試合結果予想
BBC Sport (Chris Sutton’s prediction) 1-0
Sky Sports (Jones Knows) 2-0
WhoScored.com 2-1
まあだいたいいつもの予想である。いつもより失点は少なく見積もってもらえているのかも。
Chris Sutton:この試合は10月にアーセナルが勝ったときのように注意深いものになると思う。
今回はたくさんのゴールが生まれると思わない。どちらか一方が支配的になるというより、重要なときに何が起きるかで決まるだろう。だが、予想は難しい。
シティのフォームを考えれば、わたしは完全に確信はできない。なぜなら、彼らはかつてそうだったようなフリーフロウイングではないから。
それに、今シーズン彼らは現在のトップ5チームとの5試合でまだ一度も勝っていない(※W0 D3 L2)。それでも、彼らはすべてのコンペティション直近22試合で20勝しているのだが。
一方、アーセナルはトップだ。今シーズンのPLで最多ゴールを決めていて、失点は最少。彼らは8連勝でこの試合にやってくる。
もしシティがここで敗ければアーセナルと4ポインツ差で残り9試合となる。それに直面したとき、彼らには障害になるかもしれない。だが、同時に、わたしはシティがここで過去になにをやってきたかで判断する。とくにエティハドで。
それが、わたしがいまもグアルディオラのチームを支持する理由だ。仮に彼らが昨シーズンの高みにはなかったとしても。
ここで何が起きようとも、タイトル争いはまだ終わっていない。われわれ全員がここで学んだことは、3つの素晴らしいチームがいるということ。どのチームもシーズンが終わるまで落ちていくようには思えない。
Jones Knows:わたしは、アーセナルがシーズンのこのステイジの伸るか反るかの試合で、落ち着いてプレイできるのを観るまでは、彼らに自分の金を賭ける気にはならない。それは、わたしがシーズン全体でアーセナルに感じている恐れであり、CLポルトとのセカンドレグでのパフォーマンスは、そうした不安が増すだけだった。
彼らは、とても限定されたポルトに対しとてもプアだったと思う。サリバとガブリエルがいてさえ。とても不安定で緊張しているように観えた。
加えて、ホームアドヴァンテッジがとても大きい。シティはホームで38試合無敗(W33 D5)であり、アーセナルにはPLで7回勝っている。アグリゲイトスコアは21-4。
それと、マンシティがセットピース守備がかなり強いこともカギになる。今シーズンの彼らはセットピースからの失点が最少。たった2だ。つぎの最少失点チームより3も少ない。アーセナルは今シーズン、セットピースから27%もゴールを決めている。これはPLでも3位の率。
シティには組織があり、空中での支配はアーセナルの武器を無効化できる。
試合のみどころ
この試合はさすがにビッグマッチ、しかもIBが挟まって久しぶりのPLとあって、試合前からいろいろなところで注目ポインツが取り上げられている。とくにリーグを代表するスター選手が揃っていることもあり、ライヴァル同士の比較や、各エリアでのキーバトルについての議論が盛り上がっている。
まずは、ライスとRodriというPLのトップCM対決。おそらく今回も腹のさぐりあい/チェスみたいな試合になりそうななかで、ここは最大のみどころになりうる。彼らが攻撃と守備でどのように振る舞うか。
ライスが8寄りにプレイするならば、このふたりはポジション的に直接のデュエルも観られるだろうし、どちらが強く試合に影響力を及ぼすか、ピッチ上ではもっともわかりやすいバトルとも云える。
ライスは間違いなく、今シーズンのアーセナルをここまで連れてきた漢のひとり。この超大舞台でさらにステップアップするところが観たい。
それとサカとFoden。
彼らは云うまでもなく、いまの英国を代表するふたりのヤングアタッカーで、NTでもポジションを争う関係。奇しくも€130MというMVも同じという。年齢もほぼ同じで、ふだんは仲良しとはいえ、クラブにいるあいだはライヴァル関係がアツい。将来的にも、長い間ライヴァルとして切磋琢磨していくことになりそう。
Fodenはフースコ予想だと左のWB?が予想されている。そうなると、試合中サカと対峙することも少なくないかもしれない。また、Fodenがワイドでボールを持ったとき前にいるのはベン・ホワイト。もちろん彼もアルテタの試合前会見で質問が多かったように、ある意味この試合の注目選手で、おもしろいマッチアップが観られそうだ。
サリバ(ガブリエル)とHaalandも当然注目。
HaalandのフィジカリティにDFたちが続々と屈するなか、サリバだけが逆に身体を使って彼を弾き飛ばす動画がバズっていたが、この試合でも彼らの得点源であるHaalandに仕事をさせないことが重要になる。シティはロングボールのチームではないが、スピードもある彼の裏へのランは最大限警戒すべきで、そのために彼をマークするDFは一瞬たりとも気が抜けない。サリバとビッグガビには極めて重要なタスクとなる。
Haalandは、アーセナルに敗けた2試合でどちらもショッツゼロをやっている。彼の前にいたのはもちろんサリバとガブリエル。今回もロールスロイス。お願いします。
おっと、ハヴァーツについて書き忘れるところだった。
ライスもサカもサリバもビッグガビも重要だが、この試合のアーセナルのキープレイヤーはキングカイ。アルテタも認めるように、彼はいまもっとも好調な選手のひとりであり、この試合でも9としてかなり重要な役割を担いそうである。
そのうちのひとつは、もちろん空中戦。アーセナルのチームがバックからのビルドアップでプレスに引っかかるのを警戒して、ふだんよりロングボールを使うことは想像に難くない。そこでターゲットになるのがハヴァーツ。長身だけでなく相手DFとの競り合い負けないそのフィジカリティはジェズースにはないものだ。アルテタが新世代のアーセナルにインストールしたフィジカリティ。それを象徴するひとりがハヴァーツ。活躍するなら、まさにここぞ。
彼の場合、それだけでなく、ボール扱いも異様にうまいのが貴重なところである。ポケットでボールを受けて、味方に確実につなげてくれるリンクアッププレイも期待できる。
「ボックスで脅威になれる」彼は現在PLで4試合連続ゴール中。IBでは、ドイツでもフランス相手に1ゴール決めた。以前は、あんなにゴール前では不安定に観えたのに、突然ゴールを決め始めた。この試合でも重要な仕事をしてくれそうな気がしている。
弟子はいずれ師匠を乗り越える。世の中そういうものだ。それが今日起きる。なむなむ。
キックオフは、日本時間で4月1日(月)0:30。今晩である。
なんか緊張してきた。
COYG!