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アーセナルの補強プライオリティの謎とアルテタの考え
このスティルマン氏の考察には、それなりに納得感があった一方で、個人的に同時に拭い去れない疑問もある。それは、アーセナルの補強プライオリティだ。毎度同じこと書いてすまん。
ジェイムス・マディソンを買うために新CMをあきらめるというのなら、それほど悪い選択でもないかな？と一瞬思うわけだが、いま界隈でマディソンと並んでもっともアツい話題は、インテルのストライカー、ラウタロ・マルティネス。アーセナルは彼の獲得にかなり本気だとも云われている。彼の現在のMVは€72Mなり。。。その金はどこから……
この夏、彼が比較的安価で獲得できるかもしれないという話もあるようで、いまがチャンスというのはわからないでもない。（ルカクのチェルシー行きの件もあるので、いずれにせよ難しいと思うが）。
しかし、そもそも、いまアーセナルでストライカーの補強がそこまで重要だろうか。来年ならまだしも今年。ラカゼットやエンケティアの売却の話もあまり進んでいるように見えず。オバメヤンはCFで使わないつもりなのか？
そして、CBにすでに£50M。。サリバ……のことを蒸し返すのはよしておこう（笑い）。
ぼくは昨シーズンも含めて、近年のアーセナルの最大の問題／課題はMFにあると思っている。選手も使い方も。
たとえば昨シーズンの前後半のパフォーマンスを比べれば、ミドフィールドの使い方がカギになったのは明白だろう。真ん中をぽっかり空けたドーナツ化から、No.10が中央エリアを有効活用するようになって、一転アーセナルはらしさを取り戻し、フォームを劇的に向上させた。
だから、この夏にクラブが野心を見せるべきところは当然ミドフィールドだと思っていた。アーセナルのミドフィールドには、今後もチームが進歩できる余地がまだかなり残っていると思う。
が、結局そこをジャカの契約延長という無難なオプションでやり過ごして、その分を後ろと前にヘヴィに投資していくという。
これはクラブの補強プライオリティとして、さすがにどうかしてないか。
ジャカはもちろん悪い選手ではないが、ピーキーで特殊な選手。彼の取り扱いの難しさはもちろんアルテタも理解していないはずもなく、彼の長所を生かして短所を隠すには、LB/LCBに置くしかなかったというのがその解答で、その見極めはまったくもって見事だった。だが、そのおかげで使えるシステムは限られ、アルテタが本来やりたがっているという4-3-3にも向かない。
ジャカがいることで受ける恩恵もありつつ、チームの戦術にはそのような制限が生まれるわけだが、トレイドオフを抱えながらこのあとの4年をほんとうに彼に託すんだろうか。
それとも、4-3-3を使うときはジャカを外す？ それでうまくいったら彼はバックアップになる？ そんな可能性があるかもしれない選手にリスキーな契約を与える？
うーん、ちぐはぐですなあ。
予算が無限にあるわけじゃないから、ある程度妥協しなきゃいけないエリアがあるのはわかるが、それがよりによってCMとは。。
アーセナルの楽観主義
スティルマンは、この契約延長の動きは額面どおりかもしれないと述べている。選手価値がどうこうでなく、単純にクラブが選手を評価しているからだと。
でもだったら、べつにここで無理して2年も契約を延長する必要があっただろうか。これは、あきらかに契約途中で引き抜かれる心配のある選手にやるやり方だろう。
なんなら、来年の夏に残り契約1年になったときに、あらためて契約延長交渉をしてもよかったんじゃないかと思う。
ふつうは、残り契約1年になると交渉で選手側が圧倒的に有利になるから、クラブはそういう状況になることを避けたかったというのはよくわかる。翌年のフリー移籍を狙って選手が契約延長を拒むかもしれない。
しかし、この夏の市場での彼の人気のなさをみれば、来年も再来年もアーセナルのオファーする条件がもっともいいものであってもおかしくはないようにも思える。残り契約2年の28才に€12M以上、あるいは£100kpw+以上のサラリーを投資しようというクラブがなかったのだ。現時点で、アーセナルはこの世でもっともジャカを高く評価しているクラブだろう。もっとリスクのない小出しのオファーでも問題なかったかもしれない。
まあ未来のことはわからないが。
いずれにせよ、アーセナルはいろんな意味で楽観的になっているように見える。
クラブはジャカとこの先数年をともに歩むにせよ、上に書いたようにもっと低リスクなやり方も含めて、いくつかの取れるアプローチがあったはずだが、そのなかでは、もっとも希望的で楽観的なオプションを選んだ。少なくともこの動きは慎重ではない。気前が良すぎる。
