4月20日。こんにちは。
アーセナルのPL32試合めは、チェルシー。スタンフォード・ブリッジ。PLトップ3チームとのアウェイマッチなのだから、シーズンでももっともタフな試合のひとつであることは間違いない。それを3連敗して迎えるというタフさ。タフだ。
だが、アーセナルはもしこの試合で勝てば、4位のToTと試合数&ポインツで並ぶ。※いまテーブルを確認したら、一度はGDでわれらを追い抜いたマンUが昨日の結果(LIVに惨敗)で、また勝手に6位に落ちている。これはウケる。
果たして、奇跡は起きるのか。それとも起きないのか。
試合をプレヴューしてゆこう。
アルテタの試合前コメント「なぜ試合に敗けたのかは、はっきりしている」
昨日行われたプレス会見。オフィシャルサイトのトランスクリプトより。
(ラカゼットのフィットネスについて……)
アルテタ:ラカは今日観ることになる。もちろん、彼はCovidに感染していたので、数日は離れていた。だから、今日彼がチームにどれだけ貢献できそうか、観る。
(トミヤスのフィットネスは……)
トミーはとてもとても近い。この試合がまだ彼に早すぎるかどうかはともかく、彼も今日のトレイニングセッションのあとに決める。
(最近はどれだけ困難に……)
とても困難。なぜならこのクラブでは、勝つことだけじゃないから。その試合は3つとも違う試合だったが、同じ結果。われわれもまったくもって満足はしていない。それはわかっているし、傷ついている。しかし、同時に自分たちがどうやって敗けたのかもわかっていて、われわれがこれらの試合で得たものは、得たポインツに見合っていない。
チームは自分たちがなぜ敗けたのか理解する必要がある。しかし、後ろ向きになることはない。まだプレイするすべてがある。われわれの野心はまだ損なわれていない。渇望は損なわれていない。目の前にあるチャレンジを理解しているし、それに向かってやる。
(敗けた理由はどれだけわかっている?……)
かなりわかっている。われわれのゴール前での効率、そしてチームがボックスでつくりだしたチャンスの量、そこにはまったくなんの関係もない。だから、われわれはすべての試合で勝利すると思ったし、自分たち自身もとてもクリティカルにならなばならない時間もあった。なぜなら、よくない時間帯というものがあったのだから。とくにパレスのファーストハーフ、それにブライトンの最初の20-30分。しかし、あとは、わたしはチームはまったく違う結果を得るに十分なものを生み出していたと思う。だから、自分たち次第ということであり、それはいいことだ。
(ほかのクラブと交渉しているというラカゼットのコメントについて……)
彼の契約状況で、将来については彼が自分で決定できることになっている。
われわれは自分たちの意図をはっきりと表明してきた。夏には話をするので、そのときにどういうことになるかわかるだろうし、なにをこれから一緒にやるのか。あとは、わたしは彼には自分の義務に完全に集中してもらいたい。それが、彼がアーセナルに来てからずっとやってきたことなのだから。それが彼がこのクラブでアームバンドをつけている理由だ。大きなリスクがある。
(ラカゼットの集中……)
同意してサインした契約は、始まってから期限がくれば終わる。そしてそのあとは、その結果とともに生きていかねばならない。それが彼のコミットしている契約の現実であり、彼がこのクラブに負う義務だ。
(どうやってスピリッツを上げる?……)
彼らにはとてもはっきりしている。どうして試合に敗けたのかもとてもはっきりしているし、そして、彼らにはよりサポートも自身も応援も必要。なぜならそれが彼らの必要なものであり、ここから先のシーズンに必要になるものだから。
ものごとがうまく行っているときはかんたんだ。「自分たち」だけだから。しかし、そうじゃないとき、それは「彼」になるかもしれない。わたしはそれはイヤだし、わたしは、自分こそそれである最初のものだ。自分の選手たちを守り、本来の彼らにさせる。なぜなら、フェアに云って、彼らはずっとよかったのだから。
(期待への対処……)
このゲイムはつまりボールをネットに入れることであり、結局先週のような結果になった。もしわれらが試合に勝っていれば、それは自分たちの生みだしたものからすれば、そうしなきゃいけなかったのだが、そうなれば、今日はここでまったく違う話になっていた。申し訳ないが、わたしは自分自身、そのように分析することはできない。わたしは前を観ねばならないし、より反応しなければならない。
(あなたはなにを期待している?……)
ヨーロッパでベストなチームを相手に、自分たちがベストでいなければならない。彼らは去年何ができるかを観せてきた。われわれがあそこへ行くのは、つねに試合に勝つためであり、それが明日のスタンフォード・ブリッジにおけるわれわれの考えだ。
(今週はマネジャーとして最大の週?……)
ビッグウィークスはこれまでにもあった。だが、いつもつぎが最重要になる。だから、わたしにそれを尋ねるなら、わたしがここに来て以来、明日が最重要の試合だ。
(ラカゼットがほかのクラブと交渉していると話している件……)
彼は自分の人生でなにをしようがわたしに断る必要はない。だが、彼はそうしているし、われわれも交渉してきた。彼にはそれをする権利がある。あとは、ここでベストを尽くす義務があるということだけ。
(シーズン終了時にラカゼットとの交渉で、まだなにか起きる可能性……)
