いまだ三つ巴のリーグ始まって以来の熾烈なタイトルレイス。今後のゆくえを予想
This is the first time in top flight league history where three teams have had 61 or more points after 27 matches.
— Orbinho (@Orbinho) March 5, 2024
27試合を終わって3つのチームが61ポインツ以上というのは、トップフライトリーグの歴史上、今年が初めてのこと。
今年は最高に熾烈なタイトル争いと云われるが、それはこのtwによると1993年からのPL史上初じゃなくて、100年以上ある英国トップリーグ史上初? それはどえらい。
そんな状況で、かつ今週は1位と2位の直接試合もあるので、今後の展開の分析が盛り上がっている。
まずこれ。3チームの残りフィクスチャの難易度比較。『The Telegraph』。
残り11試合の相手の平均ポジションでは、アーセナルの9.82がもっとも低い。リヴァプールが9.54、シティがもっともタフで9.09。
ただ、チームのクオリティが、必ずしも忠実にリーグテーブルに反映されているというわけでもないので、あまり鵜呑みにしないほうがいいかもしれない。3チームとも大きな差もない。マンUなんてGDで9位(-2)で、xPTSなら12位である。それがなぜか6位。内容とポジションが全然合ってない。
つづいて、こちらは残りフィクスチャに昨シーズンの結果を反映させたもの。なんとここでもアーセナルがもっとも有利に。
アーセナルが86ポインツ、シティが85ポインツ、リヴァプールが83ポインツでフィニッシュ。あくまで、昨シーズンと同じ結果なら。
最後はこれ。
この三つ巴レイスにおける、今後の最重要試合ふたつ(日曜のLIVMCIと3月末のMCIARS)の結果からの勝率オッズ。
Looking at the two big games over the next few weeks, could see some very large swings in the title race depending on these 2 games https://t.co/QDRHQRf4cL pic.twitter.com/ggMSLt19Wo
— Simon (@analytic_footy) March 6, 2024
この見立てによれば、アーセナルがタイトルを取れるベストシナリオは、日曜のLIVMCIがドロウ&今月末のMCIARSでアーセナル勝ち。それがもっとも確率が高い。11月のMCILIVはドロウだったので、今回のLIVMCIだってドロウもありえなくはない。
そこでホームのリヴァプールが勝ってしまうと、MCIARSの結果に関わらずリヴァプールがベストチャンス。アーセナルはシティに勝ってもベストチャンスにはなれないということで、アーセナルファンとしては週末のLIVMCIは熱烈ドロウ祈願、ダメならシティ、リヴァプールの勝ちだけはなんとか阻止したい。呪いの藁人形を用意しなくちゃ。Konateがケガ?という噂もあるし、Alissonもいないとなれば、どうにかならぬか。
だが、こうしてみると、日曜のLIVMCIもたしかに重要な試合だが、アーセナルのタイトルの望みは、ほとんどシティとの直接対戦にかかっているといってよさそう。
アーセナルはエティハドで勝てばかなりいいチャンスがあるし、そこで敗ければこの3チームのなかでももっともタイトルのチャンスは低くなる。
まあ、こういうシミュレイションも、あくまで残り11試合のなかのほかの試合でつまづかないことが前提になっているはずで、やはりわれらはKeep calmで目の前の敵に粛々とcarry onせねばならない。ホームでブレントフォードに敗けるチームなら、そもそも話にならないのだから。
それにしても、このタイミングで3チームにまだ同じくらいタイトルの可能性があるというこんな劇的でアツい展開になるなんて、EPLの人気がますます上がってしまうね。
試合結果予想
BBC Sport (Chris Sutton’s prediction) 3-0
Sky Sports (Jones Knows) 4-1
WhoScored.com 3-1
今回もアーセナルは多くゴールを決めると予想されている。
Chris Sutton:わたしでさえ、いまアーセナルがやっていることにはワクワクしている。彼らはPLで飛ばしているし、ゴールは止められくなっている。もし彼らがこの試合で勝てば、12月の終わり以降で初めてテーブルのトップに戻ることになる。
