3-4日ブログを書かなかっただけで、すっかりご無沙汰な気分。
ヨーロッパで猛威を振るうCOVID-19の影響で、PLも先週末に4/3までの延期が発表された。それでなんだか気が抜けてしまって、しばらくブログをサボっておった次第。ゲームしたり映画観たり酒飲んだりしておりました(※いつもどおりだった)。
このままだとこのブログも忘れられてしまいそうなので、また少しづつ書いていきたい。
If the 2019/20 season is cut short, which Arsenal loan stars are likely to join permanently?
Arseblogでおなじみのティム・スティルマンが「来シーズンもアーセナルに残るローン選手は誰だ?」という記事を書いていて、それを読んでいたらぼくもその件について何か書いてみたくなった。
とくにダニ・セバーヨス。
彼はぼくの個人的な「推し」でもあるが、いまのチームのなかで考えたとき、クラブ財政を考えたとき、彼とパーマネントで契約することは正しい判断なのかどうか。
アーセナルはダニ・セバーヨスを獲得すべきか
今シーズン、レアル・マドリッドからのローニーとしてアーセナルでプレイしているセバーヨス。
昨年末からほぼ2ヶ月ほど離脱するという大きなケガもあり、アーセナルではいいときも悪いときもあったというのがフェアな見方だろうか。
またアルテタの時代になってからは、ケガから復帰したもののディシプリン問題(トレイニングの姿勢)も指摘され、本人も1月には退団(ローン先の変更)希望と、決して順風満帆なアーセナルライフではなかった。
しかし、結局は「ポジションを争うべき」というアルテタの発破に見事にリアクトし、ドゥバイではまるで「アニマルのようにトレイン」することで、ポジションを得ることに成功。トレイラのケガもあって、直近3試合ではジャカのパートナーとしてスタートからプレイしている。
Dani Ceballos adds defensive edge to his game to star for Mikel Arteta’s evolving Arsenal
WHUに1-0で勝利した試合では、タッチやパスだけでなく、タックルやインターセプションなどこれまでになく守備の貢献が際立っていたとSky Sportsでは特集記事が。
ただ、一方では上記のスティルマンのように、CMのひとりがトレイラからセバーヨスに変わったことで、アーセナルのセントラルエリアはよりカウンターアタックに脆弱になったという指摘もある。たしかに守備のスタッツは進歩しているが、トランジションで先回りしてスペイスを埋めたり、味方をカヴァしたりという守備での動きは、そういったスタッツには表れないところかもしれない。
アーセナルは来シーズン、セバーヨスとパーマネント契約するだろうか?
セバーヨスの適正なポジション
アーセナルがセバーヨスのパーマネント契約を検討するにあたっては、当然彼をどのポジションで使うつもりかがカギになる。
エメリはセバーヨスをNo.10/8で起用したがったので、もしエメリがいまもクラブに残っていて、それなりの成功を収めていれば、将来的にはエジルのリプレイス候補になっていたかもしれない。
だが、アルテタの時代になってからのセバーヨスは、ジャカのパートナーとしてCMとして起用されている。エメリはCMをストライカーの後ろで使うという奇策を好んでいたが、選手の本来のポジションはやはり現在アルテタが起用しているようなNo.8あるいはNo.6でのプレイであろう。
したがって、アルテタのチームではジャカが絶対のエイスとしてMFに君臨している現状を考慮すれば、ジャカの将来的/長期的なCMのパートナーとしてふさわしいかどうか、あるいは3MF(4-3-3)のひとりに欲しいかどうかというのが獲得を検討するうえでの中心的なポイントになりそうである。
直近3試合でのジャカ/セバーヨスのパートナーシップをどう評価するか。あるいは今後オプションになるかもしれない3MFで、彼が活きる場所とイメイジがあるかどうか。そういったことが検討されるに違いない。
セバーヨスとゲンドゥージが似ている問題
そしてもうひとつ気になるポイントは、現在のチームバランスだ。
