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【マッチレビューその1】19/20EPL アーセナル vs トッナム・ホットスパー(1/Sep/2019)闘志とミステイク【コメント集】

ToTはつよかった。CLファイナリスツは伊達じゃなかった。

でもこの試合はわれらが勝たなきゃいけない試合だった。

攻撃のポテンシャルは存分に見せつけながら、守備の脆弱さを露呈しエラーで失点という、今回も既視感ありまくりのアーセナルで、2-0から追いついたといえば聞こえはいいが、試合展開からしてもホームで敗けに等しいドロウ。

いつものようにあと一歩及ばずでストレスは貯まる一方ながら、リヴァプールにひきつづき、このチームの将来を楽しみに思える試合でもあった。

この敗戦(敗けてない)をどう乗り越えるか。日曜の試合を振り返ろう。

まずはコメント集から。追って試合の論点を。



エメリの試合後コメント「ハートをコントロールできていなかった」

試合直後のBBC Sportsのインタヴュー。

エメリ:アメイズィングな試合だった。自分たちのワーク、それにサポーターたちが誇らしい。結果だけはベストじゃなかった。

キーとなったのは(自分たちの)ファーストゴール。それが自信になってセカンドハーフによりチャンスを得られた。それに値したと思う。たくさんのいいことをした。ファーストハーフにはいくつかのミステイクがあったし、彼らにはいい選手たちがいた。

失点まではいいプレイをしていたんだ。ときどき、われわれは気持ちが熱くなりすぎて冷静でいられなくなってしまう(our heart is more strong than our head)。

つづけて試合後のプレスカンファレンスより。

(カムバックについて……)

エメリ:グドイーブニン。もちろん2-0からだから、自分たちのレスポンスを誇りに思わなきゃいけないだろうし、アトモスフィアもだ。失点のあとサポーターがプッシュしてくれたおかげで試合に戻っていくことができたし、2点目も取ることができ、3点目の可能性もあった。結果的にはよりいいものがふさわしかった。ファーストハーフよりもセカンドハーフのほうが試合をコントロールできたし。

戦術的には、最初の失点は冷静になれなかったからだ。ハリー・ケインと競り合ってふたりの選手が行ってしまったが、行くのはひとりであるべきで、もうひとりはカヴァーする必要があった。

セカンドハーフにはパーフェクトにワークできたが、彼らにはとてもいい選手がいて失点する可能性もあった。2失点目も同じだ。ひとつのミステイクがあった。最初の失点でフラストレイションがあった。最初の20-25分くらいはとてもよかった。2失点目で難しい状況に追い込まれたが、それでも選手たちは自分たち、そしてファンたちのためにリカヴァーすべくとてもよくワークした。とてもすばらしいアトモスフィアをつくったよ。

フットボールとしてはすばらしかったが、われわれには十分じゃなかった。

わたしは、われわれのワーク、選手たち、サポーターたちをとても誇らしく思う。守備の局面で進歩できるようひきつづき取り組んでいかねばならない。今日は、彼らに対してアタッキングサードでのオプションをなんとか見つけようとしたし、試合に勝とうとした。

(マテオ・ゲンドゥージのパフォーマンスについて……)

彼はとても若く、いま成長しているところだ。去年の彼はとてもよく成長して、自信も得たし、リズムも得てPLを知ることになった。今年、彼はボールを持ってより戦術的になれるようになり始めている。彼はチームに多くのコントロールとコンビネイションをもたらしてくれる。つまりチームにとりとても重要になっているということだ。彼はそれができるキープレイヤーのひとりなんだ。

彼は守備的にもバランスを保てるように取り組んでいるし、PLで必要とされるフィジカルについても強くなれるよう取り組んでいる。

今日はもう一段ステップを踏んだんだ。彼は自分にも厳しいし、チームも彼とともに進歩している。もし彼が今後も今日のようにプレイするなら、わたしはバランスが取れるほうを好む。もし彼が試合でうまくいかないようなことがあれば、わたしは彼を前進させるために助けたいと思う。

