リヴァプールとシティ。さすがにおもしろかったな! しかも結果は念願のドロウ。あのチャンスの応酬で、あの結果とは。アーセナルは持ってる。PLのタイトル争いはまだつづく。
さて、23-24UCLラウンドオブ16。ポルト戦のセカンドレグがやってきた。
先月の敵地での対戦では、下馬評では有利と観られていたアーセナルながら相手の老獪な戦略にまんまとハマり、自慢の攻撃がまったく振るわず。CLの常連かつ40才のDFが率いるチームという酸いも甘いも噛み分けたヴェテランに対し、いかにも若々しく未経験でピュアなアマチュアという構図があった。
そして、もちろんファーストレグでは、試合ももう終わりかけという最後の最後の時間にスーパーゴールで失点するという不運も。
いまのところ、勝負はポルトの思い通りの展開になっている。
だが、今回はわれらのホームである。ポルトも自分たちのホームのように思い通りにはいかぬはず。ミケルもBring the noiseとエミレーツを訪れるファンに訴えている。Turn it upするときが来た。
アーセナルとしては、14年ぶりというUCLラスト8進出がかかったまさに正念場。
今晩の試合をプレヴューしてゆこう。
アルテタの試合前コメント 「自らことを起こしていく。それがわれわれのアプローチ」
昨日行われたミケル・アルテタのプリマッチプレスコンファレンス。AFCオフィシャルサイトより。
(最新のチームニュース……)
アルテタ:多くのニュースはない。まだ24時間あるし、全員がフィットできるようにしていく。
(トミヤスについて……)
彼は(復帰後)最初のパートを行った。ガビはしていない。トミの参加は期待はしているが。
(リヴァプールとマンシティの試合についてとタイトル争い……)
トップにいるのはグレイト。そこは間違いない。あれは、ふたつの素晴らしいチームによる素晴らしいフットボールの試合だった。
わたしが思うに、あのふたつのチームのレヴェルを見れば、われわれがそこに関与している状況は素晴らしい。まだそこにいて、トップですらある。
だから、野心はさらに上がっている。われわれはそこにいつづけたい。一試合ごとにやっていかねばならない。
(ラムズデイルのことでスクワッドはどれほど発奮している?……)
選手たちの団結はすごい。オーガニックでナチュラル。お互いについて心底思い、誰かをもっとよくする、あるいはトラブルから救える機会があれば、彼らはそれをやる準備ができている。
あれは、このチームとそのなかにいるひとたちのクオリティをあらためて示すグレイトな事例だった。
(ポルトに対しファーストレグとどの点を変えなければならない?……)
彼らに対しファーストレグでやったよりも、われわれはもっと生み出すために、間違いなくいくつかのことは調整はしなければならなくなるだろう。それがCLのレヴェルだ。
トップチームとの対戦であり、2試合プレイするということを念頭におけば、明日はもっとよくなければならない。
(2010年以来初となるクウォーターファイナルの可能性……)
それが明日、われわれにある機会である。われわれのファンの前で、われわれのステディアムで。96分間、エナジーとノイズをもたらすこと。いっしょにそれをやろうじゃないか。
(観客が演じるパート……)
明日の彼らがもたらすインパクトはすごいものがあると思う。彼らがそれを気づいていないとは思わない。だから、われわれにはあのノイズが必要で、どのボールにもチームといっしょに反応してほしい。
そしてわれわれは感情のコントロールも必要になる。試合に訪れるフェイズを理解し、正しい時間にプッシュする賢さが必要。
こういう夜を過ごせる美しい機会だ。もう14年だから、われわれの努力のすべてが価値あるものになる。
(観客が盛り上がっているときにタッチラインにいるのはどんな気分?……)
ピッチに出てプレイしたくなっちゃうね! そういうフィーリングがある。このクラブの一員であることの喜びであり、こういう試合を楽しめる喜びがある。明日はグレイトな夜になる。
(ファーストレグから学んだことは?……)
毎週、どんな相手でも、強みと弱みがあり、試合へのアプローチ方法がある。そして、いまわれわれは相手のことを少しだけよく知っている。
われわれは、こうした類の試合をPLではたくさんプレイしているし、2日前もプレイした。
われわれは自分たちであることに集中することだ。数週間前よりもっとコントロールし、もっと自分たちがやることに集中する。
