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アーセナル21-22冬の移籍ウィンドウ進捗。あと4日でシーズンを救う補強はできるか?

セントラルMFの補強。ブルーノGは逃した魚なのか?

まずは、ユーヴェのアーサー・メロ(Arthur Melo)。またユーヴェか。

この案件もしばらく前からアーセナルはプッシュしている様子ながら、交渉は進んでいないようだ。

昨日のオーニー。

18ヶ月ローンを迫るユーヴェと、あくまで夏までの半年限定ローンにこだわるアーセナル。ローン放出希望の余剰戦力にも関わらず、買取オプションも€40Mとふっかけられている。現状では、この取り引きは実現しそうにないという。いま交渉はストップしているという指摘もある。

本人はアーセナルへ移籍希望だと云うが。

ユヴェントスってのはほんとにイヤなクラブだね。大嫌いだ(©ヒトラー 〜最期の12日間〜)。

ぼくの観ているかぎり、このアーサーとアーセナルとのリンクについては、同じ内容の情報が毎日毎日繰り返されていて、昨日まで全然進展なし。デッドラインまでにブレイクスルーがあるのかもしれないと思いつつ、今後もあまり大きな期待はしないほうがよいと思っている。

 

そして昨日あたりから、かなり大きな話題になっているブルーノGこと、OLのブルーノ・ギマラエシュ(Bruno Guimaraes)。ご存知ように、アーセナルとは長らくリンクされていて、アーセナルは彼がリヨンに行く前からスカウティングしていたという。

彼のニューカッスル行きが決まった(決まりそう)という複数の報道があり、アーセナルは長らく狙っていたターゲットだったのに、CMを補強したいアーセナルがいま彼を取り逃してほんとによかったのかと、ファンのあいだで大きな話題になっていた。

もっとも、興味深いことに、昨日OLがこの報道は事実ではないと公式に発表した。こうしたメディアの移籍報道に対して、クラブが自ら否定するケイスはあまり観たことがないような。

オリンピック・リヨンは、ブラジル代表MFブルーノ・ギマラエスの移籍に関するニューカッスルとOLの合意を報じた多くのメディアが発信した虚偽の情報を明確に否定している。

わざわざ否定するってことは、彼のニューカッスル行きの可能性がないということなのか。ここでそれを明確にする意図もよくわからんね。ほかの交渉相手にだって、金を持ってるニューカッスルがライヴァルと思わせておいたほうが都合がよいだろうに。

この一連のブルーノG報道で、redditやtwitterでのアーセナルのCMターゲット像についての議論がおもしろかった。

彼は比較的手頃な移籍金であるらしいにも関わらず(ニューカッスルのオファーは€40M)、これまでのアーセナル関連のニュースによれば、アーセナルが熱心に彼にプッシュしていた形跡はなく。それはつまり、そもそもブルーノGは、もうアーセナルのCMのメインターゲットではなかったのではないかというもの。

gunnerblogのジェイムズも「アーセナルにはブルーノよりも優先したいターゲットがいると自分は理解している」と云っていた。

現状のチームのなかでアルテタがMFに加えたいのは、とにかくプレス耐性あるMFで、アーサー・メロにこだわっていることが、それを示していると。アーサー・メロは小柄でテクニックがあるタイプ。アルテタはパーティをNo.6として観ているので、彼のパートナーには、そういうテクニックのあるタイプを選びたい。

いっぽうでブルーノGは、いわゆるDMであり、ボールウィナーであり、またジャカ以上に単足で(そうなの?)、PLのインテンスなハイプレッシングのなかでは苦しむだろうと。ジャカをアップグレイドしたいのに、もうひとりジャカを連れてきてどうするんだと。

ぼくはアーサーもブルーノGも、YouTubeのハイライト動画以外、ほとんどまともにプレイしているところを観たことがないので、興味深い議論だった。

ただ、個人的には、アルテタがパーティをNo.6として観ているという部分には、すこし不安もおぼえた。もちろんアルテタにそういうフシがあるのは知っているけれど(パーティのシングルピヴォットを何度も試している)、パーティよりももっとDMっぽい選手を入れて、彼を上げたほうがいいとも思うから。

スタッツだけ観ても、彼は多方面でかなり優秀だ。このなかでは、Turnoverのスタットが比較的よくないので、狭いエリアでボールを失う(プレス耐性がない)傾向があるのはほんとなのかもしれない。

