どうなるアーセナルのセカンドGKさがし
ラムズデイルがNo.1になってしまったおかげで、ベルント・レノは当然不満。このまま状況が変わらないならば……と本人も退団をほのめかしているが、先日には独メディアでも彼がNTでのポジションをかなり心配していて、そのためにも1月に移籍を模索するはずであると報道されていた。
レノが退団すれば、ラムズデイルのほかにはアーサー・オコンコとカール・ハインしか残らず。セカンドGKが必要になる。
チームとしての理想は、ラムズデイルでにチャレンジできる若く優秀なセカンドGKを取ることだが、現実的にはそういったGKを安価に取るのはかなり難しい。しかもシーズン中の1月ならばなおさらである。
これまでアーセナルとリンクされてきたGKはどうなっているか。
<アンドレ・オナナ>
まず、アヤックスのアンドレ・オナーナはインテルと口頭で合意したという報道があった。彼は来年夏にはフリーになるため、選手とクラブが合意すればほぼ決まりといったところ。
Inter have reached a verbal agreement with André Onana since last July. He’s ready to join as free agent in 2022. Contract NOT signed yet but at final stages. That’s why OL and Nice talks collapsed. 🔵🇨🇲 #Inter
Inter wanr Onana as new goalkeeper – Leno was never an option. #AFC pic.twitter.com/JYfanmIWTd
— Fabrizio Romano (@FabrizioRomano) October 5, 2021
ロマーノは、インテルとレノの噂を否定。インテルが欲しがっていたのはオナーナのみだったということ。
まあ、いずれにせよ彼ほどのGKなら、ファーストでプレイできるクラブ以外の選択肢はなかったのだろう。
<ダヴィド・ラヤ>
それと、ブレントフォードのダヴィド・ラヤ。
彼も結局ブレントフォードがPLに昇格したことで、選手個人としてもひとつの地点に到達、ここでアーセナルのセカンドになりたがるようにも思えない。また、ブレントフォードもクラブとして今後もPLに残りつづけることが当然最優先のはずで、ファーストGKを、しかもPLのライヴァルクラブに安価で譲りたい理由もない。
もしアーセナルがラヤを獲得できたとしたら、それは昨シーズンにブレントフォードがPL昇格に失敗したときだけだったということだろう。
<ネト>
1月のレノ退団によるGK補強で、いまもっとも現実味がありそうなのは、バルセロナのネトか。
32才のヴェテランで、財政難のクラブには彼を積極的に放出したい理由もある。
アーセナル的には、セカンドGKが経験豊富なシニアというのはスクワッドの年齢バランスとしても、もちろん悪くない。契約は2023年まであるが、おそらくバルサもそこまで移籍金を要求しまい(MVは£5.4M)。
アカデミーGK、カール・ハインの急成長
アーセナルのセカンドGK選びにおいて、ひとつポイントになる可能性があるのは、カール・ハインの存在だろうか。
クラブとしてはもちろん大金を出して適応のリスクがある選手を買うよりも、アカデミーからファーストチーム選手を輩出することのほうがずっと理想のプロセスであり、その点でハインの最近の成長っぷりは注目。
今シーズンのアーセナルではベンチのGKには、ファーストチーム登録されているオコンコではなく、ハインが選ばれることが増えており、すでにふたりのアカデミーGKのあいだで、ペッキングオーダーが入れ替わったようなところがある。
また、彼はエストニアNT(シニア)のファーストGKで、しばらく以前にはウェールズ戦でたいそう活躍したことも話題になっていた。フースコでは、その週のヨーロピアンNTのベスト11に選出されていたほど。
いま彼がチームのなかでどれほど評価を高めているのか。もし冬にレノが退団して、アーセナルがセカンドGKの補強に動かなかったら、それがハインへの信頼のあかしかもしれない。
どうなるかみてみよう。
おわり
イングランドNTの正GKになったら感動する。
今誰なのか知らんけど