こんにちは。
去年2021夏にアーセナルに加入して以来、ファーストチームでプレイしていながら、ほかの若い選手たちにくらべて、いまいち波に乗り切れない様子のアルバート・サンビ・ロコンガ(22)。
どうも最近は、ますますフラストレイションをためているようで、彼のナショナルチームに対して、またアーセナルでの将来についての発言がすこし話題になっていた。
ロベルト・マルティネスの冷遇に立腹のサンビ・ロコンガ「金輪際ナショナルチームでプレイしたくないと思った」
おとといのHLN via SportWitness via Arseblog。何次ネタ(笑い)。
このコメントの前提としては、彼が11月のワールドカップ予選や3月のフレンドリーで、ベルジャンNTスクワッドに招集されていたにもかかわらず、ずっとベンチだったということがある。彼は、マネジャーに冷遇されていると感じているようだ。
サンビ・ロコンガ:3月の代表試合のあと、彼(ロベルト・マルティネス)から連絡があったんだ。ぼくは、ほんとに怒ってたから。あのときは、もう金輪際ナショナルチームでプレイしたくないと思ったほどだ。まじムカついたよ。
マルティネスが云うには、彼はクラブでレギュラリーにプレイしている選手を優先したのだと。ぼくのトレイニングにも、完全には満足してなかったとも云った。
ぼくがハードワークしないバッドボーイ役を、彼にやらされるなんて思いもしなかった。ぼくにそんなレッテルを貼っておけば、やりやすいのだろうね。でも彼は、そんなことでぼくをプレイさせない理由を正当化できないよ。
もし、デ・ブルイネやアザールみたいなほかのスターたちがいないのに、それでもぼくがまだベンチにいるのだとしたら、つまりぼくにはチャンスはないということだ。彼らが選ばれればなおさら。
もしかしたら、マルティネスはぼくのクオリティを信頼してないのかもしれない。あるいはぼくのスタイルが嫌いか。でも、だったらそれをはっきり伝えてほしい。それなら、ぼくは彼の決断を完全に受け入れるよ。
これは思った以上に怒っていた。
公の場でここまで云ったら、もうマルティネスの時代ではチャンスはないんじゃないか。
さらにアーセナルでの状況について。
こちらはNTでの状況よりは、そこまでフラストレイションではないようだ。今シーズンここまでは、スタート5試合(ELが3、PLが2)含めて9試合でプレイしている。
サンビ・ロコンガ:正直、難しいよ。ぼくは、いまイングランドでもベストなクラブのひとつにいるのだから。
どこかほかのクラブなら、毎週プレイすることもできただろうが、ぼくにはそれは正しい解決策ではないんだ。ぼくは、いつも3-0とか4-0で勝つようなクラブでプレイするよりも、アーセナルで20分プレイするほうが成長できる。
このあとは、引用元の記事で追記になっていて、同じ場所での発言ではないかもしれない。
(アーセナルに残ったこと)それは個人的な決断。もう一年アーセナルで自分を試したかった。何が起きるかを観たかった。ぼくには、ここでだって成功できるクオリティがあると思ってるから。昨シーズンは、自分のベストレヴェルでプレイしていなかった。ぼくにはまだ証明すべきことがある。
昨シーズンの終わりには、気持ちが折れそうになった(I almost snapped)。エイジェントに連絡して、ぼくがアーセナルに残るのはいいアイディアと思うか訊いたんだ。彼は、ぼくの決断を慰めてくれた。成長のためにもっとプレイできる場所へいくべきだと、もしぼくが考えていたとしても。
昨シーズン21-22、アーセナル初年度のサンビのプレイタイムは、PLが19試合(1,130min)リーグカップが4、FAカップが1。
もし彼がレギュラーでプレイできると期待していたら、たしかに満足できる時間ではなかったか。去年はヨーロッパなしというアーセナルにしては珍しいシーズンで、それだけ試合数も少なかったから、彼のような立場の選手にはよけいに難しかったわけだが。
まあでも、そういうのも選手の自信や野心のレヴェル次第だなと。
ロブホやエルネニーのような、バックアップの扱いでも腐らない、少なくとも公の場で不平不満をあまり云わないタイプもいれば、ベルギーのような国からいきなりイングランドのトップチームにステップアップして、たった一年で今後どうしようかなんて、もう考えてしまう選手もいる。
彼は、アルテタからまったく信頼を得ていなかったみたいな状況ではなかったので、それでもそんなふうな考えが頭をよぎってしまうのは、やっぱり彼が野心家ということなんだろう。そういうメンタリティの持ち主。彼の現在のクオリティとそれのレヴェルが合致しているかどうかは、まだ疑問の余地はあるが。。ただの自信過剰じゃないことを、今後の活躍で証明してほしいものだ。
サンビのメンタリティといえば、All or Nothingのこのシーンが昨日twitterで共有されていた。ここは、あのドキュメンタリのなかでも屈指の名シーンだと思うだよね。スポーツマンガみたいだ。
Eddie Nketiah telling Lokonga to stop feeling sorry for himself for not playing and to wake up. “You think you are the fucking only one not playing my friend huh?” ????
Eddie’s had to deal with this for much longer than Sambi. He doesn’t even want to hear it#AllOrNothingArsenal pic.twitter.com/36IvBEnmE9
— wengerSheisty™️ (@lilkiwi_10) August 18, 2022
エンケティア:おまえ変わったな。ここに来たときからすごく変わったよな? なんですぐ変わっちゃったんだ。(苦笑いのサンビ)こいつ前はずっとニコニコしてたよな。
ESR:そうそう。すごくうれしそうにしてたよ。
サンビ・ロコンガ:だってプレイしてたから。
エンケティア:(ムッとして)だからなんだよ。おまえは自分だけがプレイできないとか思ってんの? なあ? 自分を哀れんでる暇あったら目を覚ませよメーン。
サンビもたじたじ。
ここは、サンビがプレイタイムがないとふてくされてるところを、よりよって同じかそれ以上に苦しんできたエディに諭されるという。
このふたりは1999年生まれの同い年。でも、アーセナルの先輩にトップクラブでのプロとしての仕事のタフさを教わる重要なシーンだった。
サンビは、ピッチの上でも証明する必要があるし、メンタリティの部分でも証明するものがある。
マルティネスが自分のトレイニング態度について不満を持っていたようだと、みずから言及しているが、アルテタは、そこをかなり重要視する。
彼は今後もやることがいっぱいだ。
がんばれサンビ。ファンにはいまいち人気がないみたいだが、このままフェイドアウトなんて残念すぎる。おれは応援してる。
おわり
がんばれサンビ!がんばれガナーズ!