hotいま読まれているエントリ

Arsenal, Emery, Player

エメリとエジルがジョー・ウィロックについて語る

ICCバイエンでの19才らしからぬ安定したプレイで一躍注目を浴びているジョー・ウィロック。

試合後にウナイ・エメリとメスト・エジルが、それぞれ公式サイトでウィロックを称賛していた。



ウィロックについてエメリ「彼のさらなるステップアップに期待している」

USツアーについてのコメントのなかで、ジョー・ウィロックについて言及している。

(ICCのファーストゲイムはバイエンでうまくいきました。彼らのパフォーマンスのどこがよかったでしょう?)

エメリ:この2試合にとても満足している。コロラドはもっと若い選手たちを使い、マルティネーリはここで初めての試合だった。彼は得点したし、われわれの理想とするスタイルも知った。

昨日はバイエルン・ミュニックだったが同じだ。たくさんの選手を使った。経験のある選手もいたが、若い選手たちにもチャンスを与えた。ウィロック、バカヨ、リース・ネルソン、エンケチアにロビー。いいチームに対して出場機会を与えた。勝利がよかったんじゃない。パフォーマンスとプレイのアイディアだ。彼らはたくさんのことをうまくやったからね。

これはプリシーズンだということを思い出さないと。異なった問題、フィジカル、戦術に対応していく。現時点では満足していいと思う。

(若い選手たちがいいプレイするのを見るのはいいですね。ジョー・ウィロックがミッドフィールドで印象を残しました。彼はどこがいいですか?)

すべて彼の成長のたまものだね。去年もプリシーズンをわれわれと始めたんだ。彼の今日のパフォーマンスは去年とはかなり違っていた。おそらく彼はわれわれのアイディアとスピリットをよく理解するようになったからじゃないかな。

彼にはとても大きなモチヴェイションがあって、個人的にもいいパフォーマンスをするんだという野心がある。わたしたちのことばにもよく耳を傾けているよ。われわれは個人的に彼によく話すんだ。カルセドとだったり、わたしとだったり。

わたしはとても強く思うんだが、彼は昨シーズンにもう一段階登って、最後はわれわれとともにとてもよくシーズンを終えた。12ヶ月プレイしてビッグパフォーマンスでファイナルのチェルシーを戦った。

われわれは、いまや彼にはチームとともにもう一段上を目指してもらいたいと思っていて、チームパフォーマンスとチームアイディアに貢献してもらいたい。

成長を目の当たりにできるってのは、若い選手を見る楽しみだよね。

ウィロックについてエジル「将来ビッグプレイヤーになるだろう」

ホワイトヘアーでイメージチェンジを図る(笑い)エジル氏もウィロックを称賛しているぞ。

エジル:彼(ウィロック)は、自分に何ができるかわかっているね。ピッチでは傲慢なところはないけれど、なんというのか、自分自身を信じているところがある。とくに昨日のバイエルン・ミュニック、相手はビッグクラブさ、彼はそこでクオリティを示したよ。彼が仲間でよかったよ。

彼は去年も力強かった。もちろん、もしこれからファーストチームでいつもプレイするようになるなれば、もっと気楽にやれるし、もっと自分を信じられるようになるだろうね。今シーズンは彼はクオリティを示すことができるし、チームを助けてくれるんだと思う。

(ウィロックにアドヴァイスを送るなら?)自分のときを思い返せば、ただもうハードにワークして、すべてを捧げるということかな。そうやって若い選手はクオリティを身に着けていくのだと思う。毎日のトレイニングでそれをやるんだ。

もし彼がケガをせずに自分を信じられるなら、彼はビッグプレイヤーになるとぼくは思うね。

まじですか。信じよう。

このエジルのインタヴュー、一時は不仲説もあったエメリとの関係を語っていたり、どうしてヘアスタイルを変えたのか(賭けで負けたから)とかなかなか興味深く楽しいインタヴューになっている。公式サイトで読もう。映像もあるゾ。

ジョー・ウィロックの19/20シーズン予想

さて今シーズンのウィロックがチームのなかでどのようにポジションを争っていけるのか、いくつかのシナリオを考えてみよう。

ローンの可能性

彼はアカデミーからステップアップしてきた選手であり、そうした選手のご多分に漏れず経験を積むためにローンで出されるという憶測もあるが、この調子だとファーストチームに食い込んでいく可能性が高いのではないだろうか。クラブとしても無駄な金を使わなくて済むならばそれに越したことはない。

