ワールドカップも佳境に入り、セミファイナルに残るガナーはウィリー・サリバのみ。サカ大活躍のイングランドが敗退して、ワールドカップへの興味も薄れつつあり。イングランドの敗けかたはアーセナルっぽかったと云ってるひとがいて、たしかにと思った。
それにしても最後のアーセナルの試合からもう3週間近くもたつ。これは、さすがに退屈してきた。お茶碗でもチンチン叩きたい気分である。
さて、ジェズースが長期離脱&1月がだんだんと近づいてきたということで、このところアーセナル関連の移籍ニュースも徐々に増えてきた印象がある。
最近は、このブログでも移籍ニュースまとめをあまりやっていなかったこともあるし、このあたりでまとめておこう。
アーセナル移籍ニュースまとめ【2022年12月】
ミハイル・ムドリク続報。シャフタールがまた牽制?
最初はこの話題から。
いまも冬のアーセナル移籍が有力視される、シャフタール・ドネツクのWGミハイル・ムドリク(Mykhaylo Mudryk)について、昨日ファブリツィオ・ロマーノのtweetが注目を集めていた。
それによれば、一時はアーセナルに条件を大幅譲歩するという噂もあった案件ながら、クラブはあらためて安売りはしないと宣言しているようである。
Shakhtar director Srna: “Who wants to sign Mudryk has to pay big amount of money — otherwise our president will not sell him”, tells Marca. 🚨🇺🇦 #AFC #transfers
“Jack Grealish was sold for more than 100m and Mudryk’s level is not lower”, he added. pic.twitter.com/wffW9l7yml
— Fabrizio Romano (@FabrizioRomano) December 11, 2022
ロマーノ:Srna(シャフタールのディレクター)は、「ムドリクとサインしたいクラブは大金を支払う必要がある。そうでなければ、プレジデントは彼を売らない」とMarcaに述べた。
「ジャック・グリーリッシュは100m以上で売れた。ムドリクのレヴェルはそこより低くない」
ふむふむ。でもグリーリッシュと比べちゃいけませんな。ただでさえ彼は、PL provenでPLプレミア必至のHG持ち。さらに、ヴィラにとっては、できれば避けたかった同じリーグのいわばライヴァルクラブへの売却だったことも忘れちゃならない。移籍金が高額になる要素が満載だった。
この件は、先月末のニュースにクラブ側が危機感をおぼえたということなのかもしれない。そこで交渉術として、あらためて安売りする気はないと牽制した。みたいな。
シャフタールはムドリクへの要求を大幅譲歩&アーセナルへ? | ARSENAL CHANGE EVERYTHING
今後どうなるか観てみよう。すぐにわかることだ。
ジョアン・フェリックス?
ここ数日に限るとアーセナル界隈でもっとも騒がれていたのがこの件か。João Félix。ワールドカップでのパフォーマンスもなかなかだった。
Tema João Félix 🇵🇹
▪️El PSG, el primero en moverse.
▪️Mendes ha hablado con Chelsea, Bayern, Arsenal y ManUnited.
▪️Buena sintonía Mendes-Kia.
▪️El Atlético pide 130-140M€.
▪️Relación ROTA con Simeone.
▪️Jugador quiere un club top.@relevo https://t.co/KfxeuWFDGJ— Matteo Moretto (@MatteMoretto) December 7, 2022
フェリックスとシメオネが決裂して、彼の代理人であるジョルジュ・メンデスが1月の移籍先を探しているという。PSGがすでに動いているとかなんとか。クリスチャーノといい、ポルトガル人はよくボスとぶつかるな。。
ほかにメンデスが話をしているクラブとして、バイエルン、チェルシー、アーセナル、マンUの名前が挙がっていると。このなかでは、バイエルンはすでに興味を失っていると云われているようだ。
オーンステインは、アストン・ヴィラも候補だと云っている。ウナイ・エメリのヴィラ行きを手伝ったほど、オーナーとメンデスが親しいのだとか。
アトレティコの要求は、€130-140mというので、彼らは2019にベンフィカに支払った金額(TMによると€127m)をまるまる回収するつもりらしい。
まあアーセナル界隈で話題になっているといっても、多くのアーセナルファンは、クラブがほんとうにそのような金額で彼に行くとは思っていないわけだが。
基本的に、彼は23才とはいえ、すでにこの世界のスター選手のひとりで評価が十分に高まっている選手。ユースプロジェクトを推進するアーセナルのようなクラブとマッチしているとは思えない。
年齢やフロントならどこでもプレイできるヴァーサティリティなど、ジェズースの代替としてアーセナルには理想的なプロファイルには違いないだろうが、いまのアーセナルのチームビルディングのフェイズで彼のような選手に本気になるとは思えず。
アーセナルが彼に動くシナリオがあるとすれば、もっと条件を譲歩してもらえた場合くらいか(アトレチは売却を迫られている立場上、これはある程度はありえそう。ちなみに現在のMVは€50m)。ただ競合しているクラブは、もっと気前よく払いそうではあるので、どちらにしてもなさげ。
アトレティコは、半年ローン+買取OPのような条件も受け入れるという説もあるが……。純粋な半年ローンでいいなら、かなりありがたい?