前回のエントリで書いたように、ここで彼のような年齢の選手に4年という長期で大きな契約を与えることはやはりリスクが高い。場合によっては、この4年のあいだに彼が必要なくなって、エジルやウィリアンのように不良債権化も覚悟しなければならないが、なぜかそういったことはあまり想定されていないようだ。サラリーが彼らほどじゃないから？ それでもビッグクラブやPLクラブ以外では支払うことが難しい額だろう。
「彼なら今後も数年にわたってチームに貢献してくれるはずと信じている」。アルテタとエドゥは契約の発表でこんなコメントを残しそう。
非常に皮肉なことは、ある状況が突然劇的に変わることなどこのフットボール世界では日常茶飯事だということ。そして、それが今回の当事者であるジャカとアーセナルに実際に起きたばかりだということ。
タイミング的には彼はもうとっくにASローマの選手であってもおかしくなかったが、いまやアルテタは「彼を非常に高く評価しているし、チームのキープレイヤーだ」と云っているのだ。これを劇的な変化と云わずしてなんと云おうか。
ましてやこの世界的なコロナヴァイラスのパンデミックがあるときだ。今日の常識が明日には通用しなくなるみたいな世相。ふつうに考えれば、むしろあらゆる判断に注意深くなって、できれば誰かとなにか長期の約束をしたくない時期である。この夏はあらゆるクラブが選手の売却に苦労しているが、そういった理由もあるだろう。
今年、サンビ・ロコンガがブレイクし、パーティのパートナーに台頭したら、ぼくらファンはきっと熱狂する。しかし、その影では契約を3年残した30才間近のジャカをどうするかが来年夏の頭痛の種になっており……
夏にふさわしい怪談ではありませんか。
アーセナルで同じあやまちが繰り返されないことを祈るよりない。
おわる
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- Post time: 2021/8/4 @ 8:14 pm, Update: 2021/8/4 @ 8:46 pm
- ArsenalChan.com
ベンゲルさんの30以上単年のみとゆう断固たる決意は割りとすごかったんすね。
まぁもういいとして、だったらラカゼットの契約延長してくれよと思いました。
今契約延長する必要性がないですよね
あと一年待ってジャカがシーズン大活躍ならそれこそ売却して補強費の足しに出来るかもしれないし、ダメなら長期の不良債権を抱え込まずに済みます
大嫌いなジャカが残留延長するという噂でArsenal Chanさんのストレスが大爆発(笑)
パーテイの稼働率が上がって、ロコンガがフィットして、いつもオーバーワークだったジャカがコンディション維持できて、EURO2020スイス代表のようなパフォーマンスを発揮し続ければ、Chanさんもジャカを許せるようになりますよ。
つまり問題の根本はジャカではなく、パーティが怪我せずに試合に出場し続けられるかどうかでしょう。
なお開幕戦はジャカなので胃薬飲んで試合をみてください。(笑)
同意見です。
なぜかこのクラブは過去の失敗から学ぶことをしない。見ていてもどかしい。
今ジャカと延長するメリットはどこにあるのか。
今年だけ残して契約切れと同時に来夏補強の方がよっぽど賢い。
契約更新自体は理解できるかな
まず選手側は年齢的に大型契約が望める最後のタイミングである今夏長期契約を
望んでいてローマとはすでに個人合意あったぽい
それに対してカウンターオファーだして来期以降もレギュラーかつリーダーの
ひとりとして期待しているという意思表示をした
というかアップグレードの見込みが立たないのでさせられた
おそらくアーセナル側にブログ主さんのかんがえるような選手サイドの意向を
無視してあと1年使ってから売り抜けっていう選択肢をとれる優位性は
なかったんじゃないかと思います
CLどころかELも出れない、そこそこ置き換え可能な控え選手も居ないじゃねぇ･･･
楽観的というよりもむしろやむにやまれぬ現実的な選択ではないかと
うーん、これはシーズン中も継続議論になりそうですね。パーテイが怪我勝ちですが、彼を中心に、サンビとジャカ、エルネニーで今年は十分、ということでしょうか。アズィーズ、ＡＭＮも出番があるのか？No.10は、マディソンかオーデガードをこのタイミングで取るべき、とは思いますが、あとはプライオリティからいえばGKかなあ。
ジャカ、サンビ、パーティー、エルネニーと数は足りている
質はこの際無視しようという腰の弱い布陣
せっかく両足(CB)がしっかりしてきたのに、腰痛の関取が強いわけがない
ユーロで活躍しても１７mにもならないというのが悲しい
