こんにちは。
本日、プリシーズンフレンドリーのアーセナル vs レヴァークーゼンが行われる。
レヴァークーゼンといえば、去年のブンデスリーガで無敗優勝をやったドイツ版インヴィンシブルズであり、マネジャーのXabi Alonsoはミケル・アルテタの幼なじみで親友という、これはもうどうしたってこの2チームの対戦が観てみたかったところで、それがなんと今回親善試合というかたちながら実現するという。
両チームについては、グラニト・ジャカやネイサン・テラといった元ガナーがレヴァークーゼンにいたり、いっぽうアーセナルにはレヴァークーゼンでキャリアをブレイクさせたカイ・ハヴァーツがいるなど、いつの間にか、いろいろと縁が深い間柄になっていたりする。
この試合に向けて、ジャカ、そしてネイサン・テラのインタビューがあったので、そちらを紹介しよう。
プリシーズンでエミレーツ帰還のグラニト・ジャカ「ふたりのマネジャーには明るい未来がある」
(グラニト、アーセナルと親善試合をやるとわかったときどう思った?……)
ジャカ:もちろん、7年もプレイした場所へ戻るのは特別さ。アーセナルでは素晴らしいときを過ごしたし、いまでも多くの選手やスタッフたちと毎日のようにやりとりしているよ。トーマス・パーティ、オレクサンドル・ジンチェンコ、ガブリエル・ジェズースとか。
ここしばらくはやりとりできてないから、この試合について話はしていないけど、何日か前には少し話した。またみんなと会えるのがとても楽しみだ。
(何百人かのファンがあなたを追ってロンドンへ行きます。ファン、あるいはあなたもエミレーツでなにを期待している?……)
あそこは特別なフィーリングがある特別なステディアム。典型的な英国の雰囲気があるね。ホームチームがいい動きをしているときは、ものすごくうるさくなる。アーセナルファンもぼくらのファンも最高レヴェルを期待しているはず。
(ふたつのトロフィを持ってエミレーツに戻ることが特別なやる気になる?……)
英国人もレヴァークーゼンのことを去年以降は違う目で観ているだろうし、認識はもうまったく違うだろう。今回の試合では、ふたつのトロフィはなんの意味も持たない。
プリシーズンのいまの段階では、まずすべての選手がフィットしていることだ。そしてどの親善試合でも限界までやり、最高のレヴェルでの試合のリズムを取り戻していく。
(ミケル・アルテタとXabi Alonsoというふたりの若いトップコーチの対戦。あなたはそのふたりの下でプレイしている。彼らを際立たせているものは?……)
あのふたりのつながりはプロフットボールの世界でも際立っているね。彼らは同じ街(San Sebastian)で育った。
彼らには独自のやりかたと独自のキャラクターがあるが、ゲイムに同じアプローチをする基礎がある。彼らはフットボールをプレイしたいし、ボールがあってもなくても相手にプレッシャーを与えたがる。彼らはふたりともコーチとして輝かしい将来があるに違いない。
ジャカがもうそろそろ成功しそうというタイミングでアーセナルから去ったときは、ドイツでまったりとキャリアの終わりを過ごすつもりなのかなどと勝手に思い込んでいたのだが、とんでもない。まさかあんなことになるとは、正直想像もしなかった。
クラブが大成功というだけでなく、本人もキャリアのピークを継続。いや、継続しているどころか、いまがもっともいいくらいなんじゃないか。なんて選手だろう。
エミレーツではきっとファンに温かく迎えられそうだ。
ヘイルエンド出身のネイサン・テラ「いまもアーセナルのファン」
現在レヴァークーゼンでプレイするウィンガー、アーセナルアカデミー出身のNathan Tella(25)については、17/18とわりと最近までユースチームにいたはずなのに、ぼくはほとんど名前も知らなかった(あるいは完全に忘れた←よくある)。
先に簡単に彼のキャリアを紹介すると、7才から入ったアーセナルアカデミーで10年過ごし、18才だった17/18にサウサンプトン(U23)へ。ヘイルエンドの同期には、エンケティアやネルソン、ジョー・ウィロックらがいるという。サウサンプトン時代はPLでアーセナルとの対戦経験もあり。22/23にローンでプレイしたVincent Kompany率いるバーンリーでブレイク(チャンピオンシップでG17 A5)。PLに昇格。その23/24にはレヴァークーゼンに€23mというなかなかの金額で買われ、チームの大躍進に貢献。いまに至る。