(守備のバランスを取ることがどれだけ重要か……)

われわれはたくさんのハートを持ってプレイした。ファーストハーフで失点してしまったのは、ふたりの選手がハリー・ケインに行ってしまったからだ。彼はフリックできたので、ひとりでもふたりでも同じだった。カヴァーが必要だったんだ。セカンドハーフは完璧だった。

ファーストハーフでの失点はつまり、自分たちのハートをコントロールしていなかったということなんだ。ハートを持って取り組んでいたが、失点の代償となった。セカンドゴールはおそらくはファーストゴールのフラストレイションがあったからだ。ペナルティ……。われわれは自分たちのボックスではクレヴァーにならないといけないね。

90分ではネガティヴよりももっとポジティヴなことのほうが多かった。わたしは楽観的になれるし、自分たちの取り組み、選手たちを誇らしく思う。このミステイクを乗り越えて、進歩するんだ。

(グラニト・ジャカのタックル……)

90分において、わたしは彼のワークをとても誇らしく思う。いくつかのミステイクがあったとしても、わたしはそれを成長の糧としたいし、進歩のための学びとしたい。個人でもチームでももっとポジティヴなことがあったし、ジャカについてもそうだ。

ペナルティの事案はたしかに失望だったが、彼はとてもよくプレイしたしとてもよくワークした。もしこの試合に勝っていればあのミステイクについて話すことはそれほどなかっただろう。しかし、ファーストハーフのミステイクをことごとく得点された。

セカンドハーフには、わたしたちはドレッシングルームでそのことについて話したんだ。そしてセカンドハーフにはそれについて学び、よくやることができた。たくさんボールを持つことができたし、コーナーやシュートもすることができた。しかし得点はできなかった。チームは3点目に値したと思うよ。

(選手がミスをしてしまったときに加えられるミッドフィールドのオプションについて……)

選手については、たとえば今日のぺぺ、ラカゼット、オバメヤンのような選手たちがプレイしているときにはミドフィールドではバランスが必要になる。クリエイティヴィティとカヴァーが必要で、それに自分たちのアイディアとスタイルがあり、また相手にいいプレッシングができないといけない。今日はいいワークができていたと思う。

ときにはバランスをよりよくする必要もあるが、今日は概ねよくやれていた。ルーカス(トレイラ)はすばらしくよかったし、彼をセバーヨスに変えようと決めたのは、チームにフレッシュな選手を入れたかったのと攻撃でプッシュしたかったからだ。どの選手もとてもよくワークしていたよ。マテオ、ルーカス、セバーヨス、ジャカ……。

いくつかのミスはやった。そう。それはそうだ。しかしチームに関して語るならば、そこにはたくさんのポジティヴがあったよ。

(アレックス・ラカゼットはハムストリングのケガ……)

イエス。そうだと思う。ひどいものでもないようだけど。

エメリはミスは単なるミスであって、チームのパフォーマンスはとてもよかったという評価をしているようだ。

まあジャカの無謀なタックルをした理由は、そこに至るまでのフラストレイションがあったからだというのはたしかにそうだと思えるが、そこでアツくなってしまうか、クールでいられるかかどうかが決定的だということも真理なわけで。

ソクラティスのコメント「負けなくてよかった」

最高の試合をやったとは云えない。最後の最後でペナルティを免れたのはラッキーだった。パパ・ソクラティスのコメント。

(パフォーマンスについて……)

ソクラティス:かなり難しい試合だったけど、セカンドハーフにはとてもよくなったし、この試合に勝つビッグチャンスもあったと思う。

(ファーストハーフのラカゼットのゴール……)

アレが重要だった。ファーストハーフもいいプレイをしていたと思うんだ。攻撃をしていたし、シュートもできていた。この試合に勝ちたかったから、トトナムをとてもいいチームだし、カウンターでとてもうまくやっていた。しかしセカンドハーフではこちらがよりいいプレイをしていたね。

(ハーフタイムでのエメリのことば……)

