昨日、ヘンリク・ミキタリアンが開催地の影響でELファイナル・チェルシー戦を回避することが正式に発表された。
“We’re very disappointed to announce that @HenrikhMkh will not be travelling with the squad for our #UELfinal against Chelsea.”
Full statement 👇
— Arsenal FC (@Arsenal) May 21, 2019
そのため、インターネットのアーセナル界隈は主催のUEFA批判一色の空気に包まれ、いまこのブログを読んでるかたでもUEFAの理不尽なオーガナイズに憤懣やるかたない思いを抱いているひとも少なくないのではないだろうか。
ちょうどそのタイミングはUEFAのMedia Dayだったということで、およそ一週間後のヨーロッパリーグファイナルを控え、アーセナルFCは多くのメディアをロンドンコルニーに招いて、選手のインタヴューや写真撮影など取材セッションを行っていた模様。
ウナイ・エメリのプレスカンファレンスも開催されたようで、公式サイトにフルトランスクリプトが掲載されているのでこちらをざっくり紹介しよう。
Emery on Chelsea, Baku, Ozil: full transcript
ELファイナルに向けての会見でエメリが何を話すかについてはいくつかの注目ポインツがあるが、やはりもっとも注目されているのはミキタリアンとUEFAについてだろう。
ウナイ・エメリのELファイナル一週間前の記者会見「ステディアムに来られないサポーターのためにプレイする」
(ELファイナルに向けて準備のほうはいかが……)
エメリ:グッドアフタヌーン。それについてはインターナショナルブレイクのときと同じような準備をしているよ。先週は3日間ハードにトレイニングした。先週末は休んで、残り9日間でファイナルを見据えて今朝また始めたところだ。
(UELファイナルに4度も導いたエモーション……)
いつも違うものだ。いつだってわたしには新しい歴史だよ。それはわたしがここでつくりたい、やりたい新しいことなんだ。アーセナルでやりたいんだ。
われわれの経験がときに重要になることがあるかもしれないが、いつも相手が違うのだから選手たちとともに準備をしていくことが大切だ。ファイナルには大きな野心、大きなモチヴェイションを持ちたい。それといまみたいなときを生きたい。サポーターたちと。タイトルを勝ち取るチャンスがあり、来年のCLでプレイできるチャンスがある。このときを楽しみたいね。
(ヘンリク・ミキタリアンがファイナルを欠場する件……)
バッドニュースだが、この件についてはわれわれができることは何もない。それはとても個人的な決断で、彼を尊重する。わたしは政治的な問題についてはわかっていないんだ。しかしわたしは彼を尊重しなければならない。
(アゼルバイジャン政府はバクでミキは安全だと云っています……)
わたしは信じられるよ。でも今朝ミキタリアンと話して、それは個人的な決断だった。それを尊重する。彼は一緒にいてチーム助けたがったが、彼と彼の家族が行かないと決めたんだ。
(ミキタリアンと話したんですか……)
話したよ。わたしはバスク自治州から来た人間で、そこでも5-6年前に終わったが大きな政治的問題があった。だからわたしは彼らの国のことを考えれば、それが彼の家族のためのとても個人的な決断だったと理解できる。わたしは彼に強要はできないよ。なぜなら彼をリスペクトしているから。わたしにとっては、もし彼がクオリティとキャパシティでチームを助けてくれるなら、それはとても重要だったが、この問題はわたしの手に負えない。彼の判断を100%尊重する。
(多くのアーセナルファンがそこへ行けません……)