ヘイルエンド出身ということで、AFC公式サイトにも彼のインタビューが掲載されている。こちらは『The Athletic』より。
テラ:(11才で2011年のCLバルサ戦をスタンド観戦)あれが夢だと初めて思ったんだ。家に帰る電車のなかで「いつかぼくもCLとアーセナルでプレイしたい」と。アーセナルではちょっとうまくいかなかったけど、CLの夢はまだある。だから、そこがぼくの憧れであり目標なんだ。
(ドイツに慣れるのに半年かかった)Xabiは、最初からぼくをとても理解してくれていた。ぼくがチームで要求されるレヴェルでプレイしていない自分を悔しがってるのを彼はわかっていて、そもそもチームに加えるつもりがなければぼくを連れてこなかったと、いつも安心させてくれた。
彼はチーム全体に自信を与える。彼のサポートがあるとわかっているし、もしその選手が仕事ができないと思うなら、彼はピッチに入れない。それはどんな選手にも最高の自信を与える。
(レヴァークーゼン移籍に際してサウサンプトンでのチームメイト、セオ・ウォルコットからの助言)彼には、たくさんの助言と自信をもらった。ぼくが何かうまくやれたとき、彼はすぐにそれについて話してくれた。もしぼくがなにか理解していなかったときも、彼があのポジションなら、彼の観点からどうするか聞きたかったから、よく彼に尋ねた。
ぼくは彼を観て育ったから。ローンでバーンリーに行くときも彼に相談した。ぼくは自分の考えを伝えて、彼ならどうするか聞いた。彼は率直に答えてくれて、すごくいい機会になると云ってくれた。ぼくの試合も観ていて、バーンリーでリーグを勝ったときも素晴らしいシーズンだったと褒めてくれた。
サウサンプトンで彼にさよならを云えなかったのはちょっと悲しいけど、まだ連絡先は知ってるから。
(Kompany)彼がどれほど優秀なマネジャーかわかったし、世界最大のチームのひとつが彼に向かったのも驚きじゃない。彼にはやりたいプレイのスタイルがある。
彼が降格チームからバイエルンに行くのは変に見えるだろうが、彼は、チャンピオンシップでは彼がそこにいればみんなが観るようなひとだった。彼はとてもいいマネジャーだから、とても成功するといいね。でも、リーグを勝つのはぼくらだけど。
そうだね、ぼくはいまもアーセナルのファンだ。SofaScoreでいつでも結果をチェックしてる。
今回チャンピオンとして、「インヴィンシブル」として、エミレーツに戻るのは素晴らしい気分。試合に集中しているけど、家族や友人たちの前でプレイできるし、アーセナルファンとしても素晴らしい。
Komnapyもミケルつながり。ミケルってひとは、ほんとうに顔が広いね。この世界の重要人物とは誰とでもつながりがある印象。
ウォルコットは、この試合も観に訪れるんだろうか。彼はUSツアーではジルベルト・シルヴァとともに「アンバサダー」としてチームに帯同。ファンイヴェントに参加したりとクラブのために精力的に働いていた。
彼は、ここのコメントもそうだし最近はなんだか株を上げている印象があるな。今年はTVパンディットとして、露出が増えそうな予感がする。
さて、AFC公式サイトのほうのインタビューで、テラは現在のチームメイトであるジャカについても語っている。
テラ:彼(ジャカ)はグレイト! ぼくもアーセナルファンとして、彼がチームにもたらしているものは観ていたから、ぼくが彼とプレイするとわかったときも、きっとあのクオリティをもたらすんだろうと思っていた。
彼はアメイジングで、初日からもうリーダーとしてチームを助けていた。かなり経験豊富で、ドレッシングルームでもみんなから尊敬されているし、彼もまた年齢や経験に関係なくみんなを尊重する。
彼は、素晴らしい人間であり選手だよ。
そうかそうか。
レヴァークーゼン@エミレーツのキックオフは、日本時間で今晩、8月8日(木)深夜2:00。平日でこの時間帯はキツいが、午前11:00よりは多くのひとがライヴで観られそうな時間。
カラフィオーリのデビューなるか。
楽しみだね。