昨日のPLは面白かったな!
マンUが早くも敗けるとは。しかも内容もさんざんだったようで。ロイ・キーンもおかんむり。アーセナルのファンは、ただひたすらToTに敗けてほしいと願ってるひとも多いだろうから、この結果にはあんまり喜んでないひともいるんだろうけど、わしはマンUがほんとうに大嫌いだから、かなりうれしい。これで、シティがポインツを落とせば最高の週だった。
それとBHA。ミトマなあ。彼はマジでサラーみたいになってきた。ソロゴールもすごかったけど、あのアシストにはしびれた。以前、ぼくはBHAがミトマを売るならMVの倍は要求するなんて書いたんだけど、2倍どころか3倍以上の値札がついてもおかしくないのでは。ブラジル人だったら£60-70mのレンジ。
惜しむらくは、彼がもう27才ということ。年齢的にはピークに入っちゃってる。リヴァプールが買ったエンドーが30才? 昨今どのクラブもまず狙うのはリセイルヴァリュのあるU-25だし、ヨーロピアンなビッグクラブは、もっと日本人のタレントに注目すべきと思わずにいられない。
おっと、危うく流れでブライトンのマッチレビューを書いてしまうところだった。
さてアーセナル。
月曜の試合のマッチプレヴューのつづきを。
アルテタの試合前コメント Part 2「(ラヤの獲得は)ギャンブルじゃない」
木曜に行われたアルテタのプリマッチコンファレンスについては、先日すでにエントリをアップしている。まだのかたは、こちらを先にお読みくださるとよいでしょう。
【試合前記者会見】23/24 EPL クリスタル・パレス vs アーセナル(21/Aug/2023) | ARSENAL CHANGE EVERYTHING
そして去年同様、アーセナルが公式で伝えない会見の後半部分というのがあって(WEBサイトで公開しているライヴ中継もいつも途中で切れてしまう)、それが昨日解禁になったようだ。
ありがたいことに、Arseblogのトランスクリプトがある。毎度お世話になっている。
(ラヤ加入にラムズデイルの反応は?……)
アルテタ:とてもポジティヴ。先日行われた彼らのトレイニングを観ていたが、ファンタスティックだった。彼らがすぐにつながりを持てたことはとてもいいことだと思う。だが、そのことはとくに驚きでもない。それは、わたしが選手たちに期待しているものだから。デクランを買ったときにも同じことを期待した。
彼らのリアクションはどうか? できればとてもとてもポジティヴであってほしい。なぜなら、チームはもっとよくなっていきたいから。もしリアクションがなければ、チームはよくなりたくないということだ。そうなれば、わたしは心配になってしまう。このクラブにほしい環境がつくれなくなってしまうのではないかと。
(選手たちにそのような反応を望むのはギャンブルなのでは?……)
ギャンブルじゃない。必要性だ。ほかにやりかたはない。なぜなら、われわれが昨シーズンに云われていたことは、ティア1と、キミたちの云うところのティア2の選手の違いが大きすぎるということだったのだから。じゃあ、それをどう解決するのか?
われわれはアカデミーから素晴らしい選手たちを連れてくることができる。残念ながら、いまはそのステップを踏める準備ができている選手はいないが。できれば7人。われわれがかつてやることができた世代ではそうだった。そして、そういうことができれば市場に入っていく必要がなくなる。
だが、必要なのはその環境をつくることだ。競争ではない。それは、レヴェルを向上させることであり、直面するだろうことへの要求であり、それがフットボールが直面していることだ。
よそのスクワッドを観れば、われわれはふたりのとてもよいGKがいるチームだ。しかし、GKに£80m、60m、85mを費やしているクラブだってある。つまり、それはどういうことか?
