先日のネヴィル・キャラガーの激論を紹介したエントリにこんなコメントをいただいた。
この指摘ちょっと鋭いと思ってしまって。
エメリが仮に理想的なチームをつくったとしても、それがグアルディオラの目指すところと大して違わないなら、戦力差でやっぱり勝てないんじゃ?という。これはロマンがない。アーセナルなのに。
もちろん現実のチームビルディングはもっといろんな要素があって、実際のフットボールの試合を戦術のコンセプトだけで語ることはできないし、そもそもそこまで抽象化できないしする必要もないにしても「戦術のオリジナリティ」については、そういわれればそうよな……と唸ってしまった。
というのも、ぼくもエメリの戦術を後追いで勉強しながら、このブログでたびたびそれがどんなものか・どんなに素晴らしいものであるかについて書いてきた。一方、彼の得意とする戦術で、そのほかの戦術家たちとは明確に違うストロングポイントというのはいったいどこにあるんだろう?という問いは、いつもこころの片隅に引っかかっていた。
そこで、あてくし恥ずかしながら世界中のグーナー様の意見をたまわろうとこのコメントをもらったあとに、redditにポストしてみたのです。
ちなみに拙者、こういった場所に積極的に出ていくタイプでもなく、昔2ちゃんねるのアーセナル板を見ていたときもROM専だったし、もちろんredditにポストするのも初めてでござい。思ったよりたくさんの意見をもらえてちょっとうれしかった。これでがす。
What’s the Emery’s tactical uniqueness as a modern football manager?
byu/Gooodthing inGunners
英作文がヘンだって? 気にすんな。
ユーザ評価が高いお返事をいくつか紹介してみよう。
モダンフットボールの監督として、エメリの戦術的にユニークなとこってどこなの?
スレ主(※おれです):ペップ、クロップ、ポッチェ、サリ…… EPLでも今じゃモダン戦術をやるマネージャーが何人もいるよね。で、ウナイ・エメリがやるフットボールで戦術的にユニークなとこってどこなのかなって思ってて。ぼくはエメリのことはアーセナルでのほんの短い期間しか知らないんだけど。彼の好きなプレイスタイルとか好みの選手とかそういうのは、メディアやYoutube、ブログなんかでたくさん読んだよ。でも、彼の戦術と、ほかのモダンフットボールをやるマネージャーたちの戦術を分けるものが何なのかよくわかんないんだよね。
似たような戦術、でも選手はしょぼいときた。
それじゃあ、いくらがんばっても、イングランド版ヴァレンシアとかセヴィーリャみたいな、第二グループにしかなれないんじゃないかなって心配で心配で夜しか眠れない。
- Starfriends-of-1984: エメリについてちょっと厳しいひとがいると思うんだ。
彼がPSGに行ったとき、彼はこの世界でもっとも将来有望なマネージャーのひとりだと見られていたんだよ。彼は、そのときのチームによって彼のスタイルを適応させようとするという意味で、クロップ、サリ、グアルディオラなんかとはちょっと違っている。彼の歴史を見れば、ヨーロッパで一番のカウンターアタックのチームをつくったし、とくにELを3連覇したセヴィーリャなんかそうだね。一方PSGの2年ではポゼッションで完全に支配するチームをつくった。
アーセナルでは、彼のこれまでのコメントによれば、ポゼッションで試合をコントロールしたいということ。プレッシャーのなかでもバックからビルドアップすること。ボールを奪い返すためにインテンシティ高くプレスすること。そして何がなんでも攻撃すること。これはプレッシング以外はヴェンゲルが来て以来のアーセナルのクラブの価値を尊重するものだ。
ぼくの想像だけど、彼はアーセナルのフィロソフィに沿ったチームビルディングができるとAFCのボードにプレゼンしてこの仕事を勝ち取ったんじゃないかな。
ここで彼のスタイルは、グアルディオラとヴェンゲルをブレンドして発展していくと予想していて、ポゼッションフットボールのポジショナルな面により適応していくけど、同時に攻撃の流動性とヴェンゲルが好んだファイナルサードでの動きの自由さは残す。プレッシングでは、彼は非常に独自のスタイルを持っていて、狭く守って敵をワイドに追いやるのが好きで、ワイドに追いやったらハイインテンシティでプレスしてサイドラインまで追い込むことが多い。
- armanixr: サリのユニークなスタイルってなんだ? ポッチェティーノ?
- buzzedboxer: ユニークである必要はない。みんながデフォルトのプレイスタイルを持ってるだけ。
ペップ:ポゼッション、プレッシング、幅(ワイド)を保つ
クロップ:プレッシング、ダイレクトパス
サリ:プレッシング、フルバックを高く、深く陣取るDM/プレイメイカー
ポッチェティーノ:ブーイング
- tronaldodumpo: モウリーニョ:全部入り
- GetPhkt: エメリは攻撃時に、より流動的になるという意味でペップに似てるし、ウインガーよりインサイドFWを使いたがる点ではヴェンゲルに似てる
- DankBrownBoi: 彼はプラグマティック(現実主義的)なマネージャーだよ。PSG以前には、彼はたいていの試合でスタイルを調整していたし、彼は結果を求める漢だ。でもPSGでは、多くを変える必要がなくても試合に勝てるクオリティあるチームを持っていた。
彼の古いチームを見た人たちが話している限りでは、彼は4-2-3-1が好きで、中に絞りがちがウインガーとDMとして2人のディフェンシブな選手を使うこと。彼はパスゲームに取り憑かれているような人じゃないよ。彼がスペイン人だからってそう思うひとがいるけど。
強いて予想するなら、チェルシー戦のチームが彼がシーズンを通して使うチームにとても近いんじゃないかと思う。彼が2トップを使うとは思えないね。
それと、彼はとてもジョゼっぽく#10を使う。彼は#10をセカンドストライカーみたいにプレスさせたいし、別の時間では中盤まで落として使いたい。メストにはタフなタスクだよ。ぼくの意見。
- scytheavatar: そうそう。だから、あのひとたちはネヴィルの発言について称賛してたんだよ。エメリにはがっかりさせられるはずだってね。エメリはヴェンゲルじゃない。自分のプリンシポー(原理)や自分のフィロソフィ(哲学)と心中なんてしっこない。エメリはうまく行くやり方を見つけるまでは、チームをもっともっと調整していくだろうと思うよ。
- KSBrian007: わかんないなあ。
ミスはあったけど20分間のなだれ込むようなチャンスの数々をつくっていたときでさえ、アーセナルの何が特別かわからなかった。かろうじてパスがつながって、かろうじて攻撃してるみたいな。唯一戦術的な点で強くなっていっているとしたら、バックからプレイすることかな。でもそれすら、毎回一夜漬けみたいに見えた。
自分たちが主導権を握っているようには見えなかったね。ほとんどの時間は劣勢だったし。まあ、シティはわれわれの何光年か先を行ってるだろうね。彼らはベストの11人ですらなかったけど。チェルシーはアザールをほとんど使えなかったし、彼らもまた新しいマネージャーだ。
現時点ではマネージャーを赤ちゃんみたいに扱うのはべつにいいんだ。問題ないよ。つまり、新時代へようこそってことだ。
でも個人的には、全然うれしくないね。われわれが中盤を支配することはもうないんだ。パスをうまくつなぐこともない。バスを停めることだってやらない。カウンターアタックのキレはすごく鈍いし、フィニッシングだってひどい。
- KSBrian007: ぼくはまだオバメヤンのスピードを活かすために、速いワイドプレイヤーを使うことがキーだったと思ってるんだ。それと、ボール扱いが上手なホールディングMF。それで、フルバックのディシプリン(規律)のある動きを引き出せるし、ウイングのポジションから失点することを防げるんじゃないかと。
リヴァプールの試合を観て思ったんだけど、選手のクオリティが問題なんじゃないんだよ。どれだけディシプリンがあるかってことさ。
攻撃を受けているときのリヴァプールは、4人のDFと3人のMFがボールの後ろにいる。彼らの中盤に侵入していくことはたやすいことじゃないよ。そしてDFとGKだ。彼らの一番の弱点であるディフェンスとGKは解決されたんだ。システムによってね。フロントの3人は敵がボールを失ったらすぐに奪い取りに行く。
アーセナルでは、どんなふうにプレイしているのかもよくわからない。強敵が相手のときならなおさら、あんなふうにうまくプレイできない。
- midnight_marauders: これはいい質問だと思うんだ。ぼくも「エメリの戦術のユニークさ」というわけじゃないが、ずっと同じようなことを考えていた。ぼくが考えていたのは、より適切にいえば、キミがリストしているコーチたちみたいなエメリの戦術上の発明は何かということ。イノベイティブであるってことは、抜け目がなくて、自分で気づけて、順応性があって、勇気をもって自分で選択できるということだ。フットボールにおけるグレイトな戦術的思考というのは、偉大なチェスプレイヤーみたいにリアルタイムで問題を解決することで、つねに優位性を保とうとすること。
エメリはモダンゲームの忠実な学徒だよ。彼は信じられないくらいハードワークしているし、分析もやっている。そして試合がどんなふうに展開していくか見通す眼を持っている。だから彼はいまのアーセナルにぴったりだと思ってるんだ。彼は死にかけのフットボールをやってきたチームに、鍛え上げたモダンゲームのコアヴァリューを浸透させる。