コロナのお陰で財政難のクラブからプレミアのクラブは爆買い出来るのもあるが、反面、選手放出が進まない
あっても相場以下の安値かレンタルだけ
放出を望まない非売品はより高く値段がつくが、売りに出ている選手の相場が崩壊という二極化している
ジャカが売れ、新CMFを獲得すれば、アーセナルはPL優勝かアルテタクビの大博打を打てたが、ジャカが残るならレスターチェルシーと４位争いして、EL圏内でフィニッシュという予想(恐らくブックメーカーも6番くらいの人気になるのでは)
来月29歳だし12m＋3mでも喜んで放出してほしかった。
アーセナル、長く在籍している選手に愛着を持ちすぎ。
ロコンガに期待。
気持ちはわかりますよ、言いたいことも十分わかりますが、皆そんなにジャカが嫌いなのか、と悲しくなります。
確かにプレースタイル的にかなり好みが分かれる選手ですけど、チームの中心選手かつ功労者に対して、あまりに冷たい気がしてね…
そりゃ強いアーセナルが見たいですけど、その前にアーセナルの選手を純粋に応援してあげてほしい。そうじゃないとまたジャカキャプテンマーク投げ捨て事件みたいな悲しいことが起きそうで…
もう決まったことなんだから、応援しましょうよ、皆アーセナルのファンなんですから。長く在籍してる選手に愛着持って何が悪い。功労者なんだから当たり前でしょう。ゲームじゃないんですよ、人間なんですから。
クロムカンプ 様
全面的に同意です。
皆さん、ジャカに対してのリスペクトがあまりにも欠けていると思います。
好き勝手に書き込みすぎだと感じます。
温かいコメントを拝見して、思わずコメントしてしまいました。
まあchanさん始めけっこうな数の人が言ってるのは「契約延長」についてで、ジャカを残すこと自体は賛成の論調が多いと思う。
またジャカを使えば10番かウインガーどちらかのポジションが減るし、チームに与える影響も重大だ。他の選手のファンや、チームが大好きな人にとってはジャカへの優しさだけでは済ませられない事柄だと思う。
あとクラブを擁護するわけでもないけど、ジャカに提示された年俸がけっこう安いんじゃないかという気もする。
ジャカの年俸も諸説あって、前回延長の時には週給8万ポンドって報道もあった。ローマがジャカに提示した年俸も高額だったとは思えない。あの低評価では。それでもジャカが個人の条件でモメたとは聞かない。いくら税制が違うにしても。
いろいろ考えると「元の年俸が大したことないか、提示してる昇給額が大したことないか、もしくはその両方」じゃないかという気もする。だとすると大した話ではないんで、まあちょっと静観しようかなと。
これまでサンティにもラムジーにもエジルにも俺たちは文句行ってきたけど、結局いなくなったら贅沢な文句だったて気付かされてきた。
ジャカにも散々文句行ってきたけども、残るのであれば応援しよう。短所もわかりやすいけど長所もわかりやすい文句無しのアーセナルウェイの選手だから。
年取ったらピルロみたいになってくれ
今夏の豊富な移籍資金、そしてジャカ残留によるコストカット…
これは、メッシ取りに行くのでは！！！！！
獲得間近と言ってたヴェンゲル氏もおそらくおったまげ！！！！！
もしアルテタがEUROの出来を見てジャカの判断を変えたというのであればアルテタには警告したい。(EURO2020のジャカはほぼ見てないけど)
今までジャカが代表で見せたその時のパフォーマンスをアーセナルで見せたことはないと思っていますので。ヴェンゲルさんの時からずっと。
ある時は4-4-2のような2CMでのCMとしては全盛期のモドリッチやラキティッチの次くらいに守備強度も攻撃のクオリティも出せるCMだったくらいの代表の大会もあったと思ってますが、その期待を何度裏切(ry
コクランを外してジャカを優先してバランス崩しああいやもう以下長すぎたので省略。
アルテタが昨シーズン以上に良い指示・指導を(攻撃面やフィジカル面でも)出来るようになれば変わるかもしれないと期待しますか。。
リヴァプールのヘンダーソンみたいになってくれればいいのかもしれないけど。というか序列的にどう扱われるのかで意見も変わるかもしれない。
パーティとロコンガのコンビをほぼ見れませんでしたみたいな風にはならないで欲しい。ロコンガにはそれだけの価値があると思うし。
あとジャカのリプレイスを図るといって、すべての能力がジャカより上でないといけないとは思わないです。どういう論争があるのかは知らないですが。そういう意味でもないんでしょうが。そもそも同じタイプである必要もないですし。
あとLyonのGuimaraes？グイマラエス？ブルーノ・ギマラエシュなのか、は普通にタイプ的な分も押さえつつかなりいい選手だと思いますけどね。ってああチェンさんと同意見か。余談でした。