アーセナル ミニニュース
エドゥの後任人事の噂。ロシツキー? WHUのTim Steidten?
先日、突然にエドゥ・ガスパールがノッティンガム・フォレスト方面に旅立ったということで、アーセナルは後任のスポーティングダイレクターを探している最中。
その件で昨日はいくつかの噂が出ていた。タイミングが合えば会見でも質問が出ていたかもしれない。
そのひとつは、トマス・ロシツキー、あるいはペア・メルテザッカーを昇格させるというもの。ふたりはもちろん元ガナーで、クラブのフィロソフィも理解しているし、アルテタとのコミュニケイションも問題なし。エドゥの後任としては、すんなりいきそうではある。
🚨EXCL: 🔴⚪🇨🇿🇩🇪 #PL |
❗Tomáš Rosický and Per Mertesacker are two names highly appreciated by Arsenal to replace Edu as sporting director.
W @CasseJosuehttps://t.co/INWocaEaxy pic.twitter.com/VJXCNoYBEE
— Santi Aouna (@Santi_J_FM) November 8, 2024
だが、ぼくの観測範囲ではこのニュースについてファンの反応はあまりよろしくないようだ。
とくにロシツキは、この2年間Sparta Pragueで仕事をしているというが、彼らのこれまでの選手への最高投資額が€5m程度だそうで、アーセナルとはクラブの規模がまったく違うこと。これではトップレベルの仕事経験があるとは云えない。SDの仕事上、職務経験はかなり重視される。
それと、アルテタの周囲をこれ以上「イエスマン」で固めるべきではないという意見は、けっこう同意できると思った。これからクラブが成長をつづけるためにも、元AFC選手や彼の知り合いなどではなく、外部からニュートラルな意見を入れていくべきという意見には説得力がある。
その点で、もうひとつの噂のほうは悪くないかもしれない。
West Ham United fear their technical director Tim Steidten could be in the running to replace Edu at Arsenal
✍️@JBurtTelegraphhttps://t.co/NTnWoUE6KD#TelegraphFootball
— Telegraph Football (@TeleFootball) November 8, 2024
ウェストハムのテクニカルダイレクター、Tim Steidtenをアーセナルが狙っているという記事。Steidtenは、去年の夏にWHUが「あの」レヴァークーゼンからヘッドハンティングしたTDだそうで、データを活用したリクルーティングで知られるらしい。ミズリンタット2.0?
それを聞いただけでは、へえで終わってしまいそうなんだが、彼がブレーメンとレヴァークーゼンにいた時代に連れてきたという選手のリストを観てほしい。おったまげ。
Players signed by Werder Bremen and Bayer Leverkusen during Tim Steidten’s time at the club:
◉ Serge Gnabry
◉ Kevin De Bruyne
◉ Edmond Tapsoba
◉ Jeremie Frimpong
◉ Florian Wirtz
◉ Moussa Diaby@BenMGreen95 takes a closer look at his career.— Squawka (@Squawka) June 18, 2023
もしや、去年のレヴァークーゼンの大成功はもしかしてこやつのおかげか? KDBやグナブリもいる。
そして、こやつをぶっこ抜くともれなくKudusもついてくるとかこないとか……。
エドゥの後任人事は今後も注目。
試合結果予想
BBC Sport (Chris Sutton’s prediction) 2-1
Sky Sports (Jones Knows) 0-1
WhoScored.com 2-2
意見が割れた。それもわかる。
Chris Sutton(BBC Sport):2-1でチェルシー。もしPalmerがチームにいないなら1-1だ。わたしはこういう予想はあまりしないが、ひとりがフィットするかしないで予想が変わるのが、チェルシーのCole Palmer。
アーセナルはデクラン・ライスに疑いがあり、マーティン・オーデガードは錆びついている。だがPalmerはカギを握っている。
