こんにちは。
NLDが終わって、ELをやって、またすぐにリヴァプールの週末。このあとは、また北極で、そのあとがPLのリーズ(A)だから、やはり、10月はなかなかのスケジュールだ。シーズンのなかでも、もっともタフな期間のひとつかもしれない。
だが、われわれは勝っている。
緑がまぶしい。
これはプリシーズンの5試合も含まれているから、見た目で若干誇張されたところはあるものの、今シーズンからのこのチームはアレ以外は、すべて勝っているということだ。アレもチームとして敗けた気はしていないので、つまり、まだ実質敗けを知らない(※実質論法)。これは非常に価値があると思う。
今シーズンのリヴァプールはケガもあって、シーズン前の下馬評からすると、期待はずれではあるだろう。だが、いまも彼らの実力は疑うべくもない。
前回のアンフィールドでのPLブライトンは、ブライトンの健闘ばかりが強調されがちだが、あれだけやられても結局ドロウに持ち込んだリヴァプールの勝負強さは健在。間違いなく現在も最強チームのひとつ。
この試合は、もちろんアーセナルにとっては今年のチームのクオリティが本物かどうか試すビッグテストだし、また、リヴァプールにとってもリーグリーダーに勝って、そろそろ本来の勢いを取り戻すチャンスでもある。
歴史的に観ても、この対戦は4-4とか5-5みたいなスコアをやってしまうフィクスチャ。これは、みどころたくさんで、おもしろい試合になりそうだ。
日曜の試合をプレヴューしてゆこう。今回もプレヴューエントリをふたつに分ける。
アルテタの試合前コメント「われわれもレヴェルを上げていることを示すとき」
木曜には試合があったにも関わらず、めずらしく早いタイミングで行われた金曜のアルテタの試合前プレス会見。『football.london』より。
(この試合にどれほど自信がある?……)
アルテタ:ホームでプレイするさらなるエキサイティングな試合。このリーグでももっともタフな相手のひとつ。とても要求される試合になるだろうし、今回もチームはベストが必要になる。
(自分たちがここまで来たことを示すいいチャンス……)
どの試合も同じだ。もちろん、これはビッグマッチ。過去5-6年で彼らが示したレヴェルを観ても、みんなが注目する相手だ。そして、われわれもこうした相手に対し、レヴェルを上げていることを示さねばならない。彼らと競う準備はできている。
(これまでの悪い経験から学んだことから、なにをこの試合に活かせる?……)
わたしは、われわれがいまよりももっとよくなれることについて、とても意識的だ。自分たちのなりたいチームになるために、やるべきことはたくさんあるし、そのチャレンジは3日ごとに訪れる。
(ユルゲン・クロップは彼のチームが「取り組み途中」だと認めている。それは、アーセナルにはいいチャンスだと思う?……)
わたしはすべてのチームがそうだと思う。われわれも同じ。みんな、いつだってよくなりたいものだし、進歩させたい弱点はいつだってある。たしかなことは、彼らはすごいチームだということ。
(チームニュース?……)
ない。明日ならもっとわかるだろう。明日にはまたトレイニングセッションを行うし、そうすればもっとよくわかる。
(いまのフィクスチャリストがあまりにも多忙で、すべてのサブを使いロテイトするプレッシャーは感じる?……)
われわれに与えられたフィクスチャは前例のないくらいだとわかっている。なぜなら、ワールドカップのおかげであり、すべてその合間に行わねばならないから。
そしてすべてのチームが違う。すべてのスクワッドが違う。もしケガ人が出れば、もっと悪くなる。もし全員が起用できるなら、3日ごとにプレイできる選手がいるなら、それはイージーになる。
これは、われわれが経験して味あわねばならないことだ。なぜなら、現時点ではそれがこれからどうなるかわからないのだから。
(あなたのエヴァトンとのつながりが、リヴァプール打倒のモチベーションになる?……)
ああいう試合はほんとにインテンスだ。もちろん、いまは違う視点から試合を観ている。より冷静にならないと。日曜に勝つためには、要求されるだろうたくさんの違う側面に準備をしなければならない。だから、そのことはあまり気にしなくなる。
(いまファンとのつながりをどのように維持している?……)
彼らファンに、チームをサポートしてもっとレペゼンできる理由を与えつづけること。だが、聞いてほしい。われわれはこちらから頼むことはできないんだ。彼らが毎回生み出してくれる雰囲気はすばらしいし、それを毎回つづけて選手と一緒にプレイしてほしいが。
