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【マッチレビュー】18/19UEL Final チェルシー vs アーセナル(29/May/2019)ぬるま湯の代償【のようなもの】

PLのトップ4フィニッシュにつづいて、ELのタイトルも逃した。それはもう自分たちの手の届くところ、すぐそこにあったというのに。

ここで敗ける可能性がないなんて微塵も思っていないつもりだったが、終わってみれば自分がどれほど期待していたかを痛感した。

まだ試合後の虚脱感は抜けずにいるけど、気持ちを整理するつもりでいま思っていることを書き残しておきたいと思う。



ELファイナル惨敗の原因について

今回ここまでの点差がつくと試合前に予想したひともいなかったのでは。

相手が世界最高のひとりと云われる選手がいたチームだったとはいえ、両チームにそこまでの戦力差はないはずだった。今季PLでは最終順位もたった2ポインツ差で、ホーム・アウェイでの直接対決でも3ポインツづつと互角だったのだし。

むしろ、チェルシーのほうがいろんな意味で重要な試合を戦うには悪いタイミングだった。

ところが結果は、こういったビッグゲームにはふさわしくないほど大味な4-1というと大差がつくことになる。

選手の低パフォーマンス

直接の敗因は簡単に挙げられると思う。まずは選手の不調だ。

ふたりのストライカーの不調(この日のSoTはラカゼットが1、PEAが0)。

よりによって頼みの綱でもあった彼らが沈黙させられるとは。2トップは予想どおりでその対策をきっちりされたという見方もできるが、彼らがお膳立てを必要とするタイプのストライカー(フィニッシャー)だということを、あらためて露呈したかっこうだ。

AMNのミス。

3失点めは悲惨だった。ボックス内で相手を後ろから倒しちゃいかんよね。2点めの失点で自分がきっかけになった負い目からついやってしまったのだろう。だから2失点めがなければ3失点めのペナルティもなかった。そう考えると2失点めの雑なゴール前ディフェンスが悔やみきれない。

コラシナツのプアなクロス。

クロス成功が0。彼のサイドはチェルシーの守備ブロックがカヴァーをしておらず、何度かボールを受け深い位置まで侵入しクロスを試みたが、味方に効果的なボールを供給することがまったくできなかった。そのせいもあるだろう、パス成功率は72%で両チーム合わせて最低だとか。ぼくは、この試合で彼が走り込めるようなスペイスが不自然に空いているようにも感じた。あれはもしかしたらわざとだったんじゃないか。コラシナツを使った攻めはシーズンを通してワンパターンすぎた。予測可能な動きだったのでことごとくブロックされたのかもしれないよ。

エジルのパフォーマンス全般。

云うまでもない。ロストポゼッションは7回で両チーム合わせて最多。数字は書かないが、この日のアザールの数字と比べればエジルがかわいそうになるくらい差は歴然で、メスト・エジルはもっとも高給をもらうアーセナルのメインマンとして戦犯扱いされても文句は云えない。彼の現在を象徴するようなパフォーマンスだったと思う。エメリがエジルにラムジーロール(ジョルジーニョのマンマーク)をやらせようとしていたのは少し驚いたが、だからといって彼がそれを自分の低パフォーマンスのいい訳にしていいわけではない。もっともチームマネジメント側から見れば、彼を特別扱いしなかったことが裏目に出たとも云えるが。。

エジルについては、プレイだけでなくアティテュードも相変わらず問題を抱えているように見える。交替時のいかにもふてくされた様子はあまりにも傲慢で子どもじみた態度で、プロフットボーラーとして、トップアスリートとして模範的だとはとても思えなかった。慈善活動にも熱心な彼が、彼のふるまいを世界中の子どもたちが見ているとなぜ気づかないのだろう??

エメリの臆病なセットアップ

今回敗けた原因は、たしかに個々の選手(クオリティ)によるものだと思えるものが多い。しかし、それでエメリにまったく問題がなかったかといえばそんなことはないと思う。

ぼくはBT Sportsの中継も少し観ていたのだけど、後半開始してからすぐ、右サイドで攻め上がったのにボールが誰もいない左に流れてチャンスが無駄になったシーンで、コメンタリが中継カメラが捉えていない部分について「コラシナツやトレイラが深すぎる(too deep)」と指摘していたのを聞いて、前半からつづくチームの消極的なメンタリティが試合の流れに影響しているように感じた。

いつもなら両サイドでWBを高く上げたり、全体を押し上げて攻撃の厚みを持たせるのがエメリのやり方なのに、今回はそうしなかったということだ。後半始まって早々にそういうシーンがあったということは、両サイドが攻め上がらずに守備のバランスを取ること、それが今回のエメリの指示だった可能性がある。

