今朝は、5:00に目が覚めてしまいましてな。
べつに移籍ウィンドウ最終日、いわゆるデッドラインデイだからというわけでなく。まあ、せっかくだからと寝ぼけまなこでtwitterを確認したら、寝るまえからやっていたヴィラのダグラス・ルイスでまだグダグダやっていて、あと2時間というので、結局7:00までtwitterに張り付いてしまった。
そして結局どうなったか。なにも起きなかったんだよなあ、これが。サプライズもなし。
いまのアーセナルの状況を考えれば、かなりがっかりで、こんなことになるなら2時間寝てればよかった。とほほである。若いひとは、もうとほほって云わないよね。とほほ。
移籍市場最終日をざっと振り返ろう。
デッドラインデイに唯一本気で動いていたダグラス・ルイス獲得に失敗したアーセナル
アーセナルが、本気でアストン・ヴィラのダグラス・ルイース(Douglas Luiz)に向かっていると判明したのは、一昨日のヴィラ戦のあとのことだった。
彼は、ヴィラでもコーナーから直接ゴールをぶっこんだあの選手であり。考えてみれば、ことしの1月にもアーセナルは彼にかなり興味を持っていて、パーティとエルネニーが離脱しCM危機のアーセナルが彼に向かうこの動きは予想できたのだから、あの試合のキープレイヤーとして注目しておくべきだった。このブログでも何度も彼については書いていたのに、存在をすっかり忘れてたよね。あっはっは。
そして、昨日の最終日(日本時間今朝)、ダグラス・ルイースに対するアーセナルの一連の動きとしては、まず£20mで正式オファーをしたと伝えられるも、ヴィラがこれをお断り。
つづいて、£23m+アドオン2mでセカンドオファー。これもお断り。この時点で、オーンステインらは「この取り引きは終了したようだ」と伝えていた。
デッドラインまで残り15分というところで、£25mのファイナルオファーをやった(※Telegraphの報道)が、これもお断りされたという。
結局、ヴィラの終始一貫した彼を売らない姿勢は、移籍金を釣り上げるための作戦ではなく、ほんとうに非売品のつもりだったらしい。あるいは、£25mでは満足できなかった。
ただ、『GOAL』ブラジルによれば、もともと残り契約1年を切っているルイスの移籍金はせいぜい€10-15m程度だと思われていたようで、アーセナルのファーストオファーの£20mも、だいぶ思い切った金額であった可能性がある。だから、£25mはアーセナルとしてはだいぶ譲歩した。でもダメだった。
選手をフリーで失うリスクを顧みないヴィラの不思議
ところで、今回のヴィラのふるまいは、ぼくにはけっこう不思議に感じた。
まず、残り契約1年の選手に対して、£25mのようなよいオファーをふつう断るか?という。
ちなみに彼の現在のMVは€38m(£33m)で、たしかにそれなりの価値がある選手ではあるし、リヴァプールも狙っていたというのでよい選手なんだろうが、いくら価値があっても来年フリーエイジェントになれば移籍金はゼロである。
しかも、ヴィラはやはりデッドラインデイにウォルヴズから、なんとかというDM(どんでん返しみたいな名前の……)を取っていて、ポジションからしても彼の獲得はルイスの移籍に影響するとも観られていた。
また、選手本人はアーセナル移籍に前向きだったということで(彼の移籍はキア・ジューラブシアンがかなりプッシュしていたらしい)、彼自身もこの移籍を望んでいた。
だから、彼がこのあとヴィラで契約更新する望みも薄いだろうし、またそのようなメンタリティなら、あと1年クラブでプレイするモティヴェイションにも疑いが持たれる。ティーレマンスも似た状況だが、それはクラブにはけっこうなリスクじゃないだろうか。われらとしては、アレクシス・サンチェスの最後のシーズンを思い出す。選手の職業意識にもよるところはあるが、基本的に移籍希望の選手を無理してチームにとどめておくリスクはあると思う。
たしかに、ジェラードは彼は売らないと述べていたが、そんなのはビジネスの常套手段であり。ほんとうに売らないとは……。ちょっと驚いた。
もっとも、アーセナルは冬に再チャレンジする可能性もあるようだから、そのときヴィラにとっては最後の現金化のチャンスであり、いまよりプレッシャーがかかるだろう。
RWとNo.8はどうなった?
