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【マッチプレビュー】24/25 UCL インテル・ミラン vs アーセナル(6/Nov/2024)エドゥショックを乗り越えて

インテルについて

Intel Milan. 昨シーズンを含め、国内チャンピオンが20回というイタリアのエリートクラブ。09/10にはジョゼ・モウリーニョの下でCLも勝っている。

今シーズンは、現在までにセリエAで11試合を消化し、トップのナポリと1ポイント差の2位。ここまでのゴール記録は25でリーグ2位。かたや失点は13と多いので、やや攻撃に偏ったチームと云えそうである。

今回の試合の舞台となるサン・シーロは、8万人収容というイタリアを代表する巨大スタジアム。行ったことあるひとも多そう。しかし、ホームスタジアムを地元のライバル(ACミラン)とシェアしているというのは、よく考えると異様な感じがする。

現在のボスは、Simone Inzaghi。昔そんな選手いたな。Filippo Inzaghiの弟。ちなみにFilippoのほうは、かつてはミランを率いた時期もありつつ、いまはセリエBのPisaというクラブのヘッドコーチをしているらしい。選手としての名声は兄のほうがはるかに高いだろうが、コーチとしては弟のほうがだいぶ成功している。

キープレイヤーズ

€50m超えの選手が5人もいる。Lautaro Martínez(27)、Nicolò Barella(27)、Alessandro Bastoni(25)、Marcus Thuram(27)、Federico Dimarco(26)。Lautaroは€110mなり。。

LautaroとBarellaは、かつてアーセナルともさんざんリンクされていたので、門外漢のぼくも名前くらいは知っている。

このなかでもこの試合の注目は、イタリア代表のAlessandro Bastoniだそうで、この選手は「プレイメイキングCB」として、CBでありながらレジスタ的にプレイするという。もちろんビルドアップにも貢献。アーセナルは相手の左サイドには要注意。

チームのリーディングスコアラーはMarcus ThuramでリーグG7 A2。このひとはあのひとの息子か。リリアン。LautaroはG5 A2。

そのほか、誰でも知ってそうな有名選手では、Hakan Çalhanoğlu、Benjamin Pavardなどがいる。

それとアーセナル的に忘れちゃならんのが、元ガナーのミッキーことヘンリク・ミキタリアン。ここにいたんかい。

今シーズンの彼のプレイ履歴をみると、35才にしてほとんどの試合でプレイしているレギュラーという。彼がアーセナルを去ったのが2019年なので、すでに5年前。クラブとは懐かしい再会となるが、あいにく彼とプレイした選手はもういない。

ちなみに2019/20は、KT、マルティネリ、サリバがアーセナルに来たシーズンで、サカが17才でファーストチームに昇格。12月にはアルテタがヘッドコーチになったシーズン。

フォーム

国内リーグでは、直近6試合でW5 D1 L0。

シーズンスタートからの5試合ではW2 D2 L1とやや苦しんでいたので、いまはかなり復調しているといえる。

CLでは初戦のマンシティ(A)でドロウをやったほか、FK Crvena Zvezda(H)、BSC Young Boys(A)に勝利。

チームニュース

Carlos Augusto がアウト。

Head to head

これだけの有名クラブながら、インテルはアーセナルと過去2度しか対戦していないのは意外な気はする。

03/04のインヴィンシブルシーズン、CLグループステイジで、インテルもアーセナルもどちらもホームで敗け、アウェイで勝っている。

試合結果予想

BBC Sport (Chris Sutton’s prediction)  N/A

Sky Sports (Jones Knows)  N/A

WhoScored.com   1-0

アーセナルがこんな状態じゃなきゃ予想も違ったろうに。

試合のみどころ

アーセナルは、よりによって先日のPLニューカッスルに敗けてしまい、PLではLDLと3試合勝ちがない。そして、このあとはどちらも好調なチェルシー(A)、フォレスト(H)といったPL試合が待っているため、チームにかかるプレッシャーはいまかなり高まっているだろう。まるで、自分たちで自分たちを追い込んでしまったみたいだ。

したがって、できるだけ早く勝ちに戻らねばならないのに、そういうタイミングでイタリアンジャイアントとの試合(しかもアウェイ)が来てしまうというのは、なんとも間が悪い。

アーセナルは、もちろん状況はよくないが、この試合ではそういう逆境で結果を出す精神的な強さが求められるだろう。ニューカッスルでの試合のような、腑抜けたパフォーマンスをしているようではお話にならない。現時点ではアーセナルにとってCLはPLほど追い込まれた感はないが、これも間違いなくビッグテスト。

戦術的には、アウェイであっても求められるのはクリエイティヴィティ。アーセナルの直近の課題は今回も当然問われる。

オーデガードがいきなりスタートからプレイする可能性はだいぶ低いと思うので、チーム事情はこれまでと大差ない。だからこそ、アルテタにはイーサン・ワニエリ(17)にそのタスクを託してほしいと思う。(われながら毎度同じことを書いている自覚はある)

オーデガードがチームに戻ったということは、今後彼の機会はこれまでの期間よりも限定されることになるはずで、リーグカップ以外で彼をスタートに選べる機会は、この試合以降しばらく訪れないかもしれない。

このチームは、いまなにかがおかしい。セットプレイ以外でゴールするチャンスをうまくつくれていないし、試合のなかでいい時間と悪い時間の差がありすぎる。だから、ぜひ勇気をもってチームに変更を加えることを試してみてほしい。

アルテタは、最近のレッドカード地獄で、1枚カードをもらっている選手を早めに下げる傾向があると思う。ぼくの印象では、これは以前にはあまりなかったことだ。もちろん、選手の心理的影響もあるだろうし、チームとして2枚めカードのリスクを回避することは悪いことじゃないが、戦術を優先するのもまた勇気。以前のアルテタはそうしていた。

だから、この試合はアルテタの勇気を見よう。そこがみどころだ。エドゥがいなくなってチームのなかに戸惑いもあるだろう、彼の双肩にかかっているものは重い。だが、だからこそここでリーダーシップを示すとき。

考えてみれば、われらとしては、今年はPLタイトルを本気で狙い、なんならCLだって競えるみたいな楽観的な空気すらあったわけで、本来なら自信満々で向かうはずのサン・シーロだったのだろうが、こうして祈るような気持ちで試合を迎えることになってしまった。フットボールとは、ままならないものですね。人生のように。

 

キックオフは、日本時間で11月7日(木)朝5:00。終わったら7時か。通勤・通学にちょうどよいひともいれば、観られないひともいそう。

勝ちましょう。

COYG!



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お互いリスペクトしあって楽しく使いましょう

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