もちろんファイナルの一発勝負で、まず失点を防ごうと注意深く試合に入っていくことは間違いではない。重心がやや後ろにあるシステム3-4-1-2(3-5-2)を採用したのだって、そういう考えの現れだっただろう。

ぼくはこういう結果になると知る前だったら、エメリのこのやり方にはまったく賛成していたと思う。でも今回はもしかしたらその「臆病さ」が選手たちのマインドに悪い影響を及ぼしてしまった。

エメリは今季、相手が強いときに、逆に強気で立ち向かうような采配を何度かやった。それでリヴァプール、ToT、チェルシーといった強敵相手に何度か結果も出した。それで結果が出たということは、エメリは勇気を持って攻撃的にたたかうという、本来のアーセナルが目指す理想的なかたちでチームをセットアップできる能力も実行力もあるということだ。

今回は慎重なアプローチにも関わらず先に失点を許し、いつも先手先手と手を打つエメリには珍しくサブスティテューションも遅れてしまい、対応が後手後手にまわった印象がある。

なんなら、最初からバック4で「攻撃して勝つんだ」というポジティヴなメッセージをチームに伝えるべきだったのかもしれない。こういう結果で終わったあとだから云えることだが、同じ結果でもアーセナルのフィロソフィだというアタッキングフットボールで戦ったほうががずっと悔いは残らなかった。

今回は勝つよりも負けないことを優先した結果なのか、とても慎重なアプローチになったこと。結果的にそれが仇になってしまった。

悪いシーズンとチームのメンタリティ

今回のELファイナルはそういった残念な結果になってしまったが、残念だったのはこの試合だけではなかった。結果的にトップ4フィニッシュができなかった原因となったPLの最後の5試合の目を覆いたくなるような悲惨さ。ワーストと云われた昨シーズンと同じあまりにも多い失点数。

ビッグ6相手の成績やPLのポインツなど昨シーズンからいくつかの進歩も見られたものの、最大の課題だったチームの守備改善についてはそれができなかっただけでなく、さらに悪化させてしまったというのがもっぱらの巷間の評価である。

それとあまり知られていないことかもしれないが、今季のアーセナルは守備だけでなく攻撃も停滞していたことも指摘しておくべきだろう。(※このあたりはシーズンレヴューの記事を書くつもりだったが、いまそのモチヴェーションはかなり落ちている)

以下のグラフはアーセナルの直近4シーズンでの1試合平均のシュート、被シュート、得点、失点の推移を表したもの。今シーズンはてきめんにシュートが減り、被シュートが増えている。

@7amkickoff のツイートより

アーセナルの選手はなぜいつも致命的なエラーをやってしまうのか。なぜアウェイになると勝てなくなるのか。なぜいつまでも失点を防げないのか。

ELファイナルの敗戦のせいで、シーズンが終わったあともそれをずっと考えなければならなくなった。

プレッシャーのないチームは勝てるのか?

ところで、2003/04シーズンにPLのタイトルを取って以降、アーセナルは長らく選手の脆弱なメンタリティやリーダーシップの欠如が指摘されてきたが、今回試合の前のエメリやチェフのそれぞれのインタヴューにおけるふとしたコメントが、まさにその原因なんじゃないかと思えて仕方がなかった。

別々のインタヴューにも関わらず、このふたりは奇しくも、アーセナルでの「プレッシャーのなさ」について語った。ぼくが試合前にこれをツイートしたところ割と反応があったので、みんなおや?と思ったのだと思う。

これがもしかしたらチームパフォーマンスが落ちている根本的な問題なんじゃねーのと。

以下はエメリがELファイナルの直前に『El Mumdo』のインタヴューに応えたもの。

エメリ:(変わったように見えますね)プレッシャーが少ないんだ。それだけだよ。

(どうして?)ここではものごとがイージーなんだ。アーセナルはとてもビッグクラブで、同時にとても親しみやすくて愛情が深い。みんながわたしを助けようとしてくれるんだ。リスペクト、それをまず感じたね。(中略)

アルメリアでもヴァレンシアでも、わたしはなんとかクビにならないよう勝たなきゃならないというストレスがあった。(中略)

アーセナルでは何かを築くために勝つ。これはわたしには初めての感覚なんだ。勝利はクビにされないためじゃない。わたしは敗けたときですらリスペクトを感じる。(後略)

エメリはこれまでのキャリアで、もっぱらクビになるプレッシャーをかけられながらチームのマネージャーを務めていたが、アーセナルではそういったクラブからの勝利に対するプレッシャーがないと云うのだ。美談のように語っているが、敗けてもクビになる心配がないなんて、ずいぶんな話しである。ここはほんとに世界でベスト10に入るビッグクラブなのか?

