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アレックス・ジンチェンコ独占インタヴュー by Sky Sports「ミケルはシティのときからさらに進化している」

昨日、『Sky Sports』がアレックス・ジンチェンコの独占インタヴューを公開していた。

Oleksandr Zinchenko exclusive: Arsenal defender discusses Premier League title charge, Gabriel Jesus’ injury and how his love for the Gunners almost got him sacked

ジンチェンコは現在、アーセナルのドゥバイキャンプに参加しており、あいかわらずふくらはぎのケガに苦しみながらも、復帰に向けて調整に励んでいるようだ。

ドゥバイのファンに、PLのリスタートとなるボクシングデイのWHUには間に合うと約束したり、復帰の目処はたっていると思われる。

そんな彼がインタヴューに応えた。Here we go.



ジンチェンコの独占インタヴュー by Sky Sports【2022年12月】

アーセナル愛

ジンチェンコ:(アーセナルでプレイするのが夢だとカメラの前で話した、シャフタール・ドネツク在籍の14才当時)「撮りなおさないと、キミはクラブから追い出されるぞ!」って云われたよ。「シャフタールのためにプレイしたいと云うんだ、アーセナルじゃなくて!」。笑えるよね。あのヴィデオを探さなくちゃ!

ぼくが住んでる地域にはアーセナルのファンがすごくたくさんいるんだ。犬の散歩をしているときにもよく見かける。彼らの応援や、きっとクラブがなにかを成し遂げられると信じてるのはすごい。

彼らのひとりと話すだけで、どんなにエナジーを与えてくれるか。想像もできないかもしれない。

アーセナルのタイトルチャレンジ

(タイトルも信じてる?)ぼくらはそこまでは観てない。ぼくらは、毎試合に集中して、一歩づつやっていく必要がある。

ファンの応援は間違いなくすごいし、彼らには最高のものがふさわしい。でも云っているように、そこに必要なのはふたつのことだけなんだ。ハードワークと信念。さらに云えば、一貫性。進歩には限界がないし、どんなディーテイルにもその余地がある。すべてのポイントが非常に重要なんだ。

ぼくはそれを過去の経験から知っている。

ぼくはシティにいたとき、自分たちのほうが相手より強かったのに、たくさんのとても重要なポインツを失った。なぜならフットボールでは何でも起きるからさ。もし自分たちにゴールのチャンスがあるなら、そのすべてをゴールする必要がある。

ジェズースの不在とエンケティアへの信頼

もっとも重要なことは、全員が謙虚でプロフェッショナルであること。いま観てもわかるように、ぼくらにはストライカーがたったひとりしかいない。だが、ストライカーなしでもプレイできる。全員が彼(ジェズース)の役割をプレイする必要がある。いまが、シーズンでもっとも重要で、大きなもののためにファイトしないと。

ぼくら全員が彼をサポートしている。もちろんチームにも大きな痛手だ。彼がこのクラブでやってきたことのインパクトはすばらしい。ぼくはもうしばらく彼のことを知っているが、彼は偉大な戦士であり、間違いなく彼はもっともっと強くなると思う。

ぼくがここに来てから、彼(エンケティア)もずっとすばらしい。正直、昨シーズンも彼にはかなり驚かされた。彼のアビリティとクオリティはすごい。彼にはすばらしい可能性と未来があるのは間違いない。

彼のハードワークたるや。ぼくは彼にはまったく疑いを持ってない。間違いなく、彼はチームを助けることになるし、彼もまた自分にかかるちょっとしたプレッシャーも理解しているだろう。残りのシーズン、自分がどれほど重要になるか、彼はあらためて認識すべきだろうね。

シティからアーセナル。尊敬するアルテタ

(2019年、19才のとき)ぼくがマンシティへ移籍したとき、彼(アルテタ)はすでにヘッドコーチになる準備はできていた。彼のアドヴァイスのことごとくが、とても重要だった。それは完全に選手が聞きたがっていたものだったし、とくに若い選手にはそうだった。