パーティがいないなかでエルネニーまで重症ということで、この土壇場で、アーセナルはプライオリティを変えざるをえなかったということなのだろう。
デッドラインデイのアーセナルのニュースはほぼダグラス・ルイスのみで、彼の案件と同時にRWとNo.8に動いているというリポートは、ほとんどと云っていいほど観なかった。
それと、アーセナルにはやはり複数の選手を獲得する予算ももうなかったんじゃないか。この夏はほかのクラブの散財もすごいから、かすんで見えるところもあるが、アーセナルもすでに£100m以上使っていた。はじめから中途半端な選手なら取らないという方針で、どうしてもコストはかさむ。
この夏のアーセナルの一貫した塩対応(笑い)が謎だったユーリ・ティーレマンスについては、彼はデッドラインデイのマンU戦でスタートからプレイしていて、もう最初から移籍するつもりもなかったようだ。すこしでもそのような想定があるなら、スクワッドに含まれなかっただろうし。
エルネニーのケガが発覚するまで、いちばんのプライオリティと云われていたサカのバックアップ(RW)は、この日ニュースにもならなかった。
唯一、シャフタールのMykhaylo Mudrykについては、すこし話題になっていたが、彼もやはりクラブが手放す気がないし、そもそも物理的に戦時のウクライナから彼を出国させるのが困難らしい。まず一般の飛行機が飛んでないという。そりゃそうか。。戦闘機を使うわけにもいかんしな。
それにしても、ずっとアーセナルのメインターゲットと云われていたティーレマンスへの興味が冷めたのは、いったいなぜなんだろう。いまだによくわからない。彼はNo.6でもプレイできるし、スタッツではダグラス・ルイスよりもだいぶ優秀そうに見えるのだが。
ということで、アーセナルの2022夏ウィンドウは、No.1ターゲットのジェズースを落として、かなり明るいオープニングでありながら、エンディングは非常にがっかりであった。いまのアーセナルのスクワッド状況を考えれば、さすがに必要な補強だったと思う。
昨シーズン後半に、最低限のスクワッドデプスでOKとした判断が裏目に出たように、またしてもリスクを抱えることになったような気がする。もちろん、そのときの状況といまはまたすこし違うけれど。
まあ、非レギュラーの選手やアカデミーの選手にとっては、よりファーストチームでのチャンスも増えると思えば、悪いことばかりでもないか。これまで影に隠れていた選手がステップアップするのは、それはそれで楽しみでもある。
アーセナルはちゃんとリスクを計算している説
とはいえ、このような不十分な移籍ウィンドウの結果になっても、クラブとしてはちゃんとそのあたりのリスクも計算しているんじゃないかという説もある。
というのは、ことしは冬にワールドカップが開催されるおかげで、イレギュラーなスケジュールになっており、意外に早く前半戦が終わる。
ワールドカップ前の最後のPL試合が11月12日。それまであと、2.5ヶ月。ワールドカップ後のPL再開が12月26日から2試合あって、その直後に2023年1月には冬ウィンドウがオープンする。ワールドカップで一ヶ月ほどブランクがあるのも、ケガ人がいるチームとしては、時間が稼げて悪くない。
1月の移籍ウィンドウまで、この週末のマンUを入れて13試合。もちろん、これはPLだけの試合数でELグループステイジやカラバオカップといったカップ戦はまたべつだが、今年はシーズンスタートもすこし早かったし、通常のシーズンよりはこの期間の試合数がすくないはず。
ここを乗り切って、冬に補強ができればなんとかなるという計算。ティーレマンスもルイースも、さらに安価で手に入れるチャンスがあるかもしれない。だから、適正と思われる金額以上は出さなかった。
