試合について
ファースト11
SofaScoreより。
4-3-3
トロサール、ハヴァーツ、サカ
ライス、パーティ、オーデガード
トミヤス、ガブリエル、サリバ、ホワイト
ラヤ
サブは、マルティネリ(66 トロサール)、ジェズース(82 サカ)、ジョルジーニョ(90 オーデガード)、キヴィオール(90 パーティ)
トレイニングを回避しフィットネスが危ぶまれたトミヤスは結局大丈夫だった。これで3試合連続?同じスターティング11。現時点では、アルテタにとってベストの11人かもしれない。シーズンのこの時期に最強チームでプレイできる幸運。
試合前には、ティンバーがマンチェスターへの遠征に加わっているという情報もあったが、彼は予備メンとしてマッチデイスクワッドには入らなかった。復活のお披露目は、最終日にお預け。
マンUのほうは、試合前にRashfordとBruno Fのアウトが判明。ただでさえ選手が足りないETHにはさらなる打撃になったのであった。
それにしてもマンUはCBにEvans(36)だもんなあ。アーセナルがフリーエイジェントだった彼の獲得を検討していたのが、もう何年前だろう。あのときですら30過ぎたヴェテランだったはず。世界一のビッグクラブとは到底思えない。
ポジショニングのミスでアーセナルの唯一のゴールを成立させたCasemiroも。CBの選手ではないとはいえ、守る側の選手のあんな間抜けな仕草はPLでもなかなか観ない。彼はパレスでもやらかしたので、連続で致命傷になるエラーをやった。それでは試合に勝てない。
ところで、この試合はアーセナルの選手たちのフィットネスにはけっこう疑問を感じた。個人的にはオーデガードとサカ。このふたりは身体が重そうで、とてもベストコンディションには観えず。とくにサカ。彼は試合前もダウトだったわけで、100%フィットではなかったのかも。サカは、結局後半に負傷交代?となったが、ずっと元気なさげだった彼をあの時間まで外せないのが、今シーズン最後までつづいたこのチームの課題という気がする。
しかし、なんだろうね。この重要な試合でそれなりの試合間もあって。もちろん、OTのような場所で、タイトルも争っていて、精神的なプレッシャーはあったろうが、あの悪いパフォーマンスは肉体的なものにもかなり起因していると思えた。いわゆるコンディショニングを間違えたとか。しばらくずっとキレッキレのチームを観てきたから、その落差を非常に感じた。まあシーズン最終盤で終わりが観えて、一年の疲労がどっと出てきているということなのかも?
マッチスタッツ
『BBC Sport』より。試合レビューのページがリニューアルされて情報が増えた。
基本スタッツは、だいたい互角。試合前に想像していたような著しい差はない。数字的にはアーセナルのほうが悪いものが多いほど。アーセナルが圧倒するところを観たかったのだが。
アーセナルは、ボールを持ってもなかなか前に運べず。いざ前に展開しても雑なプレイですぐに奪われてしまう。そうした試合の感じがポゼッションにも現れている。マンUが優れていたというよりは、ほぼ自滅に近いという印象があった。
それでも、マンUの攻撃は劣悪で、あれだけボールを持って攻撃していたようでいて、SoTが2しかない。とくにアーセナルの堅牢なゴール前のブロック守備には手も足も出なかったし、少ないチャンスもことごとく無駄に。
Onanaは、なにかやらかすか、ビッグセイヴをやるか、みたいな試合になりそうだと思いながら観ていた。残念ながらやらかしはなかったが、ビッグセイヴはいくつかやった(5)。なかでも大きかったのは、片手で弾いた78分のマルティネリのショット。あのショットはDFが彼の前に何人もいて、0.18xGという低いチャンス量ながら、Onanaの手が届かなければ入っていただろう。ネリは残念だった。
OptaAnalystによるxGは、0.64 vs 1.71。
この日のマンUの最大のチャンスは、79分のGarnachoのショットではないだろうか。あのショット単体のxGは0.06と極めて低いが、シュート状況としては、サカがワイドの守備に釣り出されて、彼の目の前が一瞬開けた。アーセナルの絶対開かないボックスが珍しくほころびを見せた。あのチャンスの場面で、彼のショットは最悪だったが。
Garnachoというひとは、あのチームのなかでは孤軍奮闘みたいでちょっと気の毒だったな。チェケラッチョ。
いずれにせよ、マンUはあれだけアーセナルのゴールに近づいていながら、肝心のところはシャットアウトされた。彼らのオンターゲットのxGは、0.07。スコアラインほど競った試合でもなかった。
Arsenal conceded just 0.07(xGOT) against Man Utd this afternoon.
— The xG Philosophy (@xGPhilosophy) May 12, 2024