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「スポーツジャーナリストになるには?」デイヴィッド・オーンステインからの助言

最近はギスギスした話題が多かったので、今回のブログはアーセナルと関係ない小ネタでひとつ。

このブログでも何度か紹介している『The Athletic』のデイヴィッド・オーンステインのQ&A企画。もちろん話題はPL/フットボール全般のことが中心ながら、今日の夕食や好きなステーキの焼き方など、フットボールと関係のないやりとりもあったりして、スタージャーナリストと一般ファンのふれあいの場という感じが、ぼくもけっこう好きだ。

で、今回はスポーツジャーナリストを目指す女性が、オーニーにアドヴァイスを求めるというやりとりがあって、ちょっと興味深かったのでシェアしたい。

いまの若いひとたちにとって、スポーツジャーナリストという仕事がどういう観られ方をされているのか、ぼくもさっぱりわからない。ただ、ソーシャルメディアを利用しているスポーツファンなら日常的にジャーナリストが発信する情報を目にしているはずで、興味を持つひとが増えていてもおかしくない気はする。

ぼくなんかは、もっと若ければ目指してみたかった憧れの職業ベスト3には入りそうである。だって、一日中ずっとアーセナルのことを考えていればいんでしょう?(怒られそう)



スポーツジャーナリスト志望者への助言…… by David Ornstein

『The Athletic』より。※閲覧にはサブスクリプションが必要

Ashlea F:ハイ、デイヴィッド!

わたしは、なんとかこの業界に入って仕事を得たいと思っている、かけだしの女性スポーツジャーナリストです! そんなわたしに、あなたからなにか助言をいただくことはできないかなと。

わたしは、大学はスポーツジャーナリズムの学位を取得して卒業、いまはデータジャーナリズムの修士課程を修了しています。でも、このあと仕事が得られるのかどうかが不安なのです。

わたしの自分のブログを持っていて、たくさんの記事を書いています。なので、今後に向けて、なにかわたしに助言をいただけないでしょうか😊

オーンステイン:それはグレイト、Ashlea!

手短なアドヴァイスとしては、試しにでも職務経験を得ることだろうね(賃金があろうがなかろうが)。どこでもいい。新聞、雑誌、ウェブサイト、ラジオ/TV局、あるいはポッドキャスト番組。国際的なものでもそうじゃないものでも問題なし。国内のもの、地域のもの、あるいローカルでも。それが自分のやりたいことにぴったり合ってなくたっていい。

キミは、そこでお金で買えないスキルやコネクションを得るはず。自分の考えをより発展させて、集中力を磨ける。人とのやりとりが決定的になるよ。

そして、この業界の人たちに話しかけていくことをやめないことだ。アドヴァイスを求め、それを活かし、自分のブログを書いて、人に見せること。

自分の特化する部分、ニッチな部分を特定して(たとえほんのわずかであっても)他人と自分を差別化するように努めよう。大衆のうしろについていくだけみたいな羊になっちゃダメ。

旅行もしよう、誰もが寝ている時間にだって働くことを覚悟しよう、自分で考えて動き、機会があれば断らず、ぬるま湯にはとどまらない…… そしてなにより楽しむこと!

ひとは、キミの態度、姿勢、行動、そして進歩することへの渇望を観る。そこが違いになるんだ。

わたしも、まだまだ云えることはあるんだけど、これらがとっさに頭に浮かんだことかな。役に立てればいいね。がんばって。

David

なんてやさしい回答なんだ。デイヴィッドのアニキ。。

これには、質問をしたAshleaさんもきっとうれしかったろうな。当然だけど、場所も時間も限られているのだから、質問をしたって誰もがオーンステインが答えてくれるわけじゃない。だから、ジャーナリストである彼にとっても、これは興味深い、あるいはうれしい質問だったんだろう。自分たちの世界にこれから入ってこようという若人の質問に、回答もなんだかノリノリである。

ところで、質問者の「データジャーナリズムを修了している」という部分は、現代っぽさを感じますな。いまや、スポーツを語るのに、スタッツとかデータアナリティクスの知識がなければ片手落ちになってしまうという。これから始めるなら、かなり重要なスキル。就職にも有利。なんなら、Pythonとかデータ分析のためのプログラミングだって学んだり。楽しそうだなあ!

もし、スポーツジャーナリストを目指している、興味を持っている学生さんなんかが、これを読んでいたら幸いである。彼のメッセージはきっと貴殿のやる気にも響くであろう。

 

おわり



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