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【マッチレビュー】23/24 EPL アーセナル vs マンチェスター・シティ(8/Oct/2023)PLでの悪夢のおわり

12連敗を乗り越えて、ついにアーセナルがPLでグアルディオラのマンシティを倒した。

ことしのアーセナルはグディソン・パークでの勝利だとか、UCL出場だとか、6-7シーズンぶりに達成したうれしいできごとがいくつかあるが、これはとびきりのひとつだろう。6年間リーグで一度も勝っていなかった、現時点で世界最強のチームに勝利。そしてリーグリーダーの彼らをかわしてテーブルのトップへ(なんかよけいなのがいるけども)。

CLランスでの失望から、みごとなバウンスバック。グレイトです。

試合を振り返ろう!

Martinelli hits late winner as Arsenal beat Man City



アルテタの試合後コメント「みんなでインクレディブルな経験」

試合直後のアルテタのインタヴュー。AFCオフィシャルサイトのトランスクリプトより。

アルテタ:大きなものだと感じる。とてもひさしぶりだからね。彼らを倒すことのないまま、多くの月日が流れた。われわれは、今日世界ベストのチームを倒した。これは私見だが、われわれはとても大きなパフォーマンスでやりとげたし、試合のなかにあった難しい局面も乗り越えた。だが、最後にはここにいる全員とすごい経験をした。

わたしには、これが正しいときだったんじゃないかと感じる。正しい人たち、正しい選手たち。われわれには、これをやるとてもいい機会があった。云ったように、難しいときに団結し、自分たちのやりたいことを理解すること。観客がドライヴしようとしてくれることも何度かあったと思う。彼らのそれへの理解はすごかった。

(サブの貢献)われわれにはそれが必要だった。個人の大きなパフォーマンス。われわれにはサブが必要だった。なぜなら、われわれは100分間インテンシティのレヴェルを維持することはできなかったから。

彼らは素晴らしかった。彼らが試合を変えたとわたしは思う。彼らが違うフィジカリティをもたらし、カイはそこがとてもよかった。

マルティネリについては、今日彼がプレイできるとは誰も思っていなかったはず。昨日彼が現れて「もし必要になったら、自分準備できてますんで」とボソリと云ったんだ。それが、クラブにほしいメンタリティだよ。

試合後のプレスコンファレンス。AFCオフィシャルサイトより。

(勝利について……)

アルテタ:もちろん素晴らしい気分。何年も倒せなかった相手なんだから、それはわかるだろう。それに、これはわたしの意見だが、今日われわれは疑いの余地なしに世界ベストのチームを倒した。それをすごいやりかたでやったのだ。

苦しんだ時間もあった。だが、同時にわれわれは本物の決意、渇望を示したよ。相手を倒そうという信念があった。とてもうれしい。

(マンシティ相手のプアなPL記録を終わらせて宣言する……)

もちろん、チームにはメッセージを送っている。自分たちのやっていることを信じつづけること。彼らは素晴らしい選手のグループだ。彼らのトライのやりかた、理解、あなたたちにもわかるだろう選手間のケミストリ。相手を倒すにはそれが必要で、今日はまたとても誇らしい。

わたしは試合に敗けた水曜だって誇らしかった。そして今日また、このチームの一員であることがとても誇らしくなっている。

(ビッグゲイムでの感情のコントロールについて……)

イエス。とくに、彼らにはコンスタントに疑問を投げかけられる時間があったから。観客はもっともっとやれと望んでいたし、だから観客はああしてくれた。われわれが行かなければ観客がそれをして、われわれが行かなければ観客がそれをして、ということを繰り返し、われわれはなんとかやることができた。

われわれは、感情的に理解する必要があるが、それは簡単ではない。15-20のパスを追いかけるのは簡単ではないが、それをやらねばならない。それをやれば、プレイする勇気が持てる。毎回ボールを渡すだけのチーム相手にプレイはしたくない。選手たちが素晴らしかったと思う。