最新情報としては、昨日のスペイン『as』によると、バイエルンが身を引いてから、PSGとマンUがもっともプッシュしているクラブで、そこに3番手としてアーセナルが入ってきたという。うそくせえ。
クリスチャン・プリシッチ?
チェルシーでトゥークルにあまり大切にされておらず、夏にも移籍の噂が絶えなかったプリシッチ。ボスがポッターに代わってもチームでの状況はあまり変わっていないということで、いまも移籍の噂はかなりある。チェルシーとの残り契約は1.5年で、この冬になくても、夏の移籍は避けられそうにない。
しばらく前から、アーセナルも彼に興味を持っているクラブのひとつとしてよく名前が挙がっている。ほかにマンUやニューカッスル。
Arsenal rush Chelsea into January decision as Pulisic transfer stance clear
右足ながら右でも左でもプレイできるウィンガーで、スキルフル&ドリブルでの単独突破も得意。アーセナルがいまチームに加えたいタイプではある。
どうだろう。
オーナーのKSEは、USの選手を取ってアメリカでのアーセナルFCのプレゼンスを上げたい?みたいだから、彼のようなアメリカのスーパースターに、アーセナルが動くモチベーションはあるっちゃあるのだろうが、個人的には彼のクオリティにあまり確信が持てない。
24才と若く、ドリブルが得意なウィンガーといった彼のプロファイル自体は、アーセナルがいま補強したい部分とかなり合うものの、アーセナル戦での彼を思い返すと、試合から消えていることがけっこうあってあまりいい印象がない。チェルシーでも、ふたりのマネジャーに重宝されてない理由も考えてしまう。
チェルシーの要求は£40-50mとかなんとか。基本的に彼らは売りたがっていて、あと半年待てば残り契約1年でバーゲンになる可能性もある選手に、この金額設定がふさわしいかどうか。
もっとも昨日の報道によると、Armando Brojaがフレンドリーマッチでケガをしてしまったそうで、チェルシーは1月にプリシッチを手放せなくなる可能性もあるようだ。
メンフィス・デパイ?
ワールドカップスターズのこのひとも、しばらくアーセナルのターゲットとして話題になっている。
『Mirror』がニュースソースとして挙げていた一昨日の『Tutto Juve』によると、バルサとの残り契約半年のデパイにはたくさんのクラブが興味を持っているが、ジェズースを失ったアーセナルがそこに参戦してきたという。彼はもう残り契約半年だったのか。しらんかった。
1月から、彼は移籍先クラブとプリコントラクトが結べる状況だが、アーセナルはそれに先んじて(低い金額で)バルサと話をまとめようとしているとか。
デパイは、ウィングやストライカーとしてもプレイでき、ゴールもできるジェズースに似ているタイプとも云われるいっぽう、「まったくプレスをやらない」という評価もあって、ぼくは彼がアーセナルにとっていい選手なのか悪い選手なのか正直よくわからない。
ただ、年齢が28才でサラリーはかなり高給だろう選手を、いまさらアーセナルが本気で狙うんだろうか。
ゴンサロ・ラモス?
アーセナルはジェズースの代替ストライカーは取らないなんて云われつつ、なんだかんだストライカーの噂がけっこうある。
ワールドカップのスイス戦でハットトリックをやって一躍注目された、ベンフィカのゴンサロ・ラモス(Gonçalo Ramos)。彼はベンフィカでも、今シーズン21試合でG14 A6とハンパない。
彼とリンクされているクラブは、チェルシー、マンU、アーセナル。それとレアル・マドリッドら。
とはいえ、ベンフィカは彼を1月に売る気はないようだ。『GOAL』より。
ルイ・コスタ(ベンフィカのプレジデント):われわれはシーズンを勝つことしか考えていないので、どの選手も退団はない。(リリース)クロウスを発動させでもしないかぎりは。それが現時点でのクラブの基本方針だ。
わたしがサポーターに約束できるのは、今年はじめのわたしがやったこと。これはスポーティングプロジェクトであり、財政的なものではない。幸いなことに、われわれはいま財政的な問題を抱えておらず、選手を売る必要もない。
リリースクロースがいくらなのかが問題。ルイ・コスタなつかしい。
フェラン・トーレス?
