タフだった3試合連続のアウェイ行脚が終わり、ようやくエミレーツに戻ってくるアーセナル。
われらにとりホーム試合は、じつは先月のNLD以来であり、それがこのようなアツいビッグマッチという。毎試合でエミレーツを訪れるハードコアなファンには、きっとたまらない日々なんでしょうなあ。うらやま。
今回の相手はマンシティ。PLでの彼らとの対戦は、タイトルを狙うアーセナルにとって間違いなくシーズン中でもっとも重要な試合のひとつ。そして、現状からして、結果によってはテーブルでポジションが入れ替わる6ポインター。現在は1ポイント差しかない。
日曜の試合をプレヴューしてゆこう。
アルテタの試合前コメント「(サカ)起用できる」
金曜に行われたの試合前プレスコンファレンス。AFCオフィシャルサイトより。
(サカのフィットネスと、彼は起用できる?……)
アルテタ:彼は起用できそうだ。これから日曜までの経過を観ていくが。もちろん、彼は(ランスで)ピッチを去らねばならなかったが、彼の回復具合をみてみよう。
(サカのケガはなんだったので?……)
その質問はドクターたちに任せる!
(トーマス・パーティのフィットネス……)
彼はスケジュールが前倒しされている。彼にはスクワッドにいてもらいたい。試合の転び方によっては異なる必要性が出てくるし、われわれは彼をしばらく使えなかった。彼は明日のスクワッドには入るはず。
(われわれの16年ぶりの無敗スタートについて……)
それは一貫性だ。それこそ、われわれがこのリーグで求めていたもの。そのためには毎試合でベストでいる必要があるし、多くの試合でなんとか勝たねばならない。われわれがここまでうまくやれていることは、勝てなくても敗けないことだ。ミドウィークのCLを除いて。それが要求されていることであり、3日ごとにベストを出さねばならない。
(ダヴィド・ラヤの馴染みぐあい……)
とてもよい。選手とも、クラブとも。彼はロンドンをよく知っているし、われわれのプレイもわかっている。リーグも知っていて慣れている。彼は非常によくやっている。
(コミュニティ・シールドでの勝利で日曜の試合に活かせるものはある?……)
あれはわれわれには重要な試合だった。マンシティ相手にタイトルを勝つことは、つねに評価されるものだし、われわれが行ったことも自信と信念になった。
(あれ以来お互いの違いは?……)
あれはもうしばらく前のことだ。プリシーズンのあとで、われわれにも使える選手と使えない選手がいて、いまはもうかなりシーズンに入っている。だから、これは違う試合になると思う。
(ウォルヴズがマンシティに勝った意味……)
PLではどのチームも相手を倒す道具とクオリティがある。そのことはすべてのマネジャーが気づいていると思う。
(リーグでのわれわれのシティ戦の記録についてと、どこを変える必要があるのかについて……)
われわれは振り返らない。なぜなら、それらの試合に関与したのは違う選手だから。だが、ひとつ確実なことは、われわれがベストを出せねばならないということ。100分間どの場所でもベストでなければならない。そうなれば、チャンスはある。
(これはシーズンを決める試合?……)
いいえ。もちろんエナジーと自信の点ではビッグブーストになるが、そのほかはポインツ以外なにもない。
(ベン・ホワイトのクラブでの成長について……)
わたしはベンにはとても満足している。彼はずっととても安定していると思う。つねに成長している。センターバックとしてもフルバックとしても、どちらでもとてもよく成長している。彼はいくらか疑念ももたれていたから。
彼にはれっきとしたファイターのキャラクターがあり、それはスクワッドのなかに必要なものだ。とくにこのレヴェルでは。わたしはそこにも非常に満足している。
(2022年元日のあなたがCovidにより不在だったシティ戦は、どれほど大きかった?……)
わたしは自宅にいながらにして、あれは非常に大きなステップだったと感じたものだ。結局あの試合ではなにも得られなかったし、われわれは10人で試合を終えた。しかし、あれは大きな試合だった。
最後には試合には敗けたし、大きな教訓になったが、われわれのプレイがあり、シーズンに活かせるたくさんのポジティヴなことがあった。
(あるレフェリーがあるクラブを担当できないという懸念がある?……)
わからない。それはわれわれがとやかく云うことじゃない。われわれがマネジしているわけでなし。彼らはベストな決断をしようとしているのだと思う。彼らはゲイムを守ろうとしているし、できるだけ賛同を得ようとしているし、必要なときには冷酷にやろうとしている。
ある点では、われわれも彼らをサポートする必要があるし、起きたことについて理解する必要がある。われわれもまた間違うものであり、あまりにもプレッシャーがあれば、マネジするのがとても困難になってしまう。
(日曜の試合で感情的にならないためにできることについて……)
まず第一に、われわれはエミレーツでかつてないほどの最高の雰囲気があると思う。もしそれをつくりだせるなら、チームにはとても助けになるだろう。われわれがとてもよくマネジできる場所で、いい時間があるはず。
PSVがとてもいい例だ。スパーズのある部分も。だが、それも自分たち次第。観客がそれをもたらしてくれることを期待する。チームにはそれがビッグプラスになるから。
