どうも。
昨日、このブログでもアーセナルの2023冬の移籍についてはまとめて、一息ついたつもりだったが、それが終わったあともメディアでは続々とそのレヴューをやっていて、なんだかまだ興奮冷めやらぬ?といったところ。
移籍金でも、この冬はイングランドの冬ウィンドウの記録を更新したようだし、大局的にはポストCovidで反動もあったりで、各クラブが積極的に動いたという理由もありそうだ。
そしてアーセナルとしては、けして理想的な補強にはならなかったものの、英国メディアの評価は総じて低くない。ぼくもそう思う。
ただ、基本的には、ぼくも含め多くのファンがそういうポジティヴ寄りのスタンスだとは思うが、あくまでひいきクラブを観る目だ。
中立的・客観的な目線の『BBC Sport』のレヴューが、フェアな評価に思えたので、今回はそれを紹介したい。
Have Arsenal done enough in transfer window?
昨日の当ブログのまとめエントリのつづきのようなものとして読んでもらえれば。
アーセナル2023冬の移籍ウィンドウまとめ | ARSENAL CHANGE EVERYTHING
『この1月、ミケル・アルテタのガナーズはPLを勝てる十分な補強ができた?』 by BBC Sport
フェアに云って、2004以来のタイトルを狙っているリーグリーダーにとって、1月の移籍ウィンドウは、理想的に運んだというわけではなかった。
彼らのふたりのトップターゲッツ、Mykhailo Mudrykはロンドンライヴァルのチェルシーを選び、いっぽうMoises Caicedoは、ブライトンから繰り返し拒絶された。
それが、レアンドロ・トロサールとジョルジーニョを連れてくることにつながった。彼らはセカンドチョイスだと思われているが、ここでふたりのトップリーグ経験者をそのように観る必要はあるだろうか?
1992にPLが開始してから、アーセナルは、19試合消化して2位を5-8ポインツを引き離してトップにいる9つめのチームだ。これ以前の8チームでは、たった2チームだけがPLタイトルを届かなかった。PL初年度92-93のノリッチと18-19のリヴァプール。
4年前のリヴァプールの失敗は、現在のアーセナルの最大のライヴァルであるマンシティが彼らに競り勝ったことを考えると、とくに重要だ。
では、彼らは1月の機会を逃してしまったのか? あるいは、アーセナルは最小限の冬のビジネスでも、もうすでに十分なスクワッドを持っているのか?
「ウィニングメンタリティを持つジョルジーニョは、賢い契約」
一部には、チェルシーからジョルジーニョを獲得したことは、失望だとも捉えられている。ブライトンの21才MF、Caicedoを逃したあとの、せいぜいプランBにすぎないと。
31才の選手を短期契約で獲得することは、アルテタのガナーズのリクルートメントポリシーにもフィットしない。それは、ガブリエル・ジェズース、オレクサンドル・ジンチェンコ、マーティン・オーデガードのように、20-25才を連れてくる方針だ。
だが、それを一旦置いておくと、ジョルジーニョを連れてきたことは、ほとんど無形の領域ともいえる「勝利の技術」という、アーセナルのキーエリアを強化することになる。
「ジョルジーニョはクレヴァーな契約だと思う」元トトナム、英国代表ストライカーのDarren Bentがtwitterで述べた。「PLで経験豊富で、ウィニングメンタリティがある」と。「ただ、わたしの懸念は、ポゼッションを失ったときかもしれない。モビリティの点。それでも、いいビジネスだった」
『The Times』のチーフフットボールライターであるHenry Winterも、それに同調した。「アーセナルファンの一部がジョルジーニョに反感を抱いているのが理解できない。経験豊富で、勝者で、ブレイクアッププレイができ、ポゼッションを無駄にすることがほぼない(想像力には欠けるが – *unimaginative)。ちょっと遅くたってアーセナルにはいいカヴァになる」。
前述した、ジェズースとジンチェンコのデュオは、マンシティではほとんどすべてを勝ち取ってきた。だが、ジェズースは少なくとも3月までアウトであり、ジンチェンコはここまでのシーズンの大半をケガで失っている。
Copa del Reyを勝ったことがあるオーデガードさえ、アルテタの下では2020FAカップしか取っていない。そのファイナルでは、ジャカ、ホールディング、ティアニー、エンケティアがプレイしている。
かたやジョルジーニョは、2021には、EURO、CL、スーパーカップを同じ年に取った最初の選手になった。その3つのファイナルでプレイしている。
元トッナムのMichael Brownは、この移籍についてアーセナルにとっては「信じられないサイン」になりうると考えている。
以上
ジョルジーニョに反対してるひとって、実際はどれほどの割合でいるんかね。#EduOutがトレンドに入ったとき、ぼくもそのタグで一連のtweetsをざっと観てみたけど、たしかに不満を表明していたひともいたし、そのタグを使って「そんなの馬鹿げている」とさらに反論しているひとの割合もけっこういて、実際にどれだけのひとが純粋に反対派なのかよくわからない。
アーセナルが妥協して?ジョルジーニョに行ったことに対して、感情的に納得いかないというファン心理は、まあ理解できなくもないが、クラブにとってはちゃんと合理性はあるように観えるのだが。
駄々をこねているのかな?
まあ、いいか。
さて、BBC Sport。一般的な目線でも、やっぱりこの冬のアーセナルのやったことはメイクスセンスだったと思われているよねと。
よかったよかった。
参考までに『Sky Sports』の同テーマの記事も置いておこう。
アーセナルの22/23シーズン後半に向けたスクワッドデプス
これはまとめエントリに入れるべきだったけど。昨日の某twで気が付いた。うっかり。
チェルシーのクレイジーなデプスを観たあとだと、さっぱりしていていいな!
このなかには、ジェズースやスミス・ロウなど、いまいない選手も含まれているので、実際はこれよりも薄いわけだが、まあいずれ戻ってくるとして。
冬ウィンドウ前にくらべると、さらに断片化を最適化した感じがあるのではないか。しかも、LCBのバックアップが埋まって、LW、DMではバックアップが強化された。
このチームは、すこしづつでもちゃんと前進しているよ。
やったね☆
おわり
カイセドについては、ブライトンが(いつも通り)値札を付けないだけじゃなく、そもそも交渉もする気なかったのでもっと入札金額上げればとか、そういう問題じゃない気がしますけど、チャンスがあったはずってファン多いですよね。
ブライトンの立場で考えると夏に大幅黒字、チームも好調で冬に売る必要もない主力売る影響を避けるのは、まあ当然の判断。
The athreticのムドリクの記事読むと、ムドリクは結構博打案件なのかなぁと思ったので結果トロサールで良かったです
まぁ勿論彼が成功する可能性もあるわけですが
就任して間もない頃のアルテタが、たった一度の移籍市場で、今のスタメンを(あるいは欲しい選手を全て)揃えられたとしたら、どんな成績だったんでしょうね。
というのも、なかなか成績が上向かないチェルシーが、ポッターに対して懐疑的になっている雰囲気を見ていてふと思いました。
「戦術理解度が高く」「即フィット出来る」選手を好む傾向にあるアルテタなら、あそこまで酷くはないのか?あるいはそれでも時間が必要なのか?
まぁ、首位なんで、なんでもいいですけど。
チェルシーLWGに関しては現状ムドリク微妙以下でマドゥエケの方がベター、スターリングがベストという感じでしたね。
ムドリクnextぺぺ説もあながち間違いではないと。
リーグ全体を見渡しても三苫のアイディアと突破率と得点力はトップレベルです。PLならどこでもスタメン取れますね。