サポーターたちはわたしたちと一緒にそこへ行って、楽しみたかったと思うよ。だってヨーロッパのファイナルでプレイできるなんてことはそんなにないのだから。どんなサポーターだってチームと一緒に楽しみたい。しかしバクはとても遠い。車で行くようなところではないので飛行機を使う必要があるが、それも高額だ。わたしだって彼らと楽しみたいし、サポーターとビッグアトモスフィアをつくりたい。
アーセナルは世界中にたくさんのファンがいることを知っている。だからバクに近い国から多くのサポーターがが訪れると思うし、ステディアムは70000人のサポーターでいっぱいになるだろうと思う。でもロンドンにいるいつもエミレーツに来るわれわれのサポーターにもファイナルに来てほしかった。
(ウェンブリーに変更すべきだった……)
それはUEFAのひとたちの責任において行われるもので、われわれにできることは何もない。われわれはユヴェントス・ステディアムでファイナルをプレイしたこともあるし、カーディフでスーパーカップのファイナルをプレイしたこともある。ヨーロッパリーグのファイナルがTbilisiだったときも両チームのサポーターからのビッグアトモスフィアがあった。
今回われわれはアーセナルとチェルシーのサポーターは少ないなかでやらざるを得ないだろう。しかしステディアムがたくさんのフットボールサポーターでいっぱいになることを望んでいるし、そのうちのいくらかはアーセナルとチェルシーのサポーターかもしれない。とにかくわたしはこの試合をそのステディアムでビッグアトモスフィアとビッグエモーションでプレイしたい。ロンドンではプレイできないのだし。
(毎回タイトルを取れると感じている……)
タイトルを勝つことはとても難しいことだ。わたしはわれわれがこのコンペティションでとてもうまくやったと考えているし、最初の試合から前回のナポリ・ヴァレンシアのラウンドまで楽しんできた。そのふたつはとてもタフだったけどね。そしてこのコンペティションを見れば、チェルシーだってとても集中してきたし、ビッグモチヴェイションを持っている。
このふたつのチームにとってタイトルを取ることはとても重要なことなんだ。なぜならそれがタイトルだからだよ。彼らはすでにPLを通してCL出場を決めているが、われわれはファイナルに賭けている。それにこれはファイナルだ。タイトルだ。チェルシーはこのタイトルを何年か前に取っている。わたしたちも、わたしのスタッフとだが、セヴィーリャで取った。しかしそれはいつでも、どの試合でも新しい歴史であり新しい可能性なんだ。
わたしの考えは選手とサポーターに伝えること。このコンペティションを重要なコンペティションだと見ているということを。フットボールの世界で働いているなら、選手、コーチ、サポーター、みんなが特別なときを感じたいと知っているはずだ。これはその特別なときなんだ。この試合に集中していることはとても明らかで、90分、ペナルティになっても試合を楽しみたい。
多くのわれわれのサポーターにとってはとても遠く、イングランドからバクへは行けないサポーターだっている。しかし、どこで行われても試合は同じくらい重要だ。このときを楽しみたい。
(ファイナルがバクで行われることにどれだけがっかり……)
われわれがどんなふうに感じているか、私見を述べることはできない。しかし一番重要なことは、ファイナルをチェルシーとプレイできることで、そこで自分たちがタイトルを勝ち取れる可能性を持っているということを示したい。そう、ミキタリアンやすべてのサポーターとは無理だが、ファイナルはとても重要だ。
すべてのサポーターがバクへ行けないことはsham(詐欺)だが、家でテレビを通して楽しむことはできる。われわれはそのことを胸に彼らのためにプレイする必要がある。
(ロンドン・ダービーのように感じる……)
