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アーセナル21-22冬の移籍ウィンドウ進捗。あと4日でシーズンを救う補強はできるか?

こんにちは。

アーセナルにおける今年の冬の移籍ウィンドウは、現在のチーム状況もあって、さすがに盛り上がっている。

毎日あたらしいニュースが出てくるので、いつブログにまとめようか迷っているうちに、月末の市場クローズまでもうあと数日となってしまった。こりゃへたにまとめるよりも、毎日ちょっとづつ書いたほうがまだ楽だったかも。

残りシーズンを決めかねない重要なウィンドウながら、メジャーな補強はここまでなし。デッドラインまでのあと数日は、今シーズンのアーセナルにとりかなり決定的な数日になる可能性がある。

冬ウィンドウのアーセナルのこれまでの動きやターゲットについて、ざっくりとまとめよう。



アルテタがKSEにさらなる投資を要求?

一昨日のニュースで、アルテタがIB中にトレイニングキャンプを行うドゥバイを訪れる前に、US(コロラド)に立ち寄っていたことがわかっていて、これがオーナーシップにさらなる投資をマネジャーがじきじきにお願いしにいったのではないかと。

スタンリー・クロンキの奥に、誰かと熱心に話すアルテタの姿がTV中継のカメラに偶然?捉えられていたという

今冬のアーセナルのターゲットが複数いるということと、そののなかには、獲得に巨額を要する選手もいるのではないかと噂されたりしている。

こういうこともあって、どんな選手を獲得するのかと、ファンのあいだでは期待もあるわけだ。すくなくとも予算理由で選手との交渉に苦しむことはなくなっているのが、以前のアーセナルとの違いである。

ここ数年は「選手を買う前にまず売る必要がある」というウィンドウもつづいたが、今回はすでにローンで放出している選手もいて、既存のスクワッドがかなり小さい。そこも例年とは異なる部分だろう。

アーセナルの冬のターゲットおさらい

ストライカーとセントラルMFが、2大メインエリアだと思われている。

もっとも必要なストライカーは、PEA、ラカゼット、エンケティアと、3人のシニアFWの去就が不透明で、冬の補強は最低でもひとり、そしていずれ夏にはさらにもうひとり必要になりそうだ。

あとは、レノ次第でGK。また余裕があればウィンガー、トミヤス(RB)のバックアップといったところ。

逆にこの冬に補強が必要ないと思われるポジションは、CBとLBくらいか。また、MØとESRがいるアタッキングMF(No.10)の補強の噂も、今回はほとんど聞かない。

CBは、パブロ・マリーをローンで放出したため、LCB(左足)のカヴァが心もとなくなっているものの、ガブリエルになにかあったとき、ホールディング/チェンバースもいるし、左足にこだわるならいちおうトミヤスもいる。トミヤスは日本代表ではLCBでプレイしていることは、アーセナルのファンにもわりと知られているようだ。

そうした事情もあるため、アルテタはマリーがいなくともなんとかなると考えているのかもしれない。だから、CBの補強よりもRBの補強のほうが優先度が高いと思われていそうだ。RBではトミヤスがあまりにも優秀なため、アルテタは、チェンバースもセドリックも信用しなくなってしまった。

また、CBは夏にウィリアム・サリバも戻ってくる。

先日「サリバは夏以降もOMに残りたがっている(彼らがCLを得たら)」というフランス報道が話題になっていたが、昨日は「サリバはアーセナルに戻るつもり」とAFC情報Tier1のチャールズ・ワッツにより、その報道はあっさり否定されていた。

ただ、実際彼が今後どうなるのかはよくわからないけれど。とにかくプレイしたい彼が、夏に契約が残り2年で契約延長を拒否すれば、アーセナルでの未来は一転してあやしくなるわけで。ホワイトのポジションを奪えないなら、彼のゲイムタイムはヨーロッパのあるなしにも大きく影響される。

そういう意味でもアーセナルにとり、来シーズンのヨーロッパはほんとうに重要だ。

ポジションごとに現状を確認しよう。

ストライカーの補強。さよならヴラホヴィッチ、つぎのターゲットは?