Palmerは先週末のマンUでケガをして今週のトレイニングを回避しているが、チェルシーは試合に勝つには彼が必要だ。
ただ彼が不在ですら、わたしはアーセナルが勝つとは思わない。彼らについてわたしが心配しているのは、相手ボックスのなかで何をやるかだ。彼らはインテルでもいいプレイをしていたが、ゴール前で足りない。彼らは間違いなくファイナルサードでのクリックを失っている。
Jones Knows(Sky Sports):わたしは、いまのチェルシーはトップに挑戦するにはまだ早いんじゃないかと考えている。アーセナルはPLでもう数シーズンやってきたことがある。ブルーズには、こうした試合を乗り越えるべきメンタルブロックもあるだろう。
チェルシーは、リヴァプール、シティ、アーセナルとの25試合(すべてのコンペティション)で勝ちがない。この試合でたった16ゴールしか決めていない。
だが、アーセナルもいまはフロウがない。そこは間違いない。アーセナルはミドウィークのインテルで2.32のxGをクリエイトしながら、試合には敗けた。わたしのような人間でも、いま彼らがタイトルを狙えるという信念は揺らいでいる。
彼らのセットピース脅威はいまも力強いので、これこそが彼らが勝てるタイトな試合だろう。
ミケル・メリーノはすでにアーセナルでヘッダーのゴールを決めているし、インテルでもヘッダーでのショットがあった。ガブリエルも際立っているが、メリーノはフィジカリティを買われてアーセナルに来た。
試合のみどころ
メンタルブロックといえば、それはいまのアーセナルにこそあるんじゃないかと思う。この2試合ゴールがなく、どうやったらゴールできるかがわからないというか。それが、よけいにゴールすることを難しくしているみたいにすら見える。本来はもっと単純でいいはずなのに。
インテルであれだけボールを持って攻めながら、ファイナルサードではワイドからの単純なクロスなど予測可能な攻撃に終始。そこには混乱があるように思える。ゴールを取るために、選手たちはいまやっている以上になにをどうすればいいのかわからない。ディープブロックを前にして、柔軟な発想ができなくなり、クリエイションが不足する。以前の「考えすぎ」な悪いときのアーセナルに戻ってしまったみたいである。
この結果が出ないバッドフォームのなか、アルテタが会見で言及した2020年12月のチェルシー。あれはいま混乱しているチームにとっていいヒントになるように思える。ESRをほとんど1年ぶりにスタートさせるという大胆な変更が功を奏し、2ヶ月も勝っていなかったチームを勝たせた試合。チームにいつもと違う選手を入れて生まれた大きな効果。
今回はオーデガードがフィットしているというし、彼が久しぶりの復帰を果たすことで生まれる効果も当然あるだろう。ほとんど丸2ヶ月(※61日間)という離脱からの復帰で、彼にどこまで期待していいのかわからないが、彼ならやってくれそうな予感はある。彼がゴール/アシストにからむようなら、チームも盛り上がるはず。
それとワニエリ。しつこいようだが。Nwaneriと書いてワニエリ。
インテル終盤のあの膠着状態にワニエリが入ったときの小さな変化は、観ていてとても期待感があった。淀んだ空気のなかに、新しい風が吹き込んだかのような。
だが、これまでを考えるとアルテタが彼をスタートさせるようなことをやりそうな気はしない。メリーノがフィットしていればメリーノだろうし、そうでなくてもふつうにトロサールが選ばれそう。だが、すこしくらい期待はしている。アルテタも違うことをするというのだから。
だから、この試合のみどころのひとつは、ゴール。クリエイション。攻撃でこれまでと違うところを見せてもらわないと。アルテタがどんな「側面」を改善したがっているのか、試合で発見できるだろうか。
それとSBでの試合ということを考えると、やはり守備がカギになる。そこもこの試合の大きなみどころ。
アーセナルは9月なかばのNLDからPLでクリンシートがない。なんだかんだずっと失点している。ちゃんとブロックをつくっているときも、去年なら考えられなかったような失点のしかたも気になっているところだ。
今年のアーセナルはPLのアウェイ試合では、ヴィラとToTに勝ったあと、3試合勝ちがない(DLL)。2連敗中。チームの勢いをシフトさせるには、アウェイのチェルシーで勝つことはかなり効果があるはず。よい機会ととらえたい。
アーセナルのキープレイヤーは、ハヴァーツ。彼がアーセナルで活躍すればするほど痛快だからね。チェルシー相手なら云うことなし。
キックオフは、日本時間で11月11日(月)1:30。日曜夜。
この試合が終わると、またしばしのブレイク。楽しもう。
COYG!