イエスだね。イエスだ。ふたつの意味においてとても特別だと思っている。ひとつは、ロンドンの2チームだということ。それはダービーでロンドンでプレイするわけではないが、気持ちは同じだ。チェルシーとは大きなライヴァリーがあったよね。去年には彼らはビッグパフォーマンスでプレイしてタイトルを争った。2年前にはPLも取ったね。彼らと戦うには自分たちの可能性とキャパシティを発揮する必要があると思う。
PLでは彼らに2ポインツ離されて終えた。昨年も彼らはわれわれの前にいたが、われわれの野心とやり方はすべてのコンペティションにおいて差を縮めている。今回はそれをやる可能性であり、ファイナルにおけるチャレンジだ。
(ファイナルに向けて若い選手を連れて行く……)
プレイを通して(決める)。このコンペティションでは最初から今日まで30人を起用してきた。われわれは彼らを使うつもりだし、一緒にトレイニングもしている。われわれのやり方に慣れて自信とリズムを掴んでもらう必要がある。彼らは重要な選手たちとトレイニングしており、若い選手たちもわれわれのやり方でプレイする必要があるし、プロセスを踏襲する必要がある。
それをやりながら、試合に起用されるとなれば、彼らにはビッグチャレンジになるしビッグオポチュニティになる。いま彼らは一緒にいるし、楽しんでいる。彼らのうちの何人かはプレイできるだろうが、いずれにせよ、いつでも彼らは成長するためにここにいて、見たり経験を積んだりしている。CLやELのようなコンペティションの経験がある選手にも触れることができる。
(エジルがファイナルでプレイするチャンス……)
われわれにはすべての選手が必要だ。このコンペティションでは30人を起用してきたが、すべての選手、若い選手たちを使えることが重要だ。メストはチームにとりとても重要だ。ヨーロッパでの経験も豊富でナショナルチームで重要な試合もやっている。ファイナルに向けてすべての選手たちと準備に取り組んでいる。メスト・エジルはよくワークしているよ。よくトレイニングもしている。彼が必要になるだろう。
(ペトル・チェフがスタート……)
わたしは今日ペトル・チェフの話しをするためにここにいるわけじゃない。3日もあるなら話せるが。すべてポジティヴだよ。わたしは彼について今年しか知らないが、彼は素晴らしかった。素晴らしい人間性で素晴らしいGKだった。彼は経験がありフットボールにおける過去の業績もすごい。
彼がいまここにいるのはそれがふさわしいからで、アーセナルへのコミットメントは大きいし大きい。トップだ。彼は前回の試合もビッグパフォーマンスでパーフェクトにこなした。わたしはこのファイナルで彼のキャリアを楽しみたい。彼をコーチできたことは特権だし、勝利にはすべてをかける。
(チェフはスタートするんでしょうか……)
わたしのアイディアは、どの試合でもファースト11に入れるかどうかは選手と話して決めるのがわたしのやり方だが、現時点ではわたしは彼を信頼している。(前回の試合では)彼はビッグパフォーマンスでプレイしたが、彼も使えたし、レノも使えた。しかし、わたしはすべての選手たちと特別なときを楽しみたい。
わたしはアーロン・ラムジーとも話したよ。彼はケガをしているが、ペトル・チェフも同じだ。プレイしようがしまいが、彼のラストマッチで彼を連れていきたい。
(チェフはマネージャーになれると思いますか……)
わからないね。でも彼がドラムスをプレイするのは知ってるよ! 彼はスペシャルマンだね。いつか一緒に演奏したいよ! わたしはひとつき前に彼にそんなことを云ったんだ。すごいことだ。
ELでBATEボリソフと戦ったときだったか、彼は(会見で)ロシア語で質問されていて、わたしは彼にロシア語がわかるのかい?って尋ねたら、イエス、コーチ!と。すごいよ! 彼はたくさんのことばをしゃべれる。わたしはモスクワで働いていたのに、ロシア語がわからなかった!
なんか最後はしゃいだ感じになってるのはなんなんだ(笑い)。
ミキタリアン、ELファイナル欠場の件。欠場を決めたのは選手の個人的な理由なのか?
