ぺぺ考
オバメヤンのゴールはリプレイを観るとなんだか笑ってしまう。あれでぺぺは1アシストになっている。混戦にもんどり打って上がった足に当てた?曲芸的ラストパス。カラバオカップのときも何度かやったように、ショットをポストに当ててオバメヤンのアシストをするという。もっとイージーなチャンスは決めないのに、狙ったってできないことをやるという変態的FWの系譜。
先日の弊ブログの拙エントリで、ぺぺのアーセナルのセットアップのなかでの「質的優位性」について書いたこともあって、この試合のぺぺのことは注目して観ていた。
彼は今回右ウィングでスタートして、やっぱりアルテタは基本的にこれまで同様の使い方をしていただろう。
この試合のぺぺはチャンスクリエイションが6で両チームで最多を記録、また80タッチーズは彼がアーセナルに来てから最多だったらしい。彼には珍しくそれほど試合に深く関与していた。
右ワイドの1 v1 では相変わらず対面する相手を完全に出し抜くようなシーンはほとんど観られなかったし(ノリッチのLB、Brandon Williamsを称賛する声も多数)、チャンスとなりそうなところで何度もファーストタッチが雑になってしまい、そのたびにため息を誘った。だが、相手の脅威になっていなかったかといえば、まったくそんなことはなく。ほかの試合に比べてもタッチが多かったということもあるが、すごく脅威になっていたように感じた。
彼が試合にたくさん関与できていたのは、やはりオーデガード効果なのか、あるいはトミヤス効果なのか。周囲のセットアップで彼はまだまだ活かせる道があると思う。
それはいいとして、彼の本来の能力をきっちり出すために、アルテタにぺぺの使い方を再考してもらいたいのは、彼をタッチラインに張らせるよりは、もっとゴールに近いところでプレイさせるということ。彼はウィンガーとしてのプレイよりも単純にシュートのほうがよほど上手というのはみんな感じていることかもしれないが、今回の試合もその思いを新たにした。もっともっとシュートを打たせるべき。かといって、現時点で彼がCFの仕事ができるように思えないのがツラいところだが。。
一番いいのは、ワイドエリアからドリブルでカットインサイドしてシュートという場面だが、毎回それができるわけでもなく。なんだか最近はぺぺを観ていて、オバメヤンを左ワイドでプレイさせているときのようなストレスを感じるようになってきた感さえある。
今後もウィンガーとしてスタートするにしても、左でプレイするオバメヤンをそうさせたように、アルテタには、チームプレイのなかでぺぺにもっとゴール付近でフィニッシュにからませるような攻撃セットアップをつくってもらいたい。現状のワイドで孤立させて質的優位性を発揮させようとする役回りでは、彼の能力が100%アンロックできないんじゃないか。
ホワイトとガブリエルの初ペアリング
ここも今回初めて。
すごくよかった。
ラムズデイル、ホワイト、ガブリエルと、バックラインのどこからでも落ち着いていいパスが前に出てくるというのは、なんだか観ていて非常に頼もしいものがあった。ロングレンジのパスも正確。
オーデガードまでCMに落ちてくると、かなりボールプログレッションの選択肢が拡がるし、この試合ではピッチの中央からのショートパスの連携での突破というのが、何度も観られた。そういうオプションがちゃんとあるというのはチームとして強いし、そうなればワイドを使った攻撃もより活きるというものだ。
この試合ではホワイトもガブリエルもいいパスがあった。
終盤にホワイトからぺぺへのロングパス1本でつながって、ぺぺが得意のカットインサイドからシュートという絶好のかたちがあった。フィニッシュこそうまくいかなかったが、あれこそアルテタが武器だと思っているかたちのひとつだろう。
もっと攻撃にさらされるようなコンペティティヴな試合のときに、このコンビが守備でどういう反応を見せるかが重要で、今回はそこまでテストされるというシーンは多くはなかった。
これからが楽しみである。
ジャカのいないミドフィールド
ジャカが3試合バンの1試合めだった。