つづいて、ペトル・チェフ。こちらもELファイナル直前『Evening Standard』でのインタヴュー

チェフ:これはへんなふうに聞こえるかもしれないけど、アーセナルでは全般的にプレッシャーが少ないんだ(generally at Arsenal there is not enough pressure)。(中略)

チェルシーでは、ドローになったときなんかは、ドレッシングルームは葬式みたいだった。あれはヤバかった。ビッグチーム相手でもホームでドローをやったらこんなふうになる。「オーノー、ホームで勝てないとかマジあり得ない」。それがいろんなところから聞こえてくる。選手から、コーチからも。わたしがそこにいたときからずっと、毎試合でプレッシャーがあったよ。

彼はこのあとに、アーセナルでは勝つべきときはちゃんとプレッシャーが正しく働いていると述べているので、チェルシーのほうが勝負に厳しくてアーセナルが甘いのだと云っているわけではない。

チェフはアーセナルに来た2015年以降、エメリはもちろん今シーズンの印象を話しているが、そのふたりともが偶然にもまったく同じように、アーセナルにはプレッシャーがないと指摘していることは大変に興味深いことだ。ふたりがそう云うくらいだから、ほんとにそうなんだろう。アーセナルには勝利へのプレッシャーがない。

もちろんふたりとも立場も違えば、プレッシャー(をかけられている)と感じる相手も違う。強度だって同じではないかもしれない。しかし、このふたつの発言から浮かび上がってくることは、このクラブ/チームには、勝利への絶対的な渇望やプライドが欠落しているということではないだろうか。野心のなさとも云っていい。

“エヴァートン化”の先にあるもの

ファン界隈でよく「エヴァートンのようなクラブ」という表現を見かける。要するにPLのミッドテーブルクラブ(中位クラブ)という意味で使われているのだけど、いまアーセナルのエヴァートン化は冗談ではなく、より深刻な問題のような気がしている。

PLのミッドテーブルチームとトップ6のようなトップチームとではクラブのクラスや規模、資産価値などさまざまなレヴェルで違いがあるが、決定的な違いは何かといえばそれは野心ではないだろうか。アンビションである。トップチームのターゲットはELでなくCLであり、目指すのは残留ではなくタイトルだ。そのためにそれ相応のリスクをかける。

シティのようなミッドテーブルクラブがトップクラブになったのは野心があったからだ。リスクをかけて莫大な金をかけた一大プロジェクトを敢行したのは「てっぺんとっちゃる」という野心からである。

アーセナルはいま非常に微妙な位置にいる。

この20年で、トップ2からトップ4、そしてトップ6と依然としてトップチームのひとつのような顔をしてPLを戦っているが、近年はすでにエリートクラブの面影はなく、年々競争力は失われており、オフシーズンの下馬評でもここ数シーズンはトップ6でも最弱の評価でおおむね一致している。

アーセナルは来シーズン、トップ4/CL出場を争うというより、こういったミッドテーブルチームとEL出場を争うシナリオのほうがよっぽど現実味があるような気がしている。なぜならアーセナルは、実力的にはシティやリヴァプールよりは、もはやウォルヴズやエヴァートン、レスターといったチームとの距離のほうがずっと近いからだ。

補強の予算(投資)の少なさも、これからアーセナルがミッドテーブルチームとの争いに巻き込まれるであろうと思える理由のひとつだ。今回CLを逃したことで追加予算はなくなった。伝えられている予算は£40M+売却益となるが、アーセナルは補強が必要なポジションが多すぎて、トップチームと争えるようなまともな選手を連れてくるにはまったく予算が足りていない。ザハとフレイザーのどちらが来るかで期待度はまったく変わってくるが、ザハはもちろん来ない。悪夢のような話しだが、このままLBやRBが補強ナシで新しいシーズンに突入することだって十分ありうる。

もうひとつの理由は、ミッドテーブルチームの強さだ。彼らはここ数年アーセナルが停滞しているのとは対称的に、ますます力をつけている。アーセナルはアウェイではかなり確率で敗けを覚悟しなきゃならないくらいには強い。そして来シーズンもその傾向が変わるとは思えない。補強予算も彼らのほうがよほど多かったりするので、むしろ彼らとの距離がもっと縮まるのではないかと思えるくらいだ。レスターを率いるロジャースはアーセナルのマネージャー候補になっていたくらいだし、ヌーノやマルコ・シルヴァといった連中はビッグクラブのリストに載るほど優秀で、その点でもウナイ・エメリに大きなアドヴァンテイジはない。

アーセナルのこの野心のなさは致命的で、ぼくはショック療法として、落ちるところまで落ちてしまえとヤケクソでよく考えるのだけど、来シーズンはほんとに落ちるところまで落ちる可能性はあると思う。トップ4フィニッシュでCL出場を喜んでいる姿より、トップ6陥落でつぎのマネージャーを探しているほうがよほどリアルに思える。

