スワップディール
スワップについては、サンチェスとミキタリアンのことを思い出すと、あまりいい予感はしないのだが、双方のクラブがお互いに納得できるアセットを持っているならば、この非常時にこれ以上合理的な取引もない。
まずアーセナル退団の可能性のある選手をリストしてみる。契約が2年を切る主要選手。
<残り契約1年の選手>
- ソクラティス
- オバメヤン
- エジル
- ダヴィド・ルイス
- ムスタフィ
- サカ
- ミキタリアン
一説によると、このなかで夏にアーセナルが手放すと見られているのは、ソクラティス、ムスタフィ、ミキタリアン。彼らはここがまともな移籍金を得るラストチャンス。
とくにミキタリアンはASローマがパーマネント獲得を望んでいて、本人も乗り気、アーセナルも乗り気、あとは条件次第ということだが、お互いの希望金額に乖離が大きく、そこがもっとも難所だということ。
ローマにはアーセナルと過去にリンクされた選手が何人かおり(ウンデルやペレグリーニ)、そのあたりを取引に含むアイディアもあるとかないとか。。
ソクラティスとムスタフィはアーセナルが夏に売却したい選手だろうが、まだ目立った買い手の噂は見ていない。ソクラティスは年齢的にも大きな移籍金が得られるとは思えず、ドイツやギリシャ復帰なども視野に入りそう。
一方ムスタフィはちょっと読めない。アルテタが来てからは安定したパフォーマンスを見せているので、彼をチェックしているクラブなら安心して手を出せるとは思えるが、果たしてどの程度の移籍金が妥当なのか。まさかの契約延長もありえるのか。
オバメヤンとサカは現在契約延長で交渉中。彼らの去就は夏の補強プランに与える影響は大きいだろう。もしふたりともいなくなるなら、ウィリアンとフレイザーの両取りがあってもおかしくない。
<残り契約2年の選手>
- ラカゼット
- コラシナツ
- エミ・マルティネス
- チェンバース
- エンケティア
- ゲンドゥージ
クラブの「契約2年を切った選手は残さない」という方針どおりなら、この6人の去就は夏に決まることになる。
去年、いきなり例外をつくってしまったオバメヤンは、いまいい教訓になっているだろう。楽観的な予測に基づいた判断をすれば、手痛いしっぺ返しを食うことになる。
このなかでもっとも気になるのはラカゼットで、オバメヤンと同様にクラブからの契約延長オファーをずっと固辞していると伝えられているが、この夏にクラブが決断できるのだろうか。
たとえば、夏にオバメヤンが退団を決めたとき、契約延長しないラカゼットの移籍を認めることはできるのだろうか。このふたりのシニアストライカーズがいっきにいなくなるのは、いくらなんでもインパクトが大きすぎる。
かといってまた例外を認め契約延長しないラカゼットを1年残せば、来年の夏にはいまのオバメヤンの状況の繰り返し。そもそもそういうことが起きないように決めたルールのはずなのに。グダグダである。
ラカゼットについては、アトレチコが彼を欲しがっていて(ディエゴ・コスタがいなくなるなら)、トマス・パーテイとのスワップの噂がある。オバメヤンが契約を延長するならば、ビジネス的にはわりと理想的な取引ではあるが、€50Mクラスの大物が動くスワップディールで両クラブ・両選手の思惑を一致させるのは並大抵のことではないだろう。
それと、個人的に気になるのはゲンドゥージ。
いまのところ彼を欲しがっているクラブについて具体的な名前は見ていないが、補強予算捻出、あるいは相手クラブにめぼしい選手がいればスワップで取引するには、格好のアセット(€40M)ではある。去年のイウォビみたいなものだ。
ということで、スワップディールについては、ラカゼットとパーテイ以外の案件では見えない部分がまだまだあるように思える。
No.1プライオリティのCBについて
アーセナルが狙いを定めたと云われるスタッド・ランスのアクセル・ディサシが、仮に€15Mだとすると、その程度なら夏の売却で賄えそうな気がしないでもない。いくら予算がないと云っても、ファーストプライオリティのポジションでその程度の金額なら渋るようにも思えない。どうだろう。
ソクラティスとムスタフィを売った金でお釣りがきそうな?
まあそんな優秀な選手なら€15Mで済むとも思えないが。。
おわり
今最も目を向けなければいけないのは、選手の放出ですかね〜
中途半端に戦力を維持して年俸を肥大させるよりも、リスクを取って残り契約が少ない選手は積極的に放出、リスク覚悟で若手やマイナーリーグからの選手獲得を信じることが必要かと。
オーバとラカも割り切って放出すべきだと思います。
CBは明らかにダブついていますが、どういう舵取りをするのか…。
HGの問題もあるので、単純に放出をすればよいというものでもないのがポイントですね。