そう信じてはいるけど、エメリはキミがいってるようなコーチのレヴェルにはないとも思っている。試合がどんな展開になるのか抜け目ないところがある一方で、彼はイノベイティブではない。彼はフットボールスタイルのフォロワーで、モダンゲームを牽引しているような最前線にいるものたちの後ろにいる。だからトップにいるほかのマネージャーたちと比べるときは、わずかに不利がある。ほかのたくさんのひとたちが指摘しているように、彼はBレベルのトップにいるコーチで、Aレベルではない。でもそれでいいんだ。だってそれが安定性をもたらしてくれるかもしれないし、あと何年かは実際に競争力ももたしてくれるだろう。それはいまアーセナルにもっとも必要なことなんだから。
サリはおそらくもっとイノベイティブで、問題解決能力のあるコーチだ。この前の日曜にエメリにすぐ対応してきたことで証明されている(われわれが後半に全然攻撃できなくなったのはなぜか? ジャカがいなくなったから? んなわけない)。でも彼のキャリアとスタイルが示唆しているように、彼はちょっと不安定なコーチだ。エメリじゃなくてサリを招いていたら何が起きていたかなんて誰にもわからない。もしかしたらブリリアントで、フリーフロウなフットボールをやっていたかもしれないが、戦術的規律を育むことには苦労して、やがて崩壊していたかもしれない。ぼくにはエメリのほうが気まぐれなクラブには合っていたような気がするよ。
モウリーニョみたいなコーチよりはよっぽどよかったはずだよ。彼のファンタスティックな経歴でもね。彼はモダンゲームに合わせる気はまったくないようだし、ぼくらのすぐ目の前で崩壊しつつあるからね。
- fatbunyip: サリが戦術的じゃないときがあるっていい方は、ちょっとどうかなと思うよ。チェルシーはわれわれよりいいチームを持ってる。だからそれはApplesとApolesを比べるみたいなもんだ。
また別の日にはわれわれは弱いやつらをコテンパンにして快適にプレイするだろう。でもチェルシーの半分はアーセナルのファーストチームに入れる。だからわれわれが支配されたところで、別におかしなことでもなんでもないんだ。
金を使うってことでも欠けているね。クロップもペップもファンタスティックなコーチで、彼らのヴィジョンは彼らが使っている金に見合ってるよ。いまエメリは彼が与えられたものに取り組んでいて、それは自分のエートス(価値観)を注入しようとすれば、とても難しいことでもある。だからイノヴェイションはプラグマティズムの二の次になる。
彼は過去に、彼のヴィジョンで何かをつくるチャンスがほしいといったことがある(つまり以前にはそれができなかったということだ)。それは要するに、彼は自分のアイディアをちゃんと持っているということを意味している。欠けているたったひとつのことは、それを実現する選手で、彼がコントロールできることではない。
そうはいっても、彼が雇われた主な理由は彼がスペインで予算もなくやりくりしてきた部分をボードが評価したからだと思うし、いまそれと同じことを期待されている。マンUを見て、新しいマネージャーが来たときに、いかに移籍市場でバックアップされてきたかを見れば、それと比べることはできないね。
- Xhoquelin: 賛成。プレスをかわすためにベンチからコヴァチッチとアザールを出せるチームがどれだけあるっていうのか。奴らのチームはクソみたいに攻撃フットボールだよ。
またいうけど、トレイラは大きく証明することになると思うんだよね。彼はほんとうに守ってもいいし、パスレンジもあって、戦術的な能力もかなりいい。ジョルジーニョみたいに彼が試合をコントロールするとは思わないけど、CDMのポジションでチームに安定性を与えてくれる。希望としては、グウェンドゥージ(かジャカ)/トレイラ/エジルでエジルが少しだけ深めの位置を取る、コラシナツが戻ったら彼はもっとイウォビをフォローできる。願わくばシーズンが進んでいったときにミキタリアンとベレリンが攻撃でケミストリーがあるといい。だって、いま右フランクは明白な弱点になりつつあるから。(※後略)- midnight_marauders: チェルシーのがよっぽど強くてバランスのいいスクワッドを持ってるという意見には完全に賛成だね。日曜にはそれが重要だった。投資の不足というのは、エメリが今後戦略を持ってどうやってチームを前進させるかに大きな要素となるだろう。
でも、ハーフタイムに入ろうとしているときまでに自分たちよりいくらか強いチームを相手に2-2にしたことは、さほど遠く離れていないのかもしれないと思う。そしてわれわれは両者とも新しい戦術的戦略でセカンドハーフはファーストハーフとは少しだけ違うプレイをして、結局チェルシーにやられた。
公平にいうなら、それはただスクワッドのクオリティの差ではななかったんだと思う。セカンドハーフの戦術の変更は、試合の結果には直接は関係ないけど、どのように試合を進めるかに影響したんだ。
- スレ主: つまり、むしろイノベイティブでないコーチのほうがいまのアーセナルが安定性を得るために合っているってこと? そんで、いつかはもっといいコーチが必要になるってこと?