彼はぼくらがとてもよくプレイしていると云っていたよ。でもアツくなるのと同じように冷静でなきゃならないと云っていた。セカンドハーフにはそれができていたと思うよ。

(試合終了のあとの気持ち……)

試合後、もしセカンドハーフのことを考えればハッピーではない。だって試合に勝つチャンスはあったのだから。でも結果的には負けないでよかった。この試合には勝ちたかったが、ポイントを取れたことが重要だ。

(シーズンのスタートについて……)

シーズンをいい感じで始められたと思う。去年は最初の2試合で勝てなかったから。だから今年は最初の試合でうまくやっているし、まだ進歩の余地もある。まだワークしなきゃだし、道のりも長い。

負けなくてよかったってのはディフェンダーとして本音でしょうな。

どれだけ相手の脅威があったかは彼らが一番理解している。

PEオバメヤンのコメント「あのパスがなきゃゴールもなかった」

「タップイン」で起死回生。おれたちのバメやんのコメント。

(2-0からのドロウはいい結果……)

PEA:イエス。そう思うよ。ファーストハーフにも2点は取ってもおかしくなかったけど、ああいうことになった。ハッピーではないよね。でもこのタフな試合でグレイトなジョブをやったよ。もっといい結果がふさわしかったけど。

(トトナムのゴールは不可避だった……)

そう思う。その2失点のあとにプレッシャーをかけ始めて、もっとプッシュしてラカの最初の得点が生まれた。セカンドハーフではいくつかのチャンスもあって2点目も取った。3点目を取れるスペイスもあったと思うんだけど、云ったように、タフな試合でドロウになってしまった。

(ラカゼットのゴールはタイミングが決定的……)

もちろん! あれが重要だったのは、ポジティヴにドレッシングルームに入っていけたからさ。みんなが自分たちにもっと力があるとわかっていたし、セカンドハーフにはより強くなってカムバックした。だからアレがカムバックには決定的だったんだ。

(ゲンドゥージのパス……)

あれはグレイトなパスだったね。彼はぼくを見ていて、そこに走り込むとわかっていたんだ。だからボールはパーフェクトだった。あのパスがなきゃゴールはなかったと云わないとね。

(真ん中でプレイするほうがいい……)

イエス。いつも云っているようにぼくはストライカーだから。でもチームがウィングでプレイすることを望むなら問題ない。ベストを尽くすよ。

2点目はラカゼットの交代後、結局彼がセンターに移ってからだったということで、試合後にはオバメヤンはやはり真ん中でプレイしないといけないのではと議論になっていた。

ゴールデンブーツがワイドで持ち腐れているってのはナンセンスだけど、いまの攻撃のオプションを考えるに、なかなか頭の痛い問題ではある。

グラニト・ジャカのコメント「ネヴァーギヴアップだ」

インスタグラムにて。

ジャカ:エミレーツのみんなのアメイズィングなサポートに感謝。チームはキャラクターを見せたし、試合にカムバックするのをみんなが助けてくれた。

ペナルティに関してはぼくはミスを犯した。もちろん怒りを覚えるよ。でもギヴアップはしない!

ダヴィド・ルイスのコメント「批判はふつうのことだ」

(※追記)試合後、Sky Sportsに語った。

ルイス:(批判について)ふつうのことだと思う。ぼくのキャリアを通してそういったことはあった。とくにディフェンダーならなおさらだ。ストライカーなら最後の最後でペナルティをミスするとかでない限り試合で負けることはない。それがフットボールだよ。

ディフェンダーは責任を取らなきゃいけないし、批判もいいように受け取る。謙虚にね。

ミスを犯したときにはそれを理解する必要がある。

ルイスはゲンドゥージについてもコメントしていた。Canal+。

ルイス:彼(ゲンドゥージ)はとても才能のあるヤングスターだね。彼は若いけどグレイトだよ……。きっとアーセナルだけじゃなく、フランスにとってもグレイトなことをやるだろうし、もしかしたら世界にとっても。