先日UAEの投資グループがニューカッソウを買収するというニュースがあったが、もしそんなことになれば新たなチェルシー、シティが生まれる可能性がある。

アーセナルがこのプレミアリーグの苛烈な競争を見て見ぬふりを決め込んで、自律経営などと寝言を云っているあいだは、現状維持すら難しいのではないかとぼくには思えてならない。



18-19シーズンが終わった

そうそう、この試合で今シーズンが終わったのですよ。短かったようで長かったようで。

このELファイナルは勝てば天国・負ければ地獄っていう感じがすごくしていたけど、敗けたからいま地獄の気分なんだよね。終わりよければすべてよしの反対。

気分だけじゃなく実際に地獄。

いつか誰かがこのブログにコメントで、CLに出るか出ないかに関わらずエメリを評価するなんてことを書いてくれていたけれど、CL出るか出ないかはエメリの評価にめちゃくちゃ関わるとおれは思いますけどね。こう云ってはなんだけど、チェルシーならとっくにクビだよねっていう。まあわれわれがそんなクラブじゃなくてよかったわけだけど。

CLがないことで何がキツいかって、補強予算がないことはもちろんながら、プロフットボーラーってやつらはみんなCLでプレイすることを夢見ている人種らしくて、CLがないからAFCには行きませんてのが少なからずいるってことなんだよね。

たぶんアーセナルがリストアップしていたうちの何人かは確実にリストから消えるだろう。しかもそれはもし来たらぼくらファンがすごく喜ぶような選手だったはずだ。

悲しいよ。

こういうときアーセナルのファンをやめられたらハッピーになれるかもなあと思ったりもするけど、それができれば苦労はないっすよね。アッハッハ。

では今シーズンもブログをお読みいただきありがとうございました。

休んでたツイッターも明日くらいからは通常営業していこうと思いますので、たまに見に来てください。

COYG

 

PS

数時間前、アーセナル公式から悲しいお知らせがあった。

フォーマーガナーのホセ・アントニオ・レジェスことレイエスが、今日スペインで交通事故で亡くなってしまったらしい。35才。この報せを見たときは驚いて声が出てしまった。

今日たしかマドリッドでアレやるんだよね? なんというタイミングか。試合前の黙祷は当然やるんだろうね。

RIP

※コメントくださるかたにお願い
プレヴューエントリでは、試合の結果がわかるようなコメントはお控えください
お互いリスペクトしあって楽しく使いましょう

21 Comments on “【マッチレビュー】18/19UEL Final チェルシー vs アーセナル(29/May/2019)ぬるま湯の代償【のようなもの】

  1. 今シーズンもお疲れ様でした。自分の中では、虚しい、悔しい、怒り、が複雑に絡み合ったシーズンでした。金が無くて最低限の選手獲得も出来ないならサポーターでお金を集めて寄付とか出来ないんですかねー?何とか愛すべきこのヘタレアーセナルの力になりたいなぁ。エジルやミキ等の去就は知りませんが、来シーズンは一人でも多くのリザーブ上がりヤングガナーズが躍動してくれると最高ですね。

  2. お疲れ様です。
    ホントはもっとキツイ言葉で表現したかったのだろうなぁ、って思いながら読ましていただきました。
    今、CL決勝を観ています。
    スアレスやコウチーニョが出て行きながらも、的確な補強でどん底から帰ってきたリヴァプール。
    大した補強もせずここまで来たライバルのトッテナム。
    ここにアーセナルが帰ってくる日は、いつになるのでしょうか?
    ふて腐れて歩く大好きなエジルを見てると、それは遠い未来のような気がします。
    あんなエジルにはお別れしなくてはならないのでしょうね。(T_T)

  3. 今シーズンもお疲れさまでした。
    自分も根拠なく勝てるんじゃないかと期待してましたが、結果だけ見ると今シーズンのアウェイフォームの悪い所がすべて出た感じだなと思いました。

    1失点目はジルーのシュートが素晴らしいのでしょうがないとして、2,4失点目は中盤のつなぎを失敗からのショートカウンター。何度見たことか。

    守備にフォーカスされることも多いけど、攻撃の方が酷かった印象。サッリの指示なんだろうが、両ワイドのスペースが空いてたのに、それをうまく活かせず。

    コラシナツは前半から動きも鈍いし、クロスもひどい。彼はイウォビがいればDFの裏を取る動きがあるんだけど、それもほとんどなく。。

    一番きつかったのはエジルかなぁ。パフォーマンスは最悪目をつぶったとしても(悪いときのエジルがもろに出た感じ)、交代時に歩いてたのにはショックだった。ああいう時にチームの為に行動出来ない選手がファンから支持されるわけないんだよなぁ。