最近のアーセナルでは感心させられる選手が何人かいるが、そのなかでもカイ・ハヴァーツは称賛に値すると思っている。彼はシーズン開始当初、なぜ彼とサインしたのかと疑問を呈されることもあったが、彼はキープレイヤーになり、多くの疑問が間違っていたことを証明している。
ブレントフォードにとり悪いニュースは、Ben Meeの足首のケガ。それは、この試合でファーストチョイスのバック4が全員不在ということを意味する。彼らがチャンスを得るためには、全員フィットしていなければならないくらいだったというのに。
昨シーズンのこのフィクスチャでは大いに議論があった。VARによって、1-1となるブレントフォードのイコライザーが間違って認められたこと。しかし、わたしは今回彼らが3ポインツ得るためになにか問題が起きるとは思えない。
ダヴィド・ラヤが親クラブとの試合でプレイできないため、アーロン・ラムズデイルがプレイする。そして彼は11月のこの対戦で、彼はふたつ不安定なプレイをした。だが、いまゴールするのはアーセナルになるだろうし、彼らが勝つと思う。
Jones Knows:ブレントフォードの問題はあきらかに徹頭徹尾、ケガによって困難を強いられているディフェンスにある。
昨シーズンのPL30試合のうち29試合で、Thomas FrankはBen Mee、Ethan Pinnock、Rico Henryをダヴィド・ラヤの前に選ぶことができたが、いまは、ケガで誰も選ぶことができず、ラヤもアーセナルでプレイしている。
ブレントフォードは、あのように無慈悲で猛々しい相手に対し、ボックスを守るのは容易ではない。
彼らはPLの直近17試合でたったひとつしかクリンシートがなく、この13試合に限定したテーブルを作成するなら、ブレントフォードはセカンドボトムである。
クリス・サットン「わたしでさえ」。ウケる。
試合のみどころ
アーセナルはこの試合で勝つと64ポインツで、暫定的にリーグテーブルでトップに行ける。
そして、翌日の日曜リヴァプールとシティがドロウで1ポイントを分け合う結果になると、リヴァプールとポインツで並んでもGDでアーセナルがトップを維持できるという。タイトルに向けては、かなりポジティヴな結果になる。
といっても、そういう皮算用ができるのは、われらがブレントフォードに勝つことが前提。ミケルじゃないが、この試合に集中しないと。
去年も今年も彼らとの試合はあまりイージーだった印象はなく、この試合もホーム、それにファインフォームとはいえ、あまり油断してはいけないかもしれない。彼らは、アーセナル対策をばっちりやってくる系のチーム。
アーセナルのひとつの懸案は、ラムズデイル。前回のPLで、今シーズンはラヤにポジションを奪われた彼の、あのような自信喪失したパフォーマンスを観るのはかなりショッキングだった。
いま勢いに乗るアーセナルはチャンスとゴールを量産するだけでなく、相手に全然チャンスをつくらせないということも傾向としてあるが、失点するときは一瞬である。GKはショッツにさらされないほうが、集中力を保つのがむしろ難しそうで、そういう意味でも彼にはチャレンジになる。
それと、ここ数試合のラヤを観ていても、ショットストップやセイヴというよりスウィーパーキーパーとしての役割が大きくなっている。ハイラインの裏側にボールが出たとき、いかに前に出て相手の攻撃の芽をつむか。
ラヤ(今シーズン)とラムズデイル(昨シーズン)の比較では、一見したところふたりの守備範囲はさほど大きな差はないが、クロスボールの対処か、ボックス内ではラヤのほうがやや前に出ているし、ボールに触る範囲もやや広く観える。ラムズデイルのスウィーパーキーパーっぷり、クロスボールへの対処、それといまやアーセナルのGKにはマストな要求になった配球には注目しよう。
ラマーズは、この試合がアーセナルのシャツを着て最後のプレイになる可能性がある。悔いのないプレイをプリーズ。
あとは、アーセナルの攻撃プレイがひきつづき、フォームを維持できるかどうか。
速いテンポ、リズム。パススピード、変幻自在のロテイション。ボールを失ったときのカウンタープレス、アグレッシヴなタックル。ハイラインとインターセブション。アーセナルが、今年に入ってからつづけているような、あの超ハイレヴェルのチームプレイを維持できるなら、ブレントフォードは敵じゃないはず。今回も最高のアーセナルを観せてほしい。
キックオフは、日本時間で3月10日(日)2:30。土曜の夜。
ぶっ勝ちましょう。
COYG!
PS
さっき、鳥山明が亡くなっていたというニュースを観てびっくり。68才は若い。もちろん、『ドラゴンボール』はフットボーラーもみんな大好きで、ラヤはタトゥーも入れてたり愛犬の名前はGokuだったり。この試合で、アーセナルの選手からなんらかのトリビュートがあっても驚かないほど。RIP。