こんにちは。
“All or Nothing”アーセナル編の全8話。どうでしたかね。最終話は、ああいうシーズンの終わり方だったから、やっぱり思いだすのはつらかったなあ。
でも、去年苦しんだぶんだけ今年は楽しみが多いと思えば、それも受け入れられる。新シーズンが始まって以来、アーセナルは6ゴールズで2連勝とかなり好調で、それがよけいにうれしく感じるのは、それだけ苦しみがあったからだろう。われらは去年だけじゃなく、ずっと苦しかった。
さてアーセナルのMD3、今回の相手はボーンマス。アウェイ。
おそらくこの試合は、PLシーズン全体を観ても、アーセナルにとってもっともイージーなアウェイ試合のひとつだろうし、絶対に3ポインツが必要な試合と位置づけられるはず。アーセナルは過去12試合すべてでボーンマスにはゴールしているということで、相性も悪くない。
だが、チャンピオンシップを勝ち抜いて今年からPLに昇格したボーンマスも、去年からリーグでのホーム試合11戦無敗を継続しているということで、この試合にチャンスはあると思っているはず。
あなどってかかれば、痛い目を観るかもしれない。
この試合は、アーセナルにとり、よりチームが高いレヴェルで一貫性を保つためのテストにすべき試合に思える。
今晩の試合をプレヴューしてゆこう。
アルテタの試合前コメント「(補強は)トップクオリティしかほしくない」
昨日行われた、アルテタの試合前プレス会見。AFCオフィシャルサイトより。
(直近のチームニュース?……)
アルテタ:全員OKである。観てのとおり、セドリック、ファビオ、エミールがU-21でプレイして、フィットしているように観えた。今週彼らはファーストチームとずっとトレインもしていた。したがって彼らもセレクションに含まれる。
(現状でのスクワッドにある自信……)
勝つのはグレイトだし、いまやっているパフォーマンスもグレイト。だが、まだたった2試合だ。まだこれからシーズン全体がある。だから、つぎの試合とやるべきことに集中しよう。まだ進歩できるエリアもある。
(いいフォームでも調子に乗らないと……)
たった2試合だよ。それはなんでもない。まだシーズンは長い。それがわかっている。チームとしてできる進歩の余地があることもわかっている。いいプレイをして、よく試合を終わらせること。それが、われわれの目標だ。
(ボーンマスが挑んでくるチャレンジ……)
かなりタフな試合になるだろう。わたしは、あそこに何度も何度も行ったことがあるし、どれだけタフかも知っている。アトモスフィアも激アツになる。
彼らは勝ちにも慣れたチームだ。なぜなら去年の彼らはとても成功したシーズンを過ごしたから。今シーズンもいいスタートをしている。わたしは、スコット・パーカーをとてもよく知っているが、彼らはわれわれにかなり難しい試合をしてくるだろう。
(ボーンマスのプレイのスタイル……)
それは、かつてのボーンマスと、いまスコットがやっていることと、いいミクスチャがあると思う。彼は、あのチームをほんとにいい方向に進化させたと思うよ。自分たちがやりたいプレイの明確な考えがあり、とても明快なアイデンティティもある。そして、それをどんな相手にも発揮できる。彼らがいまやっていることは大いに称賛できる。
(スコット・パーカーのコーチングフィロソフィ……)
とてもいい。わたしは彼をつねに尊敬してきた。選手として、彼のキャラクターも。わたしは彼を個人的にも知っているから、うれしいね。彼の自分の表現方法、この試合をどうプレイしたいか。
この試合にとっても、やりたいプレイのあるマネジャー同士だからグレイトなものになるはず。彼の活躍を期待するよ…… 明日を除いてね!
