なんだか久しぶりに、アーセナルがPLで気持ちよく試合に勝ったという気がする。
今シーズンここまで無敗のアーセナルでも、PLは毎試合が僅差で、われらがリードしていても終盤にはプッシュされるのが恒例になっていたから、今回のような勝ち方はとてもよかった。大量ゴールで3ポインツ&クリンシート。アーセナルがリーグ7試合まで無敗は、2007以来の記録ということ。
そしてもちろん、この日のほかの試合の結果ですよ。マンUがOTで敗けたのが最高だし、なんとシティまで敗けた。コリアンのひとよ、ありがとう。ただこれらの結果のなかでひとつ、まったく受け入れがたいよけいなのが混じっているので、そこだけが残念ではある。
でもまあ、アーセナルにとってはおおむねよい日だった。テーブルでも3位浮上。これで、ハヴァーツもケチャップのフタが開いたかな?
試合を振り返ろう。
Havertz scores as Arsenal thump winless Bournemouth
アルテタの試合後コメント「(ハヴァーツのペン)人間性のレヴェルを示した」
試合直後のアルテタのインタヴュー。AFCオフィシャルサイトのトランスクリプトより。
アルテタ:われわれが試合を支配していた時間もあったし、自分たちのやりたいプレイをした。ボーンマスには大きな問題を起こした。
勝利以外でもうれしいことがあったのは、今日彼らがチームとしてみせた人間レヴェルだ。チームメイトにペナルティをまかせたこと。カイのような外部からは疑問視をされてしまっている選手に共感を示した。あれが信頼のレヴェルであり、試合に勝たせてくれた。
これはマネジャーとして、勝利よりも誇らしいことだ。なぜなら、それこそが築こうとしているものだから。お互いに助け合う文化と環境。助け合い、自分たちがやっていることを楽しむ。
これは価値が高い。それは本物であり、やらされたわけでもない。わたしのいないところで彼らが決断し、リーダーシップを示した。だから、よりパワフルなのだ。
それとサポーターにも感謝したい。彼らはチームとカイをサポートしてくれた。彼にとってもそれは非常に重要になるだろう。ほんとうにありがとう。
試合後のプレスコンファレンス。AFCオフィシャルサイトより。
(結果について……)
アルテタ:とてもとてもうれしい。昨日からのわれわれの試合へのアプローチ、自分たちの前にあるチャレンジについてわかっているので、チームはプレイする準備ができていた。相手は得ているべき結果を得ていないチームで、いつでもボールを持てるわけでもなく、ボールはつねにプレッシャーにさらされる。小さなグラウンドで、とても難しい場所。だが、われわれは試合をよく読み、勝利する権利を得たと思う。
(カイ・ハヴァーツのゴールとチームとのセレブレイション……)
わたしは勝利を大変に喜んでいる。だが、もっとうれしいのはこの一部であることだ。今日彼らが示した人間性あるチームの一部であること。わたし抜きでまったく何も云わずとも、外部で疑問視されている選手に共感を示した。彼らは試合に勝ったし、それを当然のように行った。わたしは、その決断を非常にうれしく思う。
また、彼の名前をうたってくれたサポーターたちにも感謝したい。彼に今日のようなことを感じさせてくれたこと。もしドレッシングルームに、それにふさわしい人物がいるとすれば、それはカイ・ハヴァーツだ。彼のためにもとてもうれしい。
(あのゴールがカイの自信に影響を与える……)
もしかしたら、あれがすべてを変えるかもしれないよ。だがなにより彼自身が、われわれが彼についてどう思っているかを問うていたのなら、それはもう済んだ。われわれがどれだけ彼を愛しているか、彼のやっていることにどれだけ感謝しているか。
たしか、かつてUsain Boltがこんなことを云っていた。9秒で走るには4年トレインせねばならない。それは大変なことだし、先が観えないこともあるかもしれない。だが、自分がそれをわかっているとき、この数週間で自分がやってきたことを確信しているとき、そのときが、ほかのすべてのときのためになるのだと。
(ブカヨ・サカがケガ……)
まだ彼と話せていないので、わたしもまだわからない。あれは踏まれたのだと思う。同じエリアじゃない。試合後にガビが足をひきずっていたかどうかは知らない。彼らの様子はみてみよう。
(ハヴァーツがペナルティを蹴ることは知ってた?……)
そこが美しいところだ。彼らのイニシアティヴで、リーダーシップで、あの決断をしている。
わたしは彼らに頼んではいない。わたしはブカヨが蹴るのだと思っていた。だから、まず彼がマーティンにボールをわたし、それをカイにわたした。そこは問題じゃない。その振る舞いには美がある。彼らがそうした決断を行った。
(カイ・ハヴァーツには今日のようなことが必要だった?……)
われわれみんなが彼を助けようとしていて、彼の任務に正しい道具を与えようとしている。彼は試合のなかでとてもたくさんのグレイトなことをやっている。問題はそのときだった。それは解決しなきゃならない疑問であり、そして彼は今日それをやった。
共感と理解のレヴェルを示し、誰かのことを気にかけて心配すること。ただただグレイト。
(カイ・ハヴァーツに向けられている批判をどう思う?……)