ここ数日のアーセナル界隈でもっともホットな話題は、もちろんフィオレンティーナのデュシャン・ヴラホヴィッチ(Dusan Vlahović)

秋波を送り続けたにも関わらず最後までなびかなかったアーセナルと違い、当初から本命視されていたユヴェントスが彼に正式なオファーをしたということで、もうほとんど決まりだと思われている。アーセナルにしてみれば、夏のロカテッリにつづいてユヴェントスに出し抜かれたかたちである。腹立たしい。

一時は、アルテタが本人とも電話で話して好感触を得ていたと云われていたが(アルテタは、その時期に「アーセナルに来たがらない選手はいない」と述べていた)、こうした着地を観るに、やはり最初から最後まで本人も彼のエイジェントもユヴェントス移籍しか考えていなかったように思われる。

この移籍については、フィオレンティーナも彼のエイジェントと連絡が取れないなど、所属クラブであるにも関わらず交渉の蚊帳の外だったようなフシもあり。やはり、ロカテッリのときも噂されていたように、今回も選手サイドとユーヴェにはいわゆるプリコントラクトがあったと疑われる。ルール違反のやつ。

ひどい話である。

しかし、この件であらためて思うのは、リーグ内の競争相手に、これほどたやすくスター選手を譲り渡してしまうという実態についてだ。サッスオーロやフィオレンティーナに限らないのだろうが、チームのベストプレイヤーをユーヴェのような圧倒的強者に売り渡してしまっては、もうリーグの競争自体をあきらめているようなものではないか。

それだけ金がものを云う世界ということでもあり、厳然たるリーグ内格差があるということであり。その点、EPLは(比較的)うまくやっているなあと思うのである。

 

No.1ターゲットを逃したアーセナルが、つぎに向かうだろうと思われているストライカーズが以下。

  • アレクサンダー・イサック(レアル・ソシエダ)
  • ドミニク・カルバート・ルーウィン(エヴァトン)
  • ルカ・ヨヴィッチ(レアル・マドリッド)

イサック(Alexander Isak)については、リリースクロウスが設定されているため、トマス・パーティのような取引になる可能性もあるらしい。アーセナルが本気なら金次第で取れるという。

ただ、彼は今シーズンは昨シーズンよりもフォームを落としていて、ファンのあいだでは、ここで彼にニコラ・ぺぺのような金額を投資するのはあまりにもリスクが高いという声も多い。

これまで才能の片鱗は見せているし(ティエリ・アンリを彷彿とさせると)、ソシエダ時代のオーデガードとのコンビネイションもよかったそうだが、その金額で納得できる実績はまだない。

ラカゼットとのスタッツ比較。昨シーズンにくらべ、今シーズンはxGを大幅に減らしている。

一部報道によれば、本人もこの冬の移籍には前向きではないようだ。

 

いっぽうDCL(Dominic Calvert-Lewin)については、本人はアーセナルへの移籍を望んでいるとも云われる。彼の現在のサラリーは£20kpw程度だそうで、アーセナルに移籍すればサラリーは大幅にアップするだろうし、今シーズン低調なエヴァトンにいるよりも、今年のワールドカップに向けて、アーセナルでプレイしたほうがギャレス・サウスゲイトにも認められやすいと。

ただ、最大の問題はエヴァトンで、現在リーグで16位に沈む彼らが、DCLのような主力選手をアーセナルのようなライヴァルクラブに喜んで手放すはずもなく。16位というのは、下手をすると降格争いに巻き込まれかねないポジションであり、冬にリスクをかけるとは思えない。

噂されている移籍金は£60M。PL provenであり、HGであり、空中戦にめっぽう強く、アルテタのお気に入り。夏にはチャンスがあるかもしれないが、この冬はかなり難しそうだ。

 

つづいて、ヴラホヴィッチとセルビアNTでチームメイトのレアル・マドリッドのルカ・ヨヴィッチ(Luka Jovic)。彼は以前はRMがローンをさせたがっていたと云われていて、そうなれば以前からリンクされていたアーセナルには渡りに船だった。ただ、ベンゼマがケガ(軽症?)をしてしまったため、彼らは手放せなくなってしまったとかなんとか。

またRM方面からの情報では、本人も冬の移籍には消極的ということ。まあ、シーズン途中で別のチームに加わるのは、誰だって不安だろう。

どうも今回は、RMとの気前のいい取り引きは実現しそうにない。

あとアーセナル関連で名前が出ているのは、エスパニョールのRaúl de Tomásとか。

 

ということで、この冬のアーセナルはストライカーの補強にはかなり熱心なはずながら、メジャーな進展がないまま、ここまで来てしまった。アルテタは「冬の移籍は最終日に起きる」のようなことを云っていたが、最後の最後で思いもよらなかったようなサインがあるんだろうか。

Arseblogなどでは、アルテタはガビ・マルティネリをストライカーのオプションとしても考えているという指摘もあった。しかし、その場合は今度はウィンガーのデプスが心もとなくなる。

ぺぺがAFCONから戻ってきて、役に立ってくれるならそれもアリだとは思うが、これまでのアルテタを観ていれば、今後ぺぺがチームで重要な役割を担うような気はしない。いっそぺぺをCFにするとか? フォルス9は期待できないけど、シュートはうまいしな。

いずれにせよ、デッドラインまで、さすがにひとりも補強しないということはないだろう。

ストライカーの補強については、ひきつづき緊張感をもって状況を注視してゆこう。

つづいてMF。

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5 Comments on “アーセナル21-22冬の移籍ウィンドウ進捗。あと4日でシーズンを救う補強はできるか?