(パーカーのファッションセンス……)
彼は選手時代もあんな感じだったと思う。彼は自分を表現するのがすごくうまいんだ。
(ガブリエル・ジェズースのアーセナルでのスタートについて……)
おそらく、わたしが彼と仕事を始めてからの最大の違いは、成熟だろう。もちろんそれから数年がたっているし、経験もつんだだろう。キミの云うように彼の英語もとても上達した。また彼はここでは違う役割があるし、それについてはみんなもすぐに気づいたはずさ。
わたしは、彼がここでいい時間を過ごしているのがうれしいし、チームのためにとてもいいパフォームをしているのがうれしい。
(ガビーのマンシティからのおもな変化について……)
それほどの違いはないよ。たくさんのエリアでよくなっているとは思う。彼はより経験を積んだし、彼がずっと取り組んできたものもある。
わたしにしてみれば、違いになっているのは彼のアティチュード。意志。それとどのトレイニングセッション、試合のどのボールでも勝とうとする渇望。それが彼の選手としての違いになっている。
(自信あふれるストライカーがチームにもたらす違いについて……)
トームチームスはトップスコアラーズが必要。理想は、それがひとりでなく3人。チームにそうした選手たちがいれば、彼らは数字を叩き出せる。テーブルのトップに行くチャンスができる。
(いいスタートになったことで、移籍プランも変わった?……)
ノー。われわれはいまも同じポジションにいる。もちろん、マーケットがたくさんの情報をもたらすし、そこに期待することもあるかもしれない。ないかもしれない。だから、退団だろうが加入だろうが同じだ。
われわれはいまいる既存の選手たちに集中している。彼らのベストを引き出す。
(U21の試合でシニア選手たちをプレイさせている……)
100%。ただ、そこには3つの違うケイスがあったんだ。マルキーニョスはU21でプレイしてきて、われわれはもう彼をそこでプレイさせる必要性を感じなくなった。ファビオとエミールは、彼らはケガをしていた。彼らはプレイしておらず、まずプレイすることが必要だった。
セドリックについては、むしろ彼にオプションを与えたケイスだ。彼は先週のスクワッドには入っておらず、プリシーズンでもさほど多くをプレイしていない。われわれは、そうした選手にオプションを与えねばならない。彼はすぐ自分もプレイしたいと云ってきた。それが彼のアティチュードなんだ。
(そろそろ、あなたもリーグテーブルを観始める?……)
それは、10試合か12試合やったあとだ。思うに、それが気になりだすのはすべてが動き出してからだ。そして自分たちがどこにいるのか理解する。そこには、スケジュールやフィクスチャも大きな部分をしめる。
だが、わたしはそこはあまり気にしない。おそらくは、3月か4月の終わりくらいだろう。その時点で、問題になり始める。
(正しい選手だけを連れてきた……)
正しい人間性もなきゃいけない。そして正しい選手でなければ。われわれは、トップクオリティだけがほしい。ほかはその価値がない。
(もし正しい選手が来ないなら、既存のスクワッドでも満足できる?……)
わたしは完全に満足するだろうし、選手たちのベストを引き出すことに集中する。
(ニースからのニコラス・ぺぺへの興味について……)
われわれがやりとりできるものがあり、それが正しいときなら、われわれはつねにそれをやる。われわれはビッグスクワッドについて議論してきた。そしてわれわれはいくつかの決断をし、何人かの選手には退団を許す。ウィンドウが閉じるまで、どんな選手にだって可能性がある。
(AMNはローンの可能性がある?……)
繰り返すが、そういったことは個人的に、内部的に処理する。
(ヘクター・ベレリンについてなにかニュースは?……)
いまはない。ほかの案件と同じようにあたらしい情報はない。
(グラニト・ジャカについてと、彼がいることがどれほど誇らしい?……)
彼はリーダーたちのひとりになるためにアームバンドを必要としていない。それが彼のパーソナリティで、彼の仕事へのアプローチ。それが彼を特別な選手にしている。
わたしは、彼はこのチームにとり非常に重要な存在だと思う。彼もそれを示している。われわれが彼に必要としているものは、これまで同様のパフォーム、あるいはもっといいもの。
(エミレーツでオープントレイニングセッションをやるというアイディアについて?……)※ジャカが定期的にファンをトレイニングピッチに招待しようと呼びかけていると報道
わたしは、チームとサポーターを近づけることはなんでも試すべきだと思う。それについては、クラブが対応している。
(あなたの初戦はボーンマンスでした。おもいでは?……)
雨だった。ずぶ濡れになった! 興奮していたし、緊張していた。何がおきるのかすごく楽しみだった。もうだいぶ前のことみたいだ。
(それ以来、マネジャーとしてどう変わった?……)
とても変わったと思う。思うに、チームもクラブもあるフェイズやタイミングで、特定の人間が必要になる。それがコーチやマネジャーだったりするし、あるいはこのクラブが一年前に必要としていたのは、今日必要なものとも違う。
