こんにちは。
またまたPLの時間がやってきた。
今回のアーセナルの相手はもちろん、アストン・ヴィラ。ウナイ・エメリがAFC時代を忘れさせる活躍で評判のチーム。彼はいま、PLでももっとも高い評価を得ているコーチかもしれない。
彼らは先日パーフェクトパフォーマンスでマンシティを撃破して、テーブルでも3位に浮上。1位のアーセナルとも4ポインツしか差がないという。アーセナルだってかなり勝ちつづけているのだから、それにさらに追いつこうとしている彼らのフォームもただ事ではない。
お互い勢いあるチームとして、結果が非常に重要な試合。なのに、ミケルがいない!
今日の試合をプレヴューしてゆこう。
アルテタの試合前コメント「ウナイ・エメリは憧れのマネジャー」
と、その前にもしお時間あれば、昨日Sky Sportsがアルテタの独占インタヴューをアップしていて、それを翻訳してシェアしたので、そちらもどうぞ。
アストン・ヴィラ戦を前にミケル・アルテタのロングインタヴュー(Dec/2023)。ライス、ハヴァーツ、チームの将来 | ARSENAL CHANGE EVERYTHING
昨日行われたアルテタの試合前プレスコンファレンス。AFCオフィシャルサイトより。
(ルートンでの一体感を継続すること……)
アルテタ:あのあと、ヴィラのためにあらためて集中し、ベストな準備をする必要がある。だが、あれはファンといっしょのグレイトな瞬間だった。選手間のケミストリも観られたし、ベンチからプレイした選手もとてもよかった。幸せな笑顔がそこかしこにあり、美しい時間だった。
(インジャリータイムでのゴールが5回め……)
チームはどの試合にも絶対勝つという渇望を抱くべきであり、われわれにはそれがあったと思う。それを何度も何度も見せている。だが、もっと早くにゴールすべきだったのだろう。3点めか4点めが取れるようにもっとうまくやれたときが何度もあった。
しかし、そうじゃなかったとしても、チームには信じつづけるリソースとスキルがあり、実際に勝つために試合に要求されることを実行できる。
(アストン・ヴィラのランについて……)
彼らのとても大きな功績。ウーナイとコーチングスタッフの大きな功績。彼らが事態を変えた。彼らのプレイ、とてもタフな相手にどう行くか。
あそこへ行くのはグレイトだ。わたしの気に入りのグラウンドのひとつ。とても英国的で、フットボールをプレイするには素晴らしいアトモスフィアがある。だから、これはわれわれには大きなチャンスになる。
(ダヴィド・ラヤのミスはほかのGKよりも騒がれすぎ?……)
彼のフォーム、彼がここへ来てからやってきたことを観てみれば、それは非常に素晴らしい。だが、わたしがなにを云える?
わたしには3人のグレイトなGKたちがいる。わたしにはグレイトなウィンガーたちがいる。非常に満足。彼らのうち何人かはベンチだ。だが問題は、それは彼らとは関係ないということ。われわれはそれを受け入れねばならない。
同時に、われわれは、彼らをベストなかたちでサポートする必要がある。彼らを守り、彼らのベストを引き出す必要がある。わたしは、そこにより集中するようになった。すべての選手が正しいサポートと愛情を必要としているし、彼らはそれに値する。
(あなたもかつてチームメイツからサポートを受けた……)
間違いない。彼もそれを得るために継続していくだろう。
(ルートン後のあなたのセレブレイションについてと、もしあなたが喜ぶことを禁じられたとしたら?……)
われわれには境界線があって、それを拡げるか、あるいはベンチに縛り付けるかなり強いロープが必要になる。動かないために。そうなれば、われわれは動かないことになる。全員、動かない。
(どれだけ祝っていいのかはっきりしてもらう必要あり?……)
そこが、わたしがmeでなくweと云った理由。わからない。決断はくだされた。残念ながら、それれを土曜までに変えさせられるとは思わない。
(FAからはなにか聞いている?……)
いいえ。証拠、意見、結果については、何度かミーティングも行ったが。われわれは、ただ待つしかない。
(アストン・ヴィラでのウナイ・エメリの成功はあなたは驚きだった?……)
ノー。わたしは、彼がAlmeriaにいたころから追っかけてるくらいだ。彼がすべてのチームでやってきたことは、いつでも際立っていた。彼はいつも選手、チーム、クラブを進歩させるし、彼はわたしと同じバスク人だ。彼はわたしの憧れのマネジャーだよ。
彼はそれをいろいろな国、レヴェルでやってきていて、つねに成功させている。だから、わたしは彼のことが非常にうれしい。
(トップ4に違うチームがいる……)
それがこのリーグのクオリティを示している。去年もほかのチームがいたし、それが競争力や上へ行くことの難しさを物語っている。しかし、彼らがそこにいるのは十分価値がある。
(あなたはこの試合をどこから観る?……)
ディレクターズボックスから観ることになると思う。わからないが。あとで決めることだ。いい眺めになればいいけど。
(エメリは悪いときにアーセナルのマネジャーになってしまった?……)
わからない。タイミングは変えられない。わたしは、それでも彼はここでとてもいいことをやったと思う。だが、それを判断するのはわたしじゃない。
(彼がやったことで、あなたが受けている恩恵……)
彼の最初のシーズンは、とても力強いシーズンだったし、彼はPSGから来てすぐそれをやって、継続した。その後、彼はヴィヤレアルへ行って素晴らしくいい仕事をした。そしていまはアストン・ヴィラだ。彼には、豊富な経験がありチームのベストを引き出すスキルがある。