(フルタイム後のドレッシングルームの雰囲気……)

みんな踊っていたし超ハッピーだったよ。これからはインターナショナルブレイクだ。ムードはいつでもいい。NTに入っていない選手たちは、これから何日かの休暇がある。

このムードは、(IB開けの)チェルシーのアウェイ試合までのあいだ、みんなに正しいスピリットとエモウションを与えるだろう。素晴らしいことだ。とてもうれしいよ。

(Kovacicがセントオフを免れた件……)

わたしが自分の目であの行為を観ていたとき、あれはビッグチャレンジのように観えたね。でも、わたしはリプレイは観ていないんだ。勝利を祝いたかったから。それについて、チームとしてあとで話をすると聞いて、(抗議など)なにかする必要があるというのは理解しているが、われわれはなんとか試合には勝てたから。

(トレイニングでのハードワークが報われた……)

選手たちはそこへ行き、トップクオリティの選手たち相手に実行せねばならない。まず最初の2分間で、コーナーからほとんど失点しそうになり、あれは与えてはいけないものだった。彼らがそれでもゴールしそうだったのは、彼らがトップクオリティだからであり、いつでもそうしたときが生み出せるからだ。

われわれは、その点は大いに議論してきたこと。ストレスフルなのは、彼らがコンスタントにスペイス、ロテイションを変更し、あるエリアでコンスタントに脅威になれ、それにマッチアップするためにはとても気にしている必要がある。

彼らには悩ませられるので、忍耐強くしていなければならない。今日トップだったのは、わたしは観客がリアクトするだろうことがわかっていたから。あれこそわれわれが求めていたものであり、われわれに必要なものだった。セカンドハーフに、われわれがうまくやるようになったのは、あれが非常に役立っていたからだと思う。

(今日の結果でマンシティへの心理的な障壁がなくなった?……)

それがバリアだったのかどうかはわからない。もちろん、これはわれわれが乗り越える必要のあるものだった。彼らを倒すこと。まずなにより、相手を敗けさせなければならない。われわれは、エティハドで自分たちが敗けたようなやりかたで、彼らを敗けさせなければならない。なぜなら、われわれは二通りのやりかたで敗けているから。昨シーズンは、ファーストハーフはこちらのほうがいいチームだったのに、トミヤスのバックパスから失点し、De Bruyneがゴールした。

だが、今日チームは本物の成熟を示した。その成熟は経験からくるもので、よりよいチームになるには必要になるものだ。

(ウィナーではトミヤスがアタッカーとして関与していた……)

わたしが彼にそう云ったんだ! いいかいトミ、彼らはまずDokuをそこに置くからねと。そして、彼らが彼のサイドを変えたあと、われわれもすぐに変更した。彼がレフトウィンガーとしてキーパーを追いかけるところを観ただろう。

公平にいって、サブたちはまた素晴らしかった。彼らはゴールに関わった。だが、彼らがチームにもたらしたのはフィジカリティ、エナジーとクオリティだよ。

(ブカヨ・サカはイングランドスクワッドに加わるので?……)

いいえ。彼は無理だ。彼はトレイニングセッションをひとつも行っていない。だから、彼はアウトだ。いまのところ、彼はプレイできない。

(フルタイムのあと、こちらのスタッフとシティの選手のあいだで起きたこと……)

わたしは観てない。

(ガビ・マルティネリのベンチからのインパクト……)

この数週間、彼はシティのためにやっていくとずっと云っていたんだ。もちろん、われわれはガビにはまだキミには早すぎるとは伝えていた。そして昨日、彼が「ボス、お伝えしますがぼくは準備できてます」と云った。

30分たってレオがハムストリングに違和感を感じて、そのあとに彼が入った。だから、いま思えば、彼はもう準備できてたんだ。自分のキットを着て「ボス、ぼくは行けます」と。

