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【マッチレビュー】23/24 EPL ノッティンガム・フォレスト vs アーセナル(30/Jan/2024)忍耐で3ポインツ

メインマン、ジェズースの活躍

今回はジェズースさまさまである。もしあそこで彼のゴールがなく、あのままじりじりとブロックを崩せない時間だけが過ぎていけば、フォレスト相手に0-0で終わったみたいなことも想像できる。

ああいう展開で、すべてを変えるのはやはりゴール。いくら守備的にプレイする相手でも、ゼロポインツな状況なら前に出てこざるを得なくなるのだから。そのほとんど5分後にサカの2点めが決まったのは、相手DFのミスもあったが、1-0というゲイムステイトがあったからこそだろう。あの待望の1点で、文字通り試合が動いた。

ジェズースのあのゴールは、GKマット・ターナーの股間を抜くシュートで、あのアングルで決まるとは思わなかったびっくりゴール。アーセナルはあの時間までほとんどずっと攻撃をつづけていて、あれよりもっと良質なチャンスはあったのだから、あんな小さなチャンスでゴールが決まるとは誰も思っていなかっただろう。あのショットのxGは0.07である。藪から棒。

あのあと、TV中継のカメラはしきりにターナーの表情を写し、彼のミステイクを強調しようとしていたが、あれはしょうがないんじゃないか。トップオブトップのGKなら止めるのかもしれないが、そんなGKはどのチームにもいるわけじゃない。

それと、あれがスローインからのゴールだったのも、おぼえておこう。最近はセットピースルーティーンと同じように、アーセナルのスローインルーティーンも注目されていたなか、ジンチェンコの絶妙のスローがそのままジェズースへのスルーボールに。ボールをつなげてリスタートするだけでなく、ゴール脅威にもなるスロー。スローインでアシストがつくとは。

ともかく、ジェズースらしいゴールだったと思う。

ジェズースらしいといえば、2点めのアシストもいかにもジェズースらしいプレイだった。

相手DFのあきらかなミスから始まったカウンターで、ボールを奪ったオーデガードから即座に正確なパスが左のジェズースへ。瞬間的に4 v 2のようになっていて、左にいたジェズースはゴールに近づくと、中央のネリとハヴァーツをスルーして、右を並走していたサカにラストパス。トップスピードであの状況判断と正確なパスが出せる技術よ。サカが右足でショット&ゴール。ナイス。ケチャップ。

ところで今シーズンここまででは、アーセナルのドリームターゲットといわれるVictor OsimhenとGJのアウトプットはほとんど変わらないらしい。というかGJのほうがちょっといいくらいで、このデータにはちょっと考えさせられるものがある。

アーセナルでは、メインストライカー待望論がいまも根強いが、ジェズースはそうした声をあまり聞きたくないかもしれない。だから、これからもゴール・アシストでチームに貢献しつづけなければならない。

ESRはうつくしい

久しぶりのPLでのスタート。最近はベンチからでもちょっとづつプレイ時間も増やしてきたように感じていたし、アルテタのコメントもあったりで、風向きが変わってきていた印象はあった。

だが決定的な仕事はできず。ひとつとても惜しいショットがあったが、やや宇宙へ。だから試合が終わったあと、ぼくはアルテタががっかりしてないかちょっと心配だったんだが、なんだか「ビューティフル」みたいな独特な賛辞でポジティヴコメントを残していて、すこし安心した。

実際この試合の彼のパフォーマンスはどうだったかといえば、悪くなかったが、すごくよいということもなかったという感じがする。

彼はほとんどフロント3と同じ高さでプレイしていたという評価もあり(4-2-4)、ああいう相手で、そのポジションでプレイしていたのなら、ゴールかアシストの結果がほしかったところだ。そこは、ジンチェンコが彼を後ろからプッシュアップしていたのもあるかもしれない。ていうか、ジンチェンコのヒートマップなんだこれ。

この試合のパフォーマンスで彼が評価を落とさなかったのなら、つぎへつながるのなら、それはすごくよかった。

HTには、あの試合展開でESRよりハヴァーツを入れたほうがいいという声も見かけたが、わしはESRのほうが可能性を感じた。

で、最近彼がメディアでよく云われていたことは、残りシーズンが彼のAFCライフを決めるということ。これはほんとうに複数のメディアが同じテーマで記事にしていた。

彼はこの冬のWHUのターゲットになっていて、ほかにも彼を欲しがっているPLクラブはいくつかあると云われていて、このままアーセナルでチャンスがないなら、夏がクラブも本人も決断のときになる。