これまでの経緯からすれば、アーセナルが彼にまったく関心を失っているわけでもないだろうし、デッドラインまでにメインターゲットを取れないようなら、プランB、プランCとして彼に向かう可能性だってあるかもしれない。

アーセナルのMF事情を考慮すると、実際に彼に行くかどうかというのは、戦術的な意味でもけっこう興味深いと思う。

 

そのほか、CMのターゲットもいくつか名前が出ている。

ひとりは、ウォルヴズのルーベン・ネヴェス(Ruben Neves)。彼は以前にもアーセナルのシリアスなターゲットだと云われていて、今シーズンのグッドフォームにあらためて興味を募らせているかもしれない。以前の彼は「ヌーノボールの犠牲になっていた」とか。。

ただし、彼の場合はDCLと同様、ウォルヴズがPLの直接のライヴァルに簡単に選手を渡すとは思えず。いま彼の調子がよければなおさらだ。

 

それと、ここ数日の報道で注目を集めているヴィラのMFダグラス・ルイス(Douglas Luiz)。ブルーノGのセレソンでのパートナーということで、またブラジル人のターゲット。エドゥの影響がかなりある。

この案件で興味深いのは、ダグラス・ルイスのアストン・ヴィラでの立場だ。

彼は2023年で契約が切れるにも関わらず、ヴィラはこれまで彼に契約延長オファーを行っていないらしい。

Douglas Luiz not offered new Aston Villa deal amid Arsenal interest

ヴィラのマネジャー、スティーヴィーGはルイスについてこのように述べている。

スティーヴン・ジェラード:いや、ダグラスとはまだ契約の話は始めていない。このウィンドウは既存のスクワッドの強化の期間だと考えている。補強をして、若い選手たちのローン先を決めたり。

チームでダギーは問題ない(Dougie has done OK for us)。われわれは、彼のトレイニングのレヴェルにもパフォーマンスにも満足している。

彼にはもっとよくなる、成長する余地がいまだにあると思っているよ。彼はここに来たときには、すこしケガもあったし、ダギーがやっていくには、もうひとつかふたつギアを上げる必要があると思う。

彼はいまチームでNo.6の仕事をしている。彼がもっと前めでプレイしたがっているかもしれないことは知っているが、彼はNakambaのケガをかなり助けている。

われわれは彼を非常に高く評価している。ここからシーズン終了までの期待も高い。彼はベストでパフォームできるし、チームの前進を助けてくれるはず。

“Dougie has done OK for us”。「OK」という単語は、こういう文脈ではあまりポジティヴに使われない。great > good > okayみたいな。その他のジェラードのコメントの端々にも、あまり選手には満足していない様子がうかがえる。

ヴィラは、2019年にシティから€16Mで彼を買取。現在のMVは€35Mで順調に成長しているようにも思えるが、この調子だともしかしたら、アーセナルのオファーを断らないかもしれない?

 

もうひとり注目のCMターゲットは、RBライプツィグのタイラー・アダムス(Tyler Adams)。アメリカ代表という、PLでも若干レアキャラ。

彼の長所は、CMだけでなく、右サイドで攻撃的にも守備的にもプレイできるヴァーサティリティ。

RBのバックアップがほしいアーセナルには、とくにありがたいプロファイルだと云える。AMN個人はともかく、そのヴァーサティリティにはたいそう助けられていただろうアルテタなので、アダムスに投資をしたがってもおかしくはないように思える。

ただし、現在のMVは€20Mながら、クラブとの契約は2025年までと長期を残しているため、獲得のためのコストは安くはなりそうにない。アーセナルがRBグループから選手を獲得するイメジもあまりないので、その点はあまり安心できない。

インヴィンシブル時代のエドゥとよく似たスタッツ。

CMで大きな話題になっているのはこのあたり。

 

以前から噂になっているPSGのワイナルダム(Georginio Wijnaldum)のローンも消えていないようなので、デッドラインまでにはまた浮上するかもしれない。

本人はPSGでポジションを争う意向という報道もありつつ、アーセナル行き、というよりPLへの復帰を希望しているという説もある。半年ローンなら、彼のようなPL経験のあるヴェテランというのは、夏の本格的な補強までの一時しのぎをしたいアーセナルには都合がよいのはたしか。

 

こまかいニュースはこのほかにもたくさんあるが、ひとまず今回は以上。

いちおう月曜がデッドラインデイなので、週末はニュースから目が離せませんな。

ぼくのtwitterでは、めぼしいニュースはRTしたりしているので、よかったらそっちもチェックしてください。

 

おわり



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5 Comments on “アーセナル21-22冬の移籍ウィンドウ進捗。あと4日でシーズンを救う補強はできるか?

