Hi.
週末の試合なんてまだ先だと思ってたら、今回は金曜の試合なので(※日本時間土曜早朝)もう明日なんですな。昨日アルテタが試合前の会見をやっていて気づいた。
FAカップ。前回オックスフォードに勝ち、つぎのラウンドへ進んだら、もうマンシティ。こんなタイミングでPLの1位と2位を戦わせてはいけませんねえ。
例年なら、このラウンドの国内カップは非レギュラーメインでプレイするところなのだろうが、今回は相手がシティということで、お互い本気チームが予想される。
アーセナルとマンシティは、PL試合の延期もあったりで、今年初めての対戦になる。これを含めてシーズン後半には3試合プレイすることになっているという。
現在のお互いのトップを競う関係性ゆえに、今回もまた一般からの注目度も高いだろう。ふたりのボスが師弟関係というドラマもある。
アーセナルにとっては今回もビッグテスト。今シーズン、かなりの進歩を観せているチームが、トップクオリティ相手にどこまで戦えるか。どれだけ進化したかを見せるいい機会でもある。
この試合をプレヴューしてゆこう。
アルテタの試合前コメント「ペップと競う日が来ることを願っていた」
昨日の試合前プレス会見。AFCオフィシャルサイトより。
(どれくらい強いチームをピッチに送るつもり?……)
アルテタ:チームについては、とくにニュースはない。さらなるケガもない。もちろん、このウィンドウではふたりをリクルートしている。これはビッグマッチだ。そしてビッグテストでもある。わたしの意見では、対戦相手は世界でベストのチーム。わたしも楽しみにしているんだ。なぜならこの試合は、自分たちの現在地を教えてくれるだろうから。
(レアンドロ・トロサールがマンUの試合ですぐにインパクトに……)
あれこそわたしが好むものだ。そこには、ことを起こそうとする選手がいた。とくにファイナルサードで落ち着きがあり、それはチームに加えたいものだった。彼はすぐに美しいインパクトを出してくれて、チームの勝利に貢献した。
(ヤコブ・キヴィオールのヴァーサティリティからして、このウィンドウではさらなるサインは必要ない?……)
彼はよりいっそうのカヴァをもたらす。シーズン開始当初、われわれには3人のセントラルDFがいて、それはかなり少なかった。ケガがなかったのも幸運。だから、われわれはそのポジションの補強が必要で、それを実行した。
ヤコブはいろいろな役割をプレイできるヴァーサタイルな選手。彼はチームを強化してくれるだろう。チームを強くしてくれる別の誰かがいるようなら、われわれはそこを観ていく。
(いまやタイトルを争う間柄になり、あなたとペップ・グアルディオラとの関係は変わった?……)
わたしは、いつかそういう日が来ることを願っていた。そして今シーズンにそれが起きている。だが、友情やこれまでの時間に変化はない。わたしの人生において彼がどれほど重要か、わたしの職業にとっても。
われわれはお互いに勝つ意志があり、お互いにクラブを最良のやりかたで守っている。それは、最初の日からつねにそうだ。
(マーティン・オーデガードがアーリング・ハーランドの対処についてアドヴァイスをしている?……)
いいえ。彼らは現時点ではふたりともトップフォームの選手だと思う。シティもわれわれも、たくさんの選手が素晴らしいときを過ごしていて、彼らはスクワッドのなかでとても重要になっている。
(エディ・エンケティアは現在のフォームを維持できる?……)
それは全員のチャレンジだ。エディだけではない。そのレヴェルではなくとも、みんな毎日欠かさずいいレヴェルになろうとしている。
エディはとても安定していて、ガブリエル(J)がケガで不在のあと、彼が大きなチャレンジと要求に反応したことには、驚いたひともいるはずだ。われわれは彼がもっとよくなれる、進化できることに楽観的。彼はいまも成長をつづけている。
(あなたのタッチラインでの情熱的な様子に注目が集まりすぎている?……)
わからない。わたしは自分がもっとうまくやることに集中している。間違いなく、わたしにはもっと上手にやるべきことがあるし、担当のレフェリーに試合を任せたほうがいい。わたしは、たまに鏡のなかの自分を見つめる必要があるだろう。そして正しいバランスを見つける。
わたしはゲイムを愛しているよ。わたしはそれに対し非常に情熱的な人間だ。勝つことが三度の飯より大好きで、それがわたしのやりかただ。だが、繰り返すように、もっとうまくやれることがあるのならば、少なくともそれにトライしないと。
(この試合の勝者には、残りシーズンでの心理的アドヴァンテッジが生まれる?……)
わたしは、このふたつの試合(※訳注:FAカップとPL?)はとてもとても異なるものになると思う。そのふたつに類似性を見出すのは、とても非現実的。もしかしたら、ピッチ上の選手のおかげかもしれないが、同時にコンテキストは極めて異なる。
観てみようじゃないか。もちろん勝つことも、いいプレイをするのも重要だ。それがさらなる勢いと自信をもたらし、つぎの試合のいい準備になる。それが、金曜に向けてわれわれが集中していることだ。
(ウィニングメンタリティを培うためにやってきたことは?……)