冒頭のミキタリアンの件でUEFAに批判が集まっているという話しに戻ると、多くのひとはUEFAの認識とは違って、ミキタリアンの決断は身に及ぶかもしれない危険を考慮すれば、選択の余地のない、やむを得ない、不可避なものだったと捉えている。
UEFAの認識というのは、アゼルバイジャン政府が選手の安全を保証すると表明しているにも関わらず、試合を欠場するというのは選手本人の「パーソナルな」事情に過ぎないというもの。われわれ主催者に落ち度はない。欠場はあくまで選手本人が決めたことですよと。
これをはいそうですかと受け入れることはできるだろうか?? バカも休み休み云っていただきたい。
とまあ、そのようなアーセナルファン世論の流れがあったのだが、この会見でエメリはミキタリアンの選択は「ヴェリーパーソナルなもの」とコメントしてしまっている。おれは椅子から転げ落ちてしまった。
一部ではざわついていたが、何か意図があっての発言とも思えない。外国語(英語)のためかもしれない。でも、少なくともエメリはAFCとは事前に公式の見解をすり合わせをしていてほしかったと思う。
なぜならアーセナルは公式にも指摘しているが、これは今回だけの問題じゃない。UEFAはファイナルの開催地はあらゆる可能性を十分に検討して決められなければならない。(※FIFAワールドカップ開催地の選定においても同じような問題があるのはご存知のとおり。つぎカタールだよ?)
選手軽視、ファン軽視の大会で誰がハッピーになれるというのか? 彼らが提唱する「イコール・ゲーム」について、彼ら自身がそのメッセージの本質を理解をしているのかひどく疑わしい。
こんなことが二度と起きないためにも、今回UEFAを徹底的に糾弾しておく必要があるのではないか。
そういう意味で、エメリの発言は軽率に思えた。われわれがそんなところで足並みを乱している場合ではないのだ。
AFCのマネイジング・ディレクター、ヴィナイ・ヴェンカテシャンもこの件について怒りをあらわにしている。こっちが公式見解だろう。
ヴェンカテシャン:この憤懣やるかたない気持ちをどうことばにしていいのか困っている。わたしたちが抱えている状況は完全に受け入れがたいものだ。
これはわたしたちの決断でもないし、ヘンリクの決断でもない。しかし、われわれが一緒にとった決断だ。このようなメジャーなヨーロピアンファイナルでも、彼がそこに行けるとは思えないし、ありえないほど悲しいことだ。彼は自分で自らチャンスを奪わなければならなかった。どんな選手にとっても貴重な機会だったのに。
わたしたちは彼とメジャーなトロフィを勝ち取る機会を失いつつある。まったくもってありえないほどの恥だ。わたしたちができることは、自分たちの主張をはっきりさせてUEFAに伝えることだ。ファイナルのあと、わたしたちは彼らに、なぜこれが受け入れられないか、そしてアーセナルはもちろんほかのクラブにだって二度とこういうことが起こらないよう伝えるつもりだ。
キャプテンだって黙っちゃいない。
コシエルニ:全然うれしくないね。ファイナルでプレイできないからという理由で、ひとりの選手をここに置いていかなければならない。
思うに、UEFAは国によっては政治的な問題があるのだということを知っておく必要がある。ある国がほかの国と問題を抱えているというのなら、彼らはファイナルの開催地として選ばれるべきではない。
ぼくらにはミッキーが必要だったから難しくなったよ。彼はチームにとって大事な選手なんだ。
この件、ファイナルまであと9日間だが、今後何か進展があるのかどうか(ウェンブリーに変更するとか)、注視していきたい。
この程度の炎上でこの問題がフェードアウトしてしまうようなら心底がっかりだ。
これがもしミキタリアンではなく、メッシやロナウドだったら、とてもこのくらいの騒ぎでは済まなかった。選手のネームヴァリューで深刻さが変わるような問題に矮小化してはいけない。
チェフのチェルシーSD就任の件
この会見でチェフについてもツッコまれている。それもそのはず、昨日Sky Sportsがチェフはアーセナル退団後には、チェルシーのスポーティング・ディレクターをやると報じたのだ。
Chelsea to appoint Petr Cech as sporting director when he retires in the summer
チェルシーがマインドゲイムをしかけるために故意にリークしたともっぱらの噂だが、誰がリークしたとか内容の真偽とか、そんなこたどっちでもいいとして(まあチェルシーで働くのは間違いないんだろうが)。
問題はこれが彼の古巣でありクラブレジェンドもであるチーム、ヨーロッパのファイナルで戦う一週間前に報じられたということだ。
Despite the news today as I had already said to everybody before , I’ll make decision about my future after the last game . Now my sole focus is to win the EL with @Arsenal .
