まさに降って湧いたとはこのこと。
昨日突如SKY SPORTSが報じたアーセナルがFCロリアンのMF、マテオ・ゲンドゥージ(Matteo Guendouzi)19才と交渉中という件。
SKY SOURCES: Arsenal in talks to sign Lorient midfielder Matteo Guendouzi. #SSN pic.twitter.com/zdKeVmRSGL
? Sky Sports News (@SkySportsNews) 2018年7月8日
Arseblog氏も「SKYソース」はだいたい当てにならないなんていっていたのに、あれよあれよとニュースが拡散。YouTubeには彼の動画が多数アップされ、
もう今週早々には8Mユーロで契約成立とまでいわれている。
流れ早すぎ。。マヂもう無理……(無理じゃない)。
ひとまずこちらが発信地である。
Arsenal in talks with France U20 midfielder Matteo Guendouzi
SKY独自の情報筋によると、ガナーズがフランスU20でプレイする19才の獲得に近づいている。1月にはノースロンドンのライバルであるToTが獲得する噂もあった。
へえ。
ぼくは初めて名前を聴いたけれど、ToTが欲しがっていたということはそれなりに有望株だったんだな。アドゥリの二の舞にならないいことを祈りたい。
マテオ・ゲンドゥージのプロファイル
1999年生まれの19才。フランスとモロッコの二重国籍。身長185cm。ポジションはDM。現在はFCロリアンでプレイしている。
NTではフランスU18、U19、U20でプレイ。
「マテオ・ゲンドゥージ」という名前表記について
選手名の日本語表記にこだわっている当ブログです。
日本語メディアを一切見ず、YouTube等を確認してみたがさまざまな呼ばれ方をされているみたいでどれを採用していいかわからない。本人がしゃべっているのがわかれば一番よかったのだが。
ひとまず、グンドゥーズィとゲンドゥーズィの2種類が英語での主流っぽかったので、本人がArsenal公式などで自分の口で明らかにするまではここでは「ゲンドゥージ」と表記しよう。彼はマテオ・ゲンドゥージである。
真っ先にAFTVを確認しにいったのにあいつらロシアで浮かれていた。スパーズだらけのイングランドを応援してる英国人グーナーもいるんだな。イアン・ライトもそうか。
マテオ・ゲンドゥージのプレイスタイル
まずはハイライトをまとめてあるYouTubeビデオをご覧いただくのが早そうだ。
このビデオを見た感じでは評判どおりパスがやはり上手で、視野も広い。
それと気づいたのはフィジカルが弱そうだなということ。身長185cmで体重が64kgということだからちょっと弱いかもしれない。プレミアリーグで戦うならこれから毎日ちゃんこを食べてもらわないと。
WhoScored.com的にはこんな評価だ。
このタッパで空中戦が弱いというのはフィジカルと関係がありそうだ。またディシプリンにも多少問題があると。
「ゲンドゥージって誰だよ?」
さて、この報道を受けてさっそくSquawkaがマテオ・ゲンドゥージについて「ゲンドゥージって誰だよ」エントリをアップ。そちらをざっくり紹介してみよう。
Scouting Report: Who is Matteo Guendouzi and why do Arsenal want to sign him?
「スカウティング・レポート:マテオ・ゲンドゥージって誰?そしてなぜアーセナルが欲しがっているか?」
ゲンドゥージのここまでのキャリア
出場:30試合
キースタッツ:ロリアンでのリーグ1デビューシーズンは91.2%のパス成功率
彼のキャリアはPSGユースから始まった。ゲンドゥージは2014年にロリアンに移籍し、15/16シーズンはロリアンBのレギュラーでプレイした。
初めてのファーストチームデビューは17才のとき、2016年の8月、ナントに2-1で負けた試合に途中出場。
ゲンドゥージはこのシーズン7試合に出場するが、クラブはリーグ2に降格した。
昨シーズンはDMとしてプレイ、リーグでの18試合を含む21試合に出場し、ロリアンのリーグ2、7位フィニッシュに貢献。
しかし、彼のプレイタイムは妨げられることに。理由はマンシティやToTが1月に興味を示したことで、彼が新契約のサインを拒んだから。
ゲンドゥージはまたフランスU-18、U-19、U-20レヴェルの代表でもある。
アーセナルならどこがフィットする?