    中長期的な話は置いといて、来シーズンはチェルシーもマンUもスカッド的には今シーズン同等もしくはそれ以下になる可能性もあるから、来シーズンには期待しましょう・・・。マンCとリバポの強さはあと1年くらいは続くだろうから、優勝は無理だろうなぁ・・・

  4. エメリはよくやってる、は「ヴェンガーアウトォ」の奴らだろうね。そりゃそうだ。エメリは失敗だった、と言うと自分たちが間抜けになる。

    PLもELも順位が上がった、ってのをエメリを肯定する理由にしてる奴がほんとにわからん。主力の流出ゼロで開幕からオーバメヤンとトレイラ(とあと一流選手らしいパパ)がいたわけだ。ポイントいくつか乗っかって当り前だろう。(ついでにELにはアトレティがいなかったわけだし)

    ヴェンゲルが無茶苦茶にした守備のせい。ヴェンゲルが甘やかしたつけ。何もかも前任者のせい。
    守備に問題があるのも、チームの雰囲気がアットホームすぎるのも初めからわかってたことだろうに。それを変える必要があるから監督変えたんだろうに。1年では時間が足りなかった??意味不明。

    エメリにもいいところはたくさんあった。だが今年の成績は批判されるべきだろう。

    「エメリはよくやってるから時間を与えるべき」ではなくて「エメリの初年度は明らかに落第。だが時間は与えるべき」が自分の考えでございます。

    ファンは自分達でヴェンゲルを追い出した。監督交代を間違いだったというつもりはないが、エメリと同じようファンにも責任があるはず。少なくともあと1年はエメリをサポートしたい。今年の失敗から学んでくれ。

    coyg

    1. 私は「ヴェンガーアウトォ」派でしたが、今もA.W.は「辞めるべき」だったと思っています。
      今シーズンは失望させられる結果でしたが、個人的には晩年のA.W.が作った負の遺産は本当にデカイよなーと考えています。
      一年で時間が足りないとすることは意味不明でしょうか?それならもう時間を与えるべきじゃないかな?と思います。
      晩年のA.W.の残した負債はエメリだろうが誰だろうが数年かけて返さないといけないレベルかと。(もともとエメリはスーパーな監督!って訳じゃないでしょうし)

      例えばラムジーの退団にA.W.の「アレ」さが結構出ているかなぁ?と。
      主力選手に対する契約延長の遅さがクラブを金銭的に苦しめることになっていますよね?
      シーズン当初は「ラムジー?高給なら要らね!」派が多かった(ですよね?勘違い?)のも、A.W.時代に培った規律の無さが原因だと私は思います。
      居なくなったオックスフォード・ケンブリッジみたいな名前の選手(記憶が曖昧)がアホみたいなプレイヤーだったのも自由すぎたせいかな?と。
      他にも(A.W.のせいとは言い切れないですが)、CBはガブリエル(やムスタフィ)じゃなくてダイクやマノラスとか他の選手を獲れてましたよね。噂にはなってたはず。

      上位クラブの多くに使える予算の規模で劣る以上、エヴァートンのようなクラブになる未来はそこそこ妥当かもしれません。(心底、気が滅入りますが……)
      金持ち相手に勝つためにはレスター的な奇跡か、時間をかけて鳥のマークのチーム的な成功?を目指すしかないのかな……と個人的には思います。奇跡は目指せませんが。

      長々と申し訳ございません。PL終盤から鬱憤たまってしょうがないっすね!本当に。

  5. あまりにも無残。
    相手はPLで上位フィニッシュしたチームであり、戦力的にも同等以上な事は明らかだったが、それでもファイナルの相手がチェルシーだった事に恐れは無かった…様に思う。
    よっぽど得体の知れないフランクフルトよりも。
    だが、それも試合が始まると…
    アーセナルに油断や集中力の欠如は無かっただろうが、あの試合の入りの 〝ぬるさ″とは。
    一発勝負のトーナメントファイナルに向けて準備し尽くした必勝の戦術だったのだろうが、入りからして嫌な予感しかしなかった。
    どこかで前半は悪くなかった様に書かれていた記事もあったが、あくまでスコアで負けていなかっただけで何一つ上回ってもいなかった。
    クリーンシートなど期待できる訳も無いのに、90分あればどこかで2トップが爆発する〝はず″と算段していたのか。
    なぜPLで上位相手に堂々渡り合えたハイインテンシティな試合の入りをしなかったのか?
    ラムジー、ミキタリアンが居ないと出来ないのだろうか?
    エミレーツ以外では出来ない理由でもあるのだろうか?
    ベストなメンバーが揃わなかった(それは相手にも言えるが)、違いを作れる選手の不発、流れを変える選手の不在、敗因はいくつもあると思うが、あまりにも無残。
    手に届きそうだったCLは、あと少しの様には感じられなかった。
    この敗戦が落とした影は少しばかりの光では薄まりそうもない。