シーズン中の冬ウィンドウはあくまで補助的なものと捉えられるが、今回はそのときのチーム状況によっては、大きく動くことになるのかもしれない。
ここで薄いエリアを補強できなかったことはリスキーなことはたしかで、当然理想的な状況ではないが、エドゥもアルテタも中途半端な補強(あるいはパニックバイ)だけはしない主義なので、こうなったのもやむを得なかった。それでも、悪い補強をやるよりはマシという。
その判断が吉とできるか凶とでるか、観ていくしかない。すくなくとも1月までは綱渡り。
最終日、退団のほうでは、AMNのサウサンプトンへのローン移籍や、ベレリンのバルサ移籍などのメジャーな動きもあった。
そのあたりもふくめて、2022夏ウィンドウのまとめはあとであらためてやろう。ヘッキーは、まさかマルコス・アロンゾとチームメイツになるとはなあ。。
おわり
朝に移籍失敗の結果を知った時は、他のクラブがお金使ってるだけに、かなり落ち込みました。
今はアカデミーのスミスとジャックの出場できる機会が増えたと思って逆にワクワクしてます笑
パティーノとアジーズも見てみたかったですが…
冬に補強するのか我スカ発動するのか楽しみですね
非常に簡潔かつ的を得たまとめでとても良いと思いました。オーバをあげたのだから、チェルシーのボランチを一枚分けてほしいです。逆にそんなにいるか、というほどとっていて謎。
ジンチェンコとジェズスは良いとしても、そのほかの選手が成功だったのか、とくにヴィエイラは40mでしたっけ、かけてとってきた価値があるのかは、今後見ていくところですね。
この結果にはショックと不安が大きいですね
アズィーズ出したのはまずかったのでは…
トーマスはいつも大事な試合にいませんよね。
もうちょっと信用できない。
あのポジショニングこそフルシーズン戦える強靭なボディであることが必須条件。
まあ今シーズンはロコンガやジンチェンコでやりくりするしかないですね。
この結果は、来年デクランライスがくる伏線と見た。
とにかく次の試合は必勝でしょう。COYG
額が問題なら売るのが下手すぎるのが響いたかな
契約解除ばかりしてるのは悪い慣例を作ってる気がします
完全にビジネス目線ですと、ELやらカップ戦でサブ組の価値も上げてきちんと売却できるスキームを確立して欲しいんですが
Dルイス獲得にトライしてたとのことで、やっぱアルテタってマリもそうだけど、シティでスカウティング部門と関わりすごいあったんかな?それともローンマネージャーみたいなローンしてる選手のプレーをチェックしてたのかな?
AoNでもっとアルテタ深堀りして欲しかったなあ~ シティ編もあったんだしなおのこと。
家庭内のは好きだったけど。
とさておき、やっぱり中盤の補強に動いてたんですね。
そしてヴィラ戦からもわかるとおり、サンビはアンカーとして。ジャカはIH。
噂があったティーレマンスはあくまでもIHとして。ジャカ覚醒と超新星ビエイラ獲得できたから優先順位はものすご下がったと。
今季もわかりやすく、しっかりとした補強戦略でしたね。
売却の方は不良債権(あんま言い方として良くないけど)を強引に整理している段階なんで、現金化は高望みな気がします。売れそうな英国産若手だってAMNだって昨季うまくいかなかった状態からのコレだし。リース・ネルソンはケガだし。
それにしてもここにきてケガ人多発はほんとなあ。。心配です
マンU戦、オーデガードとラムズデールが出れるのか。ヴィエイラがスタメンか、ジンチェンコは戻るのか、いまからやきもきしていますが、こうなればサンビの覚醒を期待するしかない・・・なんでボスはベンホワイトのアンカーを試してくれないのかなあ。いきなりマンU戦でそういった手を打たないのがまたボスらしいというか・・・。守備力的にはそっちのほうがよさそうに思えるのですが。ともあれ、6連勝、応援しましょう!COYG