ヤコブ・キヴィオールの移籍金、契約内容
TMによるとアーセナルが支払う移籍金は€25m(£22m)。€20m(£17.5m)と伝えているメディアも多いので、25mはボーナスを含めた総額かもしれない。
契約期間は2027までの4.5年契約で、1年の延長オプション付き。5.5年と伝えるメディアもある。
サラリーは、ロマーノによるとグロス(税金等含む総額)で年俸€3mということ。週給に換算すると、約€57kpw(£50kpw)。妥当?
キヴィオールは複数クラブが狙っていた逸材。レヴァンドフスキも絶賛
彼の噂を初めて聞いたときには、セリエA? 無名のLCB? もしかしてNewパブロ・マリー?とつい心配になってしまったが、彼を狙っているクラブの名前を聞いてちょっと安心したところもある。
アーセナルのほかに彼を狙っていたクラブのなかには、Chelsea、Milan、Juventus、Dortmund、Leipzig、Napoliのようなクラブが含まれていて、とくにドルトムントやライプツィグのような目利きクラブが含まれているのは、吉兆に思える。
チェルシーが入っているのもいいね。
一時、Speziaがドルトムントの€22mのオファーを断ったというニュースがあったので、€25mの金額でアーセナルが決着できたなら、わりとギリギリだったのかもしれない。あるいは選手本人が熱望したか。
彼の選手としての評判については、アーセナル公式を含め各所で伝えられている、同郷レヴァンドフスキのキヴィオールについてのコメントがある。
レヴァンドフスキ:聞いてほしい。これがほんものの選手だよ。ぼくはオランダとの試合前のウォームアップで気づいたんだ。トレイニングでも、そういうのを観るのはとても難しい。試合での彼を観たら、もうふつうではなかった。マジですばらしいポテンシャルだ。
ほう。
ロマーノは、アルテタの説得が選手に刺さったという、契約完了前の代理人のコメントを伝えていた。
ヤコブの代理人:元日の直前に、彼はミケル・アルテタと電話で話した。かなり突っ込んだことも…… 彼はそれで魅了されたんだ。
ヤコブは月曜か火曜にアーセナルとサインするよ。ユナイテッドとの試合もVIPボックスで観るだろう。
ミケル…… なんという人たらし!
今回も秘密裏に交渉を進めたエドゥと仲間たちに拍手
トロサールの移籍ともかぶった時期があったので、やや注目度の低い移籍案件になっていたが、今回もまた藪から棒タイプの移籍案件であり、先週金曜日に「Kiwiorがアーセナルに€20m~で移籍する」と、公にニュースになった時点ではもう取引が決まりかけていたような状況だった。
金曜に発覚して、契約が発表されたのが月曜。マンUとのビッグゲイムも行われていたなかで、中二日の早業。
もちろん、クラブはもっと以前からこの取引に動いていたはずだが、その動きに目ざといジャーナリストたちもまったく気づいていなかった。
それの何がいいかって、メディアが気づいていないということは、ほかのクラブも気づいていない可能性が高いわけで、無駄な競争をせずに済む。移籍金が釣り上がるなんてのは最悪のパターン。
クラブの内部をリークする人間がいない。あるいは、情報が厳しく管理されている。いずれにしても、健全なクラブの姿。
今回もエドゥ、ガーリック、移籍関係スタッフの努力が実った。ありがとうありがとう。
おれの雑感
さて、キヴィ。
左のCBは、現在ビッグガビがスーパーなパフォーマンスをつづけているところなので、彼はあくまでデプスとしての補強になるのだろう。
したがって、当面はカップ戦でのプレイがメインになるはず。とはいえ、シーズン後半はFAカップとELもあるため、出番は少なくはない。あ・FAカップはつぎがシティなのですぐなくなる可能性もあるか……
いずれにせよ我慢づよく、チャンスを待ってもらいたい。リーグへの適応も課題。22才なら、時間はたっぷりあるし、まだまだ未来が長い。
redditなどの反応を観ると、今回はセリエAからの獲得ということで、トミヤスの案件を想起するファンもそれなりにいるようだ。そしていいイメージがある。
トミヤスは今シーズンはレギュラーを奪われてしまって、プレイタイムは減っているが、それでも多くのファンがいまも彼の獲得は大成功だと思っている。今日のインフレした市場感覚からすれば、彼のクオリティであのコストはまったくのバーゲンだった。
今回のヤコブ・キヴィオールの獲得も、そんな成功例になってもらいたいですね。
なにはともあれ、Welcome to The Arsenal Kiwi!
おわり
マガリャンイスが鉄人すぎるせいであまり表面化してなかったですけど、絶対に必要な補強ポイントだったと思います。
世界的にも貴重な若い左利きのCBを取れたのは本当に大きいですねー!