なことはまたプレイすること。そしたらどこでプレイすることになるかわかるだろう。
カソルラはもちろんファン・フェイバリットであることは間違いないんだけど、実際のところ33才で1年半に渡って離脱していた選手に好条件をオファーするということも考えにくいように思う。できれば彼の回復具合をしっかり確認してから条件も決めたいところだと思うが、もうその時間もない。クラブはなかなか難しい判断を迫られている。
ちなみにボスは先月くらいにカソルラとの契約延長を望むとコメントしている。もっともこのタイミングではボスの意向の影響力はあまりないだろう。
ストーク降格決定。ジャック・バトランドの去就は?
昨日クリスタル・パレスに敗れたことでストーク・シティの降格が決まった。ざまあないね。ストークといえば、われわれにとってはGKバトランド。この降格に伴ってたくさんの選手の移籍が予想され、当然そのなかにはバトランドも含まれている。
TransferMarktによれば、リヴァプールが獲得する可能性が高まっているという。
来季以降のNo.1 GKを探しているアーセナルにとっても、バトランドはそれなりに魅力的なオプションと思われるが、実際にアーセナルが動いているという情報はないようだ。
GK問題はアーセナルが絶対に解決しなければならない問題のひとつ。夏の移籍市場が注目される。
ストークといえばシャキリはどうなるんだろう。個人的にシャキリはカソルラの後継者にぴったりだと思っているので、アーセナルにはぜひとも検討してもらいたいんだけれど。
以上。