試合結果予想
BBC Sport (Chris Sutton’s prediction) N/A
Sky Sports (Jones Knows) N/A
WhoScored.com 2-0
試合のみどころ
この試合は、まさにカップファイナルみたいになるだろう。アーセナルは、この勝負に勝たねば夢のCLはここで終了だし、勝ち抜けば夢は拡がる。だから、あとのことは考える必要はない。※ライスはカードあと1枚でサスペンションなのでそこだけは考える必要ある
勝ち抜け条件は云うまでもなく、1-0以上の結果。アウェイチームと違い、アーセナルにはどうしてもゴールが必要だ。それも1点以上の。
先日のPLブレントフォード(H)は、期せずしてこの試合のすごくよいシミュレイションになっただろう。試合前はホームで楽勝するかに思われながら、実際はあれほど苦しんだ。
こういう試合では、ゴールできない時間が長ければ長いほど、プレッシャーにさいなまれることになる。だから、アルテタも云っているように、自分たちからmake things happenするために、試合開始すぐから、ホームチームはかなり積極的アプローチをやっていくと考えられる。
ここで思い出すのは、PLニューカッスル(H)。ポルトとのファーストレグのすぐあとの試合。
もちろんポルトの反省からだろう、あの試合のアーセナルのスタートからのアグレッションはすごかった。最初の30分、狂ったようにプレスし、ボールを失うリスクをいとわず危険なエリアにパスを繰り出す。ここでも、あのやりかたを再現するんじゃないかと予想する。どうしても、早い時間帯でゴールがほしい。
1点でもゴールが決まれば、エミレーツはゴワンゴワン揺れるはず。堰を切ったような怒涛の攻撃で、ゴールしてゴールしてゴールして…… その勢いはもう誰にも止められない! みたいな。
懸念があるとすると、そのような時間でゴールが奪えないときはかなり苦しくなる。そうなると、今度は中二日の疲労がチームに重くのしかかってくる。精神力が試される。
いっぽうで、ポルトはそのようなアーセナルのアプローチは十分予想するだろう。だから、相手がインテンスにプッシュしてくるある時間帯をしのげばチャンスが拡がると考える。そのときに、彼らがどのようにプレイするか。
今回もアーセナルのリズムにしないよう、彼らは露骨な時間稼ぎをやるに違いない。簡単に倒れファウルをもらい、ゴールキックやスローのリスタートでたっぷり時間をかける。ホームのファンからいくら煽られようが、そんなのやったもの勝ちである。老獪。
そういう意味では、レフリーを味方につけることも必要になる。前回の対戦では、あまりにも安易にホイッスルが吹かれていて、試合後はインプレイ時間の短さが注目されたほど。あれは、フットボールというエンタテインメント自体にだっていいことではないはずで、レフがあの試合後に自省的レヴューをしているなら、この試合に改善が観られるかもしれない。そこは期待したい。
アルテタの会見の最後のあたりにある“Arsenal want to play and Porto want to win”というのは、ポルトのボスSérgio Conceiçãoが、ファーストレグの勝利後に述べたという一節。このブログでは、レヴューエントリをアップしたあとに気づいたコメントだったのでそこには書けなかったのだけど、なかなか重要なコメントだったと思う。
要するに、ファーストレグの彼らができるだけアーセナルにプレイさせないよう、強みを無効化するよう、スタート/ストップを繰り返すようなブツ切れアプローチや、執拗な時間稼ぎのことを指摘されて、彼がその反論としてそのように述べた。
さすがジョゼ・モウリーニョの国というべきか、試合に勝つためならアンタイフットボールのそしりもお構いなしのメンタリティ。その清々しいほどの現実主義はいっそ称賛したくなりそうになるが、アーセナルFCのフィロソフィからすれば、そういう勢力を認めるわけにはいかない。
そういう相手だからこそ、勝たねばならないというのもある。主義の問題。
CLに限らず、今後もアーセナルが強くなればなるほど、そういう戦略で来る相手が増えるのは自明のこと。いまだって、もうすでにそうなりつつある。トップになりたいのなら、いずれにせよこういう相手に勝たねばならないのだ。
気持ちよく勝って14年ぶりのCLクウォーターファイナルへ。CLだって、まだまだ夢を見せてほしい。
キックオフは、日本時間で3月13日(水)早朝5:00。
キング・カイのハットトリックで5-0で勝て。
COYG!