- midnight_marauders: そう。まさにそのとおりだよ。
エメリがトップ、トップクラスにならないなんてことはいえないから間違えているかもしれないけどね。そうなってほしいとは思ってる。でもフットボールの戦術をよく知っているひとたちは、どうも彼をペップやサリみたいに高く評価しているようには思えないんだ。彼のキャリアや経歴からいって、印象的ではあるんだけど、タクティカル・ジーニアスとまでは呼べない。
またこの数ヶ月彼を見てきた感想としては、強靭なパーソナリティの持ち主みたいなタイプには見えない。熱血で人心掌握するみたいな。ペップとかクロップみたいにスクワッドを強烈に引っ張るみたいな。
まあこれはぼくがそう感じるってだけで、自分の考えが100%正しいなんてことをいうほど傲慢じゃないよ。
思うに、ボードは今後もシャルケのテデスコやホッフェンハイムのナーゲルスマンみたいな新しく台頭してきたマネージャーを注意して見ていくべきじゃないかな。彼らはエメリよりももっとイノベイティブで、強い意志を持っているタイプだと思う。
われわれはかつてソリッドな基盤を持っていたと思うんだけど、ヴェンゲル時代の22年間から深く根ざした悪い習慣をやっと取り除こうとしているんだ(ぼくはいまでもそれが好きなんだけど)。サリが今後数年間でトップマネージャーで居続けるなら、彼もいいオプションになりえるね。
われらはこの過渡期をなんとか乗り越えていく必要があり、安定したものを築き上げる必要がある。タイトルを取るにはどうしたらいいんだなんて考え始めるより前にね。
- Gunnerstratz: キミはたくさんのいいポイントをまとめてくれた。ぼくはPSGのファンと話したことがあるんだけど、彼らもまたエメリの人心掌握については(存在しないと)同じことを感じていたよ。
- JoshRaven: PSGのボードからはエメリは基本的にネイマールのいうことを聞けといわれていたんじゃなかったっけ? そもそもボードがひとりの選手をヒエラルキーの上に置いてる状況じゃマンマネージメントは難しいよな……
- Gunnerstratz: ここの総意としては、エメリがほかのイノヴェイター(グアルディオラ、クロップ)からスタイルを受けて、敵に合わせてチームにそれを適応させる。それでいいんじゃないの。デシャンのフランスはそんな感じでワールドカップを勝ったしな。(※後略)
以上。
レスを読んでたら、もしかして若干的はずれな質問をしてしまったのか?とも思ったけど、どうだろう。。そうでもないか。
あと「適応」とか「調整」というワードがいくつか出てくるけど、これはくだんのネヴィル・キャラガーの議論でさんざん出てきていたエメリを紐解く上でわりと重要なキーワード。合わせて読んでください。
あとなんかスレッドが読みにくくてごめん。少しデザイン調整したほうがよさそうっすね。
エメリはイノヴェイターではない。だが当面はそれもアリ。問題は……
「エメリはイノヴェイターではない」。個人的にはそれでいろいろ合点がいったところがある。ことばにしてくれて助かった。
グアルディオラやクロップは戦術家であると同時に戦術を発明するイノヴェイター(※彼らにも元ネタがあるってのは承知)。天才。エメリは彼らのフォロワーで、それをうまく応用してときどきのチームに合わせて適応する秀才。そんなふうに理解すればだいたい合ってるのかも。
天才系よりも、地道に堅実にコツコツやる秀才系マネージャーのほうが、安定性を著しく欠いているアーセナルには合っているというのはたしかにそうかもしれない。
ヴェンゲルさんはあんなふうに見えて完全に天才系(感覚派)だったから、そういう意味で、ヴェンゲル時代のカウンターとしてより堅実で理論派のエメリが選ばれたことには納得感はある。
しかし、アーセナルはエメリでどこまで遠くに行けるだろうか。現時点で想像できるのがトップ4フィニッシュやEL優勝だとしたらあまりにも夢がない。
ヴェンゲルさんだとPLのボトムチームにもあっさり負けたけど、同時にバルサやバイエルンみたいな最強チーム相手にだって、もしかしたら勝つかもみたいな夢を抱けた(ときもあった)。