(PLでトップかつCLでラスト8の可能性について……)
明日、それをやる必要がある。ただそれをやるためにはとてもよくやらねばならない。
(選手たちは情熱と感情をコントロールする必要がある?……)
間違いなく。だが、試合の状況が非常に重要で、われわれは試合は長い時間だということもわかっている。自分たちの思い通りになる時間もあるだろうし、劇的に急変する時間だってある。
感情的には、こうした試合では準備ができていなければならない。
(ジェズースやジンチェンコら経験ある選手を起用する可能性……)
残念ながら、今シーズンは長いあいだチームに彼らがいなかった。それはトーマスのような選手にも云える。だが、チームにはこうした試合経験があるほかの選手たちだっている。彼らも明日準備ができているだろう。
(彼らは試合でスタートできるほどフィットしている?……)
起用できる全員がスタートから起用できなければならない。なぜなら、5分後にプレイしなければならなくなるかもしれないし、スタートするかもしれないから。選手たちはいい調子だ。
(あなた自身のヨーロッパでの思い出は?……)
いくつかある。ここでバルサ、バイエルン・ミュニックともプレイしたし、あれも素晴らしい夜だった。ミランに対してはカムバックする必要があった。
そういう思い出はあるが、いまは明日だ。目の前にあるもの。明日はことを起こさねばならない。
(一線を越えるにはなにが必要?……)
可能なかぎりベストな準備をすること。たくさんの正しい決断をすること。勇敢に、勇気をもってことを起こすこと。そうした状況で待っていてはいけない。自ら行き、ことを起こす。それが明日のアプローチだ。
(ファンがもたらすインパクトに最初に気づいた試合というのはあった?……)
わたしがPSGでプレイしていたときのマルセイユとの最初のダービー。信じられないアトモスフィアがあった。スコットランドでOld Firmをプレイしたときもショックを受けた。
それがいかに大きな役割を果たすか。ファンがもたらすエナジーと信念。明日は間違いなくそうなるはず。
(明日マルティネリはプレイできる?……)
パーセンテイジで? でも彼のオプションはいるから。がっかりさせてごめんよ!
(「アーセナルはプレイしたい、ポルトは勝ちたい」という……)
解釈はしない。強いことばだ。
(あなたは明日の勝利にどれほどハングリー?……)
とても。だって夕食がまだだから!
われわれが14年もやれていないことをやるんだから、想像できるはず。
以上
マーティン・オーデガードの試合前コメント「観客の声がチームを生き返らせる」
今回の会見に選手として同席したのはキャプテン・オーデガード。
(昨シーズンの経験を利用している……)
オーデガード:まずなによりも、ぼくらはいいチームになった。もちろん、何人かのいい補強もあったし、昨シーズンの教訓からの経験も今シーズンはうまく利用できている。ここ数年のぼくらは、それをずっとやってきたみたいに感じてるよ。
CLに出られなくなってから、強くなってカムバックした。昨シーズンはチーム全体によいレッスンになった。
(ポルトでの1-0敗戦について……)
自分たちのベストゲイムをやらなかった。ボールを持ったときに十分じゃなかった。ぼくらは、あの試合が終わってすぐそういうことを振り返って、みんなが違うことをやらなきゃならないともうわかってる。
あれは、ぼくらが今年勝てなかった唯一の試合で、それだけでも十分なモチヴェイションになる。みんな試合の準備はできているし、盛り上がっている。いい試合になるはず。
(チームスピリットについて……)
ぼくらには絆があって、チームスピリットも信じられないものがあると思う。ぼくの人生で観たもののなかでもベストだ。なにか特別なものがある。それはピッチでも観られるものだろう。ぼくらがピッチ上でどれほど相互理解があるか。
(エミレーツのアトモスフィア……)
エミレーツでプレイするときには、それがかなり大きいと思う。ぼくらの最近のすべての試合でヤバい。
リヴァプールの試合のあと、あれはかつてないベストな雰囲気だと思った。それが、ニューカッスルでもブレントフォードでもあった。彼らは、ぼくらにたくさんのエナジーを与えてくれる。
ちょっと疲れて落ちてしまうときも、観客の声を聞けば、チームは生き返る。そこでプレイするのは特別なフィーリングだ。明日もまた火がつくはずだと思う。