  6. いつも楽しみに読ませてもらってます。
    今回はあまりにもアッサリと負けてしまったせいで、試合直後はサバサバした感じで受け止めてしまってました。でも来シーズンから大変ですね。

    野心、プレッシャー(良い意味での)の無さについて。
    あれだけ予算をかけてスタジアムを新設したクラブに野心が無かったわけでは無いのでしょうけど、どうなんでしょうか。
    同じ状況で、補強費も無しでCL決勝まで行ったお隣を見て、何だか切なくなりました。

    自立経営は大切でしょうが、クラブにはファイナンスの源はフットボールそのもの(ピッチでのパフォーマンス)であることをしっかり認識してほしいです。

  7. 今日の朝ToTが負けてよかったですけど彼らはこの悔しさをバネに来季もいいところまでいくんでしょうね。それを横目で見ていなければならないのは悔しい。エメリは今シーズンCLを取れなかったのは明らかですけど、苦しくても新しい時代を到来させてくれたのは明らかなわけで、この悔しさ苦しさをフロントも実感してあの頃は産みの苦しみだったなあと思える時代が来るといいんですが…LIVも四五年前はELさえ出られないぐらい低迷してたのに地道な努力と忍耐でCL優勝までいきました。アーセナルはボスの神通力でCLキープにあぐらをかいてて本気で優勝したい強くなりたいという気持ちが失われてしまった。でもエメリになってボスのままでは行けなかったヨーロッパのファイナルで負けて勝ちたい悔しさというのが生まれてくれたのかなと僕は思います。どうせ1度ファンになったらやめられないクラブを応援してるんですから、どれだけ辛い時期でも見届けなければならないと覚悟を決めました。チェンさんのブログ楽しみにしているので来季もよろしくお願いします。

  8. まずは今シーズンお疲れ様でした。
    ある程度予期していたシーズン結果ではありましたが、現実となるとやはり落胆が大きいですね。
    強さを取り戻すにはフロントが確固たる意志のもと明確なビジョンを持って、求める結果に向かって突き進む必要があると思います。
    それが出来るのか?今夏の移籍市場はそこが重要だと思います。
    残念ながら仰る通り、ここ数年ずっとアーセナルには勝者のメンタリティというものが皆無です。あるのは腑抜けた負け犬根性、敗者のメンタリティです。
    今夏の移籍市場では、古くで言えばガットゥーゾやロイ・キーンのような、選手達に染み付いた敗者のメンタリティを叩き治せるような選手こそ必要なのではないでしょうか。
    あるいは、メガクラブへの足掛けでも構いません。自分をそういったクラブへ売り込むためにもうワンステップ上のクラブでのプレーを目指す野心溢れる若手や、勝利に貪欲な選手が必要なのではないでしょうか。
    フロントが今夏の移籍市場でどのような意志を我々ファンに示すのか、大きなターニングポイントになる年だと思ってます。

  9. 初めてコメントします。

    プロサッカー自体が年々強度が上がっていく中、適応できていない選手達でどうシーズンを戦い抜くか不安でしたがやはり厳しかったですね。

    プレシーズンで今まで以上に強度の高いトレーニングをしていたようで、シーズン当初は力負け、走り負けすることなくスタッツ以上の結果が出ていましたが案の定終盤失速した印象です。
    指摘の通り野心の欠如も大きな要因だとは思います。

    いちグーナーとして、華麗なフットボールでは勝てない時代になったのは寂しい限りですが負けるアーセナルはそれ以上に見たくありません。

    個人的にエメリについての評価は保留です。限られたリソースから最良の結果を引き出そうとし過ぎ全てにおいてバランスを求め彼の色がシーズン中盤以降見えませんでした。

    引き続き厳しい戦いが続くと思いますが、アンダー世代で結果を出している若手を積極登用しながら”戦うアーセナル”になって欲しいです。補強については、、、サンジェイの能力に疑問を持っているので(ネイマールの交渉を取りまとめるような能力はアーセナルでは必要無いので)あまり期待できていません。

  10. 今シーズンも楽しく読ませて頂きました。

    残念な結果でシーズンを終えてしまいましたが、シーズンが始まった時は3年以内にCLに戻れたらいいなと思っていました私に1年目からCLを期待させてくれたエメリーには拍手を送りたいです。期待した分、ショックも大きいですが…
    しかし、落ち込んでいられる時間はありません。
    内容の乏しい試合展開、膨れ上がった給与体制、長期的なプランの構築など問題は山積みですが来シーズンもアーセナルを応援したいと思います。
    1年を通して更新 お疲れ様でした。
    これからの更新も楽しみにしています。

    COYG!!!!