いまエジル、ジャカ、トレイラ、ゲンドゥージ、ウィロックといったMFは、それぞれでストロングポイントが違っていて、それぞれに合った役割があり、それがチームの戦術的柔軟性の拠り所にもなっていると考えられるが、セバーヨスについてはプレイスタイルがゲンドゥージに似すぎているという指摘がある。じつはそれもスティルマンがコラムのなかで指摘していたことだが、ぼくもまったく同じことを考えていたところだった。我が意を得たりという気がしたものだ。
アーセナルのセットアップと与えられた役割のなかで、ふたりの基本的なプレイスタイルはとても似ていると思う。
ピッチ中央でDFからFWへのボールを縦に運ぶ役で、長短パスの精度が高く、密集した中央エリアでボールを失わないプレス耐性があり、ドリブルもできる。ジャカがポゼッションやゲイムメイキングをよりパスに依存しているとすれば、彼らはパスもできるし、自らボールを持って動かすこともできるオールラウンダーである。もしいまエルネニーがいれば、彼もまたこのカテゴリに分類されるだろう。もちろんクオリティにはそれなりの差があるにせよ、選手としてのタイプは非常に似ている。
そのような選手でも本来は望ましくないのだろうが、トレイラのようなDM寄りの選手に比べて、守備力(カヴァリング)が心許ないというのも共通している。だからセバーヨスが少し守備に貢献しただけで、驚くべきことだと特集記事にもなってしまう。
このような性質の似ているふたりを同時に抱えることは、できるだけスリム化したいチームにとっては若干の余剰(というか贅沢?)になるかもしれない。
念為でWhoScoredでの4人のCMのスタッツ比較。
※今シーズンここまでのスタッツ比較だが、セバーヨスはエメリ時代には前のほうでプレイしていたのでその影響は考慮する必要がある。トレイラも。
『The Athletic』の記事(※要課金)によれば、DMとしてのセバーヨス(つまり直近3試合)はゲンドゥージよりもだいぶいいスタッツを残している。タックルやインターセプションは倍以上。
ただし、ボールの奪いどころを狙いすましたアルテタの下での集団守備のなかでのスタッツと、エメリの下でのケイオスなバラバラ守備のなかでのスタッツを比べるのはフェアだとは思えない。同じアーセナルでもこのふたつはまったくの別チームと云っていい。
セバーヨスとゲンドゥージの守備能力あるいは守備センスを比較するなら、できる限り同一状況下+同一サンプル量でないと。
なんとなく、この情勢なので「1年のローン延長」がありそうな落としどころかなぁと思ってます。ジダンがRMに残るなら、尚更。
仮に夏の選手獲得資金=選手売却額と考えると、オーバで30M、ムヒで10M、パパで5M、コラで10M程度と考えると全体で55M、ナイルズが奮起したとしてDFの補強はマリとサリバ、あとぺぺの分割支払いしていくら残るのかな。。
セバーヨス延長で残ったお金はエジルの後継に突っ込んでほしいような。。
こんな皮算用するほどヒマですね。やっぱり。
個人的には4-3-3の3CMはセバーヨス、ゲンドゥージ、トレイラで組んでほしい。
1度好きになってしまった選手がたった1シーズンで去ってしまうのはあまりにも寂しいので。
僕も夏は見送って1年待ってもいいと思う。今獲得すると8番としてゲンドゥージの出場機会を減らしてしまうし。
ゲンドゥージと比べるとセバージョスは視野が広く、よりキープ力や構成力に優れてると思う。個人的にはどちらかと言うとセバージョスはエジルの後継者のような気がする。もし夏にエジルとムヒタリャンに良いオファーがあれば後継者として獲得を検討する、くらいでいいんじゃないだろうか。
ゲンドゥージは視野の広さもそうだけど、もう少しボールへの寄せを速く、球離れも速くしてほしい。トレイラ・ジャカと3人で争って6−8番の選手として成長してくれれば。
あと余談だけどフラム時代のチェンバースはDMFとして渋い仕事をしてたので、ベストポジションを少しだけ空けて待っててやりたい。セバージョスがいるとたぶんノーチャンスなので。
セバだけを考えるならば多少高くても、アーセナルに来てほしい(むしろファン)。
たた、チーム的にはMFの補強は絶対に点のとれる選手でないといけないと思っているので、セバはお返しするほうがよいのかな。
オーバメヤンいなくなったら今以上にMFにも得点とってもらわないと上行けないだろうし。
何でこんなにうちのMFは点取れない?
個人的にはダニセバ推しでありつつ、それ以上にトレイラ推しなので不必要な高額移籍金を払うくらいなら別のポジションの補強を、と考えてしまいます。
とはいえ、もう「1年ローン」で観たいというのが本音です。