彼は、ただ子どもが楽しんでいるみたいだ。彼のメンタリティは彼の年齢ではすごいもので、彼がチームにいるのはただ喜びだ。なぜなら、今日は彼が試合を変えることができたし、チームの勝利にとても役立った。

(ラヤのディストリビューションに懸念がある……)

それはわたしのせいだ。すべてわたしの責任。彼がそうしてくれたのは、わたしがそうするように彼に求めたから。とくにあのチーム相手で、べつのことをしなければならないし、そうしなければビッグトラブルに陥る。

わたしは彼は素晴らしかったと思う。彼のボックスの支配、クロスやセットピースのときの出てくるやりかた、彼のプレイの高さ。大きなものもあった。なぜなら、観客は選手とああするのが好きだから。わたしも観ていた。選手がボールをどこにでも蹴り出すようになり始めて、わたしは彼に云ったのだ。キミはあれをしてはいけない。しないようにしてくれ。そして、彼はしなかった。

最後には彼は報われた。なぜならチームはチームは自分たちのやりたいプレイをするようになって、よくなっていったから。だから、彼のことは大いに称賛する。

(チームの守備とクリンシート……)

わたしはそれについて、92分のときに考えていた。われわれは、ここであまりクリンシーツはキープできていないが、世界ベストのチームを相手になんとかそれをやっている。

今日われわれがやっていた守備には、感謝と愛情がある。あれこそチームに必要なもので、どの選手にも必要性がある。もし彼ら相手に失点したら、あとで非常に難しくなったと思い知ることになる。なぜなら、彼らはあまり失点しない。だから、あれは非常に重要だった。

以上

 

マルティネリが「自分、準備できてますんで」とボソリと云った。すまん、ここはちょっと脚色した。。

さて、さすがにこの勝利のあとでアルテタもコメントが弾んでいる。みんな気になっていただろう、結局プリアシストになったトミヤスの高いポジショニングは、うれしそうに自分の指示だったと認めている。

おまえさんはほんとにどこでもプレイできるな!

ラヤの件についても(ボールを蹴り出さずプレッシャーから危うく失点しそうに)、あれは自分がやらせたのだと素直に認めて、こちらも普段より口がなめらかなような。

まあ、いい気分になっちゃうのはしょうがないね。

ダヴィド・ラヤの試合後コメント「このクラブでプレイできるのはすごい」

この試合はラムズデイルが復帰するんじゃないかという憶測も一部にはありつつ、ポジションをキープ。最高のパフォーマンスだったとは云わないまでも、それでも彼の落ち着いたプレイが勝利に貢献したことも事実だろう。試合後のインタヴュー。AFCオフィシャルサイトより。

(ドレッシングルームのフィーリング……)

ラヤ:3ポインツでみんなとってもハッピーという感じ。ホームでのクリンシートはとくに重要だったし、シティに3ポインツは云わずもがな。このあとにIBを控えてどでかい試合だった。つぎのチェルシーにもキックオンしたい。

(ウィニングゴールについて……)

あれはすごいものだったし、同時にかなりホッとした。ぼくらは、デュエルでは毎回勝っていたし、チャンスもつくった。相手の脅威になっていた。だから、あのゴールがネットの裏にヒットしているのを観たときはすごかった。選手、クラブ、スタッフのフェアプレイさ。今日のぼくらはトップだった。

(試合について……)

ファーストハーフは、ちょっとエッジーで相手のプレスもよかった。ぼくらにはバックからのプレイはタフだった。だから、いくつかロングボールを試したんだ。ショートパスでプレイすると彼らが殺到してきたから。

ぼくらは相手にトランジションを与えてしまい、彼らがトランジションでベストチームのひとつだとわかっていた。だから、ファーストハーフはよかったと思う。でも、もっとうまくやれたかな。

そして、セカンドハーフのぼくらだ。自分たちのやるべきことが十分わかっていて出ていったが、とくに裏への脅威でかなり相手を困らせていた。そのおかげで試合にも勝てた。

(あなたとチームとの関係構築……)

