『MNFスペシャル ミケル・アルテタ』
これがSkyで放送されたのが、水曜? お知らせtweetsを観て、日本でも観られないかなあと思ったら、番組の一部がYouTubeやSky Sportsのサイトで公開されていた。
聞き手は、Skyパンディットとしておなじみのジェイミー・キャラガー。
これのほかに、試合映像を使ってミケルが試合を解説する映像もあるようだが(たとえばこれ)、こちらの動画はまとまって公開されてないようだ。
こちらの番組のトランスクリプトをArseblog Senpaiが、まとめてアップしていた。さすがアニキ。がんばってYouTubeの書き起こしをやろうとしてた、おれのような英語が得意でないブログ者はしびれましたね。
Mikel Arteta’s “Monday Night Football Special”- full transcript
ここから気になる部分をいくつか、ファンベイスで話題になっていた部分など、ピックアップして紹介しよう。全体はArseblogを訪問してくだされば。
大きな部分を占めるキャリアに関する部分は、省略する。30のときにまだ現役なのにペップからアシスタントになれと口説かれたとか、ここもけっこうおもしろい。
(オバメヤンの件……)
アルテタ:わたしが(単独で)その決断をしたのではない。われわれがクラブとして決断した。もちろん、わたしも感じていることを提案したが。もし、望む場所にたどり着きたいのなら、それをする必要があった。
だが、わたしは選手ひとりを指差したくはない。それは複数の選手だった。(選手の放出は)戦略の一部であり、われわれが築こうとしているものの一部だった。
結局は、そのプロセスのなかで、もっと早く前へ行きたいときに、ボートをつなぎとめて、おもりを置いている人間たちがいたということ。
悪いが、われわれはもっと速く動きたいし、クラブにダメージを与えているもののための時間も余裕もない。そしてみんなで決断をした。
(若い選手たちの獲得……)
われわれの意見では、そうでなければダメということ。リスクを取る。かつてのわれわれも、すでに評価のある選手をリクルートしていたし、自分たちのやりたいように方向転換することができた。
われわれが信じたのは、彼らが持っている、まずは正しいパーソナリティ、このリーグでプレイできるフィジカルの強靭さ、知性、才能。それを成長させる。わたし個人としては、そういう選手の才能を伸ばしたり、インスパイヤするのは大好きだ。
ここまでは、それはかなりうまくいっている。
22-23のPL戦術解説:クリスタル・パレス(A)
※以下は、試合映像を観ながらのやりとり
(ベン・ホワイトのライトバック……)
その考えは去年からすでにあったが、そこでわたしがやらせたいようなプレイができる選手でリプレイス可能とは思っていなかった。
そして去年マルセイユでかなり成長したサリバが来たとき、わたしは、われわれはすぐにそれに適応しなければならないと云ったんだ。そのときわたしの頭のなかには、アレックス(ジンチェンコ)にそれをやらせなきゃならないという思いがあった。
そういう流れで、わたしは彼(ホワイト)をわたしが望むかたちでチームにフィットさせることができた。
リヴァプール(H)
(サリバについて……)
それはわれわれに欠けていたものというわけではなくて、彼がもたらしたクオリティなんだ。
まず第一に、わたしはCBポジションを個人のものだと観ていない。それはパートナーシップであり、パートナーシップというのは、ふたりのあいだのケミストリみたいなものがなければならない。ふたりのクオリティがお互いを補完する。初日から、彼ら(サリバとガブリエル)はクリックしていた。
ときどき、マーケットにいるとき、あるいは選手がローンから戻ったとき、予想できないことがある。だから、それがうまくいったのは、正直ラッキーだった。
サリバがもたらしたもの、それはフィジカリティ、試合の理解、それとたくさんの落ち着き。
(サリバとほかの選手との違い……)