それがわれわれが彼とした同意だ。われわれのポジションがあり、そのポジションはいまも同じ。それがわれわれがやっていくこと。リスクは、われわれがその決断を下したときからずっとある。あとは、彼次第。なぜなら(契約延長は)こちらだけ、あるいは彼だけではなく、両者の問題なのだから。
(エンケティアが機会の少なさについてのフラストレイションを述べている件……)
彼には不満を述べる権利がある。それこそわれわれが、あまりプレイしていない選手から聴きたい反応だ。とくにエディ。ドレッシングルームにもっとプレイするに値する選手がいたとするなら、それは間違いなくエディなのだから。
(ラカゼットと契約の話をする前に、あなたはわれわれの来シーズンのヨーロッパがどうなるか判明するのを待っている?……)
まず第一に、それはわたしではない。われわれであり、クラブだ。われわれが個人に対して下した決断、未来へ向けての集団、なにを計画するか。われわれはそれをよりよく理解するために決断し、夏に何をしたいのか明解な絵図を持つために決断する。それがわれわれの決定したことだ。
(それはヨーロピアンコンペティションに関わることなのか、あるいは予算の問題なのか……)
わたしはそれについて深入りすることはできない。しかし、いくつかは関係していることがある。
(エンケティアを使うことにプレッシャーは感じている? 彼は夏に契約切れ……)
彼をプレイさせるプレッシャーではない。どうやってチームを試合に勝てるようにするか。どうそれを信じられるようになるか。そのあとに、選手を選ぶ。状況は関係ない。
われわれもまったく異なるアプローチをできたかもしれないし、彼をもっとプレイさせないとか、あるいはまったくチャンスを与えない、スクワッドに入れないということさえできた。われわれはどの選手もわれわれの義務に従って扱わねばならない。
彼らはわれわれの選手であり、彼らのベストを引き出したい。エディについては、わたしが彼をどれだけ評価しているか、わたしも何度も云ってきた。実際、未来に向けては、彼にはクラブでの大きなプランもあった。そして、これが今日のわれわれであり、現実を受け入れねばならない。
(CLあるなしの違いについて……)
CLはまず、クラブをありたい姿へ近づける。そのコンペティションでプレイすることは、このクラブにとり大きな歴史と関係性がある。
そしてつぎに、もちろんあらゆる状況を好転させる。スポンサー、財政、期待、選手を成長させるキャパシティ、異次元のコンペティションで選手をプレイさせること。そこがわれわれが望む場所だ。だから、それはゲイムチェインジャーなんだ。
CLで、ヨーロッパのベストチームになれるし、われわれはそこにいることを望んでいる。
(スティーヴ・ロウリーが亡くなった……)
わたしも彼をよく知っていた。お互いにいい時期もあった。彼はこのクラブで大きな部分を占めてきたし、過去にはアーセンを助けて、アーセナルを発展させてきた。だから、これはとても悲しいニュースだ。クラブからもわたしからも家族には哀惜の念を送る。ご冥福を祈りたい。
(マルセロ・フローレスの成長……)
彼がいるのはグレイトだった。彼をスクワッドに入れるチャンスもあったし、シーズンを通してレギュラーでファーストチームのトレイニングに加わっている。彼はとてもとてもよく成長していると思う。U-23でもよくやっていて、彼を近くで観られるのはいいし、ファーストチームでも試合の経験をつかみ始めている。彼らもプロの選手になるために、どのように理解を始めているかがわかる。周囲のプレッシャーにもどう付き合っていくか、それがカギになる。
(マルセロは、メキシコあるいはカナダのどちらでワールドカップをプレイすべき?……)
それはわたしが決めることじゃない! どちらにせよ、たいした問題じゃない。彼は自分自身で決める必要があるし、彼なら正しい決断をすると思う。彼のハートが決めるのだろう。
以上。
クラブの文化うんぬんの話は出なかったのか、それともトランスクリプトで省かれたのか。クラブにもファンにも重要なことだから、アルテタに質問が出ないはずもないと思っていたのだが。
エンケティアはすでに移籍を決めた?
やりとりのなかで出てきたエンケティアのコメントというのは、これ。
🚨EXCL: Eddie Nketiah opens up on his Arsenal future #TBGPOD @Podcast_TBG
“There has been offers of a new contract but my aim is to play football and to play regularly, that’s my ambition and that’s what I hope to do”
Full podcast linked below⬇️🆓https://t.co/6qm4pNaQTR pic.twitter.com/Y25WuVNIDX
— #TBGPOD (@LfcNino) April 19, 2022
「新契約のオファーはあったけど、ぼくはプレイしたいから」と。この発言に一部メディアでは、エディはすでに移籍を決心している様子だと伝えていた。
元のYouTube動画は1時間くらいあって、なにかほかにも興味深いことをしゃべっているのかもしれないが、観てない。
彼もぺぺのように、来年以降はPLのミッドテーブルクラブに移籍して、活躍する姿がなんとなく想像できる。いっぽう大金を投じて新しくアーセナルにやってきたFWが伸び悩む。アーセナルのファンベイスでは「エディをフリー移籍させたことは正しかったのか?」みたいな議論になる。
信じましょう。COYG
頼むぞこっからは!