アタッキングタレントが充実しているアーセナルながら、守備ではずっと弱さを見せており、ディフェンシブ・マインドを持った選手が欠けていた。
しかしこの夏にゲンドゥージが加わり、またトレイラも加わろうとしていることで、ガナーズは2シーズン逃したトップ4を狙えるような、守備の安定性をようやく見つけることになる。
4月に19才になったばかりと彼は若年ながら、アーセナルで開花できる才能をすでに見せている。
エメリがニュー・アーセナルで採用するシステムにもよるが、ゲンドゥージはいくつもの役割を担うことができるかもしれない。
中盤では、彼はボールがCBに到達する前にすくい取ることができるし、ジャカあるいはトレイラと組めば、もうひとりのMFが後ろを気にすることなく攻撃へ加われるだろう。
ゲンドゥージは4-2-3-1でもまた仕事ができるだろう。試合に応じて高い位置をとっても、パートナーにカバーしてもらうこともできる。
とはいえ、ゲンドゥージのファーストシーズンは控えになりそうだ。途中出場で逃げ切るときや、追いかけるときの守備を強化するための。
以上。
Squawkaの記事では、ここからアーセナルファンの反応を紹介しているがそれは割愛。気になる方は記事をご参照あれ。
いやあ、ゲンドゥージねえ。
オーンステインが若い選手が来るかもしれないといっていたのがこれだったのか。
ぼくにとっては、エンゾンジよりはよほど納得できる方向かなと。未来があるというのは、アーセナルのファンにとってはチームを応援するひとつの醍醐味というか。
つい先日の結局PSGとプロ契約したヤシン・アドゥリの件があるので、ぬか喜びが怖いけど、才能豊かな選手が来るのはいつも楽しい。なんとかよろしく頼みたい。
スヴェン・ミズリンタットの補強ポリシー
さて、ここまでなんだかんだスヴェン・ミズリンタットがAFCにやってきてから、すでに獲得が6人、獲得予定が2人、計8人になっているということで。
Mavropanos – 20
Aubameyang – 29
Mkhitaryan – 29
Lichtsteiner – 34
Leno – 26
Sokratis – 30
(獲得予定)
Torreira – 22
Mattéo Guendouzi – 19
これ、こうしてみると、獲得した選手は若手とヴェテランの両極端ということがわかる。20代なかばのフットボーラーとしてプライムタイムにいるのは実質ベルント・レノ(26)のみという。
つまり、徐々に明らかになってきているのは現在のAFCの補強ポリシーで、とにかく高額な選手は取らないということだろう。いまが旬、ピークにいる選手は取らない。路線はこれまでのヴェンゲル・アーセナルと同じだが、今夏の補強を見ると露骨にわかりやすい。
オバメヤンですら、全盛期とはいえなかった。BVBでストライカーとして絶頂期を過ごしていた数シーズン前の彼をアーセナルが獲得できたとは思えない。微妙に価格が下がったところでうまいこと買ったわけだ。
ピークを過ぎた一流選手を安価で買い、比較的まだ多くのクラブが目をつけていない有望な若手を発掘。費用対効果の最大化。トランスファー・グールー。まさに賢者。
エメリとヴェンゲルの補強対象の違い
そういえば、選手補強で、エメリ時代になってヴェンゲル時代とすごい変わったなあと思うのが、明らかにスペイン語圏の選手に食指を伸ばしているってこと。
ヴェンゲルさんは、フランス語圏、とくにアフリカとのコネクションがかなりあって、フランス人やアフリカ人の獲得が目立っていた。
一方でエメリでよく噂になるのは、スペイン人、ポルトガル人、そして南米の選手。
そういうところにも監督の個性が見えるのはおもしろいね。
いいですね~PSGの彼がご破算になったとこでのこの補強。しかもロリアン産。
ビエリクくんがどうやら厳しい感じなんで、ゲントゥージくんに大型ボランチの夢を見させてもらいたいものです。
ロリアンというと、ミスリンさんじゃなくて、昔からのコネクションな気もしますが。
ソユンクは案の定こなそうで、これでトレイラで終了な感じですかね~~
ただ、オーバメヤンってわりとしっかり高額払って獲得した気がしてたまんないです
(年齢の)ピークちょっとすぎの選手って市場価格的に、実績こみこみ最終大型契約で、一番最高値つくと思うんですけどね~~ 移籍金もしっかり高額の。
保有しているクラブがかたくなにひきとめないってだけで(それも昨今契約解除料払っちゃう世界なんでそこまで?)
なんとなくまだまだアーセナル界隈のミスリンさん挙げを疑問に思ってしまう天邪鬼でした~~