わからない。わたしにはそれは評価できない。わたしにわかることは、毎日観ていることだ。われわれが毎日欠かさず観ているのは、彼のコミットメントのレヴェル、渇望、姿勢、理解、クオリティはトップである。そして、彼はあらゆる面でやらなければならない。とてもいろいろなやりかたで。彼は今日ボールをネットに入れたようなやりかたで、やっていかねばならない。
(今日の結果でシーズンを判断するのは早すぎる?……)
だが、これが起きる。このリーグでは誰でも毎試合で勝つことは無理だ。3日ごとにやるべきプレイでプレイし、自分たちのやっていることに一貫性を持たねばならない。試合に勝つために毎回正しいチームを選ばねばならない。それが不可能な日もある。今回はシーズンで7試合めで、長いマラソンがある。
(つぎはマンシティと対戦……)
わたしはこの試合に勝ててとても気分がよい。それだけが自分たちがコントロールできることだ。バスのなかで考えることは、ランスの準備。火曜はとてもタフな試合になるだろうし、それに勝って、シティはそのつぎのステップだ。
しかし、たくさんのいいことがあったので、それを火曜に活かし、またラインナップでも正しい決断をして、いま観せているようにスクワッドのレヴェルを維持していく。
(来週末は勝ってテーブルのトップに行く可能性がある……)
そうなればグレイト。しかし、われわれにはほかの試合もあるし、まだたくさんのことが起きる。
(今シーズンはアウェイでいまだ無失点……)
それは非常に大きい。このリーグで試合に勝ちクリンシーツをキープすることは、非常に重要になりうるし、アウェイはさらに重要になるかもしれない。だから、これからのチャレンジはそれをエミレーツにも持ち込むこと。一貫性を持つことだ。
以上
最近、アルテタはよく感情(emotion)について話しているように思うが、今回のハヴァーツのペナルティこそエモかったな。感動的だった。アーセナルはこうでないと。
それと、今回の会見については、プレスの皆さんにはケガ人のことについてもっと訊いてほしかったと思う。
だいたい、試合前会見であんなにフィットネス危機を語っていながら、ふたをあけてみればサカ、ライス、サリバとキーメンがスタート。いったい何が起きたのか、ファンはみんな知りたいだろうに。「三味線を弾いてらしたので?」くらいは訊いてほしかった。※テキストの書き起こしでカットされてる可能性はある
デクラン・ライスの試合後コメント「(ハヴァーツ)彼にはどうしても成功してもらいたいとみんな思っている」
背中は問題なさげどころか、問題がありそうにはとてもみえなかったソリッドなパフォーマンス。AFCオフィシャルサイトより。
ライス:エモウショナルだった。ファンにも、カイにも、関わりあるみんなにも。ぼくらも、彼にはどうしても成功してほしいと思っているからね。
正直、トレイニングでも彼は一所懸命やっている。試合では完全に全力を出している。今年は彼にゴールするチャンスはあったけど、まだできていなかった。でも今日はあんなプレッシャーがかかるなかでペナルティをまかされて、彼のマインドセット、才能を示した。
彼のオールラウンドのパフォーマンスは、とても特別だった。ぼくもとてもうれしい。
(サカがハヴァーツにペンを譲った)それは、毎日観ているものだと思う。ぼくらはマネジャーをとても信頼している若いグループだ。彼がその環境とエナジーをクラブにもたらした。スタッフ、選手、エミレーツのファン、今日ここにいたファンに。
なんて特別な気分なのか。この一員でいることがとてもよいし、以前にも云ったように、だからぼくはアーセナルに来たのだ。このクラブでプレイできることはマジな名誉で、こんな特別なときが過ごせるのは、すごくよい。
ToT×LIVはリアタイしてましたが、
両チームとも「これ、アーセナル勝てんのか?」と思えるほどスペクタクルな展開で、第三者視点では非常にエキサイティングな試合でした。
よって、ホント誤審にブチ壊された感が強すぎてアーセナルの素晴らしい勝利の余韻もモヤっと。。。
と、コンスタントにグレイトなホワイトが、アウェイサポへの挨拶もそこそこに早々にロッカーへ引き上げたように見えて少し気になってます。
ハヴァーツのPKの場面は、キャプテンからボールを渡されたシーンも美しかったし、ゴールを決めた後のチームメイトの(本人以上に)嬉しそうな顔も美しかったですね。
こんなの見せられたら他のチームの選手もアーセナルに来たくなるだろうな。
PKする瞬間「これで外したら、本当にメンタル引っ張るだろうなあ」と不安になりましたが、自信に満ち溢れた完璧なキックでした。
昨年のAmazonPrimeのアルテタがホワイトボードに描いていた例の”Passion, CLARITY, ENERGY=ARSENAL FC”という絵を思い出しました。
ジンチェンコ、ライスが下りすぎて、そのせいでウーデゴールも下がってきてビルドアップ重たい問題は未解決のまま。ラヤのCB化も現状だと、単に最終ラインの位置を下げることになっていてそこまで効果的ではない気がする。という今シーズンのアーセナルの課題or疑問は継続ですが、ハヴァーツの重荷を軽減できたポジティブな試合だと個人的には思いました。守備のタスクは最初から繊細にこなしているのだから、そこももっと評価してあげるべき。
しかし、これまで以上にあからさまに贔屓されてるトッテナムを
一体どこが止める事が出来るのでしょうか?