もちろん、フレンドリーマッチのような試合の様子を少し見ただけで何かをシリアスに判断できるわけではないが、プレイの端々にブレイクの予兆はあったと思う。曲がりなりにもBMは世界最強の一角であるのだから。それに毎日のトレイニングだって間近に観察されているのである。

もしこのままクラブがラムジーの代替選手を取らなければ、ウィロックのチャンスはかなりあるように思える。逆に彼がいてなおそのポジションの選手を補強するならば、まだファーストチームに貢献する準備はできていないという判断だろう。ローンの可能性は高まる。

CM/DMとして

このプリシーズンでのパフォーマンスを見ていると、やはり彼にはCM/DMが適役か。

が、エメリの好む4-2-3-1(あるいは3-4-3)でCMの席は2つしかない。PLではジャカとトレイラ/ゲンドゥージのレギュラーが濃厚で、ここに加わるセバーヨスとポジションを競っていけるかだが、セバーヨスに関してはアーセナルである程度プレイタイムが保証されている可能性はあるだろう。RMが少しでも選手に将来性を感じているなら、ベンチを温めるためのローンが許されるとも思えない。ウィロックにはなおさらキツい競争になるかもしれない。

AMとして

一方ウィロックはより攻撃的なポジションでもプレイできる。

アーセナルがウインガーを取ろうとしているということは、イウォビやミキタリアンがセンターでプレイする機会が増えて、ウィロックは彼らとエジルのポジションを争うこともあるのかもしれない。(※イウォビはAFCONでの活躍もありワイドよりセンター寄りが適役という意見が増えている印象がある)

いずれにせよ、当面はPLではサブ、ELやリーグカップでスタートというのが無難な予想だろう。

シーズン最序盤のポジション争いではアドヴァンテイジあり

ただ、去年はゲンドゥージの例があるので、19才のウィロックに多くのプレイタイムが与えられないとは限らない。いまから思えば、リーグ2から来た無名の10代をPLのビッグクラブでレギュラーとして起用するなんて常識はずれなことをアーセナルはよくやったものである。が、それもトレイラの合流が遅れていたからでもある。

CMでの競争という意味では、とくにバカンス中のトレイラ、ゲンドゥージの合流が遅れているうちは、ウィロックはアピールし放題だ。セバーヨスも含め彼らがチームに合流するタイミングは不明ながら、うまいことエメリにアピールすれば、フィットネスに有利なウィロックがPLのシーズンが始まって数試合をスタートからプレイする可能性だってあるだろう。

今季もまたプレミアリーグのヤングスターが生まれてしまうのか。

なんにせよ楽しみである。



※コメントくださるかたにお願い
プレヴューエントリでは、試合の結果がわかるようなコメントはお控えください
お互いリスペクトしあって楽しく使いましょう

3 Comments on “エメリとエジルがジョー・ウィロックについて語る

  1. 買取の可能性がないセバージョスの成長のために時間を使うというのは勿体無い
    ただ、アーセナルとしてはCL権獲得が至上命題なのでトップリーグほぼ未体験の若手にかけるのも博打である
    総合的にフロントが判断するとして、残り期間短いのが厳しい
    こうなるとリーグ開幕から2週間くらい余裕があった以前の移籍期間締め切りがありがたくなってくる

  2. さてはラムジーをあっさり放出したのも新シーズンをウィロックありきで考えたのかとも思える出色のパフォーマンス
    BMのトリッソやらゴレツカなんかより断然優れて見えた
    ジャカがいつになく躍動して見えたのも、相棒として最適解なんでは?
    トレイラ、ゲンドゥージ(セバージョス)との3センターも見てみたい
    バートンも良かったし、中盤の補強は最優先じゃないすよね
    SBとCBなんとかして欲しいす

  3. 判断が遅くなりがちなゲンドゥージと比べると、ウィロックは小気味よくパスが回るので見てて楽しい。
    ゲンドゥージは受けてターンして運ぶ→ロングパスみたいな単純なプレーで存在感を出し始めてるけど、肝心のフィジカルな部分がまだイマイチ弱い。ウィロックとの競争はけっこういい勝負になるかも。
    (油断するなゲンドゥージ!)

    SBとCBの補強、賛成です。
    あえてムスタフィがどうとは言わんけども。w

Leave a Reply to 再建中 Cancel reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *