こんにちは。終わったばかりと思ったら、もう試合。ありがてえ。
今回はアーセナルのMD26、ホームでのボーンマス。
ボーンマスは、今シーズンPL降格候補の本命の一角であり、アーセナルがホームで苦戦していい相手ではないが、すでにPLが上から下までまったくあなどれないのは、毎試合の内容が示すとおり。
ボーンマスといえば、アルテタがヘッドコーチとしてアーセナルに来てから最初の試合相手だったということもあり、紆余曲折のすえ、このチームがどこまで来たのかを実感する試合にもなりそうだ。
今日の試合をプレヴューしてゆこう。
アルテタの試合前コメント「(ジェズースは)かなり順調だと思う」
昨日行われたアルテタの試合前プレスコンファレンス。ぼくもライヴ中継を観ていたが、笑いが何度も起きるようなリラックスした雰囲気で、いかにもチームの順調さを感じさせるものだった。AFCオフィシャルサイトより。
(この3試合の結果でタイトルライヴァルにメッセージを送った……)
アルテタ:相手へのメッセージはない。自分たちの選手に、これからも同じことをつづけていこうというメッセージがあっただけ。いまスクワッドのなかにある議論は、それだけだ。
(マンシティに敗けたあとの3連勝の重要性……)
とても重要だ。それが勢いと自信を与えてくれるし、当然リーグテーブルでもよりよいポジションになる。それがもっとも重要なことだ。チームはいい状態であり、明日の試合もほんとうに楽しみにしている。
(ガブリエル・ジェズースの回復について?……)
彼はもう遠くない。タイムラインは決めたくないが、彼はチームともやっているし、外でやっている。復帰間近というわけでもないが、そこまで先でもない。
彼は毎日いい調子で、ドクターも自信を持っている。チームは彼とともにいい調子。
(ジェズースの回復は予想どおり?……)
かなりうまくいっていると思う。当初は、ケガの程度にかなり心配したんだ。いくつかのオプションについても話していたほど。
ありがたいことに、それはそこまで悪くなかった。しかし手術を要す長期のケガであり、喜ばしいことではない。とくに最初に数週間は心配だった。
しかしガビーは以前にもそれを経験していた。彼のメンタリティはすごいし、彼がいまいる場所にいられるよう、チームもとてもいいことをした。
(サカとサリバの契約についてとその重要性について……)
どの選手も非常に重要だ。契約的に特別な状況がある選手たちもいる。われわれはそれに対処しようとしている。しかし、いまわたしはそうしたことに気をそらされることをしたくない。
もうそれが完了しそうというとき、それはいつでもいいニュースだ。それをいずれお知らせしよう。
(対戦相手の事前の結果を気にする?……)
試合前、対戦相手の試合が中継されていれば、われわれは間違いなくそれを観る。それが刺激になりうる。しかし、格別のモチヴェイションというのは必要ないと思っている。われわれはチャレンジの難しさをわかっているし、それをとても楽しみにしている。なので、試合づつやっていく。
(直近のエディ・エンケティアの様子?……)
彼をチェックしている。正直なところ、彼についてはどうなるかちょっとわからない。どうなるか観て、オプションを持っておこう。彼自身はとてもポジティヴだから、問題ないといいのだが。
(ジョルジーニョは病気から回復した?……)
ジョルジは大丈夫。彼は病気で、苦しんでいた。だが、フェアに云えば、彼は(エヴァトンの)ファーストハーフでもグレイトな努力をしていた。われわれは、彼を下げることに決めたが、いまはもうフィットしているよ。
(ボーンマスの脅威について……)
わたしは、彼らのブライトン、ウォルヴズ、ニューカッスル、それとマンシティとの試合を観た。彼らがやっていることに、わたしは非常に感心した。彼らはとてもアグレッシヴで、そうした相手にも多くをやられてはいなかった。その4試合のうち、2試合は違う結果になっていた可能性もある。
マンシティ戦では、シティがクオリティを観せたところもある。相手を開き、ゴールするフィニッシュもとても大きかった。だが、それもまた非常に競争力ある試合だった。
(最後の追い込みに向けた計画はある?……)
そんなに先のことはない。われわれが(事前に)そこまで先のことは話すことはない。われわれがつねに持つプランは、いまやっていることとそのあとの週について。われわれはそこにこだわる。われわれが評価するのは、現在の自分たちだ。
(春のシーズンの激しさについて、選手たちにあなたの経験を伝える必要がある?……)
彼らはわかっている。彼らの多くはすでにそれを経験している。たとえそれが違う目標へのチャレンジだったとしても。シーズンの終わりに近づいていけば、可能性も高まっていき、要求も高まっていくことをみんなわかっている。
(ニューカッスルの買収に関する議論について……)
ほかのクラブについて、わたしはコメントしない。
(チームはフルポテンシャルに到達した?……)
まだまだこれから。われわれは、試合の多くの側面でもっとうまくやれるし、チームには個人でもチームでも、かなり成長可能性ある選手たちがいる。クラブもそう。もっとやれることがまだまだある。
それが目標だ。われわれがほんとうに求めるべきは、そのエクセレンスであり、プロフェッショナリズムであり。ベストな人材をリクルートし、そのレヴェルで達成するために、つねに正しいマインドセットを持つこと。
(ジンチェンコはCMのオプションになる?……)
彼はそれができるし、ポジションへの順応性がかなりある。ときに彼がそういうスペイスを占領し、われわれもそれを観ることになる。
ときにチームから疑問を投げかけられ、アレックスをそうしたポジションに置く必要がでてくる。彼はワイドでもピッチ高くでもプレイできる。だから、彼はあそこで快適にプレイできる。選手のなかにヴァーサティリティがあるのはよいことだ。
(チームに対するあなたのエナジーはどれほど重要?……)
とても重要。それはわれわれのアイデンティティの一部であり、どう試合をプレイしたいかの一部だ。われわれは、毎日欠かさず自分たちにそれを要求している。なぜなら、それがなければ、平凡なチームになってしまうからさ。
(*Gary O’Neilがやっているように、ユースからファーストチームへの昇格の難しさについて……)※ボーンマスのマネジャー
わたしは彼を何年も知っている。このリーグでいっしょにやってきたから。わたしは、彼がキャリアを通してやってきたことについて、非常に感心しているし、彼の試合へのアプローチや、チームをどうセットするかも。彼のチームがいまやっていること。
彼は個人的な知り合いでもあるし、グレイトな仕事をしていると思う。あの年齢のマネジャーたちが(※現在39才)、ああした役割を任されてうまくやっているのを観るのはグレイト。
(ジェズースはIB前に戻ってこられる?……)
またタイムフレイムを聞き出そうとしている!? わからない。そこまで先じゃないが、彼もまだチームともっとやる必要がある。来週どうなるか観てみよう。この10日間でどうなるか。そうすれば、もっとよくわかる。
(彼の不在時にチームがどれだけうまくやってきたか……)
おそらくそれは彼にフェアではない。なぜなら、彼は毎試合でスタートしていて、チームのためにつくりだしたものはすごかった。彼が戻ったときの彼のレヴェルを観る必要はあるのはほんとうで、試合のなかで彼にチームがどうフィットしていくか、彼にどう負荷をかけていくか。
ほかのみんなと同じように、彼もまた自分の場所をつかむ必要があるが、みんなガビーがチームになにをもたらせるかをわかっている。
(ボーンマスとの最初の試合から、あなたはどれほど変わった?……)
たぶんそれは誰かほかのひとにする質問だね。わたしをジャッジするのはわたしじゃない。
(あれから何を学んできた?……)
たくさんのことが起きた。わたしもたくさんのことを学んだ。たくさんの人たちとグレイトなときを過ごした。みんな人生に永遠に刻まれるような経験をした。クラブでわたしのような役割があるものはとくに。この3年は、魅了される旅路だったと思う。
(ジェズースの回復ステイジは?……)
まだ接触(トレイニング)はできない。
(回復の一環で、ジェズースはU-21の試合でプレイする?……)
どれほどのスケジュールか観なければならない。試合間にそれが入るスペイスがあるかどうか。彼自身がそれを必要と感じるかどうかも。この7-10日間で、われわれが尋ねるべきいい質問がでてくると思う。
(PLとELでふたつの違うチームでプレイする?……)
状況次第。われわれにはこの5ヶ月でふたつのチームはないことは明白であり。16-17人以上のアウトフィールド選手がいないのだから、不可能だったのだ。それをやるチャンスがあるかどうか観てみよう。もしわれわれはロテイションをやりくりしたいのなら、その可能性はある。
だが結局は、選手がプレイする権利を得なければならない。週2で試合があるからというわけではなく。われわれ自身、これから何をやっていくか観てみよう。
(ジンチェンコがエヴァトンでやったような、ポジションを外れてのプレイを選手たちに奨励している?……)
もし彼がボールを渡してしまい、それがカウンターアタックになり失点すれば、わたしはとても怒るよ! だが、どのマネジャーだってそうだろうが、彼はグレイトなボールを入れて、ブカヨはインサイドにいてゴールしたので、Happy flowers! みんながハッピー。
彼は、彼がやっているようにあるスペイスに入っていったり、そこでボールを受ける自由がある。とくに相手がブロックをやる試合のとき。
だが同時に、われわれはどのポジションでも、やるべきことをやるようディシプリンを求める。
(このチームがさらなるケガ人にも対処できると自信がある?……)
イエス。なぜなら(ジェズースを失ったことは)チームには大きな打撃だった。われわれはガビーの重要性を知っているし、彼がチームになにをもたらすかもわかっている。彼が変えた期間があり、信念があり、結局それがわれわれが到達できるパフォーマンスのレヴェルになった。
しかし、フェアにいえば、チームは一歩前進した。選手たち個人がより責任を負うようになり、彼らはそのレヴェルを維持することに非常に前向きだ。われわれは、それをここまでやってきた。
選手たちが、いい訳もせず、よそ見もせず、誰かほかの選手に期待もせずにいたことは、とても喜ばしい。彼らはイニシアティヴを取った。そうした、リーダーシップクオリティを育んだことは、とても重要だ。
(マルティネリのような選手が、ジェズース不在時にステップアップした?……)
ガビは、ビッグガビー(※ジェズース)ととくにうまくやっていたと思う。だが、われわれはチームから違うものも必要だった。だから、ガビーにあったクオリティのために、われわれは自分たちのプレイにすこし適応する必要があった。
それが観ていてとても満足できた。概ね期待以上にうまくいった。そして、これからもチームはそれを継続していく必要がある。
彼が戻ってきたら、彼がまたチームを違うレヴェルに連れて行ってくれることを願う。
ジェズースとジンチェンコの話題で半分という感じ。
サリバについてアルテタ「最初、彼とは一週間話さなかった」
AFCオフィシャルサイトで書き起こしがあるのは会見の前半まで。例によって、会見の後半はタイミングをずらして各所で公開されている。Hayters TVの後半動画。興味深いのは、サリバに関する言及。『GOAL』より。
アルテタ:最初のふたつのセッションで彼を観て、「すごいポテンシャルがあるぞ」とみんな唸ったものだ。
彼の落ち着き方、チームメイツたちに囲まれて彼がどう自分の役割を始めたか、そしてプリシーズンでのプレイ。彼はわれわれが抱いていただろうすべての疑問に答え、われわれに彼をプレイさせる理由は与えた。あの日以来、彼はずっとすごい。
最初の週は、わたしは彼には話しかけなかった。わたしはただ観ていたかった。わたしが邪魔をすることのない自然なすがたを。そのあと、ほんとうの彼を知ることになり、その後にはわたしも彼と話した。
(彼がすぐインパクトを出せると思った?)彼のアティチュードだ。彼がここへ来て云ったこと。「自分がいかにいいかを証明する。ぼくはここにいるにいかにふさわしいかを」。
(去年夏にはサリバにまだ疑念があった?)最初の疑問は、長いあいだ離れていたあとで、われわれのダイナミックさに彼がいかに入っていくか。たとえば、わたしと選手たちの個人的な関係があり、それを理解できずフラストレイションを貯めたり。
そこにはたくさんの?マークがあったが彼はそのすべてをクリアし、われわれに彼がチームにとってグレイトな選手だったと信じさせる理由を与えてくれた。
わたしが100%確実だったのは、彼に機会を与えるために内部的にかなりプレッシャーを与えたこと。そこは間違いない。当然わたしは、プリシーズンで見つけようとしていたものがあったのだから。
そしてそれは、完璧な嵐であり、美しい関係が築かれ始めた。彼は今シーズン彼がやってきたことをずっとやっている。
いまでこそ、アルテタとサリバの関係は良好に観えるが、正直今シーズンが始まるまではそれなりに懐疑的にならざるをえない部分はあった。だって、それまでの経緯があったから。サリバもアーセナルに否定的なコメンツをいくつかしている。
このアルテタの発言は、なんだかいろいろな意味で興味深い。
チームにやっと戻ってきた選手と一週間話さないなんて、やっぱりふつうじゃないだろ。あれだけフランスで活躍していたサリバにまだ疑念を抱いていたなんてくだりも、ほかの選手たちにくらべてちょっと評価が厳しいように感じる。
ほかのクラブで活躍していたからといって、べつに手放しで称賛すべきとまでは思わないが、アルテタのようなひとなら選手について「疑いをもったことなど一度もない」というほうがまだ自然だろう。
まあ、いまは契約も更新されそうで問題なさそうなので結果オーライでいんだが、こういうのも人間関係だなあと思う。
ちなみに昨日サリバのエイジェントがエミレーツにいるよとInstagramにポストしていたらしい、このタイミングなら当然新契約の件だろう。
ぜんぜん試合には関係ないですが、今冬新加入のDango Ouattaraのユニフォームネームは
「O.Dango」でして、日本人からするとほっこりさせられる(笑い)名前になっています
(お団子……。)
理由は不明ですが、スピードも足元もあって良い選手ですよ