基本的にESR本人は数々の彼のコメントからもわかるように、子どものころからのアーセナルファンであり、クラブでプレイすることを望んでいるが、ボスに評価されないのではどうにもならない。アーセナルファンで彼のことがお気に入りというひとは、ぼくを含めて少なくないが、これまでのような状況が変わらないなら本人のキャリアのために移籍をしたほうがいいという意見は少なくない。ぼくもわりと同意である。プレイしなきゃ美しいフットボーラーもクソもない。

それと、重要なのは、クラブにとってESRやネルソンのようなアカデミー出身選手は売却すれば純粋な利益になるということ。もちろんクラブは現在FFP/SPRにかなりナーヴァスになっていて、アルテタが望む新しい選手を取るための資金源として、そうした選手を利用したい意向はかなりあるという。

そのような状況があるため、彼がアーセナルFCでプレイできる価値ある選手であるとアルテタに認めさせるかどうか、残りシーズン期間が彼にはとても重要。それが彼に残された時間と云いかえてもいいかもしれない。

先月、gunnerblogのジェイムズが書いたThe Athleticの記事では、まだESRは事態を好転させられる可能性はあるとしつつ、「問題は、アルテタが彼を使うかどうか」と結ばれていた。

だから、今回の起用はESRにとってはかなりポジティヴだったろうし、アルテタが好反応を示しているということも、かなりポジティヴなきざし。

L8はハヴァーツやトロサール、戻ってくればヴィエラ、あるいはライスとなかなか厳しい競争があるが、逆にR8や6にくらべれば、まだアルテタもレギュラーを決めかねているところもある。今回のESRの抜擢はそうした状況が反映されているだろう。£65mをベンチに置いても彼をスタートさせてみたかった。ポジション的に進歩の余地を残している。

このあと、アルテタが彼をL8で継続してつかってくれるかどうか。それが問題であり、彼がそのチャンスをつかむかどうかが問題。このあとの試合も彼のパフォーマンスには注目していきたい。あと10年はアーセナルでESRを観たいから。ケガにも気をつけよう。

フルタイムのベンジャミンとジンチェンコ衝突。アルテタの仲裁

アルテタの試合後会見にもあるように、フルタイムでホワイトとジンチェンコがやりあうような事案があったという。

試合後TV中継のカメラは、アルテタがなにやら不満げなジンチェンコを説得しているようなシーンが写しだされていたが、どうもその前にホワイトがとジンチェンコが失点の件で口論をしていたとか。ふたりはチームスタッフによって引き離されたというから、けっこう激しくやりあっていたのかもしれない。

まあ、あれはいかにもよけいな失点だったし、クリンシートを目前でキープできなかったDFのフラストレイションは理解できる。おかげで、最後の数分は相手を勢いづかせてしまったし。

つまり、あの失点のしかたでベンジャミンがジンチェンコを叱責していたということなんだろうか。

たしかに、そこを見返すと、ジンチェンコはクロスを入れる相手選手とヘッダーで競うのをあきらめていて、それがあの失点につながったのはたしか。あそこで空中戦で勝てなくても、クロスを邪魔することくらいはできたかも。それをベニーが怒ったのかな。

ただ、あの失点でもっとギルティっぽいのはサリバなのだよね。彼もボックスに放り込まれた高めのクロスに対しヘッダーを空振りしている。サリバの数少ない弱点が空中戦。

そして、アルテタは試合後のこのふたりの衝突について、I love it.と述べたのだった。お互いに要求しあうのは、おおいにけっこうと。そこはI’m lovin it.でお願いしたかったが。

いまのアーセナルは仲良しグループみたいなところあるから(実際のところはしらないけど)、こういうのもたまにはいいかもしれない。でも引きずらないでもらいたいですな。

ところで、この試合のジンチェンコはすごくよかった。彼がいなきゃ、この試合の前半なんて観てられなかったかも。やっぱり彼は最高。守備でさらされなければ。

 

この試合については以上

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2 Comments on “【マッチレビュー】23/24 EPL ノッティンガム・フォレスト vs アーセナル(30/Jan/2024)忍耐で3ポインツ

  1. 更新お疲れ様です!

    12月のリーグでのリヴァプール戦ですが、負けてませんよ!!
    1-1のドローです!
    勝てなかったので、なんだか負けたような気分なのはわかりますがw

    エミレーツではしっかり借りを返したいですね!

    1. twでもご指摘いただきまして。そうなんだよ! 勝てなかったから敗けた気になってた!
      修正しました。ご指摘ありがとうございました。

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