トミヤスがまた負傷でUSツアー回避のショック

昨日発表されていた、アーセナルのUSツアー遠征スクワッドのニュースのなかで、かなり残念なおしらせだったのがトミヤスのケガ。

彼は、すでにロンドンに戻りチームとトレイニングに励んでいたものの、なぜかLeyton Orientとの非公開フレンドリーのスクワッドにも含まれず。理由不明で悪い予感もあったなか、結局こうしてケガが明かされた。

正直、彼を応援するものとしてはとてもショックを受けた。

なぜならば、リカルド・カラフィオーリがチームに来ることで、新シーズンのトミヤスの立場はただでさえより厳しくなることが予想され、そのような状況で「availabilityに信頼おけない選手」の定評を覆さねばならなかったから。

本人の失望はどれほどだろう。

昨日は、アカデミーGKのトミー・セットフォード（Tommy Setford）の獲得も発表されたというのに、こちらのトミーときたら…… なんてこったい。

トミヤスがプリシーズンでヒザを負傷

トミヤスのケガは、昨日のアーセナルのUSツアーのスクワッドを発表するリリースのなかでごく短く伝えられた。

Kieran Tierney (hamstring) and Takehiro Tomiyasu (knee) will remain in London to receive treatment from our medical staff at Sobha Realty Training Centre.
キーラン・ティアニー（ハムストリング）とタケヒロ・トミヤス（ヒザ）は、Sobha Realty Training Centreで医療スタッフの治療を受けるためにロンドンに残ります。

ジェイムズ・ベンジ（CBS Sports）。

Takehiro Tomiyasu understood to be facing two to three weeks on sidelines with knee injury that has seen him miss Arsenal’s tour of the US. https://t.co/VDYkvqJ5vL
— James Benge (@jamesbenge) July 21, 2024

『CBS Sports』によれば、クラブからは期間は明かされていないものの2-3週間アウトの可能性があるそうで、そうなればプリシーズン全体を逃すという。

ヒザのケガについては、2023には手術も行っているはずだが、そのヒザが再発したのかどうかは定かではない。逆のヒザだったら、それはそれでキツいものがあるが。。

トミヤスは、プリシーズンの始動を伝える動画のなかでもかなり多めにフィーチャーされていたし、どちらかといえば元気そうにしていた。

だからこそショックは大きい。なんでもないところでケガをしてしまう。いつでもどこでもケガをしてしまう。そういうイメージ。このことで、レッテルをはがすどころか、不幸にもあらためてより強くケガがちな印象を残してしまったみたいである。

ちなみに、トミヤスはアーセナルに来てからPLで単シーズン22試合以上プレイしたことがないという。以下は彼のケガ履歴。今回のものはまだ反映されていない。

r/Gunnersのファン反応をひととおり観てみても、同情を示すというよりは、多くのひとがもはや呆れているように見えたほど。

トミヤスという選手は、世界中のアーセナルのファンに愛されていると思うが、ここまでケガがちだと能力とかそういう評価以前の問題になってしまう。

複数のサブから、いくつかの反応を挙げてみよう。

これは同情する。どの選手もいいプリシーズンにしたかったのに
いつものように日本代表の試合にはフィットするから
だからカラフィオーリが必要だった
わたしのお気に入りのひとりなんだけど、売却も検討しなきゃダメかな？
延長した彼の契約が短ったのが合点がいった。「2年でフィットネスを証明してみせろ」ということだった
↑日本代表を忘れてる
今シーズンどれだけプレイできると思う？わたしは18だな
↑アーセナルで12。日本代表で14
これはキツい。でも彼のケガはただのアンラッキーだと思いたかったが、どうも一貫してケガをしつづけているように思えてきた。彼は素晴らしい選手だから悔しいよ
↑アンラッキーではない。生まれつきで慢性的にケガしがち
そこまで悪くないケガならいいけど
↑日本代表の無意味なチャリティマッチに招集されて90分プレイしたあとにケガして帰ってくる
彼はニューロシツキだな。誰からも愛されてプレイも素晴らしい。だがケガを繰り返す
Tomiglassu（トミガラス）
ティアニーとトミーのケガは不変
トミーーーーー、せめて2ヶ月もってくれえ！
だからキヴィオールを売れないんだよ。トミヤスはまったく信頼できない
↑まさにこれ。トミヤスはガラス製で彼のavailabilityはまったく頼れない。ティンバーは長期ケガ明けでジンチェンコはトミヤス並のガラス製だから。キヴィオールがいなければ、実質ティンバーしかバックアップがいなくなる
↑↑完全同意。紙の上ではLBのオプションがたんまりあるみたいだけどキヴィオールがいないと
トミヤスはこの2ヶ月で1試合しかプレイしていないのに。こんなのありえる？
↑散歩してるだけでケガするから
トミヤスが2週間と保たないのにDFが多すぎるというひとたちがいる

以下延々とつづく。

「トミヤスは日本代表ではいつもフィットしている（そこでケガして帰ってくる）」というのは、ちょっとしたミームのようになっている。まあ、実際は日本代表もケガで招集を見送られたりしているのだが。レッテル。

24-25アーセナルのDF考：キヴィオールは売れない？

カラフィオーリの獲得がほとんど決まったということで、補強の優先エリアだったという左のDFは解決したのだが、この夏のアーセナルは、ディフェンスの補強に注力しすぎというファンのフラストレイションはたしかにあった。とくにレフトバックについては、選手の頭数だけでも比較的豊富にあったので、RWやCMそっちのけでそこにフォーカスすることには、納得いかないひともいたんだろう。

カラフィオーリがいなかったとしても、現時点でLBでプレイできる選手がこれだけいる。

ティンバー
ジンチェンコ
キヴィオール
トミヤス

が、今回トミヤスがこういうことになり、あらためてLBの補強の必要性について考えさせられることになった。

もちろん、戦術的にLBに欠けていたプロファイルの選手を加えることがもっとも大きな理由だっただろうが、そもそも人数はいたとしても、そこにはavailabilityに信頼のおけない選手がふたりも含まれていた。トミヤスとジンチェンコ。そして、今回はトミヤスがそのことをあらためて証明してしまったかたちである。

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アーセナルのスクワッド構築のカギになる選手のavailability | ARSENAL CHANGE EVERYTHING

ところで、この夏アーセナルはキヴィオールをどうするかは微妙なスタンスに見える。イタリア方面からはしきりに複数クラブからの関心が伝えられるし、カラフィオーリの一件ではボローニャとの取引の一部に含めるプランもあったという（※本人が拒否）。仮に大きなオファーがあれば売却も辞さず、というスタンスかもしれない。

だが、アーセナルのスタンスが微妙であるのなら、トミヤスのケガはキヴィオールの去就に影響を与えかねないんじゃないだろうか。

新シーズンのDFラインは以下のようになると考えられる。