われわれは、自分たちのやりかたでやりたいし、わたしはわれわれが築いているスクワッドに最高に満足している。われわれはいいスクワッドを築きつづけるだろう。それがこのゲイムの要求だ。それこそがCLで要求されること。とても単純なこと。
(ロイ・ホジソンは70代なかばにしてまだマネジャーです。あなたも同じように?……)
脱帽である。わたしは、個人的に先週彼と会ったときにそう伝えたよ。彼がやってきたことだけじゃない。彼がそれをどうやっているかだ。それは、とても自然で、彼はいまだにとても謙虚で、賢明。彼のチームのマネジ、彼が得てきた結果、ただエクセレント。
彼がやってきたことは、とてもとてもじっくりと観る必要があると思う。ほんとうにアメイズィングだから。
(ホジソンはいまだ火が消えていないことを示している。あなたもテクニカルエリアにとどまる必要がある?……)
約束はできない。ベストを尽くすよ。
(先日の土曜のライスは、ボールを要求していてもいつもボールが来たわけではなかった。アーセナルの選手たちはまだ彼について学んでいる最中? あるいは逆も……)
イエス。だが、わたしが思うに、それは選手たちに求めたい意志なのだ。彼らにはその行動があり、要求があり、いつも試合に影響力を持ちたがっている。
違いはある。われわれのスタイルはウェスト・ハムのそれとは違うし、そのポジションから求めるものも違う。彼はとてもよく適応をしていると思うが。
(最後にはデクラン・ライスはバーゲンだったとなりうる?……)
わたしにとって、残念ながらプライズとアウォードは一緒くたにできない! われわれは、彼がいてくれてとてもうれしい。クラブは多大な努力をしてくれたとわたしは思う。わたしも彼がいてとてもうれしいし、そのことは尊重されるべきだろう。
そして、これから彼には証明するための時間がたくさんある。われわれ全員が信じている、彼がインパクトを残せる選手だという。
(ロイ・ホジソンと長寿について話がしたい?……)
イェア。わたしは彼とは何度か話したことがあるので、お招きしてもらえるなら、ぜひ一杯やりたいね。彼の話はいつだってとても興味深いし、彼と長い時間を過ごしたひとの話を聞くのもそう。彼らは彼をとてもよく知っていて、おそらくロイが話さないことも。
そうだね、もしできるなら、少し話したい。
(長いシーズン、どうやってメンタルヘルスを健全に保つ?……)
誰にとっても要求が高いが、われわれのフィジカル要求は、選手によってかなり異なる。むしろ、キミが云うように、試合のためにフレッシュさをキープして、明快であり、正しいエナジーレヴェルを持つこと。それが、とてもとても重要なのだ。
それこそがわたしが考える、すべてのマネジャーが話すべきことであり、議論して進歩のために努力することだと思う。
以上
ライスはバーゲンになりうる
「ライスはバーゲンだったということになる?」これは、ほんとにそう思うな。もちろんその評価はこれからだけど。
この夏のウィンドウの初期にあったライスの取り引きが、このインフレを牽引した部分があるにせよ、カイセドやラヴィアのようなまだかなり未成熟なMFが、結局あれほどの金額に釣り上がるとは想像もしなかった。まあ、あれはチェルシーという財布のひもをなくしてしまった特殊なプレイヤーが市場にいたというだけのことかもしらんけど。
もし、ライスの取り引きがカイセドらと順番が逆だったらと考えると、金額はもっと釣り上がっていたかもしれないとは思う。
GKのローテイションがあるのでは?とgunnerblog氏
ラヤとラムズデイルの競争について、gunnerblogことジェイムズ・マクニコラスが「ラヤとラムズデイルで、GKをアウトフィールド選手のようにロテイションさせるのではないか」と述べていたようだ。
ちなみに、ジェイムズは現在『The Athletic』AFC担当のレギュラーライターであり、r/Gunnersなどでも情報の確度が高く“オーステイン二世”みたいに云われだしていて、最近ジャーナリストとしてもとても評価が高まっているところ。
ぼくが前回のエントリで、もしGKを試合によって変えるみたいなことを本当にやるなら「超モダン」と書いたとき、この発言のことは知らなかったのだけど、ほんとうにありえるのだろうか。
それが実現したらやっぱり革命的なやりかただと思う。成功して、ほかのビッグクラブも追随するようなトレンドになったりしたらすごい。
まあそう考えると、ほとんどのクラブが採用しているであろう、圧倒的No.1と絶対的セカンドという関係は、万が一のリスクがあるのはたしかではある。
ラヤがPLでスタートに選ばれるようなことがあれば、この「WGK論」は一気に注目されそうである。
エディ・エンケティアのロングインタヴュー「ティエリはいつだってあこがれ」
インタヴューというか、大特集。
Eddie Nketiah: Life inside our dressing room
全体は長すぎるので一部だけ。
ライスとのおもいで
エンケティア:ぼくは9才のころチェルシーにいた。同じエリアの子たちは、親が車で送ってくれたりして、いっしょに育った。
アカデミーに上がると、(ライスと)ぼくらはいっしょに遠征にも出た。ぼくらの両親や家族はいつもいっしょにいて、だからみんなよく知っているし、もちろんデッカーズもその一員だった。だから、いまのぼくらのいい関係があるんだ。彼ともたくさんのおもいでがあるし、ぼくは彼のお父さんも知ってるし、彼もぼくの両親を知ってる。いつもいっしょにいる大家族だ。
ヘイルエンダーズとのきずな
みんなととてもいい関係があると思うよ。とくにリースかな、誰かひとり選ぶなら。ぼくはもちろん彼とは長いあいだいっしょにプレイしている。あとブカヨも。The Hale Ends boysさ。リースはぼくには兄弟みたいなものだ。
でもこのグループといい関係がある。ほんとにいつもいっしょで、家族みたいだし、仲も良い。フットボール以外で出かけたりもする。
ティエリ・アンリへのあこがれ
(インヴィンシブルズ)もちろんすごいチームだった。彼らが達成したものは、誰も繰り返せない。とても特別なものだと思う。ぼくら選手にとっても、クラブにそうした歴史があるということが重要だ。あの時代の気に入りの選手をたくさん思い出せる。
ぼくは、ティエリのことはいつだって憧れている。ぼくらもあのチームからインスピレイションを受けている。いつか、ぼくらもここであんな歴史を残せるチームに入れたらと思う。
彼らは、ぼくらがいっしょに目指すスタンダードをつくったんだ。
ほんとにこのひとは、アーセナルアカデミー出身でなんでこんなにファンに人気がないのか、正直よくわからないが(契約更新を渋ってたから?)、このように公式サイトで個人特集を組んでもらうには、まったくふさわしい活躍をしているだろう。わしは応援している。
Big up Eddie!