一時はフットボールをプレイするどころか、歩くこともできなくなるとまで云われたという元ガナー、サンティ・カソルラ。
636日という気の遠くなるようなリハビリテイションのあと、ぼくらファンの誰もが夢見たであろうアーセナルでの復活はかなわなかった。しかしその後スペインに帰ると往年の輝きを取り戻し、34才にしてスペインのNTにコールアップされるまでに。代表選手として80キャップをさらに増やそうとしている。
地獄から生還するだけでなく、いまもヨーロッパのベストプレイメイカーのひとりであり続けているという、まるでおとぎ話のようなフットボーラー人生。
そんなサンティが、いまでもノースロンドンが恋しいと英メディアに語っていた。
なにかと殺伐としている最近のアーセナル界隈。短いインタヴューながら、ファン諸兄姉におかれてはぜひあのスマイルを思い浮かべて、荒んだこころを癒していただきたい。
ではHere we go.
サンティ・カソルラのインタヴュー by The Independent
Santi Cazorla: ‘I miss everything about Arsenal – I never got to say goodbye’
※小見出しは訳者による
スペインでのフットボールライフ
カソルラ:フットボールは何でもが早いよ。立ち止まって考えるひまなんか全然ない。
このレヴェルに戻るためにハードワークが必要だった。ハイライトだって? それを選ぶのは難しいな。でもアウェイステディアムで、ぼくがフットボールをプレイしているのをただ喜んでくれるファンがいる。それがぼくがリタイヤするときの最高のトロフィになるだろうね。
(ケガの影響)それはもうないんだ。ケガのことなんかもう考えてもいない。痛みもまったくないし。もちろん、そのおかげでぼくのフットボール観は変わったけどね。まったく違うものになった。でもフットボールはよくなったんだ。なにより楽しんでいる。ステディアムの雰囲気、毎日のトレイニング。トップレヴェルでのプレイなんて想像することも難しかった。スペインのためにプレイすることも。でも何が起きるかなんて誰にもわからないのさ。
家族はいまだにぼくを観ていて心配したりするけど、いまはもう大丈夫なんだ。それが一番重要なこと。いまというのは、つまりこれからってことだよ。
ぼくはフットボールではもうおじいさんだよ(笑い)。選手たちは19とか20で、ぼくはもう34だ! でもまだまだ時間はあるし、いい感じだね。(ケガで)ぼくは違うタイプの選手になることを余儀なくされた。いまではフットボールはもっとフィジカルになっているしね。いまだに試合ごとに学ぶことがあると思える。
より責任を感じている。とくに若い選手たちに対しては。……でもケガが、困難なときでもやりとげられるようぼくを強くしたんだ。
アーセナルに戻りたい
アーセナルのようなビッグクラブにいると、ときどきその意味がわからなくなってしまう。退団するまでそうだった。
ぼくはちゃんとしたさよならを云うことができなかった。アーセナルはぼくのキャリアのなかでもっともビッグチームで、アーセナルでのすべてのことが懐かしい(I miss)。ぼくがそこに残せたものはなんなのかはわからない。ファンに訊いてみないとね。でも、全員にサンキューを云いたい。リタイヤする前に、最後にエミレーツでプレイしたい。
その後にどうするかって? どうだろう。コーチかな。それともスポーティングディレクターか。でもぼくはアーセナルに戻りたい。6年間ロンドンに住んでいたんだ。ぼくの息子もそこが大好きだった。将来どうなるか、可能性を見ることになるだろう。
(アーセナルでの思い出?)FAカップファイナルでのフリーキック。無冠がつづいたあとのクラブのトロフィだった。ビューティフォーなゴールだったね。
(エメリについて)ウナイ・エメリはいいコーチだよ。それに(いまも)とてもいいチームだ。よく試合は観ているよ。でも時間が必要だ。新しい時代だし、マンシティやリヴァプールのようなチームと競うのはとても難しい。
(なぜクラブが停滞しているか)理由を解明することは難しい。選手がいて、ファンがいて、ステディアムがある。彼らはすべてを持っているけど、彼らはそれらを信じなきゃならない。
以上。
エメリへのアドヴァイスについては秘密ということで、なにかしらやりとりはしているのかもしれない。
カソルラが今でもスペイン代表に名を連ねるなんて予想外の素晴らしい出来事です。
暗い話題が多いアーセナルとは別にスペインで輝いていますね。
レジェンドの1人として最後の時はアーセナルで引退してほしかった。
まだ可能性はあるのだろうか。
昨シーズンのELはヴィジャレアルが一歩手前で負けたから、カソルラをエミレーツで見ることは出来なかったんですよね。彼が現役バリバリでプレイしている姿をエミレーツで見たいですよね。敵であれ、味方であれ。
リーガで今シーズンの彼の試合見たことあるけど、他の選手とそん色ない強度でプレイしてますからね。家族含めみんな冷や冷やしてるかとは思うけど、どこでもいいから元気にプレイしてほしいですよね。そしていつかアーセナルに戻って、彼の華麗なプレイを後輩に継承してもらえれば。
久々にほっこりできるニュースでした。
MF王国のスペインで代表に復帰って何気にかなりすごいですよね!努力の賜物です!
彼とロシツキーが一番好きです。今の若手が目標にしてほしい、全てを持っていると思います。
あのfkは今思い出しても興奮します
ほとんどがニアを狙うウラをかいて、キーパーがニアに動いた瞬間、ファーに強めのボールを叩き込む
決勝でビハインドでアレは出来ないですよ