(ブカヨは検査で大きなダメジがなかった?……)
競える状態にある。それだけだ。わたしはドクターじゃない。それが、わたしが聞いていること。
(ブカヨのプレイ時間に関して、ギャレス・サウスゲイトと話をした?……)
ギャレスとはよく話をしているが、わたしも自分の仕事をする必要がある。わたしは彼にニュースや全員の状態を伝えている。とてもよいコミュニケイションがある。彼はナショナルチームのためにベストな決断をし、彼らをまとめる必要がある。
(あなたとペップはいまでもお互いを驚かせられる?……)
わからない。確かなことは、われわれには毎年違うことができる新しい道具と新しい選手がいること。しかし、当然われわれはお互いを知っているので、お互いを予想することはある。
だが結局は、選手次第だ。もっとも驚かせてくれるのは選手。そこは間違いない。
(最後に彼があなたを驚かせたことについて……)
おそらく、彼がしなかったこと。わたしは、彼がBernardoにとても異なることをさせてくると思っていたが、彼はそうしなかった(※昨シーズンに彼はアーセナル戦でレフトバックとしてプレイした)。
(ペップは今回もそのような左サイドの準備をしてくる?……)
イエス。彼は通常ビッグチームとのビッグゲイムではそうする。そして、違う相手に対し違うことをするのは、彼の決断だけでもない。それが、彼らの大きなクオリティなのだ。
彼らは変えることができる。試合前だけでなく、試合中にもそれができる。ハーフタイムにもそれができるし、それが支配を可能にしているチームの強さだ。
(あなたもリプレイをしたい試合はある?……)※クロップがVAR事案のあったToT戦をやり直すべきと主張している件で
ノーコメント!
(シティはロングボールをやってくる?……)
彼らはスーパーアグレッシヴだったブライトンでもそれをやったし、リヴァプールでもやった。相手チームの振る舞いへの適応だ。
自分たちのなかにある考えがあり相手を刺激できるとわかっていれば、チームをかなり高く上げたくなる。そしていまは違うクオリティもある。Haalandもそうで、彼らにはEdersonもほかのGKもいるから、そこには違うクオリティがある。
(トロサールのような競争力あるバックアップがいることの重要性……)
非常に重要。レオはとてもよい。彼は先日の試合でもビッグインパクトを出したと思う。ブレントフォードでは使えなかったが、それ以外は彼はとてもいい。
以上
「サカは起用できる」と訳した部分は、Saka is in contention. で、直訳すると「サカは競争できる状態である」みたいな感じ。まあ、つまり大丈夫なわけだ。いつもどおり。結局、どんなケガだったのか知りたいよなあ。自分はドクターじゃないからとそこは明言せず。
しかし、アルテタは煙幕というのか、試合前に選手のケガをほのめかしておきながら当日になってじつは大丈夫でした、ということをよくやっていて、最近はもうミケルを信じるなみたいに云われたりもしているのだが、煙幕をやりたいなら今回こそ「ブカヨはわからない」とでも云っておけばよかったはず。ミケルはよくわならないひとだ。
今回のイングランドNTに招集が発表されていたサカを実際に呼ぶかどうかはシティの試合後に決めるということで、問題がありそうなら招集辞退もありえるようだ(ほかにラムズデイル、ライス、エンケティアも招集された)。できれば、今回ばかりはそのほうがありがたい。
アレックス・ジンチェンコの試合前コメント「どのようにリアクトするか」
AFCオフィシャルサイトより。
ジンチェンコ:ぼくらにはどでかい試合になる。残念なことに、ぼくらはPLでは長らくシティには勝てていない。当然タフな試合を予想している。
エミレーツステディアムのファンは、いつでもぼくらを後押ししようとしてくれる。それにはとても感謝している。タフなときにはかなり助けてもらっているから。
ここでシティの選手としてプレイするのはいつでも喜びだったよ。アメイズィングな観客以外にも、ピッチの芝もつねにアメイズィング。ここでプレイするのは喜びだ。ピッチのクオリティのおかげで、ここで足をつった記憶はない。
キックオフのまえ、観客がうたうNorth London Foreverは超ラウド。鳥肌ものさ。
(ボーンマスでハヴァーツにペナルティが譲られた件)ぼくらはひとつのファミリーだ。みんないっしょに過ごしている時間もある。ぼくらは、ピッチのなかでも外でもできるだけいっしょにいようとしている。あれは、マーティンとブカヨの素晴らしい振る舞いだった。彼らふたりがぼくらのペナルティ担当であり、カイにもとてもいいことだった。彼は素晴らしいクオリティを持つチームに重要な選手だから。
こんなにもナイスなひとたちに囲まれて人間として成長すること、自分自身をより進歩させようとすること。毎日いろいろな状況から学び、ときには感情をもって。どのようにリアクトするか、そのやりかたを知る経験をもつ必要がある。
最後の部分、訳がうまくないけど、重要なことを云ってると思う。このような試合、アーセナルには逆境が訪れないなんてことはほとんどないはずで、であればそれにどうリアクトするかが大切。それは経験から得るのだと。さすが、シニアプレイヤー。