やってきた。アーセナルにとっては毎シーズンのハイライトでもあるNLD。
12月のホームで劇的勝利した一戦は今季どころかここ数シーズンでベストマッチのひとつに数えられ、いまでもあの試合を覚えているひとも多いはず。今度はリバースフィクスチャ。ウェンブリーでのアウェイマッチだ。
そしてとかく不調なアウェイかつ厳しいダービーマッチでありながら、直近の両チームのフォームを観る限りではアーセナルがポジティヴになれる要素も少なくない。
アーセナルには宿敵を相手に2007年以来のシーズンダブルをぶちかます絶好の機会だとも云える。
この試合をどのように楽しもうか。コメント集、それから試合展望とふたつのエントリにわけてお送りしたい。まずはコメント集から。
Tottenham vs Arsenal preview: Mauricio Pochettino plays down Spurs title chances
エメリの試合前コメント
昨日のプレスカンファレンスより。久々にすげえ長いぞこれ。
(2月のPLマネージャー・オブ・ザ・マンスにノミネイトされました……)
エメリ:グッドアフタヌーン。それはまあいいかな。いまはとにかく明日に集中している。明日は継続性を見せたいし、勝ちたい。わたしはチームのパフォーマンスのことだけ考えている、自分のことや選手個人のことではない。負けるよりは勝つほうが断然いい。
(どんなふうにメンタルの準備を……)
明日のような試合で、選手たちはそれがどれくらい重要か理解している。テーブル上でもっと上に行くために3ポインツがほしい。そして、もちろんサポーターたちにも特別だ。明日は3ポインツを目指して戦う。
(ここまでのふたつのノース・ロンドン・ダービーの経験から何がカギになるでしょう……)
どのダービーもとても異なっている。ホームとアウェイでも事情は違うし。とてもとても違うんだ。わたしは明日はまた特別な試合になると思う。自分たちにも相手にも違うものだ。
(チームニュース……)
新しいけが人はいない。全員いいよ。
(明日の勝利と勝利でトテナムに1ポイント差になることについて……)
試合で3ポインツ取るチャンスについてはよく話している。ときには明日のようにわれわれが3ポインツ取るチャンスを得ることがある。なぜなら2週間前にはわれわれとスパーズのあいだには10ポインツの差があったからだ。いまはそれが4ポインツ。明日は団結して戦うだろうし、両チームにとってとても重要な試合だ。勝つか負けるかでだいぶ違ったものになる。
彼らをリスペクトしているが、いま自信をもって戦えることはわれわれにとり大きなチャンスだ。彼らは2連敗しているとはいえ、いまだにとてもいいシーズンを過ごしている。わたしたちは自信をもって、ゲイムプランに従って集中し、自由な気持ちで戦いたい。選手みんながこの自信を持つことができる。
(ハリー・ケインがバンを免れました……)
知らないな。わたしがコントロールできることでもない。彼が明日プレイするなら……わたしたちもベストプレイヤーで戦うし、自分たちの現状を示すためにもいいプレイをするテストになると思う。彼らの選手とわれわれの選手との違いを見せたい。
(ボーンマス戦のメスト・エジルのゴール……)
どの選手もスキルは持っている。エジルはあんなふうにシュートを打つ自信があるのだろう。ああいったスキルのある選手がいるということ、ピッチではいろいろなことができるということがフットボールの素晴らしさだと思う。
(エジルには普段からあんなふうにフィニッシュがほしい……)
わたしはゴールのほうがいいね。
(最近のエジルはスパーズでスタートするに値するか……)
わたしたちにはたくさんの試合がありどの試合も違う、ホームとアウェイもあり相手もいるから、その都度のゲイムプランに従っている。もっとも重要なことは明日の試合にプレイする準備ができているかどうかということ。そこから誰がプレイするかを決める。その方針で、明日メストがプレイするかどうか決めることになる。
(メストは試合に出たり出なかったりすることにどういった反応をしているか……)
第一に、彼はいくつかのけがをしていた。ときにはそれが背中の痛みであり病気だったりした。それが理由だ。彼とも話しているしあなたたちにも話しているとおり、試合でプレイするには安定しておりトレイングができていて、リズムと自信を掴んでいることが必要だ。チームにとってそれがいい。
(ビッグゲイムでのメストを信じているか……)
ビッグチーム相手だけでなくどのチーム相手の試合においても、わたしは選手全員を見たい。
(クラウディオ・ラニエリが仕事を失いました……)
コーチが解任されると知らされるのはいいニュースではないね。わたしたちのようなコーチにとって、それはいいニュースではない。彼はキャリアでとてもハードにワークしていたと思うし、3年前にはPLも取った。驚いたとか驚かなかったとかではなく、コーチにとってはいずれにせよいいニュースじゃない。
(スパース戦で何を得られるか……)
思うに明日の試合はほかの試合とはだいぶ異なる。それぞれの状況は重要じゃない。両チームともに(絶対勝つという)モチヴェイションをもって戦うからね。われわれにとっていつも違った試合になるのは、これがアウェイであり、彼らのサポーターとの戦いでもあるからだ。
よく準備して、トテナム相手にどうやったらベストが出せるか、力強く試合に入っていけるか。
(トテナムより上位でのフィニッシュすることについて……)
わたしはいつもはそういった「IF」については考えない。わたしが考えるのはこれからといまだ。わたしたちはチームでも個人でもベストパフォーマンスを出す準備をしている。90分に渡ってとても集中が必要だし力強くいる必要がある。90分のなかでは時間ごとの状況を読む必要もある。わたしたちがチャンスを得るとき、効率的でなければならない。
(トップ4でフィニッシュしなければならない……)