もちろん、それは毎日よくなっているが、まだ時期が早い。ぼくもまだ彼らと関係を築くにはいくつか試合が必要だ。彼らはグレイトなフットボーラーであり、選手たちはできるだけぼくがチームに適応できるよう毎日助けてくれる。スタッフもそう。

(エミレーツの雰囲気……)

すごい。アメイズィング。ぼくに云わせれば世界最高のステディアムのひとつ。ぼくらを応援してくれるファンがすごい。ホームでもアウェイでもぼくらには彼らが必要で、ときに必要になるさらなるエッジ、さらなるギアを彼らがもたらしてくれる。

ファンはトップ。このクラブのためにプレイできることはすごいことだ。

ペップ・グアルディオラの試合後コメント「カムバックする」

勝ったので。マンシティのボスの試合後コメント。『Sky Sports』より。

グアルディオラ:2つか3つのチャンスをいきなりつくって、われわれのスタートはとてもよかった。セカンドハーフの最初もリズムがあってとてもよかった。そのあとはタイトになって、ディフレクションのゴール。彼らの勝ち。おめでとうだ。

われわれもトライした。やったのだ。わたしが思うに、お互いにチャンスはたくさんはなかった。お互いにいいハイプレッシングがあったと思う。タイトで、最後にはひとつのアクションでわれわれは試合に敗けた。拮抗した状態からそのあと、10分間アーセナルがトップだった感じだ。

われわれの時間もあったが、概ねタイトな試合だった。彼らにやられたのは残念だよ。

われわれはウォルヴズにも敗けている。そしてこれで2連敗からIB。彼らがフィットして戻ってくることを願う。あらためてやっていくよ。

そこにいるのも多少いいかもしれない。彼らがやることを観察して、つかまえる。カムバックして継続していく。前進する。

今回はあんまり敗けたほうのボスが文句を云う要素があんまりない試合だから、敗戦を素直に認めるしかない。逆にアーセナルが敗けていたら、云いたい文句はいくつかある。

フルタイムのあとピッチで、シティのウォーカーとハーランドがアーセナルのコーチ(元シティのセットピースコーチ、ニコラス・ヨヴァーらしい)とやりあっていた件については、「何が起きたか知っているが、何も云うつもりはない」とノーコメント。アルテタも「観てない」とヴェンゲル仕草で同じく。あれは何でもめてたんだろう?

見切れるベニー・ブランコ

そういえば、試合後のシティサポーターがアーセナルファンの車椅子の女性を襲ったなんて話もあった。さすがに、それはいけない。クラブの品位が問われますね。

※コメントくださるかたにお願い
プレヴューエントリでは、試合の結果がわかるようなコメントはお控えください
お互いリスペクトしあって楽しく使いましょう

2 Comments on “【マッチレビュー】23/24 EPL アーセナル vs マンチェスター・シティ(8/Oct/2023)PLでの悪夢のおわり

  1. サカが使えないのはわかっていて「準備できている」と言ったのでしょう。それまでとは逆パターン。
    シティ側は、リコ・ルイスがファールを受けたと笛を吹かれたシーンで「なんでアドバンテージ見ないんだよぉ」って反応でしたが、振り返るとあれは多少影響しましたね。

  2. 守備強度もありますがお互いビルドアップがうまくいっていない印象でした。サポーターとしては激アツなドラマだったけど他サポーターからしたらしょっぱい試合だったんじゃないかと思います。得点場面は今季アーセナルではあまり見られないパターンだっけど、もっとあれを狙ってよいと思う。冨安の動きは去年ジャカがしてくれていた裏抜けですよね。ハヴァーツもライス(やはりIHの方がよい)もあのようにセカンド/サードアタッカーとして振る舞ってほしい。次はロドリ、デ・ブライネがいるシティを倒そう!

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