PLではグアルディオラやクロップがこのまま頂点に居続けるのなら、いつか彼らを追い越していかなければならないときが来る。
アーセナルのボードはエメリでタイトルを取れると信じているだろうか。あるいは、エメリはヴェンゲル体制から変わっていく過渡期における一時的なオプションだと考えているのか。
アーセナルFCがどのような長期的なプランを持っているのか、自ら考えを開陳しない限り、少なくとも数年は様子を見ないとわからないが、クラブが当面の目標であるリーグ優勝への野心、本気を見せないといつかほんとうにファンに見限られてしまうのではないだろうか。
そういう意味では、ヴェンゲルからエメリでロマン度数がかなり減ったので、より結果が重要になってくるだろうと思う。コツコツやっててなお弱いなんて。想像したくもない。
一連の議論、どうでしたかね。手前味噌で恐縮ながらなかなかおもしろかったと思うんだけど。
あなた様のご意見をぜひコメントで寄せてください。
概ね彼ら及びブログ主に同意見です。
私は秀才タイプのエメリがイノベイティブな戦術を生み出せるというロマンを信じて見る事にしてます(特にモダンサッカーにエジルをどう組み込むのかどうかにw)
とにかく就任2年目以降にエメリのアーセナルでの色が出てくると思って楽しみに待つつもりです。
ルーカストレイラがチームに馴染むと分かりやすくなるんじゃないですか?だってあのわけのわからないスイスMFよりよっぽど闘争心があって守備的で頭いいし
そうですね
戦術的なとこならばサイドバックがめっちゃ高い位置にいることでポゼッションに位置が全体的に上がるということかな?その分ベジェリンがウィリアンにマンマークでついてMアロンソにオーバーラップ許したけど
あとイウォビが良かった感じがします。ステーリングみたいに書くせしてくれたらなぁ(哀)
すいません覚醒です
エジル問題は相当難しいと思います。僕もリアルタイムでjsports で見てたけど変わる時なんか文句言ってませんでした?ダビドシルバのようになってくれたらいいんだけどエメリ自体がモチベーターではないから厳しい可能性はありますね。だってPSGの時もディ・マリアベンチやったし
現地のファンの意見が色々と読めて楽しかったです。
私も概ね似た意見で、エメリ監督は戦術面のイノベーターではなく、フォロワーだと思います。
ですが、それが悪い事なのかと言うと、そうでは無いと思っています。
理由は、サッカーは戦術だけでは決まらないからです。
エメリはトレーニングと情報統制のイノベーターだと思っていて、2-3年率いさせる事で、チームの実力を大きく伸ばすことができる監督です。
彼の認知力向上を中心とした最新トレーニングはペップやクロップには真似できませんし、情報を管理して、さらに要約し、それを必要な時に必要な質と量で選手に与える能力は、当代随一だと思っています。
ですから、戦術が得意なペップと同じ土俵で戦う必要は無いし、それは百害あって一利なしです。
エメリは、エメリの得意な分野でペップやクロップやサッリと戦えば良いと思っています。
そもそも、戦術好きな人たちはペップをあがめ過ぎです笑
ペップにだって弱点はありますよ。
そうで無かったら、CLでジダンのような戦術面の弱い監督が3連覇するのを許したりしません。
楽しいですね、こういう議論は。
前の人がおっしゃってましたが、僕もエメリさんのオリジナリティはゲーム中ではなく、その前の準備・分析段階にあるのではないかな、と「期待」しているクチです。
グアルディオラのチームはたしかに素晴らしいですが、バルサでもバイエルンでもシティでも、色にそんなに差がないというか、まぁ多分見る人が見たら色々違うんだろうけど。
エメリさんにはそうではなく、アーセナルの色を色濃く残したアーセナルならではのエメリサッカーをやって欲しいです。
フルバックの位置がとても高く、CBの距離感が遠い組み立てを見てると、GKのCMFがことさら重要だなーというのを感じますね。
で、そんなサッカーなのにウィルシャーを放出して、グエンドゥジを先発に入れるとか。なかなか度胸があるというか、挑戦的だな、と感じてます。今までのアーセナルからすると、けっこうエグいことやってるな、と笑