期待どおりの快勝。
ホームで強いチーム、アウェイで弱いチームと、両チームの現在のフォームが試合内容にも結果にも鮮明に現れていた。
Arsenal 5-1 Bournemouth: Mesut Ozil stars in Gunners’ biggest home win of season
ホームでは今シーズン最大の大差で勝利。4位をキープした。
同時刻に行われたチェルシーとToTのロンドンダービーでToTが敗れたため、3位ToTとの差が4ポインツまで縮まっている(プレヴューエントリではちょっと勘違いした)。
もし週末のNLDでアーセナルが勝つようなことがあると、トップ4争いがついにトップ3争いになるかもしれない。なんてこった。
とにかくこの勝利は現在のアーセナルにとって非常に大きいものとなった。
エメリの試合後のコメント
試合直後のインタヴュー from BBC Sports。
エメリ:われわれはインテンシティをもってワークした。90分にわたり少しづつ、自分たちの優勢をインポーズしていった。
ファーストハーフで2-0としたあと、相手に問題をもたらされた。しかしチームはプッシュしつづけてワークをやりとげる成熟さを見せた。セカンドハーフはよかったよ。いいパフォーマンスだったし、われわれは選手たち全員を誇らしく思えるだろう。
試合後のプレスカンファレンス。
(パフォーマンスについて……)
エメリ:グッドイーブニン。いいパフォーマンスだったし選手を誇らしく思える。わたしたちが話していたのはここエミレイツで、ファンにたくさんの試合を見せられているという事実についてだ。今日のようにたくさんのゴールを取れるときもあるがね。今日はそれをやることができたが、土曜日も同じ3ポインツだ。
今日の結果に満足しているしもっとも重要なことは、試合ごとに選手を変えてプレイできていることで、この3試合は継続したパフォーマンスを見せられている。システムも違うね。われわれは違う選手たち、違うシステムでプレイできる必要がある。試合はどれも違うものなのだし、だから今日はよかった。今週、今月とつづけていきたい。
(ボーンマスが脅威な時間もありました……)
わたしにとりもっとも重要なのは、競争力があってそれを90分継続できるということ。得点はできたりできなかったりするがどちらでも同じことだ。
2-1になったあとドレッシングルームでわれわれは落ち着いてつづけていくことや彼らをリスペクトすることについて話した。そして用心深くいること。
セカンドハーフを3点目で始めることができた。大きなインテンシティでスタートし、インテンシティをキープして彼らをプッシュしつづけて、ボックス内に侵入していき、ポゼッションをコントロールした。でもボーンマスはいいチームだ。いい選手がいて、競争力があり組織されている。大きい結果となったが、彼らを大いにリスペクトしている。
(エジルとミキタリアン……)
わたしは選手全員のワークを誇りに思っている。それに選手たちが自信を得られることや選手間でコンビネイションが成熟していくことが重要だ。競争の激しいエリアでボールがあってもなくてもプレイすることができるからね。よく組織されて、今日のようにいろんな選手が主役になれる可能性がある。
いずれにせよ、チームが一体感を感じて、個人も一体感を感じてチームとして力強くいることができた。
(ミッキとエジルはトテナムでもプレイ……)
われわれはまず自分たちのアイデンティティ、競争力を得ていきたいと話しているんだ。どうやって競争力を保つのか?