— Petr Cech (@PetrCech) May 21, 2019
本人もこのニュースにすぐ反応してファイナル前には何も決まっていないと釈明しているが、アーセナルにとっては、いまあきらかにクオリティで勝っているチームNo.1のレノを選ぶか、今季カップ戦をずっと戦ってきた現役ラストマッチのベテランGKを選ぶか、あらためて注目されるという難しい状況になったとも云える。当然記者から質問も出るだろう。
エメリはチェフをアメイズィングだと連発しているように、当然ファイナルもチェフを起用するつもりだったと思われるが、もしかしたら、この報道が少しくらいはセレクションに影響を与えるかもしれない。
勝負を選ぶか、情を選ぶか。
このファイナルの結果でアーセナルのこの先3-5年単位の運命が決まるとまで云われる極めて重要な試合。失敗は許されないだけに、エメリの双肩には重いプレッシャーがかかる。
エメリは、この会見とは別にスペインのレディオ局Cadena SERのインタヴューにも応えている。そちらもざっくりと。
エメリ「こんなにもリスペクトを感じたことはない」
エメリ:イングランドでマネージャーをやるということは、ますますそういう傾向が強まっているが、結果の囚人(prisoners of results)として生きるみたいなものだね。
わたしは3年の契約をしたが、それに満足できるかどうかに関わらずいくつかの移籍ウインドウがあるということだ。シーズン途中でわたしは彼らにこんなことを云ったんだが、ここまで(自分のキャリアでは)勝ち続けてきたが、(負ければ)立ち去らねばならないときのことも考えると。
そしてこここそが、クラブとともにプロジェクトの継続を見ながら勝てる場所であると。
それはわたしにとって初めてのことだったんだ。こんなにもリスペクトを感じて、プロジェクトを進めて行けるんだと。
わたしたちコーチは、結局、自分たちが望まれているところで働くものだ。自分で行きたいところを決められることはあまりない。だから、わたしがアーセン・ヴェンゲルのあとを継げたことはラッキーだったんだ。
彼がいたほど長くここにいることは不可能だろう。なぜならフットボールにおいてそんなにも長いあいだコーチとしていられる時代は終わったからだよ。イングランドにおいて、マネージャー格の人間はかなりリスペクトされるが、同時にかなり高い要求をされる。
わたしたちはアーセナルがかつていた場所に戻るプロセスのなかにいる。トップ4に入るというね。
さらなるステップが必要だが、われわれの取り組みはクラブによって評価されている。チェルシーとアーセナルのファイナルはなにか美しいことを成し遂げる機会で、勝利を望んでいるよ。CLに出場することができればそれは美しいだろうね。
スペインの取材ということで、イングランドの特殊な事情について語っている。
なかでもこんなにリスペクトを感じたのは初めてというくだりが興味深い。要するにコーチ/マネージャーとして権限が外国よりもあるということだろうか。それとも単純に、より敬われているということだろうか。もしかしたら彼がラウル・サンレヒのお気に入りだということも関係ある話しだろうか。
いずれにせよ、エメリが気持ちよく仕事ができているならそれに越したことはない。
がんばってもらいたい。
んーー、ここに来てGK問題が非常に悩ましいですね。てかレノ使うしか無いでしょうね。
リークの件が無ければ、チェフで異論は無かったでしょうが。
勝利の為に全てを掛けられるかを試されてると思います。