キーワードは信念(belief)だと思うよ。われわれの信念だけでなく、スタッフが信じて、選手が信じて、ステディアムではみんなと空気をつくる。(マンUで)われわれが1-0でリードされたときですら、それが感じられたはず。まだやれるし、勝てると。
われわれは試合のなかで感情(emotion)をマネジしている。かつてよりも、ずっといい感じに。われわれは以前よりもいいプレイをしているし、試合に勝つための資格を得ている。しかし、そこはフットボールだ。ご存知のように、とても予測できない。
(あなたがここへ来て以来、いまがもっともクラブが団結している?……)
過去のことと比べたくはない。だが、云えるのは、わたしは非常に誇らしいし、いまこのクラブにいられることは特権ということ。全員がエナジーとエンパワーメントを感じ、それがクラブがいるべき場所へ向かって行くことに貢献している。
(オレクサンドル・ジンチェンコのインパクト……)
彼は、チームにあのポジションにほしいすべてをもたらしている。ヴァーサティリティも。彼は、かなり注意深く、そしてたくさんのスペイスを埋める。そこがチームにとって非常に重要。
わたしはとくに彼のメンタリティをハイライトしたい。彼がもたらしたのは、ほんものの勝利への渇望、チームで特別なことをやろうとすること。それに彼のこれまでの経験。とてもチームに役立っている。
(シティとの3試合が、われわれのシーズンを決める?……)
それがありえるのは、つまり金曜にわれわれが勝てればつぎのラウンドに進めるし、彼らは進めない。いっぽうで彼らがわれわれに勝てば逆になるから。もちろん、これはわれわれにとって、とても重要なコンペティションで、クラブの歴史とも縁が深い。だから、この瞬間でそれはあるとは思う。
(計画よりも早くシティと競っている?……)
わからないが、このリーグでは素晴らしいチャレンジがもたらされる。世界でベストのコーチたちがいて、ベストのコーチがいて、そしてそのレヴェルに行きたければ、彼らと競えるようにほかのことにもトライしなければならない。それも機会になる。
われわれはまだ道なかばにいるが、自分たちがまだなにも成し遂げていないことも理解している。まだ進歩の余地はかなりある。
(モハメド・エルネニーはフィットしているので?……)
彼がフィットしているとは思わない。彼はヒザに問題があって、いま検査をしているところだ。この数日で、彼がどうなるか観ていかねばならない。
(長期のケガになるかも?……)
懸念はある。とくにモーは不平不満を云わないから。観ていく。
(キヴィオールが来て、ミドフィールドは十分?……)
理想をいえば、できればチームにはミドフィールドのカヴァが必要。しかし、このマーケットではそれをやるのはかなり難しい(complicated)。わたしがいつも云っているように、もっとも重要なことは、チームがパフォーマンスを出せること。必要としている選手が起用できること。そこはたいへんによい。
(親しい友人相手に賢さを競うのは特別な気分?……)
フェアに云えば、できればそれは別の誰かとやりたい。わたしは彼にベストを願っているから。このような相手にチャレンジをするのは、おかしな気分だ。でもそれはしょうがないし、それがわれわれのチャレンジだ。
(ジェズースとジンチェンコの獲得についてグアルディオラの反応は?……)
あれはお互いクラブ間でとてもいい感じに取引されたもの。とくにわれわれ(※ミケルとペップ)のあいだで。お互いを尊重しなければいけないから。何度も読んだり聞いたりしているだろうが、全員の合意があり。それは3者のあいだでの決断だった。そうでなければ、彼らはここにいない。
(あなたの古巣エヴァトンの状況が悲しい……)
そう。わたしが愛するクラブだから。とても感謝し、関わりの深いクラブだから。彼らがふさわしいところに落ち着けることを願うよ。ものごとは素早く変わるものだし、みんながまた団結して、この状況から抜け出してほしい。
(ガブリエル・ジェイズースが4-5週間で復帰できそうだと示唆していた件……)
彼についてはわからない。彼は来週に戻りたがってる! それは完全に非現実的だが、彼は(メディカルチームの)全員を限界までプッシュしている。わたしから回答を与えることはできない。できれば数週間であれば。数ヶ月でなく。しかし、あれは深刻なケガだったので、そのプロセスは尊重せねばならない。
(舞台裏でのジェズースのインパクト?……)
彼は、選手たちやスタッフ、クラブのみんなとずっといっしょにいてすごかった。彼のエナジーも彼の存在もどれほど選手たちにポジティヴだったか。彼はつねに選手にアドヴァイスを与え、いつもいっしょにいた。すごかったよ。
(19試合で50ポインツ……)
われわれがいま行っていることは、チームに熱意と夢への希望をもたらしている。しかし、現実はまだシーズン半分ということもわかっている。PLにはヤバいストーリーがあるし、まだたくさんの書かれるべきチャプターが残っている。自分たちの行いは、毎日観ていく必要がある。
(タイトルの本命になっている……)
自分たちではコントロールできない。しかし、わたしが云っているのは、過去数シーズンのわれわれに起きていたことを観れば、そこに大した意味はないということ。だがいいんだ。われわれはそれを受け入れる。
以上