  1. リヨンはフェキル移籍の時なんかも声明を出していましたが、結局彼は移籍したのであまり参考にはならないかと

  2. お疲れ様です。

    なかなか吉報が届かないですね。。ここまでくるとまさかの補強無し!?というのも頭をチラつきますが。。

    個人的にはペペのCFは一度試して欲しいんですよね。ポストや連携は期待薄ですがシュートとドリブルは上手いんだから。
    逆に偽9番をやらせたいのはスミスロウ。元々MFの適性があって最近はシュートも上手い。
    以前はマルティネッリの9番も期待してましたが今のLFの輝きを見たら何も言いません。笑

    仮にこれらの案でCFをなんとかできたとしても、薄い選手層を更に薄く引き延ばしているだけなので早く補強は決めちゃって欲しいですね、、できれば夢のある補強を。

    オーナーに直訴?という楽しみになフラグをしっかり回収していただいて、とっととチェルシーの尻尾捕まえちゃいましょう!COYG!

  3. FWはシティのようにゼロトップでなんとかできる、というか実際ラカゼットの役割は現状そんな感じなわけだし、これはサカとかスミス郎で代用できると思うんですがね。マルティネッリは最近キレているけど、周りとの連携とか降りてボールを受けるのとかはそこまで得意じゃなそうだからサイドのままの方がいいと思う。だから、うまくやりくりすれば最優先に考えなくてもいいような。取るなら頭のいいプレーをするイサクがいいけども。DCLはフィジカル特化型だからもしかしたら衰えが早いかもしれない。突然噂が上がったオシムヘンも同じような感じ。
     CMの方を最優先とすべきで、トーマスの相方というよりも、我らがジャカと組ませたときに安心できる選手、というイメージで探してほしいところ。トーマスがケガする可能性もあるわけだし。アルトゥールやギマラインスは守備で無理の効く選手ではないから、ジャカと組ませたときに怖い。ワイナルドゥムが良いのはリヴァプールでアンカーもやっていたし、フィルミーニョ不在時に一時期ゼロトップもやっていた。コンディションを維持してくれているのなら最高だと思います。個人的には、オランダ繋がりで、大金を叩いてフランキー・デ・ヨングも一緒に取ってきてほしい。多分CFもできるし。最高に頭が良くなって、フィジカルも一段階上がったナイルズみたいなイメージ。アーセナルがバルセロナと現状繋がりであるようには思えないけど。
     多くの人と同様にエドゥが怪しいとは思っています。あとアルテタは後ろの補強はいいけど前線はどうなのかとも思う。ラカゼットではなくンケティアを使っていた時期があるくらいだから、そんなにセンスが良くないのではないか。まぁなのでFWは勢いで取らずに夏まで熟考してほしいものです。
     

    1. チャンバースが移籍ということでスカッド整理がエグいぐらい進んでいきますね
      これはどこまでプラン通りなんでしょうか??
      エドゥ肯定派の僕としては穿った見方ですが、やっとアルテタが少しずつGoサインを出してる感を受けます。
      もう少しその辺の摺合せ(早めにアルテタ説得)が上手くできたら商売上助かるだろうけど。。

      補強に関してもある程度色々リストアップしてみたけど、頑固一徹アルテタを満足させる人物が現れてないようで、、
      前も書きましたが師匠を見習わずゼロトップとかせずCFをしっかり今冬補強して欲しい!
      そして自分もパーティ前でも試してみて派なので、アルトゥールよりか守備的なMFを!
      サンビの起用の仕方といいちょっとMFの適正についてはアルテタに同意できないですねぇー
      アルテタ自身アーセナルでギリギリでこなせてたから、その経験からくるものなのか。。
      この成熟してない突貫スカッドでも今季ヨーロッパへ滑り込むチャンスはかなり残ってます!是が非でもここで補強を!

  4. CM(とRSB)ですが、夏にサリバがロンドンに帰った場合、ホワイトやチャンバース(移籍しちゃったけど)を使うのなら、冬はローンで十分だと思いますが。
    それにしても、チャンバースの移籍で、ホントにベンゲル時代の若者が全員いなくなりましたね。
    セスク、ラムジー、ウィルシャー、ウオルコット、ヴォイチェフ、ファンペルシー、ベントナー、etc.
    ひとつの時代の終焉です。
    新しい時代を、期待を持って見守ります。
    COYG!

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