ジャカは鉄人なので、彼がプレイしないアーセナルの試合というのは珍しい。そして、この試合で抜擢されたAMNをどう評価すればいいのかちょっと悩む。
ジャカのようなあまり動きのないMFの代わりに、彼のような自分でボールを持って前進できるMFがいるというのはとても新鮮で、このチーム全体がフレッシュに見えた一因でもあると思う。
しかし、いっぽうでAMNは、たまにやる雑なプレイで悪目立ちすることも多く(※ポゼッションロストは18=82分。ロコンガは10=62分。パスアキュラシィはそれぞれ80%に89%)、彼でミドフィールドがとても安定するという感じでもない。
今回はAMNのかわりにパーティが入って、格の違いを見せてしまったので、ちょっと気の毒なところもある。
つぎの試合は来週で、さすがにパーティがフィットしているだろうから、パーティ/ロコンガのコンビになるか。
AMNはMFとしてプレイしたいのなら、今後そうとうなステップアップが必要だろう。しかもプレイする機会は限られるため、今回のようなときにこそ活躍しなければならなかった。攻撃では何度かいいパスを出すなどの貢献もあったものの、この試合で彼がサンビ・ロコンガより優れたところを見せられたかどうかは微妙なところだ。
そして、ロコンガ。彼がここからどこまで評価を高めていけるか。マテオ・ゲンドゥージとロコンガと、アーセナルの1年めでどちらがいい選手か議論になるくらいには、ここまで才能あるところを見せている。
ぜひこれを機会にパーティのパートナーとして、アーセナルのミドフィールドで新境地を開拓してもらいたい。宇宙開発は見習わなくてヨシ。
その他試合について
- オーデガードのプレスはすごい。2回ほどそこからボールを奪ってチャンスに。ウナイ・エメリが泣いて喜びそうなNo.10
- オバメヤンはまだ完全にゴール感覚が戻っていないという感じか
- オバメヤンのゴールはパーティのヴァーティカルパスから始まった。あれはしびれた。あのパスが出せる選手がいるといないでは、チームはまったく別になってしまう
- パーティの(ロングレンジ)ゴールは今回もならず
- ガブリエルとトミヤスは今後ふたりでセットピース脅威になれそうなのはいいとして、この試合ではコーナーで2回くらいふたりがかぶってしまって、どちらもガブリエルが触らなければトミヤスがうしろでいいポジションにいたという
- ESRはあのチャンスは確実に決めないといけません。ゴールに直接関与できるAMにならないと
- サカは彼のスタンダードからするとちょっと元気なかったか。エナジーが満タンになるまで休ませたい
- この試合何度かカウンターがあったがどれも決められず。カウンターを決めるチームになりたい
- マックス・アーロンズはさすがによかった
- 試合中に何度かスタンドから「♪ヴィエーラ・オオオオ」のチャントが聞こえて、一瞬なんでヴィエラ?と思ったら、この試合の前にパレスがToTを粉砕していたのだよね。ああ、そのせいかとひとり納得
- 82分RBのサブでセドリック登場。アルテタはセドリックをどんなふうに位置づけているのかいまいちわからず
試合については以上。
ぺぺは中よりで起用するには、チャンさんが書いているようにボールタッチが不安定すぎると思います。そしてその役割をやらせるなら、そこにサカを置いた方が確実にいい。ぺぺは最終的には結果を残すけど、いない方が楽に勝てないか?と常々考えます。
ナイルズ、ロンコンガは大分厳しいですね。諸々の判断が悪すぎる。ウーデゴールを一列下げるか、ホワイトを一列あげてパーティと組ませるか。
レノ/ラムズデール
冨安 ホワイト ガブリエル
セドリック ウーデゴー パーティ ティアニー
サカ スミス/オーバー
ラカ/オーバ
の343が見たいです。セドリックは、オーバーラップなどを見てやはりいい選手だなと思いました。
だいぶハラハラしたw。最後まで最後尾に2人残してたのも分かる気がする。さすがにここで引き分けるわけには行かないし、そういう嫌な想像がチラつく状況だったと思う。
しかしそれでも鉄面皮で戦いきったから、そこは評価したい。
最初の一歩。マイナスがゼロになったくらい?