同じことだ。わたしはいつだって楽しみたい。明日も楽しみたい。そしてとても効率的でありたい。明日はプレイするし楽しむ。明日もし勝つことができれば、もしベストパフォーマンスを出すことができれば、それでハッピーになれるしテーブルでもいい位置に行ける。しかしそれは今日のわたしのターゲットではない。
わたしの今日のターゲットは明日への準備だ。そして明日は選手たちがピッチ上で90分間いいプレイができるようサポートする。
(われわれが明日勝てるとしたらその理由は……)
ホームではサポーターの後押しで力強く感じられる。きっと明日もそのように感じられるだろう。しかし集中して自分たちのプレイをする必要があることは変わらない。戦術的にも個人的にも。ビッグテストでありビッグチャンスだ。
(ウェンブリーでのプレイ……)
イエス。楽しみにしているし、パフォーマンスを出したい。願わくばビッグアトモスフィアのなか90分を楽しみたい。われわれのサポーターもたくさん来てくれるだろうと思う。彼らのサポーターのほうが多いが、とにかくサポーターはいる。一緒にいることで、われわれは集中して取り組める。
(ピッチにモノが投げ込まれること……)
試合と自分たちのことに集中している。レフェリーとのことで時間を無駄にしたくないし、相手や相手のサポーターのことで時間を無駄にしたくない。ゲイムプランや実際のプレイにとって集中は大きなものだ。
(情熱的なダービーとはどういうものか……)
ふたつのNLDはどちらもホームで、われわれは勝って負けた。われわれはどちらの試合もよくプレイしたが、明日はまたかなり違うものになる。わたしたちの目標は同じだ。大きなパーソナリティでプレイすること。
(パッションについて……)
みんなにとってダービーは重要なんだと思う。それはエモーションであり相手をコントロールすることがとても重要になる。そして選手たちの熱意と、いつもとは違うということをみんなに見せることがとても重要なんだ。
(ポッチェティーノがトロフィを取れていないことについて……)
彼は若い。彼はキャリアのなかで彼が率いたどのチームでもグレイトな仕事をしてきた。とくにこのトテナムでだ。わたしは彼をひととしてもとてもリスペクトしている。だって彼は人間性が素晴らしいというだけでなく、コーチとしてもプロフェッショナルだからだ。彼は若いし、フットボールにおいて重要なことをこれから成し遂げるだろう。明日はそうならないことを願うがね。
わたしは彼を知っているし、たくさんリスペクトしているし、彼はとてもいいコーチだよ。
ケインなあ。バーンリー戦のヘッドバッド未遂でこの試合はバンされる可能性があったが結局お咎めなし。
以前にも似たようなことがあったようで(誰だっけ)、どうもFAはNTのキャプテンにはことさらに寛大らしい。フザケンナ。あんな凶悪で悪質な行為したやつはバンどころかフットボール世界から永久追放にしなきゃ。
そしてエメリの「ポッチェティーノは若い」発言。だよねー。これからこれから。なお彼はELやフレンチリーグなどたくさんトロフィを取ってるウナイ・エメリと同じ年齢(47)であるッ!
PEオバメヤンのインタヴュー「マスク・セレブレイションはまたやる!」
ケインやアグエロらとゴールデンブーツを争っているオバメヤン。先週末? イアン・ライトによるインタヴューに答えている。このときか。
Strikers only! pic.twitter.com/pKux9S3NCL
— Ian Wright (@IanWright0) 26 February 2019
オバメヤン:(ほかの試合もチェックしてる?)イエス。もちろん。試合のあとには携帯でチェックしてるよ!
どんな試合だったか知りたいからね。ジャーマニーではそんなんじゃなかった。ジャーマニーでは、レヴァンドフスキが得点したときくらいかな。でもここではすべての試合をチェックしなければならないんだ。
でもクールだしナイスだ。ほかのチームにたくさんのいいストライカーがいるってことはストライカーにとってグレイトなチャレンジなんだ。
ハリー・ケインはいまはスパーズでプレイしているけど、彼が元アーセナルだってことは知ってるんだ! 彼のことはよく見ているよ。だって彼はいいストライカーだし、たくさんたくさんたくさんゴールするからね。ぼくがチェックするときは彼はいつだってゴールしているよ。
(スパイダーマンマスクをまたやるつもりはある?)もちろん! 引っ越してから、またアレを見つけたんだよね。
でもマスクは変えたいかな……新しいマスクがほしいね。でも云わないよ。サプライズにとっておくよ。何か自分自身をレペゼンできるやつがいいな。
アイディアはあるんだ。だからそのうちわかるよ!
ウェンブリーで見たいねえ。
ところでオバメヤンといえば、ラカゼット。彼が公式サイトでのインタヴューでアンリをリスペクトする発言。長くなるのでここでは紹介しないがファンは必読ですゾ。といいつつぼくはまだ読んでないけれど。
Alexandre Lacazette | In my own words
ポッチェティーノのコメント
ToTのボスのコメント。最近の不調でちょっとイライラしているみたい。
ポッチェティーノ:この感じはなんか変な気がする。シーズンが始まる前は誰しもがポジションをキープするために補強が必要だと云ったけど、いまわれわれはここ(3位)にいるじゃないか。
もしかしてあなたたちとわたしでは違う世界線に住んでいるのかな。だってすべての状況を鑑みても、トテナムはシーズンのこの時期にこの順位にいるだけで、むしろ大いに称賛されるべきなんだよ。
もちろんこの2連敗には失望しているが、やり続けなければならないしチームを信じる必要がある。
このひと早くもっといいクラブに行ったほうがいいのにね。スペインのビッグクラブとかおすすめかな。
ひとまず以上。プレヴューエントリ後半につづく。