(1 v 1での強さ)彼がそれをできるのは、彼がオープンスペイスでの守備を喜んでやるから。彼は1v1状況が大好きだし、たとえばこのシーンはとくに、ピッチの中央でボールを奪われたとき、それを奪い返さなければ相手にゴールを脅かされてしまう。そのチャンネルは守れない。
そこで決断をする必要があり、彼は極めて上手に瞬時にそのような決断をする。
スパーズ(H)
(ハイプレスとジンチェンコ……)
アレックスがいればチームに柔軟性がもたらされる。彼は元MFであり。わたしがシティにいたとき、彼の全キャリアはMFであり、ウィンガーだった。われわれが彼をコンヴァートしたんだ。
フルバックとして、彼は快適にインサイドでプレイできる。彼はそれをNTでもやっているが、同時にアウトサイドでも完璧にプレイできる。
彼がそのようなヴァーサティリティをもたらすおかげで、相手には不確実になり、シェイプを変えて相手を引き付けることもできるし、スペイスも攻撃できるようになる。
(相手がペナルティエリアを埋めている状況でボックス外からのショッツを試みること……)
どのマネジャーもあれをやる。われわれは、彼らがどうボックスとスペイスを守るのか分析しようとしている。ボックス内にいる選手と、どんな振る舞いがあるのか。
ピッチというのは大変に広いので、そこにはつねにスペイスがある。だから、相手を引き付けて、そこを使わねばならない。だが、PLではそれがとても狭い。窓が開いていても、すぐに閉じてしまう。その窓にボールを通すには、かなり素早くパスせねばならない。
われわれはそれをなんとかうまくやれるようになっていて、以前とくらべても、どんどん上手に、どんどん速くやれるようになっている。
(ボックス外からのショッツが少ない……)
もしかしたらそれは、この国の文化に反してるのかなとも思う。なぜなら、エミレーツではトーマスがボールを持つたびに「シュー!」と観客に要求されるから。追加のパスが必要なときもある。
われわれは、そこで一定量のショッツがあっても、ゴールのパーセンテイジが極めて低いことがわかっている。だが、あのすごいのが決まったということは(パーティのゴール)、彼が正しい決断をしたということなんだろう。
レスター(H)
(ジャカが高い位置でプレイしている……)
それは必要性なんだと思う。このスクワッドがさらなるレヴェルに進化するために、もっとゴールを奪うために、もっと支配的になって、もっとファイナルサードでのリソースが必要。そのための変化を必要としていた。
わたしは2年めのシーズンの終わりに彼と話した。キミの脳みそのどこかをアンロックする必要があると。
快適で自信マンマンでプレイできるエリアでずっとプレイしていて、試合にどうやって勝つのかを忘れてしまう。それはファイナルサードなんだ。
キミがそれをアンロックしないのなら、チームはそれができる誰かを見つけねばならない。彼はすぐにそれを受け入れたよ。
彼は非常に賢い選手であり、プリシーズンにもかつてないほどフィットして、スリムになって現れた。彼は、われわれがチームをさらなるレヴェルにしたいなら、自分の役割の変更が必要だとわかっていたんだ。自分もそこでプレイできるクオリティがあるとわかっていた。
彼にとっては、そこでプレイし、フルバックで(よりInvertedに)プレイし、もっと高い位置でプレイするという、そのトライアングルが、うまくいった。
(ジャカはアーセナルのどのマネジャーにも選ばれている……)
そのとおり。NTでだってそうだ。彼は特別な人物で、とても率直で、とても正直。とても忠誠心があり、自分のやることに情熱的。そういう誰かがそこにいたら、助けたくなってしまうものだ。守って、彼が持つ才能を開花させたくなる。
彼はいくつかミステイクもやらかしたし、そこから学びもした。でも、彼はつねに逆境や困難から逃げようとしなかった。それこそ、すべてのマネジャーが選手に望むものだ。
彼のことは信頼できる、彼はファイトする、彼が壁を打ち破る。それがわかっている。それを選手全員に期待する。
以上
内容が豊富で、結局いっぱい省略したごめん。途中で別のエントリにすべきだったと後悔した……
おわり