  11. シーズン終了ですね。ありがとうございました。
    最後に気付かされたとゆうか、そうゆうことだったのかと納得したような、それがオレたちの強みとゆうか、他のチームにはないアットホーム感とゆうか、だからオレはアーセナルが好きなんだろとゆうか、いろいろ考えてしまいます。
    チェフもエメリもいい意味でゆったのだと思いますが、たとえばエジルなんてそのプレッシャーのなさが居心地よすぎて出ないと思ってるのかも、だってあのレアルから来たんだもの。
    チェルシーは試合前にイグアインとルイスのいざこざやサリのぶちギレがあって、しょーものいクラブだなと思ってましたが、あれもプレッシャーがあるクラブの姿の一つなんでしょうか。
    とにかく、また0からのスタートですね。リバプールもスパーズも主力にかなりのブリティッシュがいます。うらやましいですよ。こっちもスミスローやネルソン、ウィロックたちとなら心中してもいいんで、彼らでエメリfootball(5-4で勝つこと)を目指してほしい。

  12. 補強資金がないっていう信じられないことを言い続ける経営陣には、本当なら不買運動ならぬ応援ボイコットをすればいいんでしょうけど。それでも、現オーナーが「こんなクラブいらね」っていうぐらい弱くて不人気で儲からないクラブになるまでボイコットしいといけないので、それは実にいたたまれないですし。
    そうなると、やはり取るべきは、アヤックス・ドルトムントのような、若い芽で勝負っていう路線なんでしょうね。主さんがTwitterで披露されていたようなメンバーが必死にプレーしていたら、たとえ負けても俄然応援する気にもなりますし。今年の補強では、SalibaやTrossardのようなこれからブレイクしそうな選手へチャレンジしてほしいなと思います。
    とまあ、なんやかんやいっても、やっぱりArsenalには頑張ってほしいですね。
    COYG!!

  13. ここ数試合の不調をトレースするかのような、見ていて辛い時間でした。後から起きてきた奥さんに、しばらくサッカー観たくねえ、、と絞り出してしまいました。。

    Chanさんと同じく、現状では飛び抜けたところにマンシティとリバプール、次点でToTとチェルシー、その次にマンユナイテッド、アーセナル、エヴァートンやらレスターやらウルヴスやら、、、というところと感じています。
    私が不安なのはエメリ監督の言う、カメレオンのようなチーム、という点です。これだけ戦力の拮抗したプレミアにおいて、アーセナルはそれを目指せる立場にあるのか。選手の質、層は足りないし、揃えられる見込みも小さい。カメレオンのように戦略を変えたら、練度や、選手の自信を保つことも難しいのでは。私にはどうにもここ数ヶ月、彼はあまりに理想主義的、ややもするとtinkerman?何これウイイレ?と感じてしまってます。

    一方で、マンシティもリバプールも数年をかけ、そしてかなりの選手を入れ替えて今の強さを築いたわけで、アーセナルもこれから、、ですよね、きっと、、
    期待半分、不安半分で、次シーズンを見守ろうと思います。悲しいけど、エジルは厳しいだろうなぁ。。

    そしてChanさん、今シーズンも更新ありがとうございました。オフの情報、そして来シーズンも楽しみにしています。

  14. ツイッタで「記念にカキコ」とあったので。

    辛い試合の更新おつかれさまでした。
    今季、上位陣との対戦成績が改善されましたが、彼らとの好試合で共通している特徴として、良い意味での「獰猛さ」があったと思うんですよね。
    今回の試合にはそれが乏しかったことがとにかく残念でした。

    Anonymous氏とミッキー氏が議論されてますが、私はどちらかというとミッキー氏寄りで、やはりここ数シーズンタイトルを勝ち取る辛さも喜びも十分に経験してこなかった(まぁFA杯は獲ってますが)ことも悪影響を及ぼしているように思います。
    ヴェンゲルさんが、文脈があったとはいえ、「CL圏はトロフィに匹敵」的な発言をしたときは、さすがに愕然としましたよ。
    どこかで、クラブ全体として「タイトルは御褒美」みたいな意識があったのではないか。

    エメリさんには、今回の敗戦を良い機会にして、もっと自分の色を出していってほしいですね。
    PSGでは、もっと若手を積極的に登用する印象でしたが、chanさんも不満を示していたように、今年はあまりに少なすぎた。
    あとは、プレシーズンがけっこうあったはずなのに、シーズンに入ってからもチームの成熟にかなり時間を要した点も改善してほしい。
    1年目でプレミアの強度(試合、日程ともに)に面食らう部分もあったと思うので、新シーズンはプレシーズンきっちり準備して、新戦力の抜擢も含めて可能性を見せてほしいです。
    AMNもどこで使うかきっちり決めてもらいたい。LSB固定もアリじゃないかと思ってます。
    そういうわけで、補強については、若手がミスを恐れず躍動できるためにも、個人能力の高いCB一択ではないでしょうか。