AMNは後半DFラインからボールを受けて運んでたのは適役だったと思う。走力勝負なら負けないから広く動けるし、ターンが上手い。ちょっとコクランを思い出した。
しかし走力があって有利なのにポジショニングが雑で活かしきれず、キックも下手ではないのにパスが雑。MFとしてのポテンシャルは感じるだけに、ちょっともどかしい。
勝ちましたね。素直にうれしいです。
スタメン見たときはアルテタの覚悟を見た気がしました。
始まる前から日本メディア特有の富安フィーバーなのりで解説実況が続くのかなと憂鬱になったものですが、それを差し引いてもビッグインパクトなデビューでしたね。正に即戦力として補強。全盛期の中田ヒデさんと同等の 移籍金なのはだてじゃなかった。
パーティとスミスローの存在感やばいっすね。あの2人が入ってから明らかに流れがかわりましたね。アルテタが言い訳にするだけはありますな。
この2人はケガがちなのがとても気になりますが、ケガなくフルで出れるようならかなり結果もかわるでしょうね。
パレス戦見ましたが、いい選手たくさんいましたね。逆にトットはバラバラとゆいか、フンミンソンがいなければつながらないのがよくわかりました。
チェルシーはもう次元が違ってますから、我々も次のバーンリーでしっかり弾みをつけてNLD にのぞみたいですね。COYG
ぺぺの流れを止めてしまう感じが誰かを連想するんですが、思い出せない。
左サイドのディアビかなとも思いましたが、何となくピンと来ないのと、正直もうあんまり覚えてない。
ジェルビーニョではない。ウォルコットでもない。誰だったかな。
ぺぺはRBも使えてたし、何度も1対2で仕掛けてコーナーまで持っていけてたので良かったと思います。苦しい時にぺぺか冨安のいる右サイドに放り込めば競り勝てるのも有り難い。
セドリックも短い時間ながら3回くらい良いシーンありましたね。
ナイルズはだいぶ厳しいなと感じました。パスが雑なのでRBとしても起用しにくいのでは
ウーデゴールは正直トップ下に拘るより試合終盤の様に
スミスロウと2インサイドハーフで下がり目ってのが一番良い気がする
攻撃より守備のが目立ってたし、ファイナルサードより少し後ろ目で広い目でプレイする方が向いてる気がする
ロコンガはアンカーの経験もあるようだし、パーティと二人で回していけば問題ないと思う
富安良かったですね!
あんだけ上下運動やれる、ホワイトが足元それこそDルイス並み、
ホワイト真ん中 富安 右サイド いいわー
逆とかは選択肢ないな。よっぽどのことないと。
ラムズデールはレノとのスタイルの違いを明白に出しましたね。あとはショットセイヴなどで大きな差がつかなければこのまま1st交代でしょうか?
ウーデゴールはセスクを感じるんで、徐々にチーム事情とマッチして得点をあげてくれると思ってます。
それよりもサカが左で窮屈そうだから、ESRの左サイドでのもっともっと爆発に期待ですかね。あれ決めて欲しかったーー
ぺぺは少なくとも局面を動かす存在ではあったので、まあまあ。
AMNはやっぱ真ん中だともう守備的なクローザーとしてぐらいしかこのチームだと可能性感じないよなあー
若手コアメンバー+中盤の柱パーティ+オーバメヤン のベストメンバーが揃うであろう次節楽しみです!
願わくば皆様がこのまま健康でいますように!
バックラインはかなりよかったですねこの組み合わせがベストじゃないでしょうか。
悩ましいのは二列目の人選で、サカが左でやりづらそうにしてたのが気になりましたね。ペペを使いたいってなると器用なサカを左にってのは分かりますけど、難しいとこですね。攻撃では左はハーフスペース、右では大外がサイドハーフの使うエリアで、役割が違うので、サカが若干割りを食ってるような気がします
試合の後半でパーティのワンアンカーの4-3-3的な感じになってたけど、いい感じでしたね。
ただ90分てなるとパーティの負担がけっこう大きいようにも思います
サカに関しては90分左に固定とかじゃなくて、試合の中でサイドを入れ替えながらやるのも良さそうですけどね
ロコンガはフィジカルと運動量が気になりますね、まだまだこれからて感じがしました
結果だけ見れば最低限。
でも、内容はまだまだ完成度は低いとはいえ、冨安の空中戦の強さやAMNの中央での縦への意識など今まで足りなかった部分に改善が見られて悪くないと思いました。
AMNは正直プレーの選択が雑だったりしましたが、中央をキチンと使おうという意識が見れたのはポジティブでした。今日出てない選手もU字に頼らず中央を使うことを心がけて欲しいです。
レギュラー組が復帰して来た分少しマシに見えただけの話で、意表を突く崩しもなく、火力の無さは相変わらず、緩い守備の改善も見られず。
相手が上位チームだったら蜂の巣になっていたと思う。2週間あったのにたったこれだけ?と大いに失望。
正直なところ、監督の技量不足はいよいよ覆うべくもなくなって来た感、です。
ぺぺがピュアなウインガーじゃないというのは同意です。きっとジューラブシアンやサンレヒ案件でなければ、ウィリアンやぺぺではなくザハのようなウインガー然したウインガーがボスは欲しかったんじゃ?