コンスタントな進化が必要なんだ。なぜなら、いまやわれわれはこのクラブを違うスピードでドライヴさせねばならないから。
以前は、たくさんの保護を与える必要があり、選手たちがダメにならないよう正しい場所に留めておく必要があった。だから、これは進化なのだ。われわれは個人として、とくにたくさん決断をするものたちは、他者を触発せねばならないし、進化して、変化せねばならない。
(もうチームには自分印のスタンプが押してあると感じる?……)
それは初日からだ。なぜなら、ここへ来て選手たちをコーチすると決断をしたのは自分なのだから。わたしはつねに彼らは自分たちの選手だと感じていたし、つねに彼らのベストを引き出そうと、進歩させようとしてきた。
もちろん、リクルートを始めるときには、クラブに合った、いっしょに違いをつくれると信じられる選手がほしい。そして、それこそがわれわれがずっとやってきていることだ。
(アーロン・ラムズデイルが批判されている件……)
アーロンは、シーズンの始まりからずっといいと思う。(ドキュメンタリシリーズで)みんなが観たものは、とても一部分でしかない。もし、誰かがミスをしたときにカメラを置いたら、彼らが傷ついているところを観ることになるし、受け入れるのに何日もかかるし、家族だって苦しんでいるところを観ることになる。選手たちがほんとうに大切にしているものを垣間見ることができるのは、とてもよいことだと思うよ。
(ファビオ・ヴィエラは右で使うことを考えているので?……)※先日のU-21では右サイドでプレイ
ファビオのヴァーサティリティは目を引くものだ。それによりわれわれはたくさんのオプションを得ることになる。だから、それは彼らがチームとしてどのようにワークするか、観るということだ。ファビオがクオリティーズを使うために、周囲にどんなタイプの選手が必要なのか。そして、われわれは彼は右サイドでとてもパワフルになり得ると感じた。今後は、成り行きを観なければならないだろう。
(マルキーニョスの溶け込み具合について……)
彼にはとても満足している。彼はとてもよく適応していて、ドレッシングルームやコルニー周辺でも、とても好感を持たれるタイプだね。
彼のことばはまだグレイトではないが、フィジカリーにはかなりいい。ブラジルから来れば、トレインのやりかたも違うしプレイも違う。だが、彼はやっている。
わたしは、彼はわれわれがやりたいプレイに合うクオリティーズを持っていると思う。われわれは彼をさらに数ヶ月はキープして、彼がクラブとチームのなかで自分をどう確立していくか観ていく。そのあとで、彼のキャリアにとり何がベストか観ていくことになる。
(彼はPLでも起用される?……)
どの選手も、そこでプレイするオプションがある。もし彼がトレインして、そのレヴェルにあるとわれわれを納得させれば、彼も機会を得る。
(ブカヨ・サカの新契約……)
クラブとしてとても自信がある。ブカヨも彼の家族、代理人もわれわれと達成したい目標を同じにしている。わたしはそれを完了させてほしい。なぜなら、シーズン中に気が散るようなことは誰にもさせたくないから。
だが、そうしたことは時間がかかるものだし、正しいプロセスを踏まねばならない。
(ヴィエラとスミス・ロウのパートナーシップの可能性……)※U-21試合でふたりのナイスリンクがあり
われわれはどの選手にもお互いにお互いをよくしてほしい。それをやるためには、まずはケミストリと相互理解が必要だ。タイミングと異なるクオリティーズが必要。
われわれはその関係性を築いているところ。ファビオはもう一週間くらいチームとトレイニングをしていて、彼も進歩する必要があるし、彼がチームにビッグインパクトをどうもたらせるか、どこでクリックするのか、観ていく必要がある。
(それでファイナルサードでの意思決定がもっとよくなっていく……)
そこはわれわれが進歩をつづけなければならないところで、より予測不能になり、大きな脅威になる必要がある。
(あなたはU21の試合をできるだけ観ようとしている?……)
時間があれば、そこへ行きたい。彼らを間近に観て、Mehmet(※U21コーチ)やコーチ、選手たちをサポートしたい。
われわれはファーストチームとアカデミーのつながりを築いていく必要があり、自分たちのやりたいプレイを合わせていく必要がある。そして、選手たちを成長させ、ファーストチームに導いていく。それが、クラブとしてのわれわれの目標だ。
(ディープスクワッドをマネジすること……)
最初の3-4週間のコンペティションはトリッキーになると思う。なぜなら、ヨーロッパもカップもなく週に一度しか試合がない。だから、スクワッドのなかでプレイしていない選手のフラストレイションをどうにかすることになる。
しかし、これは長いシーズンだ。全員が機会を持つ。
以上。長い。ラムズデイルの批判なんてあるのしらんかった。
個人的にはマンシティの選手層は素晴らしいなと。第三ゴールキーパーを除いたスカッドが20人ちょうど。誰もベンチ外ならないのはぜひ真似してくれスーパーミケルアルテタ