毎回のトレイニングセッションのあとには、彼はよく多くの若い選手たちとワークやエクササイズをしていた。そこでする話やアドヴァイスはとてもとても重要だった。あれは彼のすごいクオリティだ。

元トップフットボーラーには誰でもなれたとしても、何を云うべきか、いつ云うべきかはわからないかもしれない。彼にはそのクオリティがあるんだ。

ぼくがアーセナルに来てからは驚きっぱなしだ。彼はぼくが最後にシティで観たときから、あきらかに進歩している。すごいよ。彼はマネジャーとして今後も活躍することになるのは間違いないだろう。そうなってほしい。

PL再開へ意欲

もしかしたら、ここでぼくらがまったりしてると思ってるひとがいるかもしれない。けど、そうじゃないんだ。準備のために、やれるだけハードワークしている。

それがぼくらがやっていること。あとは残りの選手たちが戻ってくるのを待っている。何人かはまだワールドカップにいるから。それも、少しづつ戻ってきている。

そろそろ、チームはフルに近づいてきてるよ。

以上

 

ウクライナの戦争について言及がないのは意外だった。これまでその手の取材もたくさんあっただろうから、あえて、かもしれない。

それにしても、このひとは謙虚でまじめで冷静で落ち着きがあって、模範的な生徒という感じでいいですな。彼は間違いなくこの世界のスター選手のひとりだろうが、エゴい印象がまったくない。いまのアーセナルのチームに必要なメンタリティそのもの。あとは、ケガさえなければなあ。

さて、発言のもろもろ。

まずは「ミケルはシティにいたときよりさらに成長している」。当然とも思えるし、やっぱりすごいことなんだろうとも思える。

なんなら、アルテタはマネジャーとしてはまったくの駆け出しであり(初年度からとてもそんなふうには見えんかったが)、いわば成長期にいると思えば、ジンチェンコのコメントもうなずけるものがある。

いきなりアーセナルという超絶プレッシャーのかかるビッグクラブで、しかもCovidもあったりで激動のスタートだったから、よけいに早く成長をしているのかもしれない。ついこないだアーセナルに来たと思ったら、あの問題を抱えたチームをもうタイトルを争うチームにしちゃったんだから、まいった。

それと、ジェズース不在で注目が集まるエディ・エンケティアを高評価。彼をずっと近くで観ているからこそなんだろうと思う。

ただ、冬ウィンドウを間近に控えて、ストライカーの補強なしでいいのかどうかはファンのあいだでも意見は分かれているように思える。ちなみに昨日のロマーノによれば、バロガンのローンからの呼び戻しの議論はまだないらしい。

エディにガビーの代役が務まるかどうか。

ジェズースがケガをして以来、このふたりのスタッツの比較というのは各所でされているのだが(このグラフィックもこの記事中のもの)、いかんせん、エンケティアのサンプルサイズがいつも小さすぎるのだよね。今シーズンもエンケティアはPLではまだスタートがなく、プレイの条件を比較対象に合わせるのが難しい。

昨シーズン終盤のチームと今シーズン序盤のチームではだいぶ違うし。

要するに、エンケティアのジェズース代役(PLでレギュラーCF)というのは、わりとやってみないとわからないところがある。ある意味で賭け。個人的には、楽観的だけども。

エディがこの件で語ったコメントがある。一昨日の『football.london』より。

エンケティア:彼(ジェズース)とは話して、早く回復できるよう祈ってると伝えた。ワールドカップから離脱するなんてナイスなものではないし、ましてやぼくらのチームのビッグプレイヤーだから。彼を失うのは痛い。みんなが彼の回復を願ってる。

もちろん、ぼく自身にはチャンスになる。残念ながらフットボールではこういうことは起きるから、そのときのために準備をしておかねばならない。ぼくはずっとハードにやってきて、シーズン中ずっとハードにやってきた。だから、チャンスが来ればぼくがそこへ入ってチームを助けられるとわかっている。

エディには、ブレイクしてもらいてえなあ。

 

おわり



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