    かなりダズーンとしましたが、まぁ結局応援してしまうんですなー、因果なことに。
    ここんとこ毎年言ってますが、新シーズンこそ今後の行く末を左右するシーズンになるのではないでしょうか。
    今回の悔しさを糧に、上昇への契機としてほしいと切に思いますね。
    COYG

  15. EL決勝・・・。
    はて?、何のことだろう?
    それより売却下手を返上してほしい。
    まさかエジルがこんなに不良債権になるとは・・・、彼はほんとうにどうにかしないと手遅れになる。
    残留するなら減俸を受け入れてくれよ、チームを愛してるならさ。

  16. まだEL準優勝の現実を受け入れ切れませんが、きっとA.Wアウトもラムジーアウトも間違いではなかったと証明してくれると信じています。
    ここでグナ辞めれたらホントに楽なんだろなと思いつつ、結局移籍市場に一喜一憂しながら新シーズンに期待するいつもの流れになりそう。

    ただ、エメリにもワクワクさせてもらったけど、立て直しには落第点には賛成。
    ガナのフィロソフィはスーパーな選手ではなくヤングな選手による躍動的なフットボールだと思ってるので、??な選手とか獲ってきたり??な若手起用でも耐えて応援し続けます。

  17. 初めてコメントします。
    貴ブログを読みながら個人的に思ったことです。

    アーセナルの華麗なボール回しが好きでファンになったのですが、この1年そのスタイルが影を潜め「アーセナルらしいゴールですね」という解説者のコメントも少なく、来シーズンはそんなコメントも聞くことがなくなるような気がしています。
    プレースタイルを継承するのかと思っていましたが、私にはそうは見えず、ただ輝きを失っただけでした。
    これからも縮小均衡していくだけに見えて残念で仕方がありません。

    中位クラブになることはクラブの金額的な価値が大幅に減損することを意味し、それがオーナーのバランスシートを激しく悪化させるなら、変化を起こす起爆剤になると思うし、身銭を切れない奴はスポーツビジネスをするなという警鐘になると思います。

    復活の前には死があるということでしょう。

    またあの華麗なサッカーを観たいです。

    失礼いたしました。

  18. 私も記念カキコを。
    エメリは落第点ではあると私も思います。CL出場という明確な目標があった訳ですからね。
    ただ、落第点=クビというのは今年に関しては明らかに早合点過ぎると思います。

    勿論、どの監督も前監督の選手を引き継いでスタートしているわけだから、エメリだけ特別なわけではないけれども、それでもヴェンゲルさんの後は他とは違うプレッシャーもあったかと。
    誰一人として特別扱いしないという雰囲気は、今シーズンに作れたと思います。後は、エジルとウィロックの交代は来年の布石と信じて、オフの動向を見守ろうかと思います。

    ファンでもアンチでもなく、いちアーセナル選手として応援してたけど、この決勝で取り敢えず…エジルはもういいかな。プロジェクトの中心に据える選手では無いと感じました。

  19. 更新ご苦労様です。

    結果的に目標を達成できなかったシーズンでしたね。残念です。
    補強資金がないのなら開き直りましょう。既存主力を放出して下部組織の若手の抜擢とアーセナルのお家芸の一つである誰ですか?という若手の補強を実行してビックネームはいないけど皆で必死に戦うから支えて!で良くありませんか?

    近未来のアーセナルを占う試合というだけはなく偉大な先輩のキャリア最後の試合だというのに交代を告げられたことに腹を立て最後まで不貞腐れている選手がキャプテンの一人だなんて・・・有り得ません。

  20. 今シーズンもお疲れ様でした。
    いつも楽しく読ませて頂いてます。
    やっとEL決勝での傷が癒えまとめて拝見させてもらってます。

    EL決勝は今思い出してもはらわたが煮えくりかえる本当に残酷な試合でした。
    サッカーの神様がいるならばなんで我が愛するガナーズにこんな仕打ちをするんだ。
    あんまりじゃないかと本気で考えてました。
    シーズン中はすべての試合をリアルタイムで見て私生活をときには犠牲にする生活をもうかれこれ10年以上続けてます。
    何度、ファンをやめようと思ったことか、
    何度、ファンを辞めれたら良いと思ったことかわかりません。
    それでも辞めれない、Chanさんの気持ち本当によくわかります。

    とにかく、今シーズンは最悪の形で終わりましたが来シーズンは今年よりも良くなることを期待してオフシーズンを迎えようと思います。

    最後に、いつもいろいろな分析、翻訳載せてもらいありがたく見てます。
    来シーズンもよろしくお願いします。
    来シーズンも期待を込めて。
    COYG

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