まずはクオリティとスキル、コンビネイションをもってオーガナイズされていること。試合によって違う選手や違うシステムでもだ。つぎにボールを持っていても持っていなくてもインテンシティ発揮すること。この試合でもそれをやっていた。土曜も同じだ。どの選手も準備できている必要がある。
これがわれわれが求めるもので、どの選手もそれをやれると確信していると思う。
(彼らをメンバーから落とすのは難しいのでは……)
これからわたしは今日の試合を分析するためにあらためて観るつもりだ。そしてトテナムのこともチェックする。その後にどの選手を使うかゲイムプランを決めていく。スターティンでもサブでも選手全員の力が必要だ。チームを助けるという大きなコミットメントも。つぎの試合は土曜。ビッグパフォーマンスが出せるよう、選ばれたどの選手にもチームを助けてほしい。
(コシエルニのケガ……)
ただキックされただけだと願うよ。今日と土曜には3日間ある。彼が土曜に問題ないことを祈る。
(土曜にトテナムに勝つと1ポイント差……)
大きなモチヴェイションになるね。でもいつもわたしたちが話しているように、3ポインツ取るために今日のようにチャンスを決める必要がある。そうすれば土曜にもチャンスがある。現時点ではテーブル上でわれわれよりいいチームがひとつある。そこにたどり着くことはとても難しいと思うが、しかしいいテストになる。グレイトなテストでポジティヴなテストだよ。
(ジャカとコラシナツ……)
ジャカは問題ない。彼は休ませたんだ。コラシナツは筋肉にずっと問題を抱えていて、ときどき彼のほうから試合を休みたいとか交代してくれとか云うんだ。ファーストハーフはよくやっていてドレッシングルームでもプレイは続けられると云っていた。しかしいくらかの痛みがあった。
プレイを続けられたかもしれないが、大事を取って彼を変えることにした。日曜も今日も大きなインテンシティでプレイしていたからね。この試合はほかの選手でも引き続き続けられると思ったんだ。
コシエルニは大けがじゃなかった。ジャカも休養しただけで問題なし。コラシナツもうまくいけば土曜もプレイできるだろう。
カール・ジェンキンソンのコメント
PLでスタートするのは830日ぶりというサポーター代表、ジェンコのコメント。
(パーフェクトな試合……)
ジェンコ:イエア。グレイトだったよ。彼らはいいチームでいつも難しい試合になるからね。ぼくらのようにプレイしようとしてくる。フェア・プレイだったよ。ここに戻ってこれたのがグレイトだし、勝ったこともグレイト。すべてがファンタスティックだね。
(右サイドにはどれだけ入っていけるスペイスがあった……)
そうだね、ときどきはそこが空いたよ。驚いたとは云わないけど。だって彼らは中盤の一箇所に3人集めてプレイしていたんだから。だからやっぱりそこが空いたみたいな感じはあったな。ぼくにもセオにも。
そしてぼくらが先行してからは試合がオープンになっていった。彼らもまた試合を戻そうとしていたからね。オープンな試合になったけど、まあよかったよ。前に行くチャンスもあったし、ぼくにはいい試合だった。
(前後半で早く得点した……)
それはいつだって助かることだよね。ゴールがあればフットボールの試合は有利だし、ぼくらはほんとにいい時間に決めることができた。とくにセカンドハーフが始まってすぐのゴールだね。ゲイムプランはあったし、点を取られてしまえばまた全体のゲイムプランに関わる。ゴールのおかげでいい勝ちにつながった。
(もう4位より上を目指せるのでは……)
云うことは簡単さ。でもぼくらは目前の試合だけを見ていく。それがぼくらのものの見方で、マネージャーのものの見方でもある。いまは築いているところなんだ。
ここ数試合はとくにいいプレイをしたと思う。ぼくらはいまとても強いチームに見えるだろう。それがぼくらだよ。チームにはたくさんの才能ある選手がいるし、ぼくらがうまくやれるところを見せたいんだ。もちろんタフな試合も控えている。でもこの調子をたくさんの勢いとたくさんの自信でつづけていくよ。
(いまが今シーズンを決めるときなのか……)
まじヤヴァいくらい重要な時期だね。シーズンの終わりに向かっているということはとてもクリティカルで、コンペティションが終わるってことはつまり結果を得るために一貫性を保つってことだ。ぼくらはいまそれをほんとにうまくやれていると思う。けど、いつくかのビッグゲイムはこれからなんだ。選手のぼくらにはとても重要な時期になる。みんなが理解しているよ。ぼくらは仕事をやりとげること、ぼくらがやるべきことに集中してる。
ジェンコ氏といえば、彼の人間性を物語るエピソードをAFC公式ツイッターが紹介していた。
Take 35 seconds out of your day.
Listen to this story.
THIS is why we all love Carl Jenkinson.
❤️ @CarlJenkinson
👏 @AFCCommunity pic.twitter.com/HFsOmWwFTJ— Arsenal FC (@Arsenal) February 27, 2019
ジェンコは先週ロンドンのダウン症のひとたちを慰問する(?)機会があったようで、そこへ向かう途中渋滞に巻き込まれてしまいながら、時間に遅れてはまずいと彼は車を降りて走って目的地に向かったとのこと。
選手はクラブを代表しているようなものでもあるのだから、彼のこういった行いがいかに立派であったかと称賛されている。
愛さずにはいられない漢。それがCJ。
そしてArsenal Playerには、AFC撮影部が撮ったであろうピッチレヴェルからのクリップをまとめたジェンコの特集ヴィデオがアップされていた。
「The best of Jenko against Bournemouth」
スタッフにも愛されてる。
レヴューエントリ後半【マッチスタッツと論点】につづく。。