デパイのほかにバルセロナからもうひとり、アーセナルが関心を持っていると伝えられるスペイン代表FW(おもにLW)。
シティからトーレスを買って、たった1年でバルサが売りたがっていると主張しているのは『Daily Mail』。
この記事によると、彼はアルテタの1月のターゲットであり、マネジャーのチャビ・エルナンデスが選手を気に入っておらず、去年彼にした投資(£46.3m)を回収したがっているという。ただし、彼らはすでにその満額を回収できるとは期待しておらず、もっと安い金額でもオファーを受け入れそうだと。
彼に興味を持っているクラブは、アーセナルのほかに、ACミランとトテナム。
たしか、夏にアーセナルがトーレスに向かった際には、チャビが彼を手放すことを反対したと報道されていたはずだが、今度は損切覚悟で手放したがっているという。これらの報道が正しかったのなら、半年でなにがあったのか。ワールドカップでもプレイしていたし、パフォーマンス問題だったとも思えず。
ぼくは選手のクオリティはよくわからないが、22才のスパニッシュで、元シティ。アルテタがほしいならきっと間違いないんだろう。
現在のMVは€35m。それくらいの金額レンジなら、1月か来年夏にひょっとしてという気はしないでもない。
デュサン・ヴラホヴィッチ?
アーセナルがヴラホヴィッチへの興味を再燃させているというニュース。一昨日の『ESPN』。
このひとせっかく憧れのユヴェントスに移籍したのに、あんまりうまくいってなかったようで。早くもユーヴェは彼を手放したがっているという。
ただ、このESPNの記事のネタ元が悪名高いイタリアメディア(calciomercato.com)なので、あんまり信用はできない。
4-5つのクラブの争奪戦をアーセナルがリードしているというが。
現在の彼のMVが€80m。2年ローン+€30m買取オプションくらいでオファーしよう。イタリアのクラブにいつもやられるやつ。
ユヴェントスといえば、今週末はエミレーツで彼らとフレンドリーがあるので、そこで彼のプレイを観られるかもしれない。いい機会だ。
Estevão Willian 15才? “メッシーニョ”?
パルメイラスといえば、アーセナル的にはDaniloがひきつづきCMの有力ターゲットと云われているが、こんなニュースもある。
『GOAL』によると、アーセナルはパルメイラスとまだプロ契約もしていない15才、通称「メッシーニョ(Messinho)」と呼ばれるEstevão Willianに接触しているようだ。
彼はすでにU-17でプレイしていて、ヨーロッパのビッグクラブの関心をひいている。PSGのオファーが断られたあと、アーセナルとバルセロナが彼に接触しているということ。
といっても、2025に彼が18才になるまでは海外へは行けないらしい。
ちょうど昨日、レアル・マドリッドがやはりパルメイラスのEndrickという16才の少年と巨額契約したのがニュースになっていたが(総額€70mとか)、それと同じようなことをアーセナルとバルサは狙っているようだ。
メッシーニョというくらいだから、メッシみたいな選手なのか。
Evan Ndicka(エヴァン・エンディカ)と来年夏フリー移籍で合意?
最後にDFの噂。
3日前の『football.london』によれば、アーセナルがフランクファートのフランス人DF、Evan Ndicka(23)とフリーエイジェントになる2023夏の移籍で合意したという。まあ、これもイタリアンメディア(il Romanista)がソースなんだが……
このひともしばらく前から、アーセナル界隈で名前はちらほら見かけていた選手。
左足CBということで、ガブリエルのポジションでプレイできる待望のLCB(TMによるとRCBでもLBでもプレイ可能)。
あまり注目されていないが、本来はガブリエルしかいないLCB(左足)も重要補強ポジションのひとつだったので、そこが解決したとなるとすばらしい。しかもフリーエイジェントなら。ちなみに現在のMVは€32mとなかなかのもの。
ひとまず以上。
アーセナルのつぎのフレンドリーは、明日12月13日(火)(日本時間23:00)のACミラン。