(好調なOllie Watkinsについて……)
彼は、ここ数年はものすごく安定している。非常に脅威だ。
(いかに彼を止めるか……)
ほかのストライカーと同じ。ボックス内で彼にボールを渡さないこと! 彼のメインクオリティはそこだから。
(あなたはレフリーにターゲットにされている?……)
どうやってセレブレイティングを止めればいいのかわからない。それはとても感情的な瞬間だから。周囲ではみんなが飛び上がっていて、自分がどこにいるかもわからなくなる。そして、いなければならない場所がある。
あれが不幸だったのは、いまやわたしはタッチラインでチームとともにいることができないから。だが、決断はもうくだされた。
ルールの厳しさを観れば、そうだね、われわれは何もできない。だが、コンテキストが違うし、そしてわたしが考える「われわれ」は、コンテキストのなかでは非常に重要。
(フットボールからエモウションが取り除かれている?……)
あのあと、わたしはすぐに自分の席に座ったし、そこで30秒過ごした。だが、それはエモウションのあとのことだ。あのとき、わたしは要求に応えるのはとても難しいと思う。
(もうセレブレイティングすることはやめたいと思う?……)
機会があるのなら、ノー。わたしは選手たちとそこにいたい。なぜなら、われわれは毎日欠かさず目標を目指してともにワークしているのだから。どんなマナーだろうが、それが試合に勝つということだ。
スポーツではそうした瞬間があり、それは可能であるべき。だが、同時にわたしが理解しているのは、そこにはある境界線があり、そこは尊重せねばならないということ。とくにアウェイグラウンドにいるときには。
しかし、チャンスがあるなら、わたしはジャンプしちゃうよ。
(エメリは、ほかのバスク人マネジャーたちのインスピレイションになっている?……)
彼はもっとも経験豊富で、もっとも成功したひとだと思う。彼がこのゲイムで達成してきたすべてのことがあり、彼は勝ってきた。だから、わたしは彼を尊敬している。イエス。
(彼らのマンシティ戦……)
戦術的に非常によくセットアップされていた。彼らはふたつか3つ違うことをやり、バックからのプレイもとても勇敢だった。彼らがとても攻撃的なのは、なぜなら彼らにはライン間で脅威になれる選手がいるからだろう。オープンスペイスでは彼らがコンスタントに脅威になる。
だが、それだけでなく、彼らの生み出すスピリット、アトモスフィア、インテンシティがあり、いま彼らは誰でも倒せるという信念を持っている。
(4チームのタイトル争い?……)
コンペティションを観れば、結果は毎週のようにとてもオープン。だから、最後までとてもオープンな争いになると思う。
(今週末あなたがタッチラインにいないことのチームへのインパクト……)
いいインパクトだといいね! 彼らがいいプレイをして、よりポジティヴになって、わたしもポジティヴマインドで彼らに影響を与えられる。
われわれには、とても経験あるコーチたちがいる。Albert、Carlos、Nico。われわれは、かつてこれをアウェイでやったことがある。だから、またそれをやろう。
(Covidを患って自宅で仕事をしていたことが、この状況の準備に役立つ?……)
まあ、少なくともわたしにはちょっとした経験があるね! そして、今回は2回めだ。でも、もっと近い場所にいられることはポジティヴだ。
(直近のチームニュース?……)
全員問題ないと思う。
(トーマス・パーティはいつごろ戻れそう?……)
わからない。彼はとてもよく回復をしているが、タイムフレイムを与えるにはまだ少し早い。彼がそれをできるとしたら、とんでもなく早いことになる。だから、待たないと。
われわれは5人のキープレイヤーを失っていて、数が足りない。だが継続していかねばならない。
(ヴィラ・パークでも席にじっとしていられるか、あるいは飛び上がって喜ぶか?……)
ディレクターズボックスでは、そうならないと思う! 絶対はないけどね。試合はとてもエモウショナルになるかもだから。だが、そうはしないように気をつけるよ。
(ケガをカヴァするのに十分な守備のデプスがある?……)
どうだろう。適応はしなければならなくなる。われわれには、いまいる選手しかいないし、これから1月のウィンドウがあるのも事実。スクワッドの状況とニーズを評価しなければならない。だが、現時点ではそこはわれわれに変更はできないことだ。われわれは、12月を通してすべての試合をプレイしなければならない。ベストなやりかたで試合に勝ちつづける。
(トミヤスとティンバーの復帰は1月の移籍ウィンドウでの活動に影響する?……)
われわれはあらゆるシナリオを検討しなければならない。そうした選手がいつ戻るのかのタイムフレイムもはっきりさせないと。どれだけのコンディションで、どれだけの時間プレイできるのか。
その後、やるべきことをすべて終えたら、チームにとってもっともいいことをする。
以上
ラヤのくだりに関しては、ここで省略されているアルテタのコメント部分があるみたいだ。
ラヤに関する質問の直前、「ラヤのパフォーマンスは、GKまわりの議論に影響を受けているか?」と問われて、アルテタは「そうかもしれない(Maybe because of the debate)」と答えた。
The Athleticはこの部分だけで「アルテタがラヤはGK議論に影響されていると認める」と、ひとつの記事にしているくらい。けっこう重要っぽいやりとりだから、省かないでほしかった。