(今シーズンのリヴァプールのフォームには驚いている?……)
わたしは、リヴァプールを評価するためにここにいるのではない。われわれについて話すためにここにいる。
わたしが思うに、彼らがこの5年間やってきたことは、なんの説明もいらない。この5年で彼らがどのコンペティションでもやってきたことははっきりしている。だから、彼らがやってきたことは称賛する。
(アーセナルのマネジャーとしてあなたが得ているものについて、いまどれほど満足している?……)
わたしはこの変化にとても満足している。ダイナミックでクラブの周辺にある雰囲気と信念。しかし、もちろんわれわれは前を観ている。自分たちがどうなりたいか。われわれはまだそこにはいない。
(あなたは壊れたファンベイスを修復した。それは、試合のときに感じている?……)
先週話したと思うが、成功をどう考えるかだ。もちろん、それはトロフィを勝ち取ることでもある。しかし、自分たちの立場も理解している必要がある。
クラブとかつての環境がいかに壊れていたかを思えば、いまのそれは、それを達成するために関与したすべてのひとたちを賞賛できる。
(団結したファンベイスなしに成功は無理だと感じる?……)
もし勝って、もしそれがないとしたら。それは、どうしてそれがやれたのか意図をじつに毀損している。わたしには、その答えはノーだ(ファンベイスなしに成功は無理と感じる)。わたしにとっては、帰属の意識と関与の意識のほうがもっといい。
(今シーズンのサリーバがやっていること……)
彼が自分をエスタブリッシュしているやりかただと思う。そしてピッチでの彼の落ち着き。彼はそれをとても自然にやっている。全然派手なところはなくても。ただ自分であり、とても静かに。またとても自信にあふれている。
(彼はVVDの高みにもたどり着ける?……)
Wow。それはでかい質問だ! わたしは、現時点での彼にはとても満足している。彼はサリバであり、ほかの誰でもない。そして、彼に必要なのは自分のキャリアを築いていくことだ。
(アーセン・ヴェンゲルが、アーセナルはマンシティにつぐタイトル候補だと述べている件……)
クラブを深く愛し、熟知しているひとがいるというのはグレイトで、そんな意見があることも。ここからは、われわれはそれをピッチで示さねばならない。できれば、彼がずっと正しかったように、今回もそれが正しいと願う。
以上
サリバとVVDの比較について質問されたくだりは、この質問をしたプレスの念頭には『The Telegraph』でのジェイミー・キャラガーのコラム(※ペイウォール)があったようだ。そのなかでリヴァプールのOBはサリバをかなり称賛している。
キャラガー:サリーバは、ファン・ダイクのタイプのモダンCBだ。彼は最速のストライカーにも対処できるくらい速いし、空中でターゲットメンとも競える。ポゼッションでは、バックからプレイできる落ち着きがある。
イエス。(評価を与えるには)まだ時期尚早ではある。サリーバには、ファン・ダイクがリヴァプールで長期に影響を及ぼしたところへ行くまで、まだ長い道のりもある。だが、以前のアーセナルの脆弱に観えたディフェンスに、彼は即座に構造的なインパクトをもたらしている。アンフィールドにおける初期ファン・ダイクのエコーがある。
リヴァプールの側の人間からと考えると、これは大きな称賛でしょうな。
アルテタ「恐れが最悪の敵」
アルテタのコメントでは、football.londonのトランスクリプトにないコメントもあるようだ。『GOAL』より。
アルテタ:このような試合に勝つためには、自分たちは競えると信じることが必要だ。その部分がないのなら、恐れを抱くことになり、恐れは最悪の敵だ。とくにトップチームと戦うときは。なぜなら、そのあいだ、彼らは試合に勝つことだけにたくさん時間を使うのだから。
そのようなものを日曜の試合に持ち込んではいけない。スパーズ戦のときにはわれわれにそれはなかった。それと同じ。勢いがあるとき、できるだけ大きく引き離すことができる。心理的には、そこがとても重要だ。
わし、ラムズデールをあんまり信用できないんですよね。昨シーズンより微妙だし。
ほんとにトップトップ目指すなら、彼じゃダメだ。ビッグマッチでは点取られる未来しかない、ベンゼーマにちんちんにされそう、とかね。