(ピッチ上で間違えられる?)彼のほうが見た目がいいし、ぼくより若いよ。

ベルント・レノのコメント「それもゴールキーパーの人生」※追記

いきなりやっちまったGKのコメント。

レノ:ボールを完全にキャッチできなくて、すぐ起き上がろうとしたんだけどエリクセンにやられた。あれはアンラッキーだったけど、それもゴールキーパーの人生だよ。

その後、ぼくはチームになったようだった。立ち上がらなければならなかったんだ。失点したから大きな問題になったんじゃない。ポジティヴでいなければならなかったし、その後はいい仕事ができたと思う。

とても難しいスタートになった。でもその後は2-0になってもチームとしてピッチにいた。まだ1時間は時間があったし、このチームにあるキャラクターもクオリティも知っている。2-1になって、最低でもドロウにしたかったし、勝つチャンスだってあった。

試合後は少し落ち込んでしまった。だって勝つチャンスがあったのだから。しかし1時間後には2-0から2-2までカムバックしたのだからOKだと云わなきゃならない。それにトトナムにはたくさんのチャンスがあって3点目を取られていたかもしれない。結局ドロウがふさわしかった。惜しかったよ。

マウリシオ・ポッチェティーノのコメント

ToTボスのコメント。

ポッチェティーノ:われわれはよくやったと思う。とてもソリッドでたくさんのチャンスもつくった。

ファーストハーフはグレイトな45分でハーフタイム直前に失点したのが少し恥ずかしいくらいだ。

われわれにはすごいクオリティがあるし、明日(移籍ウィンドウがクローズ)からはまた同じようにつづけていく。

エリクセンについては待たねばならないが彼を残すのも正しい決断だろう。彼はグレイトなパフォーマンスを見せてくれたし、チームがポイントを取るのを助けてくれた。

ハリー・ケインのコメント

BBC Sportsに語った。

ケイン:がっかりしているね。試合を終わらせるべきだった。ブレイク前の失点が痛かった。エンド・トゥ・エンドの試合で、とく最後の10-15分はそうだ。でも選手たちはピッチにすべてを捧げたよ。

(最後のペナルティ疑惑について)ストライカーとしては、あれは途中だったんだから完全にファウルだよ。ボックスでアレをやればいつだってファウルだ。彼は後ろから来たのだから。でも50/50だ。おそらくVARは支持してくれただろう。

(※追記)50/50とかわりと消極的なコメントをしているなあと思っていたら、インタヴューの現場では映像を見させられていたようだ。

インタヴュアー「これって……ダイヴ……ですよね?」

ケイン「あーイエー……50/50かな……」

こんな感じ?

 

コメント集は以上。追ってマッチスタッツを。。



※コメントくださるかたにお願い
プレヴューエントリでは、試合の結果がわかるようなコメントはお控えください
お互いリスペクトしあって楽しく使いましょう

3 Comments on “【マッチレビューその1】19/20EPL アーセナル vs トッナム・ホットスパー(1/Sep/2019)闘志とミステイク【コメント集】

  1. レノってあれミスになるのかな
    ミスっちゃミスだけど、スローで見たらめちゃくちゃ足滑ってるしな
    可哀想

    あと、ジャカよ
    最終的には彼のミスだけど直前の取られ方と抜かれ方も悪すぎたのでは?
    あとソンも耐えられた気もする(流石に無理か?)
    1失点目もあれソクラティス意味不明じゃね

  2. こういうエキサイトしがちな試合でゲンドゥージがどうかなと思って見てた。
    去年までは判定にクレームをつけたり味方に文句を言うことが多かったが、今年は冷静に顎を引いて戦ってる。
    広いエリアをカバーして破綻もなく、強さも集中力も申し分ない。
    こうやって真っ直ぐ成長できる若手は決して多くない。本当に良くなってる。

    と思ってたら年長のジャカに持病が出るというお約束。おうふ。

  3. 惜しかったなぁと見ていた人は思ったっす。スタッツとか色々あるけど、ノーロンはやっぱおもろい。年に4回くらいやってくれないかしら。

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