  1. リヨンはフェキル移籍の時なんかも声明を出していましたが、結局彼は移籍したのであまり参考にはならないかと

  2. お疲れ様です。

    なかなか吉報が届かないですね。。ここまでくるとまさかの補強無し!?というのも頭をチラつきますが。。

    個人的にはペペのCFは一度試して欲しいんですよね。ポストや連携は期待薄ですがシュートとドリブルは上手いんだから。
    逆に偽9番をやらせたいのはスミスロウ。元々MFの適性があって最近はシュートも上手い。
    以前はマルティネッリの9番も期待してましたが今のLFの輝きを見たら何も言いません。笑

    仮にこれらの案でCFをなんとかできたとしても、薄い選手層を更に薄く引き延ばしているだけなので早く補強は決めちゃって欲しいですね、、できれば夢のある補強を。

    オーナーに直訴?という楽しみになフラグをしっかり回収していただいて、とっととチェルシーの尻尾捕まえちゃいましょう!COYG!

  3. FWはシティのようにゼロトップでなんとかできる、というか実際ラカゼットの役割は現状そんな感じなわけだし、これはサカとかスミス郎で代用できると思うんですがね。マルティネッリは最近キレているけど、周りとの連携とか降りてボールを受けるのとかはそこまで得意じゃなそうだからサイドのままの方がいいと思う。だから、うまくやりくりすれば最優先に考えなくてもいいような。取るなら頭のいいプレーをするイサクがいいけども。DCLはフィジカル特化型だからもしかしたら衰えが早いかもしれない。突然噂が上がったオシムヘンも同じような感じ。
     CMの方を最優先とすべきで、トーマスの相方というよりも、我らがジャカと組ませたときに安心できる選手、というイメージで探してほしいところ。トーマスがケガする可能性もあるわけだし。アルトゥールやギマラインスは守備で無理の効く選手ではないから、ジャカと組ませたときに怖い。ワイナルドゥムが良いのはリヴァプールでアンカーもやっていたし、フィルミーニョ不在時に一時期ゼロトップもやっていた。コンディションを維持してくれているのなら最高だと思います。個人的には、オランダ繋がりで、大金を叩いてフランキー・デ・ヨングも一緒に取ってきてほしい。多分CFもできるし。最高に頭が良くなって、フィジカルも一段階上がったナイルズみたいなイメージ。アーセナルがバルセロナと現状繋がりであるようには思えないけど。
     多くの人と同様にエドゥが怪しいとは思っています。あとアルテタは後ろの補強はいいけど前線はどうなのかとも思う。ラカゼットではなくンケティアを使っていた時期があるくらいだから、そんなにセンスが良くないのではないか。まぁなのでFWは勢いで取らずに夏まで熟考してほしいものです。
     

    1. チャンバースが移籍ということでスカッド整理がエグいぐらい進んでいきますね
      これはどこまでプラン通りなんでしょうか??
      エドゥ肯定派の僕としては穿った見方ですが、やっとアルテタが少しずつGoサインを出してる感を受けます。
      もう少しその辺の摺合せ(早めにアルテタ説得)が上手くできたら商売上助かるだろうけど。。

      補強に関してもある程度色々リストアップしてみたけど、頑固一徹アルテタを満足させる人物が現れてないようで、、
      前も書きましたが師匠を見習わずゼロトップとかせずCFをしっかり今冬補強して欲しい!
      そして自分もパーティ前でも試してみて派なので、アルトゥールよりか守備的なMFを!
      サンビの起用の仕方といいちょっとMFの適正についてはアルテタに同意できないですねぇー
      アルテタ自身アーセナルでギリギリでこなせてたから、その経験からくるものなのか。。
      この成熟してない突貫スカッドでも今季ヨーロッパへ滑り込むチャンスはかなり残ってます!是が非でもここで補強を!

  4. CM(とRSB)ですが、夏にサリバがロンドンに帰った場合、ホワイトやチャンバース(移籍しちゃったけど)を使うのなら、冬はローンで十分だと思いますが。
    それにしても、チャンバースの移籍で、ホントにベンゲル時代の若者が全員いなくなりましたね。
    セスク、ラムジー、ウィルシャー、ウオルコット、ヴォイチェフ、ファンペルシー、ベントナー、etc.
    ひとつの時代の終焉です。
    新しい時代を、期待を持って見守ります。
    COYG!

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