さあ、いよいよ今晩となったPLマンシティ@エティハド。アーセナル1位とシティ3位という関係で迎える直接対戦。とはいえ、両者のポインツ差はたった1しかない。
アーセナルとしては、シティのホームはほとんど10年間勝っていない場所であり、まさに鬼門。PLタイトルを本気で争うなか、直接のライヴァルにここで結果を出すことの意味はいかほどか。残り10試合に与える影響は計り知れない。
そして、もちろん彼らのボスはわれらのボスの師匠でもあり、今回はちからを試す大きな大きなテストになる。
去年から今年、アーセナルがチームとしてPLタイトルを争えるほど実力をつけてきたのは誰もが認めるであろう事実ながら、それがまだ世間一般を納得させるまでには至っていないのも事実。
間違いなくマンシティは現在世界最強チームのひとつ。だがアーセナルも強くなった。現在PL8連勝中でもある。
ミケルとその仲間たちは、このチームがどこまで来たのかを見せるとき。
アルテタの試合前コメント
昨日アップした。こちらからどうぞ。あなたのためにSky Sportsの単独インタビューも訳しておきました。
【試合前記者会見】23/24 EPL マンチェスター・シティ vs アーセナル(31/Mar/2024) | ARSENAL CHANGE EVERYTHING
デクラン・ライスの試合前コメント「アーセナルはシティにまったく劣ってない」
この試合でももっとも注目度の高い選手のひとりであるライス。試合前にメディアの取材に対応していた。『The Telegraph』より。
ライス:(シティと対戦)こういう試合でプレイしたい。いつかキャリアを振り返ったときに、思い返す試合だ。
アーセナルが勝てなかったときとか、惜しくも敗けたときなんかにみんながなんて云うか知ってるでしょ。2年連続でトップ4を逃し、去年はリーグタイトルを取れなかった。ぼくが思うに、いまはニューアーセナルなんだ。これは、去年から学んだアーセナルだと思う。年齢を重ね、経験を積んだグループだ。
夏には何人かのクラブにすごいインパクトをもたらす、グレイトな選手たちを連れてきた。だから観てごらんよ、みんながアーセナルについて云っていることについては、もうぼくらはバリアを破る準備はできているんだ。でも、それも自分たち次第。ピッチへ出ていって仕事をするのはぼくらだ。
精神的なことかって? どれだけぼくらがなにかを成し遂げたいと思っているかだよ。このクラブのために勝ち取りたい。
去年の彼ら(アーセナルの選手)は当然悔しかったはず。彼らがそれについてなにか云うのはあまり聞こえてこなかったけど、今年の違いは観ることができると思う。メンタリティやマインドセットの点では、ここにいる全員がどれほど落ち着いているか。試合ごとに考えている。
(アルテタがグアルディオラのスタッフだった)かなりの戦術的情報がある。戦術的要求も。つまり、そこには彼らがどうプレイするかがあるから。どうセットアップされ、どう相手を苦しめるか。でも、ぼくらだって同じように彼らを苦しめられる。
ペップとミケルはそれぞれ両端にいても同じだ。彼はミケルを知っているし、ミケルは彼を知っている。彼らはともに戦術で優位に立ちたいし、差をつけようとするだろう。だが、それも実際にそこでプレイするピッチにいる11人次第だ。最高レヴェルと最高プレッシャーのなかで、パフォームできることを示し、根性を見せる。
(シティはエティハドで38試合無敗。アーセナルはエティハドで8連敗)そう思わせておけばいい。ぼくはむしろアンダードッグのほうがいい。そして、そこでみんなにぼくらが自分たちのなりたいものになれるところを証明する。
ひとにはああだこうだ云わせておけばよい。ぼくらは、そこへ行ってみんなを驚かせる。ぼくらがどれだけいいか見せてやるのさ。
これはフットボールの試合。ぼくらが彼らに劣っているなんてことは全然ない。ぼくらはアーセナルで、彼らはシティ。ぼくらには信じられないような選手たちもいて、彼らも同じ。非現実的な試合のお膳立て。
(注目されるあなたとRodriのマッチアップ。彼はもう1年以上試合で敗けていない)彼のことが好きかい?(と逆質問) 彼は怪物だ。イングランドでシティのやつらに聞くと、Rodriがいなければチームが変わってしまうと云う。それは、観てもわかること。
(セットピース)ぼくにはずっとその能力があった。ぼくが実際やってることをちゃんと観てたひとは、あんまりいなかったかもだけど。これからもっとやれると思う。
<後略>
ライスといえば、アーセナルに来る前はシティのターゲットでもあり、アーセナルのためにそれを断ったエピソードも有名であるが、今回あらためてグアルディオラがその件についてコメントしていた。
グアルディオラ:われわれもたくさんの選手を求めるが、なかにはここに来ないことにした選手もいる。そういう選手は、彼(ライス)が初めてというわけではない。そういう候補はたくさんいた。
基本的に、ここに来たくないだとか金額だとか、そういうことがなければそれは起きない。彼が自分で決めたことだ。いいよ。グッドラックだ。
ちょっとスネてるみたいでウケる。
ライスの存在はこの試合を左右する要因になるかもしれないほど大きいということで、彼がシティを蹴ってアーセナルに来た舞台裏についてSky Sportsが記事にしていた。
Declan Rice, Arsenal’s ‘transformer’: The story of how the Gunners pipped Man City to £105m signing